ジジババのたわごと

孫たちさらにその孫たち世代の将来が、明るく希望が持てる時代になってほしい。

親が夢中になったアニメ

2008年01月02日 | Weblog
♪らんらんらん・・・ミルク色の夜明け、見えてくるまっすぐな道、忘れないよこの道をパトラッシュと歩いた空に続く道を・・・♪
息子がまだ2~3才だった頃にみたテレビアニメの「フランダースの犬」だ。
主題歌はババは今でもうたえる。

世界名作集のひとつに数えられるこの物語の舞台はベルギーのフランダース。
この名作は日本人には根強い人気があるのだが、当のベルギーでは評価も低く人気がない、ということを最近知った。
それは、それほど困っている子をベルギー人が放っておくわけがない! という国民性からくるものらしい。物語といえどもその結末にはプライドが許さないのだろう。
ちなみに書いたのはイギリス人だという。

荷車を押して牛乳運びで暮らしをたてる高齢のおじいさんと孫のネロ。捨て犬だったパトラッシュ。仲良しの女の子アロア。
絵描きを夢みて一生懸命生きた貧しい少年ネロが、おじいさんの死後、仲良しの老犬パトラッシュと飢えと寒さの中、聖堂にたどり着く。
夢にまでみた絵をみてひっそり息をひき取る。ネロのまわりに燦燦と光が射して、やがて天使たちと共に天国に召されていく・・・。
そんなラストの光景が焼きついている。

ババは子育ての真っ最中で、毎朝それをみてから公園に出るのだった。子供より親が夢中になってみていた。
最終回はさすが涙涙で、鼻はズルズル目は真っ赤。
仲良くしていた奥さんもそのアニメをみてから公園に出てくるので、泣いたと言わなくても・・・。
「最終回みた?」「うん、みた・・・」で通じ合ったものだ。
当時は、主人公が死んでしまうなんて意外な結末に思えた。
だから「アルプスの少女ハイジ」「あらいぐまラスカル」のラストは記憶にないのに「フランダースの犬」は今でも覚えている理由だろう。
後にも先にもあんなに泣けたアニメはなかった。
悲しくはかない物語は日本人が好むところなのかな? 忘れてしまった世界名作を読むきっかけになりそうだ。


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