イギリスの劇作家ジョン・ハリソンの未上演作品。
乳がんで余命いくばくもないと診察を受けているローズ(保阪知寿)は、片方の胸を14年前に切除した。その後、転移して、再発。西洋医学に疑問をもつ彼女は、ヨークシャーの別荘で静養している。ここは彼女のカウンセラー所有で、ローズのここでの日課は、自分の想いをテープに吹き込むこと。
夫(永島敏行)はまじめなビジネスマン。彼女のケアもおろそかにしない。しかし、ローズはお互いの母との葛藤、かつてほしかった子供がもてなかったこと、好きな絵を描くことをつづけられなかったことを悔やんでいて、それらのことで夫への不満もあった。
ローズはここで修理工のラルフ(加藤虎之介)と出会う。ラルフは教養の持ち主で、たくさんの詩を暗記している。哲学や文学の知識も生半可でない。
舞台はきわめて簡素。登場人物は3人。ここでヨークシャーでの一週間の生活と、プロヴァンスでの過去の数回にわたるふたりの休暇が再現される。
3人それぞれの間で、さまざまな確執があって、最後・・・。彼女は意を決して・・・・。
永島さんは体格がよく、声がとおり、オーラがあった。保坂さんは、役にすっかりはまって存在感がありました。加藤さんは素敵なキャラクタです。このキャラクタは、間違いなく、女性に好かれますね。
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