ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

1万年前・10万年後を想像できるか

2016年09月15日 | Weblog
10万年という長さを想像できるだろうか。

卑弥呼の時代から数えてもまだ2000年経っていない。
狩猟・採集の生活を続けてきた人類が、農耕を始めたのがおおよそ1万年前で、日本で稲作が始まったのが3000年ほど前と言われている。

「原子炉内の放射能レベルが高い廃棄物は、地下に埋めて300~400年間は電力会社に管理させる。その後10万年間は国が引き継ぎ管理する」
原子力規制委員会が出した方針である。

10万年後・・・気の遠くなる想像もできない年月。
そのとき世界はどのようになっているか。地球はどうなっているか。
管理するには、何もかもが天文学的数値になる。

「原発の電気は安い」、「絶対に安全。事故が起きることはない」と洗脳して推し進めてきた。
さらに「廃炉費用や放射性廃棄物の処理費用」は電気料金に含めて徴収していると説明してきた。

それなのに手に負えなくなると、国に肩代わりさせる。とどのつまり国民に尻拭いさせる。
未曾有の福島原発事故を起こしても、誰も責任を負わない無責任な体質。東京電力の株主の権利も消滅しなかった。

未来に持ち越される負担や課題は、電力会社から切り離して責任を問わないことにしてしまう。
このような無責任な態度でかまわないということを、規制委員会が早々と容認したということだ。 
再稼働も許可し、原発の運転を継続する。


さらに政府は、無責任の極め付きともいうべき策略を図っている。
電力小売り市場に参入する新電力に、原発の廃炉費用や事故の補償費を肩代わりさせる という陰謀だ。
原発にかかわる巨額の費用を電力会社が賄えなくなることが理由だと言う。

政府や電力会社は、「原発の電気は安い」と言ってきた。そうであれば、電気料金を値上げして賄えるはずだ。
値上げしてもほかの発電方式より競争力があるのだから、原発に関係ない新電力に尻拭いさせなくてもよい。

真相は、原発の電気が安くないからだ。
むしろ、ほかの方式の電気よりはるかに高いので、競争できなくなる恐れがあるのだ。


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