MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.30 「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」

2024-07-22 09:26:00 | 2024年劇場鑑賞




昔、「カプリコン1」と言う映画ありました
あちらは火星に行ったと見せかける映像を作る話でしたが、この作品はその月面版のような作品

アポロ11号の月面着陸の偉業のサイドストーリーをフィクションで描いた作品
何とか成功させようとするNASAの担当者コールと政府の裏の仕事として失敗に備え、月面着陸したように見せ掛ける映像を製作するPR担当ケリー
この2人の対立のドラマ?と思いきや、軽いラブコメテイストなエンタメ路線で意外でした
反発したり、時には思いを共有したりして行きながら接近していく様子とアポロ計画のフェイク映像製作していく、ちょいスリリングな展開はなかなか面白かった

1960年代という時代もありケリーに扮するスカーレット・ヨハンソンのカラフルなファッションがいかにもって感じで、対するコール扮するチャイニング・テイタムのキャラに合わせてカラフルな中に地味な感じが絶妙で良い!
NASAでのまるで宇宙大作戦のクルーのような服装や普段着の童貞くんぽい(笑)セーターなどこの作品はファッションや美術が見所です

宇宙飛行士の夢が叶えられず、ロケットを飛ばす事に夢を託すコールが欠かさずに花に水をやりに行く場所がアポロ計画の失敗で亡くなった宇宙飛行士の慰霊碑と言うのが、この真摯なキャラの性格を表していて、それに対して偽りだらけの人生を渡ってきたケリーが惹かれていくラブストーリーとしても良く出来ています
終わって見れば悪い人が誰も居ないような好印象な映画でした

黒猫の使い方がなかなかうまかったですね(笑)



★★★ 2024.7.19(金) なんばパークスシネマ シアター3 20:05 C-3




No.29 「呪葬」

2024-07-20 00:20:00 | 2024年劇場鑑賞





シネマート心斎橋で台湾ホラー見てきました
隣でもう1本「イケボーイズ」と言うマニアックなおバカ映画がしていて気になったんですが、劇場側がプッシュしていそうなこの映画を見ました
場内は割と混み合っていて、特に若いカップルが多く、若者の男子グループらと合わせて熱気が充満してました

父親と断絶しているシングルマザーが祖父の葬式に参列するため実家に帰郷
相変わらず冷たい父にいけずな姉夫婦…嫌がらせに初七日までは滞在しようとするが彼女ら親子を怪異が襲う…

前半は大方の予想通り定番的なJホラーのような展開
古くやたら広い屋敷、薄暗い部屋など家庭内の雰囲気と相まって、オドロオドロしさを醸し出す
よって目新しいさは余り感じない
しかし後半は一転して、違った展開になって行く
この辺は賛否あるようですが、私はいつもの感じの展開に終始するよりは、こちらの方がちょい意外性
もあり良かったと思います

ま、こちらの展開も色んな映画を連想したりもしましたが(笑)



★★★ 2024.7.13(土) シネマート心斎橋 劇場2 20:00 H-2


No.28 「フェラーリ」

2024-07-15 16:27:00 | 2024年劇場鑑賞





私が子供の頃にスーパーカーブームてのがありました
ランボルギーニやらポルシェなどのスーパーカーに熱狂!
そしてそこにフェラーリもありました!
この映画はそのフェラーリの創始者エンツォ・フェラーリの物語
監督は久々のマイケル・マン
「ヒート」「ラスト・オブ・モヒカン」などが有名ですが、私は何といってもTVドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」!
80年代の大ヒットドラマですが、主人公が乗り回す車もフェラーリでしたね!

この作品は創始者のエンツォ・フェラーリのドラマのサクセスストーリーのような伝記物ではなく、むしろフェラーリと言う会社の厳しい時期のドラマ
それも妻と愛人と掛け持ちで生活するエンツォの姿を中心に迫力のレースシーンとそれとまるで韓国ドラマ(笑)のようなドロドロの愛憎劇まで見せてくれるエンタメ仕様で面白かった

しかしクライマックスのミッレミリアのレース事故のシーンはリアリティあってエグい!
油断してた人はびっくりでしょうね
有名な事故らしいですが、私はこの映画で知りました
そう「オッペンハイマー」同様に鑑賞前にWikipediaか何かで予習しときゃ良かった…なら尚更楽しめたかも?

しかしエンツォを演じる主演のアダム・ドライバー始め、今回皆さん名演でしたが特に妻ラウラを演じたペネロペ・クルスが素晴らしい
嫉妬と怒りをマグマのようにメラメラと身体中に溜め込みながら、目の下にくまを作り会社経営に心を砕く鬼気迫る雰囲気の表情と芝居は凄かったです
対して愛人リナを演じるシャイリーン・ウッドリーがでしゃばらずに健気に息子と2人で隠れたように暮らしていると言うまさに愛人らしさを好演
しかしペネロペの「私の目の黒いウチは愛人の子は認知させないからね!」と啖呵切るのは名場面!

フェラーリの功績や車に着いてのドラマを期待したらちょい違う感はあると思いますが、創業者エンツォのレースに賭ける執念と私生活のダメ男ぶりに、その男に振り回される女たちの意地と悲しみの愛憎劇は意外と面白く見れた



★★★★ 2024.7.12(金) TOHOシネマズなんば別館 スクリーン11 20:20 H-1



No.27 「THE MOON 」

2024-07-07 18:49:00 | 2024年劇場鑑賞





韓国映画の宇宙物です
韓国ドラマでコン・ユ主演で「静かなる海」と言うやや「エイリアン」風の宇宙ステーション内のドラマがありましたが、こちらはハリウッド映画にありそうな展開の作品となってます

韓国初の有人ロケットによる月面着陸を試みるが途中3人の宇宙飛行士が事故により死亡し、生き残ったのが新人宇宙飛行士のソヌ
心折れながらも地球からのサポートにより単独で月面着陸を成功させたが…

この地球のコントロールセンターからサポートするのが、宇宙船の設計者でありながら過去の重大な失敗により、宇宙開発から追われたジェグク
チャールトン・ヘストンばりに的確な指示を地球から出すが、この人物にも過去との事で心の傷もあり…

ハリウッドの宇宙物で何処かで見たような場面が何度も出てくる作品
「ゼロ・グラビティ」「アポロ13」「オデッセイ」など連想させる作品で韓国では遅れを取ってる宇宙開発の部分をテーマにしてる
しかしストーリーや映像ともに目新しいのは無く、可もなく不可もなくな作品
でも、宇宙とかの映像はなかなかのクォリティで先行のハリウッド作品にも見劣りしなかった

現時点では韓国は宇宙開発には世界的に遅れてるのを象徴するように時代設定は2029年の近未来にして、今の時代ではリアリティ無くても将来的にはあるかも?と言う作りになってます
しかし国的に成果を出していないジャンルでもこうやってエンタメ映画に仕上げてる韓国映画ってさすがですね
そして何よりソル・ギョングが内野聖陽さん見たいになってたのが印象的だった(笑)
内野さん韓国映画に出てんのか?て(笑)



★★★ 2024.7.5(金) なんばパークスシネマ シアター3 20:40 F-2