ジジババのたわごと

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まやかしの原発の発電コスト

2016年09月16日 | Weblog
いまだに「原発は安い」ととぼけたことを言っている。
政府、資源エネルギー庁、電力会社、そして取り巻きの原発推進派。

資源エネルギー庁の試算では、2014年時点の「原発の発電コストは、10.1円 」と表現されている。

ごまかしのたぐいだ。
「~」がいくらになるか計算できないというのだから、そんな計算はコストと言えるものではない。

彼らは、原発の発電コストを“~(以上)”を付けて安く見せかけている。
驚くことに、~を切り捨てて、下限値の10.1円でほかの発電と比較している
そんなまやかしをしていながら、「他の発電方法と比較しても遜色ない水準です」などと言いくるめようとしている。

原発のコスト上限がどのくらいかを提示しなければならない。それが最低限の責務だ。
下限の数字だけで比較するのは、愚弄している。
上限が示せないのであれば、コスト比較から除外すべきだ。

こんなからくりは、小学生にでもわかる。
メディアが気づかないはずはないのに、政府の言うなりに情報を流している。

政府や消費者が肩代わりしている費用や補助金のうちで、本来は電力会社が負担すべきものは、当然コスト計算に入れなければならない。
原発事故に対する保険に加入しようとしたら、想像を絶する額になるだろうとみなされている。
原発のコストは20円以上になる可能性が高いし、30円を超えるだろう。


企業が何かの事業を企画する場合を想像してみよう。
「単価は10円以上になります。はっきり見通せないところがあるので20円を超えるかもしれません。場合によって30円以上になることもあり得ます」と担当者が説明したら、社長は何というだろうか。
「なに寝ぼけたことを言っているか」と激怒される。
承認する社長がいたら、その会社は終わっている。


さて、原発の廃炉や原発事故の賠償の費用を、小売り自由化に参入してくる新電力にも負担させようと策略を弄していることが報じられた。
原発にかかわる巨額の費用を賄えなくなるからとの理由だ。

原発の電気は安い」というのだから、電気料金を値上げして賄ったらよい ではないか。
値上げしてもほかの電気より競争力は十分ある理屈だ。

真相は、原発の電気が安くないどころか、ほかの方式の電気よりはるかに高いから、ほかの電気と競争できなくなる恐れがあるのだ。


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