映画100選 034「戦争と友情」

この作品はかつて劇場で見ましたね
今はあったと言う存在すら忘れられてそうな天王寺区の上六映劇と言う映画館でした(現新歌舞伎座の場所)

米、英、仏、独と国境を超えてパリで知り合った6人の男女が戦争によって引き裂かれて行くドラマ
パリのカフェで毎年8月24日にこの場所で再開を約束するが、第二次世界大戦の勃発によりその約束もろとも関係が引き裂かれていく

現在のようにメールやラインなど無い時代だから、みんなそれぞれ行方知れずになるのだか、あるものはレジスタンスとして、ある者は兵士、将校として微妙に交差し、またあるものは再会するまてまなくこの世を去っていく
そんな6人の人間ドラマを照らし合わせて戦争により人生が狂わされていく悲しさを描いていく反戦映画の秀作

何度見てもラストの再会を約束したカフェのシーンは切なさと同時に感動してまう
ジョージ・ペパード、ジョージ・ハミルトン、ホルスト・ブッフホルツなど国際的なキャスティングも良い味を出してます
未だDVDになっておらず、VHSのビデオでのリリースのみてのが惜しまれる佳作です

No.030 「ベテラン」

監督 リュ・スンワン
出演 ファン・ジョンミン
ユ・アイン
キム・シフ


今年最後の劇場鑑賞となる作品
夫婦50割引を利用しての鑑賞
まったく縁の無いと思ったサービスがいつしか有難いサービスと感じる年齢に到達したと実感

久々の韓国映画ですが、今回見たのは熱血ベテラン刑事が巨大権力に挑むと言うシンプルな設定たまが、主人公のベテランらしからぬ破茶滅茶振りやそのチームの仲間たちのキャラがコミカルに描かれるか、それと対象的に悪役たちのクズっぷりがシリアスな描写で描かれていく
そんな対比がこの映画のカタルシスの元かも知れません
全体にテンポも良く劇画のようなストーリーだが、ハードアクションが随時に織り込まれ特に総合系基本にした格闘アクションは唸らされます

ファン・ジョンミン扮する熱血ベテラン刑事ぶりはコミカルなくらい熱く、扮する悪役バカ息子は憎たらしいほど上手いね
また繁華街を暴走するカーチェイスは日本では真似できない壮絶さでクライマックスに相応しい見せ場になってます



★★★★ 2015.12.28(月) シネマート心斎橋 スクリーン2 18:45 G-1

映画100選 033 「キャノンボール」

オールスターキャストによる超B級大作
パートレイノルズ、ジャッキーチェン、ロジャームーア、ファラフォーセット、サミーディビスJr.、ディーンマーチン・・・オールスターを迎えての一大公道レースはバカバカしいくらい楽しく見れる

中心的な存在はパートレイノルズとドムデルイーズのコンビだが日本的にはジャッキーチェンがどうしても注目される
出番少ないめだがクライマックスの大乱闘でジャッキーアクションを炸裂させてくれます
ハリウッドにジャッキーチェンここにあり！
てのを披露した映画でもありますね
もう1人のアジアスター、マイケルホイは残念ながらジャッキーのもう1人の方と言う程度なのが残念ですね

レースと言っても勝ち負けとかはどうでも良く、レース中のそれぞれのエピソードがコミカルに描かれるロジャームーアのキャラは007風だし、しかも美女を横に乗せていて、ボンドガールのごとく場面変わる度に女性が変わる(最後は名前を間違われるロジャームーアに笑う)ディーンマーチンとサミーディビスJr.はいかにもこの二人がやりそうなキャラ、まさにオールスターを使ったパロディが楽しい楽しい娯楽作
エンドロールのNG集も和気あいあいで尻尾まで楽しまてくれます

No.029 「スター・ウォーズ ジェダイの覚醒」

監督 J・J・エイブラムス
出演 マーク・ハミル
ハリソン・フォード
キャリー・フィッシャー

ついに見たスターウォーズ最新作！
でもあそこまで秘密主義にされたら、公開1週間程度では気が引けて何も書けないですね

ただルーカス製作総指揮、または監督時代のを6エピソードとは遜色ない世界観は味わえるので満足出来ました
派手なバトルやライトセーバーによるアクションも堪能できます
冒頭で明かされる大筋にえー！そんな話なんやー
とその後は久々にスターウォーズの世界にどっぷりでした
新キャラ始めお馴染みのキャラも顔揃えてくれるのも嬉しいです
ハン・ソロはもちろんキャリー・フィッシャー演じるレイア姫も歳を取ったけどやはりレイアでした（笑）
予告等で一切姿を見せなかったルークは？
安心してください 出てますよ！
マーク・ハミルがクレジットされてるんだから出てるのは当たり前なんだが、でもそれは劇場で見てください

三部作の導入エピソードと言う雰囲気だが、見せ場は相変わらず多いので存分に楽しめます
細かいツッコミはあるにせよ（笑）
次回はどうなるか今から楽しみです


★★★★ 2015.12.22(火) アポロシネマ スクリーン6 20:55 D-5

映画100選 032 「ビヨンド」

イタリアゾンビ映画の代表作「サンゲリア」でお馴染みのルチオ・フルチ監督のゾンビ映画の中でも好きな作品がこれ
80年代のホラービデオブームに乗って未公開ホラー映画としてリリースされた作品で、ブームとはいえ置いてるレンタル店はそんなに近所では無かったが、たまたま隣町のレンタル店で発見した時の喜びは今も忘れない（笑）

ホラー映画雑誌にこの映画の紹介と同時に掲載された少女の頭が砕けたカットの写真の印象にずっと残ってだけに自宅で鑑賞した時は相当期待して見たもんだ
そして作品自体も一般的に見地からすれば駄作もいいとこだろうけど、ホラーファン、ゾンビ映画ファンとしては作品の持つ如何わしさや、デタラメっぽい設定が楽しいのです

地獄の門の番人が死に、あの世から死者が溢れ返ると言うフルチお得意の設定に汚いゾンビが溢れでる
襲う気満々で向かってくるロメロゾンビとは違い、この映画のゾンビはうつむき加減に何処か元気もなくノロノロとゆっくり歩く
その姿はどこか悲しげにさえ感じる
それ故に不気味感を増すのですあります
「サンゲリア」と比べるとゾンビ映画にしてはカンニバルなシーンは少ない気がするか、蜘蛛の大群が人体を食い漁り、硫酸で顔溶けたり、リンチで肉が裂けたりと残酷シーンには抜かりがありません
雑誌に出てた少女(ゾンビ)の頭が砕けるシーンは1秒ほどの瞬間芸でしたが・・•

異界に迷いこんだようなラストの世界感や、男女コーラスによるテーマ曲も全てお気に入りのゾンビ映画

映画100選 031 「フリービーとビーン 大乱戦」

昔、この作品もテレビ洋画劇場で見た作品
とにかくこの時の吹き替え版が面白くて、途中から見たにもかかわらず夢中で見たのを覚えています

アラン・アーキンとジェームス・カーンがやたらケンカしまくりながら事件の核心へと導いて行く
でも印象としては2人のイザコザと派手なカーチェイスぐらいで内容派手なあまり覚えてない（笑）
それでも大人になりビデオで再見しても面白かったです
大の大人が大ゲンカしながらもしっかりとした友情で結ばれてるのが微笑ましいラストも印象的です

今、一度あの頃の吹き替え版で見て見たいもんですね

映画100選 030 「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」

いよいよ「スターウォーズ フォースの覚醒」の公開が昨日から始まりました
全国のシネコンでは予想通りの盛り上がりで、館内ではライトセーバーが乱舞していたようです
しかし全てはこの作品から始まりました

最初はミナミの南街劇場で見たかなー
超満員の大入りの中で始まった 遠い遥か銀河系の物語・・・スターデストロイヤーの巨大さに腰を抜かしたオープニングから完全にスターウォーズの虜になりました
わかりやすく面白いストーリーに目まぐるしい展開、印象的なキャラたち・・・その時、南街劇場に居た誰もが興奮したに違いないと思ったものです
C-3POとR2-D2のユーモアたっぷりな掛け合いで館内は大爆笑に包まれ、危機一髪にハン・ソロが助けにくるクライマックスに心の中で私同様に皆さん拍手を送った事だと思います

ダースベイダー筆頭に悪役からしてカッコイイし人気者になるのは、それまで余り無かったかも知れない
だから余計に各キャラにそれぞれ思いれがあったりします
また劇中登場するXウィング戦闘機を始めメカや兵器にも人気か集まり、ますますスターウォーズムーブメントは盛り上がっていきました

この新たなる希望に帝国の逆襲、ジェダイの復讐(帰還)、ファントムメナス、クローンの攻撃、シスの復讐、そしてクローンの覚醒と後々物語は壮大な三世代に渡るサーガとなってるが、見てる我々観客もある意味壮大なサーガとなってたりしているのであります
まさにスターウォーズが人生の一部となってる人たちを世界中に多数生み出したのであります
そんなキッカケになったエピソード4という名の第1作は映画史に残る大、大傑作なのであります

映画100選 029 「スピード」

キアヌ・リーブスの出世作でもありますね
またサンドラ・ブロックの出世作でもあるし、ヤン・デポン監督が注目されるきっかけにもなった作品です
でもこれを上回る作品は撮ってないなー

でもこの映画は題名通りまさにオープニングからラストまでスピーディーに一気に見せてしまう
全編に渡り見せ場の連続でスリリングなシーンやアクション場面が矢継ぎ早に出てきて終始ハイテンションなまま最後まで見せられると言うお腹一杯の作品
バスに80キロにスピードが落ちると爆発すると言う爆弾が仕掛けらるというサスペンスはハラハラドキドキの連続で、やれ渋滞だの高速道路に乗れば工事中で途中で橋が切れてるとか、もうあの手この手で見せ場を用意してくれます
全編に流れるマーク・マンシーナのスリリングなテーマ曲もいつまでも耳に残る名曲で、感謝後は脳内にあの旋律が駆け巡ります（笑）
私らの年代的にはこの設定は東映のカルト的な名作「新幹線大爆破」そのものだけど、バスと言う身近な乗り物に置き換えた事でまた違った緊張感が出ている
とにかく息つく暇がないとはまさにこの映画です

またデニス・ホッパーの悪役ぶりが更にこの作品を締めていることも忘れてはならない

映画100選 028 「ジュラシック・パーク」

かつて「2001年宇宙の旅」や「スターウォーズ」がそうだったように
この作品もまさに特撮映画と言う分野では革命的な映画でしたね
何せ恐竜が実にリアルな動きを見せるだけでも感嘆するのにそいつらが暴れまわり人間に襲いかかると言うのを見せてくれます
そこにスピルバーグお得意の恐竜の思わせぶりな見せ方や演出により、ハラハラドキドキなライド感が味わえる傑作になってます

恐竜映画はそれまで多数あったけどストップモーションアニメか、またはハリボテや着ぐるみのような如何にも的な特撮だった(それはそれで味があって良いんですがね)のをまさにCGに息を吹き込んだかのような恐竜たちはまさにスクリーンに恐竜が甦ったて言葉ビッタリと当てはまります

シリーズ化されてるけどこの1作目だけ劇場では見た事ないのが悔やまれます
もっと衝撃的な印象を持ったでしょうねー

映画100選 027 「ダイハード」

テレビ洋画劇場なんかで、たまたまチャンネル合わせて見たらついつい最後まで見てしまうような映画ってあるもんです
昔なら「ダーティーハリー」や「ジョーズ」「大脱走」なんかそうなんですが、今ではやはりこの映画！
全編に渡って見せ場が散りばめらていて、あのシーンの後のあそこまで・・・とか思ってるうちに最後まで見せられるのであります

緊急事態に時にはパニクり、時には勇敢に戦いを挑み、またたまに自虐的になったりする
ブルースウィリス演じるマクレーン刑事の人間味溢れるキャラとアラン・リックマン演じるクールかつ冷酷なテロリストとその一味たちの遊びの無い悪役たちとの対比は見てるだけ面白い！

また嫌味なテレビキャスターやマクレーン刑事を信用せず煙たがる地元市警の責任者や、その責任者さえ排除してくるFBIの高圧な態度などなど嫌味なキャラが多数出てくるが、その全てをギャフンと言わせる爽快感！
最後に更にスカッとさせてくれるのはマクレーン刑事では無く、過去にトラウマを抱えた人の良い黒人警官てのがまたやってくれるでは無いですか
何度見ても飽きないアクション映画の傑作です