録画してあったNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(宮沢りえ)をみました。この番組は長寿で、今回みたものは今年の7月24日に放映された330回目です。
演劇「クヒオ大佐の妻」(東京芸術劇場:5月19日~6月11日)の主役に挑戦した宮沢りえさんの公演までに至る稽古場風景をとらえた内容です。その演劇のテーマは、日本人の西洋文化に対するコンプレックスをあつかったもの。しかし、りえさんは、自分の体験のなかにいままでそのようなコンプレックスをもったことが皆無だったとか。
これまでいろいろな役どころを演じてきたりえさん。それぞれの役どころに、何かした自分の体験と重なることがあり、それを役にふりかけながら演技することが多いという。しかし、今回はその自己体験がが全くなく、役作りに相当悩み、脚本家・𠮷田大八さんともふみこんだ議論をしたようです。
なき蜷川幸雄さんの「もっと、自分を疑え」が響いたと、りえさんは語っていました。
俳優がただセリフを覚えて、脚本家のいうとおりに演じるだけではないのは言うまでもありませんが、実際の稽古場での、りえさんの苦悩をみて、役づくりの極みをみたような強い印象を受けました。
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