MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「新・人体の不思議展」 

2007-06-16 01:07:25 | ライヴ&イベント
北海道の出張中でたまたま見つけたのが「新・人体の不思議展」
大阪でも秋に開催されるようですが、毎回一度は見ようと思ってながら中々行けなかったんですが、時間もある事だし行ってみよう・・・と言う訳で行く事にした
だがこれがまた・・・会場が何処にあるか分からすJR札幌駅周辺をウロウロして、やっと日本テレビ系列のSTVの中のイベントスペースで開催されてるのが判明!
歩くこと十数分、会場に到着 札幌テレビのグッズを見ながら(さすが北海道の星 大泉洋のグッズが多いね) 地下の会場へ・・・

中に入るとテレビや雑誌広告でよくみかける人体標本があちらこちらに点在し、元々はこれ生きてた人である事を思うと、ある種の不気味な感じを受けるけどマネキンなどを使うのと比べるとやはりリアルに体の作りなどがわかりますね。

輪切りにされた人体や、たてに割られた人体などリアルの標本はどこかユーモラスにも写り、また悲しげにも見えるけど人間の体の中を見たくても中々見れない事を思えば非情に貴重な標本ですね。

また病気にかかった臓器の標本もあり、ガン細胞に侵され黒く変色していたり、脳出血の後や喫煙で色の変わった肺等もあり、改めて病気にかかること怖さや、日頃の体調管理が大切なものか痛感させられた。

それとアルツハイマー病にかかった脳の標本もあったけど、説明によるとアルツハイマー病は脳が縮んでしまう病気らしいけど・・・「う~ん見た目は良くわからないな~」と思ってたら、この標本はあまりアルツハイマー病の症状が出ていません・・・だってアルツハイマー病の標本とはいえ症状があまり判りにくい標本を展示してどうすんの?(笑)

また胎児の標本もありチョイとショッキングでしたね~
生後1ヶ月から10ヶ月まで胎児の大きさを比較できるようになってるけど、10ヶ月なんて髪の毛をはじめ顔立ちなんかは、もう立派な人間ですね(当たり前だけど)
あんな大きなのがお腹の中に入ってるんやな~と思うとホント人体は神秘やね~
また、その胎児の標本見てる人たちが口々に「流産したら可哀想やね・・・」とやたら流産の弧とを話しされていたのが印象的で、ある意味今回では一番印象に残った標本ですね。

また脳を触れるコーナーもあり、自分の手で脳の重さが実感できるという貴重な体験ができます。
私も持ちましたが、正直・・・重い!(これゃ肩もこるはずや・・・)
男性で1.4キロ、女性で1.25キロあるそうですが・・・また人体の標本を触れるコーナーもあったけど、何か樹脂のような手触りが印象的でしたな。

出口に記念パンフや人体ポストカード、骸骨のフュギアに臓器のストラップ・・・脳とか内臓の模型がストラップになってるんですが・・・これは如何なもん!?

長くは見れなかったけど、人間の体の中を見れたことで、更に健康の大切さを知ると同時に命の尊さも教えてくれる有意義な時間でした。



★★★ 2007.6.14(木) 札幌メディアパーク スピカ

No.058 「300」 (2007年 米 117分 シネスコ)

2007-06-11 00:01:44 | 2007年劇場鑑賞
監督 ザック・スナイダー
出演 ジェラルド・バトラー
    レナ・ヘディ
    デヴィッド・ウェンハム



この一週間で6本も映画を行き 今夜の作品で7本目!
さすがに好きなものとは言え疲れが出てきました。
連日の深夜のレイトショーでややお疲れモードながら またしてもMOVIX堺へ(ここに見にくるの定着してきたな~) 来月はワンコインで見逃してた「ダーウィンの悪夢」や「善き人のためのソナタ」とかするからますますここに来るのが増えそうやな。

今夜見るのが「300<スリーハンドレッド>」という変わったタイトルの映画。
主演がジェラルド・バトラー ・・・「オペラ座の怪人」で見事な歌唱力を披露してくれた方ですが、今回はガラリとイメージの違った役どころで、屈強なスパルタ王を演じてます。

(あらすじ)

紀元前480年、スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)は、ペルシアの大王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)から服従の証を立てるよう迫られる。そこで、レオニダス王が取った選択肢は一つ。ペルシアからの使者を葬り去り、わずか300人の精鋭たちとともにパルシアの大群に立ち向かうことだった。

古くは「スパルタカス」や最近では「グラディエーター」と言った作品を連想してしまいそうな映画ですが、この映画の特長は何と言っても「シンシティ」のような革新的な独特の質感をもった映像が見所の一つですね。

ほとんどCG処理されたような映像なのであらゆる表現手段が可能な分、色んなことができますね。
巨大な象や狼などはまさにこの映画ならではと言ったところですね。
また出てくる男たちが主演のジェラルド・バトラーを始めやたらとマッチョな連中ばかり・・・何かホントに俳優さんたちが鍛えあげた肉体なのか?はたまたこれもCG合成によるものなのか?
これだけ凝った映像なら何でも出来そうなのでそんな想像もついしてしまいますね。
それにしても濃い~連中が大挙出て来たもんだ・・・

ストーリー的に結構疲れてしまった面もあるけど、少数精鋭で大群に挑む破天荒な戦いは迫力がありますね。
戦闘シーンの流れの中でも一瞬、一瞬の決めのポーズも決まっていて、実にカッコいいですね。
結構CGとはいえ残虐なシーンもあり、戦闘とはいかに残酷なものか・・・というのも見せてくれます。
死体でバリケードを作るという凄い描写も出てきてビックリ!まさに死体の山・・・

角川製作の「蒼き狼」も結構群集シーンや戦闘シーンあったけど、やはり迫力が違いますわ!
こちらは迫力ある血生臭い戦いの中での壮絶な殺し合いの美学とも言うべき映像がテンコモリで、殺すヤツも殺されるヤツも皆カッコいい!
ここまで戦争をカッコ良く描いた作品も少ないかもね~



★★★★ 2007.6.8(土) MOVIX堺 シアター5 23:40 L-21




No.057 「ドリーム・クルーズ」 (2007年 米 88分 ビスタ)

2007-06-10 02:41:20 | 2007年劇場鑑賞
監督 鶴田法男
出演 木村佳乃
    ダニエル・ギリス
    石橋凌



大阪も殆んどシネコンとなり、唯一の大劇場が千日前国際劇場だけという事になりました。
でもここも最近ロードショー系の映画が回って来ていないんですね。
「ディパーテッド」以来ロードショー系の映画が上映されてないので、またここも閉館か?
ここの系列劇場が天六シネ5ビルですがこちらもヤバイんかな~
この国際劇場で密かに上映してたのが「ドリームクルーズ」と言うホラー映画。
しかも二週間ほどで終了して天六シネ5ビルにバトンタッチしての公開・・・あ~系列グループで映画回すようではホントやばいな~と言う訳で天六ホクテンザ2にて鑑賞。

(あらすじ)

資産家の斉藤英治(石橋凌)は、若く美しい妻の百合(木村佳乃)、顧問弁護士のジャック(ダニエル・ギリス)を連れて、海上クルーズへと出る。
ほどなくクルーザーが何らかの事故で停止した瞬間、英治の言動に奇妙な変化が起き始め、かつてクルーザーで英治が起こした恐るべき事件と、忌まわしき怨念の存在が明らかになる。

この映画Jホラーと思ってたらアメリカ映画だったんですね~
たしかにタイトルバックは全て英語だったはずやね・・・でもかなり日本人の名前があったけどね~
木村佳乃さんのハリウッドデビュー作らしいけど、この作品はTVシリーズ「マスターズ・オブ・ザ・ホラー」の第2シーズンの1本らしいですね。
実質登場人物は三人+幽霊でクルーザーの中が殆んどである意味限定された空間の密室劇で、そこにオドロオドロしい幽霊が出てくるんだから堪りません!

妻の浮気を知った亭主(石橋凌が殆んど英語で台詞を言い、まるで香港映画の悪役見たいに見える)が、妻(木村佳乃さん)と浮気相手の男(外人)を落とし入れようとするが、自身も過去に妻を殺害して今の若い妻を手に入れた経緯もあり過去の亡霊に取り付かれ破滅して行く所は、昔の日本の怪談映画を思わす設定ですね(大蔵怪談映画とか)
また70年代のテレビドラマの「ザ・ガードマン」とか「プレイガール」の怪談ネタの雰囲気も少し感じられアメリカ映画に思えない作品。

後半に出てくる幽霊の直美は貞子から始まる相変わらずのJホラーの幽霊のパターンで目新しさはないけど、ずぶ濡れでクネクネ動くさまはやはり気持ち悪いね~
グッショリ濡れた髪の毛が青白い顔にピチャーと張り付いて恨めしそうに眼をむいた形相で迫って来る!
それに過去のコレ系の幽霊と比べ今回の幽霊は年齢がやや年増な分、気持ち悪さが+アルファされてます。
ビショビショでクネクネ動く姿に緑のライティング映えて効果的に恐怖感が出てます(それと年増な分・・・)

狭い船内をこの幽霊から逃げ惑うんだが、部屋に閉じこもった所で相手はこの世の者じゃないんやから無駄やがな~とツッコミ入れてしまいます。
海に飛込んで「もう追って来れないわ」って佳乃ちゃん甘いで~
元々海から出てきよったのに来るっちゅうに!
まぁ終わって見れば少しいい話見たいな感じだけが、まぁパターン化された作品だったけどそれなりに楽しめましたね。

終映が深夜1:30・・・ホクテンザから出たら何と外は強烈な豪雨!
時間が時間だし仕方ないので駐車場まで外にあった情報紙を広げて傘変わりにして、人気の無い深夜の天六の町を小走りに走ってたら強烈な稲光と共に雷が鳴り響き、しかも劇場横にある救急病院に救急車がけたたましいサイレンと共に入り急患が運ばれて行く・・・何かホラーな雰囲気やな~
後ろからずぶ濡れの幽霊が追い掛けてきそう・・・ここでゴブリンの音楽が欲しいところやね・・・



2007.6.8(金) ホクテンザ2 23:50 最後列中央

No.056 「リーピング」 (2007年 米 100分 シネスコ)

2007-06-09 02:03:49 | 2007年劇場鑑賞
監督 スティーヴン・ホプキンス
出演 ヒラリー・スワンク
    デヴィッド・モリッシー
    イドリス・エルバ



この日2本目の映画はホラー映画「リーピング」
ロバート・ゼメキスのホラー映画を年一本ぐらいの割合で製作しているタークキャッスルエンターテイメント社の作品で「ゴーストシップ」「ゴシカ」「蝋人形の館」など良質のホラー映画を送り出している会社で個人的にはここの作品はハズレがないんですよね。
その最新作がこの作品です。

(あらすじ)

“奇跡”と言われる現象の真相を科学的調査で暴く大学教授キャサリン(ヒラリー・スワンク)は、不可解な出来事が起こる小さな町ヘイブンへ。
そこではひとりの子どもが死に、川の水が血に変わっていた。
町の人々は謎めいた少女ローレン(アナソフィア・ロブ)が神の怒りを町にもたらしたと信じているが……。

テレビスポットでかなりイナゴ少女やイナゴの大群の部分を強調されて宣伝されたようで実際イナゴが出てくるのはクライマックスだけで、肩透かしの人も多かったようですね。
幸か不幸か私はそのテレビスポットなど映像は一切見たことないので、あまり違和感なく楽しめたけど・・・

クライマックスに出てくるイナゴの襲撃はさすがCGならではの迫力があり、たしかにこの作品の最大ハイライトになっております。
イナゴの大群と聞けばホラーファンなら「エクソシスト2」を思い浮かぶ方も多いでしょうが、こう言うオカルト映画に昆虫などはしばし使われますね。

でもイナゴのシーン以上にインパクトあったのが真っ赤に染まった池ですね。
まさに血の池地獄のように赤く染まった池の中をボートで進んで様はある種幻想的でもありまさにこの世の地獄って感じで怪異な物語の雰囲気が出てますね。
無数に浮かぶ魚の死骸などは画面から死臭が漂ってきそう・・・
またカエルの死体が多数上から落ちてくる場面はマグノリアをどうしても思いだすけど、奇跡とか怪異と言えば何故かカエルなんやね~

この作品にも悪魔=サタンを崇拝するカルト集団が出てくるけど「ローズマリーの赤ちゃん」や「悪魔の追跡」のように隣人や街中が崇拝してたりして70~80年代頃のホラー映画の雰囲気を感じてしまった。
派手なイナゴの襲撃シーンだけがクローズアップされがちだけど、善と悪の対決の図式が後半に行くに従い色濃くなっていき、70年代テイストのオカルト映画である事に気付かされます。
また捻った結末もナルホドと納得させられます。

「ゴシカ」でオスカー女優であるハル・ベリーを使い、今回も二度もオスカーに輝くヒラリー・スワンクを主役に置いてますが 数々の怪奇現象を奇跡などではなく科学的に説明をつくとしながら、今回の騒動も理論的に解決しようとするが、やがて本当の恐怖を味わうハメになると言う役どころで、強そうでいて過去にあるトラウマを持ち、それに怯えると言うヒロインをオスカー俳優らしく好演してます。
怯えた顔もなかなか良かったですよ(美形ではない分ね・・・)



★★★ 2007.6.7(木) MOVIX堺 シアター2 19:00 E-9

No.055 「ザ・シューター/極大射程」 (2007年 米 125分 シネスコ)

2007-06-08 21:59:58 | 2007年劇場鑑賞
監督 アントワーン・フークア
出演 マーク・ウォールバーグ
    マイケル・ペーニャ
    ダニー・グローヴァー



連日今週は映画を見に行ってますが、今度は堺浜にある今年は何度も足を運んでるMOVIX堺での鑑賞。
今年は何度も足を運んでるので鑑賞ポイントが貯まって二回は無料で見れるので此処へ来ました。
鑑賞するのが「ザ・シューター/極大射程」 マーク・ウォールバーグ主演のアクションサスペンスで原作は有名見たいですが私は知らなかったですね。

(あらすじ)

元海兵隊のスナイパー、ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)は一線を退き、広大な自然が広がる山奥で隠遁生活を送っていた。
しかし、退役したアイザック・ジョンソン大佐(ダニー・グローバー)が彼のもとを訪問し、大統領暗殺計画が発覚したため、ボブの力を借りたいと言う。
ところが、それは巧妙に仕組まれた罠だった。

狙撃者を主人公にした作品で思い浮かぶのはトム・べレンジャー主演の「山猫は眠らない」シリーズを思いだすけど、あちらはB級アクションで段々シリーズ重ねるごとに質が落ちて行ったけど、なかなか狙撃者を主人公にした作品としては嫌いではなかった。
狙撃者を主人公と言うと敵と離れて戦う事になるのでアクション映画としては至近距離とかの格闘と比べて難しいと思うのですが、この作品は1.6キロも離れた所から狙撃と言う離れ技が出てくるけどそれだけ距離が離れると着弾に5~6秒かかると言うセリフは興味深いですね。
撃てばスグ相手が倒れたりするようなもんだけど、そこらへん結構リアルに描いてますね。
またそれだけ標的から距離が離れれば風邪向きや地球の自転さえも影響があると言う部分はちょっとした狙撃の豆知識見たいで感心してしまった。

マークウォールバーグは地味だけどそれがかえってスタイリッシュなスナイパーらしくて良いですね(「ボーンアイデンティイ」のマット・デーモンと少し雰囲気被ってるかな) 久々のダニー・グローバーの悪役もピッタリハマっていましたね。
「リーサルウェポン」の刑事役がすっかりいい人のイメージとして定着していたけど、やはり「カラーパープル」や「刑事ジョンブック 目撃者」の時見たいな悪役もハマりますね。
久々と言えばネット・ビューティも久しぶりにスクリーンで見ましたね。
「スーパーマン」でレックス・ルーサー役のジーン・ハックマンに怒られまくってた気の弱い手下オーティス役が印象的だが今回は事件の裏に潜む黒幕として憎々しい雰囲気を出しております (まるで時代劇の悪役でよく出てる遠藤達朗ばりの憎々しさ)

暗殺者の濡衣を着せられ逃亡しながら反撃して復讐をする主人公はよくあるパターンだけど、テンポもよく最後まで飽きることなく画面に惹き付けるし 悪役が憎たらしいぶん見終わった後の爽快感がたまりませんね 。



★★★★ 2007.6.7(木) MOVIX堺 シアター7 16:20 H-18

No.054 「監督・ばんざい!」 (2007年 日本 104分 ビスタ)

2007-06-08 00:12:47 | 2007年劇場鑑賞
監督 北野武
出演 ビートたけし
    江守徹
    岸本加世子



北野武監督作「監督・ばんざい!」と松本人志監督作「大日本人」・・・今、話題の日本映画が同時期に公開された。
くしくもお笑い芸人ビートたけしに続いてメガホンを取った松本人志の初監督作が同時期に公開されてこの2本を続けてハシゴして鑑賞。
「大日本人」を見た後、同じシネコンで1時間後に始まる「監督・ばんざい」は果たしてどんな映画か???

(あらすじ)

十八番のバイオレンス映画を二度と撮らないと封印宣言してしまった映画監督(ビートたけし)が、ヒットを目指してさまざまなジャンルの作品に挑むことを決意する。昭和の名匠・小津安二郎風の作品や不得手な恋愛映画、SF映画などに挑戦しては壁にぶつかって試行錯誤を繰り返す。そんな中、地球にはある危機が迫っていた……。

「大日本人」が変な映画なら、この「監督・ばんざい!」は妙な映画・・・正直、北野武の頭の中のアイディアをスクリーンの上で箇条書きで並べたような訳の判らない作品。
前半はオムニバス風で、小津安二郎を思わす作品からホラー映画、「~三丁目の夕日」風の昭和30年代を描いたノスタルジックな雰囲気の作品、更にラブストーリー・・・色んな映画をショート、ショートで豪華キャストで見せてくれるが、どれも中断したとのことから解決しないまま終了!

最後に出てくるエピソードがSF風の「約束の日」と言う映画。
それまでは何とか見れたけど、この一番長いエピソードになる「約束の日」
このエピソードからキツクなってきましたね~たけし映画ではお馴染の岸本加代子と鈴木杏のコンビを中心にビートたけしや江守徹、新日本プロレスの蝶野と天山のコンビなど多彩なメンバーが絡んでくるけど、特に目立つのが井出らっきょ・・・また彼が異常なまでのテンションで登場するけど、「もうエエ加減にしてくれ~」と思ってしまうほど目に付く鼻に付く・・・このエピソードは北野武というよりビートたけしの色が出た感じの話で笑う場面も多いし、コントばりのベタなギャグが連発されるけど、時には白塗りで登場する井出らっきょには笑うというより白けてしまいましたね。
もうこの辺は早く終ってくれ~て感じでした。

まだ「大日本人」のほうが変な映画だけど面白く見れましたね。
やはり北野武はバイオレンスが似合うのかな~?



★★ 2007.6.6(水) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ7 19:30 M-12

No.053 「大日本人」 (2007年 日本 113分 ビスタ)

2007-06-07 13:51:36 | 2007年劇場鑑賞
監督 松本人志
出演 松本人志
    竹内力
    UA



ビートたけしこと北野武監督が今やカンヌを初めとする世界の映画祭の常連となったけどい、単に娯楽性だけを追及した作品より、独特の作家性が全面に出た作風がヨーロッパなどで高い評価を受けてるんでしょうね。
そんな中もう一人お笑いの世界から映画界に電撃的に飛び込んできたのがダウンタウンの松っちゃんこと松本人志!
元来映画に関して結構な知識と独特の切り口による映画評で本まで出してるくらいなので、彼が作る映画はどんな作品になるのか興味深々での鑑賞です。
北野武路線なのか?あるいは映画評論家の水野晴男ことマイク水野のようなバカ映画路線なのか・・・

見に行ったのが布施ラインシネマ10というシネコンで初の10番スクリーン・・・つまり一番大きいスクリーンなんですが今までここには一度も当らなかったけど、ついにこの映画で入ることが出来ました。(シネコンなのに2階席もあり!)
これで多分ここの全スクリーンを制覇したと思いますがね~

(あらすじ?)

5年に渡る構想期間と、四季の移ろいを出すために費やした8か月間に及ぶ撮影で、自分なりの“ヒーロー像”を映画で構築したダウンタウンの松本人志。主演も務めた松本がドラマの案内役となり、日本社会が抱える現状に触れながらも、笑いとオリジナリティーを追求した、映画史上ほかに類を見ない演出とストーリーが展開する。

ドラマというよりドキュメンタリーの手法で描かれる作風は好みが分かれそうで、普通のドラマとして期待して見てたら早々に腰が引ける方も居ると思う。
カメラを松本人志扮する大佐藤を淡々と追いかけ、まるでアダルトビデオの出だしのように声だけの聞き手が何かと質問をあびせかける。
「いつも自炊?」「奥さんは作んないの?」「収入は?」・・・もうここでダメになる人は居るでしょうね。
聞き手の質問を聞き返したり、いつも彼が通ううどん屋の主人のコメントまでも挿入されるのはドキュメンタリーのパロディとしては笑えるかもね。

映画としてはどうやら日本古来の伝統のような大日本人というヒーローが存在し、怪物(映画の中では獣と呼んでる)が出るたびに巨大化した大日本人が獣を倒していく・・・この大日本人は昔は沢山居たが、今は彼だけで、しかも世間から疎まれてるという。
しかもTVで対決が中継されてるらしく、昔はゴールデンタイムだったけど今は深夜枠での放送。

一言で言えば変な映画て言う感じで、私は意外と面白く見れました。
松本独特の間を映像にしたような感じですね。

ユニークな獣を演じる竹内力、海原はるか 、板尾創路・・・特に海原はるかはお馴染みの髪型で判りやすい笑いを取るし(カンヌでは「あの怪優は誰?」と話題になったとか)
坂尾と松本の対決はまるでコント見たいで笑わしてくれたりして決して難しいだけの映画ではないのでお笑い好きなら楽しめる部分もあると思う(眉をひそめる人も居るだろうけど)

更に福祉問題や日米関係などもサラリと触れてるようだが、特にラストはこれまたバラエティ番組のコント見たいだけど結構皮肉がこもってるかもね?



★★★ 2007.6.6(水) 布施ラインシネマ10 南館 シネマ10 16:20 L-18 

「恐怖の足跡」

2007-06-05 00:29:02 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
この映画は前から見たかった作品ですが、晴れてワンコインDVDにて鑑賞。
この作品は某メジャー映画の元ネタとか言われていたので結末自体は大体想像していたけど、知らなかったら(特に公開当時は)へぇ~なんて思ったかも?

交通事故から奇跡に生き残った女性が、ある日を境に不気味な男の幻想を見る。
やがて彼女を執拗にこの男が追いまわすのだが、幻想か?それとも幽霊なのか・・・?
といったオカルトチックな作品なのだが、1961年作品とは思えない雰囲気がいいですね・・・と言ってもそれは新しく感じるんではなく、もっと古い時代の作品に思えてくるからです。
モノクロの映像もさることながら、オルガン(?)を使った音楽がどことなくサイレント映画の雰囲気を感じさし、時折出てくる幻想や亡霊たちの白塗りのメイクが余計古さを感じさせます。
その「古さ」がかえって恐怖感が出てると思いますね。

また車のガラスや窓のカーテン越しに現れる白塗り顔の男の見せ方などはしっかりホラー映画としての怖い見せ方になってます。
特に白塗り顔の亡霊たちが大挙追いかけてくるシーンは昨今の「走るゾンビ」を連想してしまった。
細かい説明をせず観客に何となく「そうだったか・・・」と思わせるエンディングも怪奇な話の締めくくりとしては良いと思います。

古いけどこう言う怪奇映画はいつ見ても色褪せない魅力があっていいですね。
古いと言うだけでよく敬遠されがちだけど、是非見て頂きたい作品の一つですな。

今回のDVDは新訳版てことですが、劇中の字幕スーパーに「イケテル・・・」と言った文字があったがこの作品に関しては不似合いで興ざめしたよ・・・



★★★

No.052 「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」(2007年 米169分 シネスコ)

2007-06-03 00:51:15 | 2007年劇場鑑賞
監督 ゴア・ヴァービンスキー
出演 ジョニー・デップ
    オーランド・ブルーム
    キーラ・ナイトレイ



久々の土曜の日中に映画鑑賞になったこの日・・・よりによって現在最大のヒット作「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」
さすが土曜日の夕方ですね~TOHOシネマズなんばのあるマルイビルのエレベーター乗り場は行列が出来てます。
上映時間表では売り切れマークが付いてたけど めげづに上に上がりカウンターのお姉さんに聞くと前列付近なら空きがあるとの事で何とか見れました。
案外売り切れマークが付いていても席にこだわりが無ければチケットあるもんなんですね。
でもスクリーンが大きいほど前の方はキツイなぁ~ 久々に満員の中での映画鑑賞です。

(あらすじ)

“深海の悪霊”、デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)と東インド会社のベケット卿(トム・ホランダー)が手を結び、海賊たちは滅亡の危機に瀕していた。生き残る手段は“9人の海賊たち”を招集することだったが、9人のうちのひとりはあのジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)だった。しかし、彼は現在“世界の果て”に囚われていて……。

やはり前作から1年しか経ってないといえ覚えてないもんですね・・・
こういう映画は直前のDVDなどで予習して置くべきですね・・・いつも思いますがね。
前作は1作目と比べてイマイチのような気がしましたが、まぁ3部作の真ん中という事である程度つなぎ的話だったのは仕方ないとして、ここは一応の完結編である3作目に期待してみました。

ストーリー的に私の記憶が前作とのつながりがいい加減だった為、???と思う場面があったんですが(これから見る方は是非予習を)ただSWを連想させるジャックとエリザベスとウィルの三角関係が印象に残りこの3人の恋の行方はいかに・・・と思ってたけど意外と思わせぶりな感じで終った前作の続きにしては思ったほど描き込んでないですな~
ついでに言えばデーブジョーンズの過去のロマンスももう少し突っ込んで描けばもっとドラマティックになった気がします

ただ後半下手したら1時間ぐらいありそうな海戦シーンはさすがにド迫力でしたね。
完結編のクライマックスを飾るには相応しいシーンで見応えあります。

「マルコビッチの穴」ばりに沢山出てくるジャックや前作で復活したバルバロッサに扮するジェフリー・ラッシュのコミカルなキャラやユニークな海賊の手下の面々などコメディ的要素も取り入れられてるのは過去2作同様だが、今回初登場のチョウ・ユンファ(出てるの知らなかったら全日本プロレスの武藤敬二かと思ったかも?)が不気味な海賊を演じてますが、それ以上に不気味(?)だったのがキース・リチャーズが扮した海賊・・・顔のシワがホンモノなのか特殊メイクなのかようわからんかったぞ!

この作品全体を盛り上げるスコアは2作目に続いてハンスジマーが担当してますが、さすがこういうスペクタルな映画は彼のお得意とするところですね。
そう言えば先日ミュージックステーション見てたら、ダウンロードランキング(だったかな?)でこの映画のエンドロールの曲がベストテンに入ってたな・・・

陣頭指揮を取ってるキーラ・ナイトレイ扮するエリザベスの姿が反乱軍を指揮するレイア姫に少しかぶった・・・前作からどうも設定が「スター・ウォーズ」のサーガに似てるような気がしてますが・・・もし続きを作るんなら“若きジャック・スパロウの物語 エピソード1”とか言わんといてね~(そのままやがな)

上映時間が長いです・・・ま、それほど実際の時間ほど長く感じないかったにしろ、2時間半ぐらいにしてもいいのでは?
終映後は男女ともにトイレに行列が出来ておりました。
私は男子トイレで並んでたけど皆のオシッコを出す時間の長いこと!(みんな我慢して溜まってたのね...)



★★★★ 2007.6.2(土) TOHOシネマズなんば スクリーン2 16:30 D-9

ワンコインDVDにSF&ホラーが・・・

2007-06-01 03:13:13 | 映画の話題
各社から出てるワンコインDVDですが、昔懐かしい名作が500円で買えるとあって年配の方々が買ってかえる姿をよく見かけます。
特典映像もなく本編のみですが、毎月続々とかリリースされていて、ついにはBOX仕様までも登場・・・大きい書店などはまるでDVDショップ見たいな一角になってます。

つい最近知ったんですがこの低価格DVDにSF&ホラー専門のDVDをリリースされてる会社を発見!
これはなかなか興味深いですね。
¥500~780と全てワンコインではないけど、比較的ハズレが多いジャンルだけにハズしてもこの値段なら腹もたたんでしょう・・・

勿論、「ガリガリ博士」や「巨人ゴーレム」など古い作品が中心ですが「サスペリア2」(「赤い深淵」のタイトル)や「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」などのビックタイトルに「恐怖の足跡」「地球最後の男」など興味深いラインアップなので是非興味のある方は覗いて見ては・・・

有限会社フォワードの「レトロムービーコレクション」のURLは↓

http://www.alann.net/forward/index.html