19世紀初頭、イングランド南西部はサセックス州という設定です。
私園ノーランド・パークの主ヘンリー・ダッシュウッドは、先妻の息子の長男ジョン(ジェームズ・フリート)に、現在の妻ダッシュウッド夫人(ジェンマ・ジョーンズ)と3人の娘たちの世話を託して亡くなります。
ジョンは誠実に彼女たちの世話をしようとしますが、強欲な妻のファニー(ハリエット・ウォルター)がそれを拒み、父の遺言は反故にされてしまいます。ファニーはノーランド・パークにおしかけ、ダッシュウッド夫人らを追いだそうとします。
分別ある長女エリノア(エマ・トンプソン)は丁重に対応しますが、次女のマリアンヌ(ケイト・ウィンスレット)はあからさまに嫌悪の情をあらわします。おてんばな三女マーガレット(エミリー・フランソワ)は、まだ幼くてなにもできません。
ファニーの弟エドワード・フェラース(ヒュー・グラント)がパークにやってきます。礼儀正しい彼にエリノアは好意をもち、二人はやがて親しくつきあうようになります。二人の結婚を願うダッシュウッド夫人でしたが、ファニーは「貧乏娘が金持ちにたかろうとしている」と彼女をおとしめます。怒った夫人は従兄のジョン・ミドルトン卿(ロバート・バーティ)の提供された小さな別荘バートン・コテージに引っ越しました。
バートン・パークでジョン卿とその義母ジェニングス夫人(エリザベス・スプリッグス)の歓待を受けた母娘は、質素ながら幸せな生活をはじめました。そこへジョン卿の親友で隣人のブランドン大佐(アラン・リックマン)がやってきました。大佐はマリアンヌを一目で好きになります。ところがその矢先、彼女の前に若くて魅力的な紳士ジョン・ウィロビー(グレッグ・ワイズ)があらわれ、マリアンヌは彼の虜になります。
この後、人間関係、事実関係がやや錯綜して、結末を迎えます。