MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.040 「トム・ヤム・クン!」 (2005年 タイ 110分 ビスタ)

2006-04-30 00:55:42 | 2006年劇場鑑賞
監督 プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演 トニー・ジャー
    ペットターイ・ウォンカムラオ
    ポンコット・コンマライ



ジャッキー・チェンがここ数年に年齢的な衰えが見え始め(年齢の割りにはまだまだ凄いんですけどね)ジェット・リーも格闘技映画としては「スピリット」で一応区切りを付けた格好で、ジャン・クロード・バンダムに至っては何してるん?(ついでにスティーブン・セガールはやる気なし・・・)
そんな80年代~90年代のスクリーンを盛り上げてきたアクション俳優たちが高齢化とともにやや元気がなくなってきた時、タイから無名の役者は昨年登場しました。
「マッハ!」という作品で鮮烈デビューし、ノースタント、ノーワイヤー、ノーCGと公約しての登場してきたのがトニー・ジャー!
たしかに公約どおりの神がかり的な技を披露したけどイマイチにパッとしない印象でした

そして今回の新作ですが、前作では無名の凄い事するアクション俳優・・・程度としか感じられなかったんですが、今回の作品でやや彼独特の個性のようなものが少し出てきたような気がして、前作「マッハ!」より面白かったですよ。
いかにもタイ人らしい彫の深い濃い~顔立ちからは色気も何も感じ取れない‘格闘技一筋の童貞野郎”振りがいい感じですな

前作は仏像を探しに行く話だったが、今回は何と象を探しに行く話・・・
冒頭から象が街中を走り回り、いかにもタイ映画ならではの迫力あるアクションを見せたかと思えば、007ばり(?)にボートのチェイスも見せてくれ「マッハ!」よりアクションの幅も広がった感じですね。
またプロレスラー(「スピリット」でジェット・リーと対戦したネイサン・ジョーンズが登板)やカポエイラ、剣術、カンフーと多種にわたる格闘家との対戦も見ものでそれぞれ相手に合わした戦法で戦うリアルファイトは彼の本物度を感じさせます。

そして大きな2つの見せ場が特に印象的で、一つは4階立ての建物を上がりながら行く手を阻む敵を次々と倒していくのを4分間のロングショットで見せる場面はNG不可の映画史上最長カットのアクションシーンですね。

それともう一つは悪党の手下を次々と関節をへし折っていく49人関節折り!
ボキ!バキッ!と効果音が永遠に響き渡る殺戮拳はジャッキーもジェットもブルース・リーさえもやらなかった妙技!

エンドロールでジャッキー映画のNG集に対抗してか、アクションシーンのメイキングが出てくるけど彼の身体能力の高さをまざまざと見せられます。

技やアクションだけなら充分にポストジャッキーやジェットが勤まるでしょうね。
後はスターとしての華が付いて来ればいいんですけどね。
スターとしてのオーラがまったく感じないけど、今後のトニー・ジャーに期待しましょう



★★★★ 2006.4.27(木) MOVIX堺 シアター1 16:45 G-9

No.039 「コルシカン・ファイル」 (2004年 仏 92分 シネスコ)

2006-04-25 01:15:27 | 2006年劇場鑑賞
監督 アラン・ベルベリアン
出演 ジャン・レノ
    クリスチャン・クラヴィエ
    カテリーナ・ムリーノ



この作品の記事を書こうと思ったら、今週末に見に行く予定にしてたハリソン・フォード主演の「ファイヤー・ウォール」の上映が終わってるがな・・・
見逃してもたね~ まぁ二番館でする可能性はあるけど迂闊でしたわ。
しかしハリソン主演にしては早く終わりすぎと違うかい?
入りが悪かったのかね~(打ち切り?)上映館も直前で変更になったし、最初から短期間だったんでしょうか・・・残念です

先月から連続で天六シネ5ビル通いが続いてますが、この「コルシカン・ファイル」も本日が初日。
家でるのが遅かったので上映開始時刻にギリギリ場内に飛び込みました。
さすが初日って事もあり予定の時間通り(1分遅れ・・・)上映が始まりました。

オープニングの取引の場面でのまんまと警察を欺く仕掛けから小気味いいテンポの曲とともに分割画面が印象的なタイトルバックは良いですね。
60~70年代の仏産スパイ映画かサスペンス映画を思わすようなテーマ曲に「これは良い感じやぞ・・・」と期待感が沸いてきます。
でも終わって見れば、このオープニングが一番印象的だった・・・
ポスターや宣伝ではシリアスなサスペンス映画の印象を持ってたら、軽いタッチのサスペンスコメディだったんですね。
ポスターにはジャン・レノの顔だけ大きく出てますが実際はクリスチャン・クラヴィエ の方が出番も多かったかな?

コルシカ島を舞台に、島にやって来たパリの私立探偵が住民の言動に振り回され、次々にトラブルに遭遇する様子をコミカルに描いています。
テンポのよい展開で見せ、情に厚く家族思いでよそ者を嫌うといったコルシカ人気質の描写が興味深いですな。
コルシカと言う土地にあまり馴染みが無いだけに「どんなトコやろ?」と思いながら見てましたよ。

本土の人間とコルシカ人とのやり取りが笑いどころなんですが、あまりケラケラと笑える感じではなかったですね~私は・・・
笑う場面は多いと思うのですが、フランス映画の笑いどころが少し私と合わないのかな?

適度なアクションも随所にあり、それなりには楽しめるんですが、予告のイメージではシリアスな印象があっただけに、やや思ってたのと違ったギャップが最後まで残りました。



★★ 2006.4.22(土) 天六ユウラク座 22:00 中央通路際


No.038 「パパラッチ」 (2004年 米 84分 シネスコ)

2006-04-19 00:45:57 | 2006年劇場鑑賞
監督 ポール・アバスカルス
主演 コール・ハウザー
    ロビン・タニー
    デニス・ファリナ



あれれっ!「パパラッチ」の記事が消えてしまいました・・・何が起こったのか知りませんが、慌てて書き込みしたけど・・・細かいところまでは憶えてないのが残念だな~(10/9現在)

でも意外とこの映画面白かったですよね~
悪童のパパラッチたちの卑劣な行為は実際どの程度まで本当かはわかりませんが、想像はつきますね。
決定的瞬間のためには人命までも無視してひたすらシャッターを切るパパラッチの非道な行為は恐ろしいです。

ダニエル・ボールドウィンやトム・サイズモアら芸達者な俳優がこの非道パパラッチを演じておりますが、実際彼らも色んな目に遭ってるだろうし、嫌味や皮肉を込めて演じていたのではないでしょうか?

(あらすじ)

新作映画で大成功を収めた俳優のボー・ララミー(コール・ハウザー)は、愛する妻アビー(ロビン・タニー)と息子のザック(ブレイク・ブライアン)とともに郊外の新居で何不自由ない生活を始めた。しかし、パパラッチのレックス(トム・サイズモア)の罠にはまったボーは、次々とスキャンダル写真を発表されてしまい……

とにかく卑劣なパパラッチの様子が描かれ、ダイアナ妃の事故を思わすような場面も登場します。

製作がメル・ギブソンですが、彼なりのパパラッチへの皮肉を込めたような恨み節を感じます。

コールハウザーが後半パパラッチたちに復讐していく場面は時には俳優らしい手口を使い、卑劣なパパラッチたちを抹殺していく場面は悪役のパパラッチたちが悪ければ悪いほど爽快感がありますね。

それとカメオでハリウッドスターたちが何気なく出てくるのも面白いですね~
メルギブソンもキッチリ出てきます

意外と小作品ながら佳作だと思います。

たしか鑑賞した時、天六ユウラク座はまたしても上映時間より早く上映してたと思いますね
こういうことは本当に止めてほしいですね。
作品がよかっただけに余計に腹立たしいですね。
ま~ここはこういう劇場だと思って見てるから・・・でも逆に上映時間に遅れそうなら一言電話入れたら待ってくれてたりして(笑)
そんな訳はないだろけど、深夜の時間帯なら誰も文句言う人は居ないと思うのだが・・・



★★★ 2006.4.15(土) 天六ユウラク座 23:15 中央通路前 

No.037 「寝ずの番」 (2006年 日本 110分 ビスタ)

2006-04-15 01:09:00 | 2006年劇場鑑賞
監督 マキノ雅彦
出演 中井貴一
    木村佳乃
    長門裕之



上方落語の重鎮のお通夜に集まる個性豊かな弟子たち・・・
悲しい通夜の席はいつしか亡き師匠の思い出話から始まりやがて爆笑の渦に・・・

俳優の津川雅彦がマキノ雅彦の名で初監督したこの作品は艶っぽい話を交えた落語家のお通夜の場での面白おかしく、楽しいお通夜での人間喜劇

臨終マジかに迫った師匠の「おそそが見たい」の一言に右往左往する弟子たちが笑えます。(おそそ=京都の方言で女性のアソコの事)
結局は橋太(中井貴一)の嫁である茂子のおそそを見せることになり病室のベットでノーパンで師匠の顔の前にまたがり、おそそを見せる・・・一見、感動的すらありそうなシーンだが実にバカバカしく笑える。
しかも師匠は「おそそが見たい」ではなく「お外が見たい言うたんや!」これはまさに落語的なオチ!

そして師匠が亡くなり通夜の席での弟子たちが思いで話で花咲かせるのだが、弟子たちを演じる個性的な面々がいいですね。
中井貴一、笹野高史、岸辺一徳、木下ほうか、田中章らが実いい芝居を見せてくれたいます。
通夜の席で遺体を抱き起こして{らくだのカンカン踊り}を踊る場面はバチ当りだが色物の世界独特の師匠と弟子たちの絆を垣間見た感じで、感動的すらありました。
遺体と一緒の踊るラインダンスのおかしい事・・・よく見れば師匠役の長門裕之も目を開けて、足上げて踊ってる!
バカな場面なんだけど微笑ましくもありました。

そしてこの作品はTV放送はまず不可能でしょうね~
とにかく下ネタ系の放送禁止用語のオンパレードで、監督が意識的にTVでは出来ないようにしてるらしい。
でも決してヤラシイ訳でなく(と言ってもヤラシイけど)、色っぽい話として聞けてしまうのは監督や役者たちの力量が大きいですね。
「蝉しぐれ」のおふく様こと木村桂乃のなど出るなり「お×こ」なんて言うし、中井貴一と堺正章は三味線弾きながら「♪はぁ~、チンポ、チンポ・・・」と歌いだす・・・
この下ネタ歌合戦の場面は圧巻でしたね~
下ネタ満載の電車遊びに座敷歌、下ネタ歌合戦とお通夜の席は宴もたけなわとなって行く・・・

お通夜の席で非常識でバチ当りだが、弟子たちの底知れぬ愛情と敬愛の念が感じられて楽しく笑わせてくれながら感動させられる快作です。

何気に豪華な弔問客も見所です・・・



★★★★ 2006.4.13(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ1 19:35 最後列右側

No.036 「プロデューサーズ」 (2005年 米 134分 シネスコ)

2006-04-14 01:28:02 | 2006年劇場鑑賞
監督 スーザン・ストローマン
主演 ネイサン・レイン
    マシュー・ブロデリック
    ユマ・サーマン



ミュージカル映画って結構好き嫌いが別れますね。
突然歌いだしたり踊りだしたりするのに抵抗ある人って結構います。
私はどちらかと言うと嫌いか好きか?と聞かれると好きな方なんですがね~
「ムーラン・ルージュ」「シカゴ」と最近のミュージカル映画も見ています。
でもミュージカル映画が好きと言う割りには「雨に唄えば」「ウェストサイド物語」や「マイ・フェア・レディ」などの往年のミュージカル映画の名作やMGMの50年代の作品は未見だったりしますが・・・(いつか見ようとは思ってるんですよ)

この「プロデューサーズ」も元々はメル・ブルックス監督のコメディ映画から舞台化されたミュージカルの映画版て事もあり、まるで舞台を見てるかのような豪華絢爛な作品でありました。
主演の2人は舞台と同じキャスティングで、ブロードウェイの重鎮でもあるネイサン・レインは当然だが、マシュー・ブロデリックの歌や踊りが意外とうまかったですね。
さすが舞台版でも主役を張るはずだ・・・

見事な振り付けを流れるようなカメラワークで追っていくとこは映画ならではで、歌いながら外に飛び出し噴水のながで踊る・・・この辺のスケールは舞台では表現出来ない映画的ならではの表現ですね。
会計事務所でのマシューの妄想の場面で会計事務所のロッカーからキラキラの衣装を着たショーガールが飛び出しマシュー共々華やかなイルミネーションの中踊る場面の一糸乱れぬ振り付けの見事さ!
劇中劇での反射鏡を使った集団でのダンスシーンも往年のミュージカル映画見てる見たいでホント絢爛豪華な一語に付きます。
こんな場面見てると舞台版も見たくなってきますよね~

主役2人意外にも個性的なキャラが出てきますが、最低の演出家とそのアシスタントのゲイカップルは笑わしますね。
この2人も舞台と同じキャストなんですが、この2人の存在感はこの作品には不可欠なほど大きな役割を持ってますね。(やたらゲイが出てきましたね)
ユマ・サーマンのスウェーデン訛りの酷い女も「キル・ビル」でのスタイリッシュなイメージとは180度違う役柄でキュートでセクシーな田舎娘ぶりを演じてました。
でもこの方は背が高いですな~マシューとの身長差はかなりありましたよ・・・足も長い!

コリン・ファレルの壊れっぷりも良く、一部で不評だった「奥様は魔女」の汚名を挽回したかな?

そしてネイサン・レインの堂々たる風格はさすがブロードウェイで数々の賞を取ってるだけの事はありますね。
「バードゲージ」でこの人初めて見たんですが、この時からうまい人やな~と思っていて、ケネス・ブラナーのミュージカル映画「恋の骨折り損」でその歌とダンスを見た時はさすがため息が出ましたね
今回もほぼ全編に渡って華麗なダンスと歌を披露し、後半の留置場の場面ではまさに独断場で、ソロで歌い踊り貫禄を見せてくれています。

エンドロールはまさにカーテンコールのごとくの構成で特にエンドロール後はまるでマシューの代表作「フェリスはある朝突然に」の如く観客に語りかけますが、そこに産みの親メル・ブルックス(お爺さんやね~)まで登場し締めてくれます(唯一のセリフが「とっとと帰りやがれ!」・・・まだまだ衰えてないね~)



★★★★★ 2006.4.13(木) アポロシネマ8 スクリーン4 16:30 Mー9

No.035 「沈黙の脱獄」 (2005年 米 91分 ビスタ)

2006-04-10 00:50:08 | 2006年劇場鑑賞

監督 ドン・E・ファンルロイ
出演 スティーヴン・セガール    
    アンソニー・“トレッチ”・クリス    
    サラ・バクストン



またしても天六シネ5ビルに登場・・・

今回はスティーブン・セガールの最新作を鑑賞しに行きました。
例によって少し早い目に着いて無事休憩時間中に劇場に入る事が出来ました。
時間は夜の22:30分の回・・・何と場内に入るやいな異臭がプーンと!客は数名居るんだが全員熟睡中でよく見れば椅子に靴下を干しとるオッサンが・・・狭い場内にあの臭い足の匂いが充満しています!
「色々とネタを提供してくれる劇場やで・・・」とキング氏(苦笑い)

そして始まったスティーヴン・セガール最新作!つい2ヶ月前にも「沈黙の追撃」という映画が公開されたばかりなのに早くも次の作品が封切られるとは、有難みがないというか、まるで在庫処分見たいな扱いやね~一応昨年度製作に映画なのでホントに最新作のようですが・・・
今回のセガールはある仕事を最後に引退を決意した泥棒役です。
それも悪人から金を巻き上げて、貧しい人たちに渡すと言う良い泥棒さん。
しかし、最後の仕事で仲間に裏切られ無実の罪で刑務所に投獄された彼は、依頼主が裏で画策していたことを知る。ハーランは刑務所で知り合った黒人の男と脱獄し、自分をハメた依頼主に復讐すべく行方を追う!

前半のカーアクションは派手にクラッシュしたりして普通に迫力あるんだが、この映画はこれ以上の迫力ある場面が無い!
途中あるお得意の格闘アクションが何とほとんど顔の見えない角度でのアクション場面!後姿や画面から顔がはみ出てたりして、いかにもスタントマン使ってるのがみえみえで興醒めもはなはだしい事。
しかもアクションらしいアクションは前半と後半だけで中盤はほとんとアクションの無いダラダラとした展開に見てるこっちが沈黙してしまう始末・・・

最近はスタントを多用し気味のセガールだが今回はハッキリ言って酷すぎるぞ!
それゃ、ジョージ・クルー二-やジョニー・デップ見たいに大物で、しかもアクション俳優でないのならともかく、アクションが売りのセガールなのに年齢的な衰えはあるとしても、もうちょっと何とかならんかい?
飛んだり跳ねたりとか、危険な箇所でのシーンにスタント使うなら分かるが、お得意の素手の格闘アクションまでもスタントイン(それもほとんど)とは絶句しました・・・
まったくやる気が感じられませんな~

まぁ彼の特長である相手に攻め込まれず一方的に倒してしまう所は健在だが・・・それもセガールの厳つい顔で相手を叩きのめすから面白いのであって90パーセント以上スタントまる判りなのは戴けない・・・映画は酷いわ、場内は臭いわと散々な映画鑑賞だったわい!

予告の「ロンゲストヤード」がやけに面白く感じられた(ココですんのかいな!でも期待してます)



★ 2006.4.7 ホクテンザ1 22:30 後方より3列目


No.034 「DOOM ドゥーム」 (2005年 米=チェコ 104分 シネスコ)

2006-04-07 01:17:25 | 2006年劇場鑑賞

監督 アンジェイ・バートコウィアク
出演 カール・アーバン    
        ザ・ロック    
        ロザムンド・バイク



前夜に続いて天六シネ5ビル参上!

前夜で終了だった「トゥ・フォー・ザ・マネー」の後を受けて公開となった、SFホラー映画「DOOM ドゥーム」
前夜は上映予定時間無視の凶行に屈したが今日はその手は食わへんぞ!とばかりにいつもより早く家を出て劇場に向かったが付近の駐車場が軒並み満車!
グルグルと劇場周辺を車で回る始末・・・せっかく早く来たのにこのままでは昨日同様に途中上映か?
しかし奇跡的に一軒見つかり、それでもなんとか5分以上前には劇場に到着!
恐る恐る扉を開けると場内明るくスクリーンの幕も閉じたまま・・・いわゆる休憩中。ホッと一安心(当たり前やがな!)
しかも珍しく時間通りに上映開始(当たり前やちゅねん!)

考古学と遺伝子に関する研究が行われている火星の研究所で、研究員たちとの連絡が途絶える事態が発生。
海兵隊RTTS(緊急対応戦略部隊)に所属するサージ(ザ・ロック)、リーパー(カール・アーバン)ら精鋭8人が火星へ赴き、研究所に潜入する。
しかし、そこで彼らが目にしたものは・・・?

この映画は何でもアメリカの大ヒットしたTVゲームの映画化らしいですね。
私はこのゲームの存在も知らず、この作品がゲームと比較してどうとかは言えませんが、シューティングゲームって事もあり、それを意識した銃口視点となってモンスターを追っていく趣向がこの映画の見所の一つのようです。
でもそれが出てくるのは後半の場面で、それまではゾンビやクリーチャーが潜むと思われる基地内をウロウロする場面がダラダラと続く展開の長いこと・・・早よ何でもいいから出て来いよ!
イライラすると同時に深夜てこともあり眠気が襲ってきた・・・たまにゾンビのような一団が襲ってくるが本格的に怪物が出てきだすのは中盤からですね。
そんなに引っ張らずド派手にドンパチとやればいいと思うんですが、妙にもったいつけるような感じで正直シンドかったです。

この手の作品にしては104分という上映時間は長いな~と見る前から思っていたが、ホンマに長かった・・・90分以内が妥当でしょう。

ザ・ロックが主演と思ったら主役はカール・アーバンだったんですね・・・ロック様がゾンビをちぎっては投げて大暴れするのを期待してたらスカでしたわ!



★★ 2006.4.1 ホクテンザ2(土) 23:30 4列目


No.033 「トゥ・フォー・ザ・マネー」 (2005年 米 122分 シネスコ)

2006-04-06 01:17:11 | 2006年劇場鑑賞
監督 D・J・カルーソー
出演 アル・パチーノ
    マシュー・マコノヒー
    レネ・ルッソ



いつも良く見に行く劇場で天六シネ5ビルていう映画館があり、ビルの中に劇場が5館入っている雑居ビルで(決してシネマコンプレックスという気の利いたものではありません)
1Fはメインの洋画単館ロードショー系の天六ユウラク座、地下と3Fはポルノ映画専門館のユーラク地下劇場、コクサイ大劇場、5Fは洋画&邦画の単館系(それもB級モノ)ホクテンザ・1、ホクテンザ・2があります。
連日オールナイト興行で夜に行こうもんならイビキに囲まれながらの鑑賞は当たり前!
寝床代わりに来る常連客も居る始末・・・夜はパンフの販売が停止(何故だ!?)
しかしシャレたミニシアターや家族連れで賑わうシネコンが今や劇場鑑賞の中心的な場所であるこの時代に、私が少年期に通った古き昭和の映画館の持つ{如何わしさが}感じられるこの劇場は妙に落ち着いて見れるので結構好きなんですよ(ここの招待券が格安で金券ショップで出回ってる事もありますがね・・・)
東京では銀座シネパトスで公開された映画がここで結構公開されてるようで、そこもこんな感じの劇場なんでしょうか?

で・・・ここの劇場の一つの特長が時間にルーズなトコ!
上映開始時間になっても一向に始まらないなんて当たり前でヒドイ時は上映開始予定の数分前に着いたにも関わらずもう始まっている!(何すんねん!)

ここ最近は遅れる事はあっても、上映予定時間より早く始まるのは暫らくなかったんですが、久々にやらかしてくれましたよ!この「トゥ・フォー・ザ・マネー」で・・・3分前には場内に入ったのにもう本編始まってた!

前置きが長くなってスンマセン!一言書きたかったので・・・

アル・パチーノとマシュー・マコノヒー共演によるスポーツ賭博の世界を描いたこの作品は、あまりその方面に馴染みがないだけに興味深々で見ました(不当な途中上映の為ややテンションが下がり気味だったが)

電話1本で多額なマネーが動く凄い世界でありながら運次第では誰でも大金持ちになれてしまいそうな夢の世界・・・勿論それに伴うリスクも大きいけどね
賭けをする客の話じゃなしにそれを予想(アメフト賭博)する予想屋にスポット当ててるだけに裏側の世界を色々見せてくれて面白かったですよ
当然こんな商売の裏にはその筋の怖い人々も絡んできて、予想が外れて損させようもんなら闇討ちを食らわされて命の危険までさらされる!
偽名を使っててもTVで顔出してればそれゃ狙われまっせ・・・

大手のスポーツ情報会社の経営者ウォルター(アル・パチーノ)に見込まれて彼の元で、彼自身がホストを務めるケーブルTVの予想番組に出演し成功の階段を登って行くが、好調もそう長続きはしない・・・
ストーリーはそんな感じですが、スポーツ賭博の世界で主人公2人が成功と挫折を繰り返し翻弄されていく姿をアル・パチーノとマシュー・マコノヒーが好演しています。
特にアル・パチーノは渋く、妻と幼い子供を抱えながらギャンブルの世界を渡り歩いてきた男の光と影を彼独特の間でさりげなく表現してましたね

まぁ~終わってみれば挫折した一人の男の再生のドラマ見たいな感じで締めくくられて、意外とさわやかな後味が残る作品でしたが、もう少しこの世界独特の嫌らしさ見たいなものを見たかった気もしないではない・・・

で、途中上映で見たんだけど劇場に入った時はマシュー・マコノヒーが元アメフトの選手と言う設定で、その彼がアメフトの試合中にケガをする場面から見たけどこれって始まって間もないのかな?もし見た方が居れば教えてください



★★★ 2006.3.31(金) ホクテンザ2 22:40 4列目

No.032 「サウンド・オブ・サンダー」 (2005年 米=独 102分 シネスコ)

2006-04-05 01:16:55 | 2006年劇場鑑賞
監督 ピーター・ハイアムズ
出演 エドワーズ・バーンズ
    キャサリン・マコーマック
    ベン・キングズレー



SF小説の巨匠レイ・ブラッドベリの短編「いかずちの音」を鬼才ピーター・ハイアムズが映画化したアクション超大作。タイムトラベルがもたらした人類絶滅の危機を、ハリウッドの最新SFXを駆使して描いたパニック・アクション大作・・・て言うふれ込みで只今絶賛公開中ですが、見所満載と思わすTVスポットの効果もあり結構公開初日あたりは出足は好調見たいですね(私の近所のシネコンでは・・・ですが)
映画によっては出足が悪くとも見た人間による口コミの効果により、客足が伸びて思わぬロングランの大ヒットになる作品もあれば、鳴り物入りで公開され最初こそ出出しは好調でも、口コミで評判が落ちて終わってみれば大コケだった・・・ていう作品もありますね。
そしてこの作品は多分後者のような運命を辿りそうな予感のする作品のような気がします。

大作扱いの宣伝もあってかなりの期待感を抱かす雰囲気がありますが、正直いえば超大作というより金の賭けたB級映画て感じで、役者もエドワーズ・バーンズ、キャサリン・マコーマックなど地味なキャスティングで華がありません。
ま、こういう映画は役者よりも迫力満点のCGによる驚異の映像がメインとなるんですが、それがまた甘い、甘い、甘~い!(どっかの芸人風)
他のレビューを読んでも、皆共通して指摘するのがそのCGや合成の安っぽさです。
特に近未来都市のシーンはまるで20年以上前のSF映画を見てるかのような合成映像バレバレで恐竜が現代に蘇りリアルに動き、キングコングがタイムズスクエアを破壊し、タイタニックが真逆さまに沈んでゆく・・・そんな映像を当たり前に見慣れた方々には落胆の声が多いのは仕方がないでしょうね~

この作品にも恐竜が登場しますが驚くような映像てな訳でもなく、地味に出てきて地味に死にます。
ただ劇中出てくるタイムトラベルによる恐竜ハンティングの理屈は「あ~なるほど」と思いましたがね。
恒に同じ時代の同じ時間帯に行き、スグ死ぬ運命の同じ恐竜を倒してるんですね。

タイムトラベルによるルール

①過去を変えない
②過去に何も残さない
③過去から何も持ち帰らない

これは最低限のマナーですな・・・

そしてある物を持ち帰った為に起こる時空の歪みによるタイムウェーブが起こり都会はジャングルと化し、サルとトカゲが合体した生き物を始め珍獣たちが街を席巻し、人々は大パニックと化す!
原作を読んでないので実際はどんな物語かは知りませんが、充分B級怪獣パニック映画の要素があり、最初からそのつもりで見れば案外楽しめるでしょうね
結末もタイムトラベル物には付きものな「そんな訳ないやろ・・・?」的な強引な荒業で締めくくります。

監督がピーター・ハイアムズ・・・「タイムコップ」「レリック」「エンド・オブ・デイズ」etc ほらねB級娯楽アクションばかりですがな・・・



★★ 2006.3,30(木) アポロシネマ8プラス1 19:10 I-7

No.031 「SPIRIT」 (2005年 香=米 103分 シネスコ)

2006-04-04 01:35:07 | 2006年劇場鑑賞
監督 ロニー・ユー
出演 ジェット・リー
    中村獅童
    コリン・チョウ



ジャッキー、サモハン、ドニー、そしてこのジェット・リー・・・この一週間で香港映画を代表するアクションスターの作品を続けて見てますが、やはり「武術」と言えばこのジェット・リーがピッタリと当てはまりますね。
しかも今回で武術映画は最後と言う事で、彼の武術アクションの集大成を見せてくれそうな予感・・・そして開巻早々異種格闘技戦のリングに辮髪スタイルのジェット・リーが次々と槍や剣といった武器を持った相手を撃破!
そして向かえる最後の敵・・・日本人空手家田中が目の前に・・・そこからフラッシュバックして過去へさかのぼりジェット演じるフォ・ユンジャの生い立ちから物語は進行していく。
このドラマチックな幕開けは印象的で、彼がどのような境遇から現在のような大物になりえたか?といった所を見せてくれます。
そして最後はまた冒頭の中村獅堂との対決へ・・・ここらうまいですね。

このフォ・ユンジャて人は実在の人物で、中国武術界ではまさに大物中の大物らしいですね。
そこら辺をジェット・リーは貫禄たっぷり演じておりました。
まさにジェット・リー武道映画の集大成とも言える作品となっています

厳しい父親の元育てられ、その父の後を受けて最強の座へ君臨しやがて弟子たちも集まりだすが、その高慢な性格から彼を悲劇が襲いそして何もかも失ってしまい失意のどん底へ落ちてしまう。
そんなフォンがある田舎の村で目の見えない女性と知り合あい、その村で田植えや畑仕事をし農民として生活する中で強さ故に見失っていたものや本当に大切なもの、そして真の強さを見つけていく・・・この田舎の場面はフォンが再生する重要な場面であると思いますが、私はここらのシーンは妙にダレてしまいましたね~

そして中村獅堂との対決がクライマックスになりますが、この後半で描かれる卑劣でイヤラしい原田眞人演ずる日本人と正々堂々といした武道家田中を演ずる中村獅堂との両極端な日本人の描き方の微妙なコントラストは当時の中国人から見た日本人のイメージを感じました。
まぁ原田眞人の演じた日本人役は同じ日本人としてはあまりいい気しないですね(またこの人はこんなキャラがよく似合う)

空手家田中も武道家故に妥協無き姿勢でフォン相手に戦いを挑む非情さはまさに真剣勝負に生きる武道家の凄まじさを感じます
ここらの場面がこの作品の一つの大きなテーマにもなっている気がします

ありきたりな格闘アクション映画のように誰が勝ったとか誰が強いとかでなく武道家としてのスピリットとはどういうものか?それを描いた作品でした。
そういう意味では「スピリット」ていうタイトルはうまく付けましたね。



★★★★ 2006.3,30(木) アポロシネマ8 スクリーン5 16:00 E-5