MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.12 「Fukushima 50」

2020-06-19 09:40:00 | 2020年劇場鑑賞





2/21に劇場で見て以来の劇場鑑賞取り敢えず復活
今回はアポロシネマの朝一の回に試しに来たら、いきなり券売機を劇場の人がアルコール消毒してて、並ぶのもソーシャルディスタンスを守るよう工夫されてる
またアルコール消毒液がチケット売場、チケット改札場、スクリーンの扉前と3箇所も用意されてしかもスクリーン入る前にフェイスシールド装置したスタッフに検温される
座席は前後左右に座席間隔を1席づつ開けられてる
もちろんマスク装着が入場最低条件で大阪コロナ追跡システムも導入されてる
ここまで徹底してると安心して映画見れます

今日見る「Fukushima 50」は福島原発事故の映画やから入口前に注意書きがあった
鑑賞本格化は夜の上映始まってからになるが
まずはやっと映画館に来れて良かったで

福島原発のあの事故から9年
毎日のようにワイドショーやニュースで取り上げられて、原子力の専門家があっちらこちらで出ていました
まさに今のコロナのテレビ報道のようでしたね
映画見ながらそんな情景を思い起こさせるこの作品ですが、原作を読んでいましたが、原作同様にノンフィクションな臨場感を感じさす作品でした
原作と違い渡辺謙扮する吉田所長以外は仮名ではありますが、原発内のシーンは緊迫感があります
特に緊急対策本部と東電とのTV会議のやりとりはYouTubeなんかで実際の映像見れますが、こちらは映画って事で東電側の渡辺謙扮する吉田所長と対立する篠井英介がちょっと嫌な役の悪役っぽい
立ち位置で描かれるが篠井英介はこういうの上手いですね
火野正平がまた渋いいい味だしてました
私らの年代的にこの人は不良っぽく恋多きモテ男のイメージですが、良い歳を取った感のある味のある芝居でした
佐野史郎演した総理大臣はもはやパロディ見たいな描かれ方(笑)
これも見事なイラ管ぶりを見せてくれます
富田靖子...歳行きました(笑)
佐藤浩市は佐藤浩市らしい安定したいつも感じですが最後に避難所で住民に事故の事を謝るシーンは痛切でした
この作品はキャスティングが結構良かったですね

記憶にまだ新しい現実の出来事だけに我々日本人が見るには生々しいんですが、現実にTV報道で見てた事や報道では知らさられなかった事などとエンターティメントな味付けが
上手く絡まった作品だったと思います
で、この前の記事で書いた海外ドラマ「チェルノブイリ」同様これは終わった話でなくまだ続いてる出来事なのですね



★★★★ 2020.6.18(木) アポロシネマ スクリーン5 10:00 I-8

「チェルノブイリ」

2020-06-14 10:11:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)


ネット配信で話題になっていた海外ドラマ
「チェルノブイリ」を見た
地球史上最大の原発事故であるチェルノブイリ原発事故を描いたミニドラマ

久々に見入りましたね
冒頭の爆発シーンも派手にスペクタクルな描写でなく、一般家庭の窓越しから遠くで音も無く炎が舞い上がり、数秒遅れて爆風で家がドーンと揺れると言うリアリティな描写で描かれるのが印象的です

右往左往する原発職員達、所長ら上層部の偉いさん達は部下に責任転換や隠蔽を支持する
第一話からこれは人災である事が伺えます
無茶な命令で被爆し命を落としていく最前戦の作業員達…パニック映画なんかでありそうな愛と勇気で戦うヒーローも出ないし、人間ドラマ的な群像劇もありません
ただ事故の対応に追われ死んでいく現場の作業員と事故処理に当たったエネルギー責任者の官僚と原発学者達の決死のドラマでありました
最初は政府側として楽観視していたエネルギー責任者の官僚が原子専門家の解説を受けながら事故現場を目の当たりにし、徐々に事の重大さを感じていく姿はドラマとして見応えあります

さらに政府も事故を他国だけでなく、地元住民や消防士にさえにも事実は知らせない
自国で開発した原発に事故など有り得ないとされる当時のソビエトの体質が見えてきますね

住民達が原発が爆発した時に起きる青白い光をまるで花火のように見てたり、舞い落ちる死の灰を雪が降ってるとばかりに子供は喜ぶ
後に恐ろしい結果が待ってる事も知らずに…そんな姿が結果がわかってるだけに悲しい

後半は時間が達、真相究明のため委員会が関係者に聞き取り調査していく姿が描かれるが、現場で戦った作業員は真実を訴え、上層部は人に責任を押し付け、国家も欠陥を認めたがらない…そこにKGBが絡んできて担当の原子力の専門家を脅すと言うグチャグチャな状態をほとんど実名で描かれる

素人の我々が見てもこの事故の恐ろしさをわかりやすく見せてくれる
特に高濃度の放射線を浴びた職員や消防士達の姿は壮絶で、皮膚が剥がれ落ち、顔さえ無くなっていくまさに身体が溶けるような姿は改めて原発事故の恐怖を見せつけてくれる

原子力発電の一歩間違えたら破滅になる危うさを感じさせてくれる見応えあるドラマでした
東海村の事故や福島の原発事故を経験した日本人には特に衝撃的ですね

因みに原子力科学者レガノフを演じた主演のジャレット・ハリスはあのリチャード・ハリスの息子さん
さすが上手いですねー







「ドラゴン世界を征く/無敵のゴッドファーザー」

2020-06-05 10:13:45 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)



かねてから見たかった70年代空手映画ブーム時に公開されたこの作品を見る機会を得られた
そもそもインターネットの配信で映画を見るってのは便利なんだが今まで抵抗がありました
最大の要因がパソコンで見るという行為でした
どこでも見れて便利なのでしょうが、じっくり落ち着いて映画は大きい画面で見たい者に取っては気が進まないのであります
ましてスマホで見るなんて...
しかし嫁さんがネットフィリックスで配信中の話題の韓国ドラマ「愛の不時着」を見たいといいだし、その嫁も私同様にパソコン画面では嫌派でありまして
それであれこれ調べたらネット配信番組をパソコンでなくTVで受信できる商品があると知り
ステイホーム事情で品薄の中なんばのヤマダ電機でやっと見つけて購入し(ギリギリのラスト1!)、晴れてDVD/ブルーレイ、ケーブルTVに続いて自宅で映画を見れる新たなコンテンツが増えた訳であります
そして「愛の不時着」を擁するネットフィリックスとは別で30日間お試しキャンペーンで加入したAmazonプライムビデオの中で配信されてたのがDVD化すらされてないこの映画だったのです

兄の仇を討つために香港映画のカンフースターが撮影をかねてやってきたイタリアでイタリアンマフィア相手に大暴れの大活躍
主演は70年代を代表するカンフースターであるブルース・リャン
そして世界の倉田保明!(悪役)
ゲリラ的に撮影されたというローマの町でコロッセオやトレビの泉、スペイン階段などあざといくらい名所が土曜ワイド見たいに写しだされます
現地の協力者のイタリア娘といい感じになったり、共演のイタリアン人女優に裸で迫られたり(脇毛ボーボーでびっくり!)とブルースリャンも香港を飛び出してご機嫌なシーンが続きます

ストーリー的にはこの当時の香港映画のレベルの低さを感じさすが、ブルースリャンのアクションは素晴らしい!
特に最大の見せ場はクライマックスのブルースリャンと倉田保明の対決!
その壮大なスケールの対決はまさに世界を往く並の映画史に残る一騎打ち

戦いはリャンの自宅からスタートし逃げる倉田を追いかけて、ローマのテヴェレ川?とおぼしき川沿いで追跡して戦い、ローマの名所サンタンジェロ城の橋の上でまさに牛若丸と弁慶のように壮絶なファイトを展開!


↑作品中最高のベストアングル!

そして城の中?とおぼしき通路で観光客を尻目に戦いは続き、逃げる倉田を追いかけて階段を降りればいつしか降り積もる雪の中の山で戦ってるという雪原での一騎打ちで勝負が決する
どこまで移動してんねん!(爆笑)
この脱力感のある展開と編集が珍品たるゆえんでしょうが、そんな滑稽な場面でも目を見張るのは当時全盛期のブルースリャンと倉田保明のキレキレっのファイト!
特に蹴り足の伸び具合の美しさはまさにカンフースター!
ハイキックの相打ちなど古典的な香港映画の手技を駆使した型を重視したカンフースタイルより現代的な戦い方でありました
またローマ市内ゲリラ撮影の為に観光客らがしらけた視線を投げて2人の対決を見てるのが映りこんでるのがおかしかった(笑)
色んな意味で楽しかったし面白かったですね

画質は悪かったけどこの珍作をとうとう見れて配信番組もすてたもんではないですね
まぁTVで映せなかったら今だ見てないでしょうけどね