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37 ベルクランク取付対策の加工

2005年06月19日 | MTB[SURLY 1×1]
 昨日は、記事No.34で発覚したベルクランク廻りの問題2点を対策する為、自転車屋さんで加工作業をしてきました。
 先ずは対策案の内容から説明します。

IdeaOfBellCrank-s問題①
右側のハブ固定ナットのアクスルシャフトへの噛み合い代不足

(1)ベルクランクのアクスルナット合い面を、3.5→1.2mmに削ります。
※ ベルクランクの板厚は2.5mmですが、これは車体より出っ張っているベルクランクの、転倒時等の変形対応としての設定と考えられます。回転トルクはシフト操作時のアクチュエーターからの入力だけであり、また本部位は、アクスルナット、フレーム間に挟まれる部位であることから、厚さ1.2mmで十分と考えました。
※ ベルクランクフレーム合面に設けてある突起(エンボス。図中は間違えてエンドスと書いてあります。恥ずかしいっ!)は、この突起をフレームに食い込ませベルクランクの廻り止めとする為のものと考えられます。(フレーム側にこの突起に対応して凹形状が設定してあるのかもしれません。また、三点なら平面度を出す為とも考えられますが、4点ですから。)
 今回は、相手が硬いワッシャーであり、また後述する問題②の対策から、相手面に食い込ませられるほどアクスルナットを高トルクで締め付けられない為、この突起は不要と考えました。 

(2)アクスルナットのネジ部面取り部1mm(不完全ネジ部)を削り取る
 締め付け作業性(噛み込み防止)上設けてあるネジの面取り部は、ネジの機能を果たさないので削り取ります。

 以上(1)、(2)の対策により、噛み合い代0→3.3mm確保することができました。ねじ山数にすると2.64山・・・。う~ん、不安です。本当は、アクスルナットの規定締め付けトルクから、必要噛み合い代を求めることが出来るのですが、只の理屈上の裏付けであって、各パラメーターが正確でないとあまり意味はありません。また、計算しても2.64山がOKとなるとは思えませんし。
 ここは、中強度のロックタイトを緩み止めとし、ネジ切れる(ねじ山が壊れる。手に「クニュッ」てくる感覚。)直前まで締め付けることで良しとしましょう。思いっきり自己責任です。
 幸いトラックエンドであり、仮に揺るんでも直ぐにタイヤが外れる訳ではありません。その代わり緩みに気付き難いけど。

問題②
ベルクランクがフレームに干渉して取り付けらない
 記事No.34で記した通り、干渉部分を削り取ります

 次は部品加工です。

①アクスルナットの加工

ProcessedNut1-s いつものように削る位置にマジックで目印を付け、万力に固定して電動工具で削ります。今回はサンダーを使ってみます。サンダーだとやっぱり細かい作業は難しい。削り面が斜めってしまいました。
 
ProcessedNut2-s 次は金ヤスリで平面、平行度を出すように削って行きます。サンダーで斜めに削ってしまったのを修正する為、予定の4mm厚より削り過ぎて3.5mm厚(仕上がり寸法)になってしまいました。噛み合い代の3.3mmより厚いので問題はないです。
 ネジ部も締め付け時噛みこまないように、丸ヤスリでバリを取っておきます。
 
ProcessedNut3-s 砥石で面を仕上げます。
 
 
 
 
ProcessedNut4-s すいません。ピンぼけです。
 鋼の素地剥き出しだと、空気中に置いておいても直ぐ錆びるので、いつものようにタッチアップペイントしておきます。今回は塗膜がボッテっと厚くなってしまったので、乾いたら水研ぎしておきましょう。塗膜が厚かったりデコボコしていると、緩みの原因になります。

②ベルクランクの加工

ProcessedBellCrank0-s 先ずはマジックのケガキ線に沿って、大雑把に金ノコで切り取ります。
 
ProcessedBellCrank1-s 次にサンダーで、これまた大雑把にケガキ線形状に合わせて削ります。
 
 
ProcessedBellCrank2-s またもやピンぼけ。今度はサンダーで、厚さ2mm弱程度になるまで合い面を削ります。
 
 
ProcessedBellCrank3-s 金ヤスリで平面、平行度を出しながら1.3mmまで削ります。同時にトリムライン端面も仕上げていきます。
  
ProcessedBellCrank5-s 最後に目標板厚の1.2mmまで砥石で削り仕上げます。これまたトリムライン端面も仕上げます。
 
 
 
ProcessedBellCrank6-s 防錆の為のタッチアップペイントを施します。これもまた塗膜がボッテっとしているので、後で水研ぎします。
 
 
 
 
 以上で作業終了!
 フレームへの取り付け確認はしないのか?って。フレーム出すと部屋の中が大変なコトになっちゃうンだもん。また後で。


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