MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.104 「ブレイブ ワン」 (2007年 米/豪 122分 シネスコ)

2007-10-30 00:39:10 | 2007年劇場鑑賞
監督 ニール・ジョーダン
出演 ジョディ・フォスター
    テレンス・ハワード
    ナヴィーン・アンドリュース



久々にジョディ・フォスター主演の映画が公開されました。
またしてもMOVIX堺のレイトショーで、今週は全てここで映画見たことになります。
今日はレイトショーにしてはいつもより人が多いですね~ どうやら本日から公開の「クローズゼロ」 目当ての人が多いようです。
現に一番デカイスクリーンでやっていますしね・・・で私が見に行った「ブレイブワン」はガラガラです。

(あらすじ)

ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティを務めるエリカ(ジョディ・フォスター)は、婚約者であるデイビッド(ナビーン・アンドリュース)との挙式を目前に控えた身。しかし、ある日の夕暮れ、愛犬を連れて散歩に出かけた2人は3人組の暴漢に襲われ、エリカは意識不明の重体となり、デイビッドは命を落としてしまう。

愛するものを心無い暴力に奪われた主人公の無念な心情が、やがて悪を憎む復讐の炎と化す主人公をジョディ・フォスターがさすがアカデミー女優の貫禄で演じています。

3週間にわたる昏睡から目覚めたヒロインは、愛する人の死を知り、幸せを奪われてしまった哀しみに途方にくれるしかない・・・憎い犯人の処罰は警察にまかすしかないが、彼女にとっては人生が終ってしまうぐらいの大事でも、警察にしてみれば日常起こる事件の一つでしかない・・・そんな現実が彼女にある行動とらせる・・・それは闇の処刑人として街にはびこる悪党を抹殺していく。

このストーリーは映画ファンならほとんどの人が思い浮かぶのがチャールズ・ブロンソン主演の「狼よさらば」でしょうね。
妻と娘を暴漢に襲われた主人公の男が銃を片手に街にのさばる悪党を抹殺していく物語で、まさにこの映画はその女版と言った感じですね。
「狼よさらば」はデス・ウィッシュシリーズとしてシリーズ化されたけど、この映画はどうかな?

この映画のヒロインは元々は街の悪を退治するなんてどうでもよく、要は自分に瀕死に重症を負わせ、婚約者を殺した犯人に復讐したい・・・その一心から銃を取る。
目当ての犯人は見つからないが、その犯人同様に卑劣な悪党を抹殺していくのです。

実際この主人公のような目に遭えば誰でも相手に復讐したい気持ちは持つでしょうし、私もそう思うでしょうね。(形は違えど「狼よさらば」の刑事や、この作品でも登場するテレンス・ハワード扮する刑事が取るラストの行動は誰しもそんな気持ちに少なからず共鳴してしまうのでないかと感じさす)
今、世間を騒がせてるような事件や裁判なんか見ても、実際に遺族の人たちも出来るものなら自分の手で・・・そんな気持ちになるとは思います。

暴力に対して同じように暴力で復讐するのは結果としてよくないかも知れないけど、当事者の気持ちを自分に置き換えると判らないでもないですね~
これは人それぞれ意見が違うでしょうがね。

真の復讐を遂げた時、そこに去来するのは安堵ではなく後戻り出来なくなった自分の姿・・・復讐は新たな殺人鬼を生み出す結果になってしまう。
ただ悪党に銃口を向ける時はまったく手が震えないのに、そうでないものに銃口を向けた時は手が震えると言う辛うじて残された“人間としての恐怖感”がまだ救いではあるね。



☆☆☆☆ 2007,10.27(土) MOVIX堺 シアター10 22:40 L-20


No.103 「ヘアスプレー」(2007年 米 116分 シネスコ)

2007-10-29 01:26:29 | 2007年劇場鑑賞
監督 アダム・シャンクマン
出演 ジョン・トラヴォルタ
    ニッキー・ブロンスキー
    ミシェル・ファイファー



いつだったか忘れたけどちょうど選挙があった日のことでした。
例によってTV各局とも選挙特番でゴールデンタイムから深夜まで開票速報を流しています。
特番が終っても夜中も他の番組中にお構いなく常に画面に速報が出ています。
そのおかげで肝心の番組は画面が開票速報に囲まれて小さい画面となってます。
その番組を目当てで見てたら気が散って仕方ないと思いますね・・・
で、その選挙があった深夜に何気なくチャンネル変えてる途中で見ると派手な開票速報画面に囲まれて1本の映画が放送されようとしてました。
それがジョン・ウォーターズ監督の「ヘアスプレー」でした。
「あらら~また運の悪い日に放送日が重なったもんやね・・・」と思ってそのままチャンネルを変えてしまったけど、これが後にミュージカル映画としてリメイクされてると知ってたら見てたのにな~と今は悔やんでます

(あらすじ)

おしゃれとダンスに夢中な女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)の夢は、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」のダンサーになること。
ある日、番組のオーディションが開催されると知ったトレーシーは、自分と同じく大柄な母親エドナ(ジョン・トラヴォルタ)の反対を押し切り、オーディションに参加する。

冒頭からいきなりニッキー・ブロンスキーの歌から始まるこの作品は王道的なミュージカル映画。

嫌いな人は絶対ダメなんでしょうけどね~突然歌いだすのん・・・
一人の女子高校生のサクセスストーリーのような映画と思ってたけど、意外と深いテーマなんか見え隠れして、ただ単に歌って踊ってのお気楽ムービーにはなってないですね(と言っても楽しい映画ですけどね)
人種差別や偏見やイジメ(太ってるとか)といった社会問題を取り入れて、それに対して果敢に歌やダンスで乗り越えて行こうとする人々の姿を明るくイキイキと描いた後味の良い佳作ですね。

何と言っても主役のトレーシーを演じるニッキー・ブロンスキーのユーモラスなまでの体型に似合わない軽快な踊りや伸びのある歌声に、まさにこの映画の主役は彼女しかいない!と納得させられるほどピッタリはまってましたね。

またその母親を演じたジョン・トラボルタの体当たり(?)なまでの特殊メイクとヘヴィーな体型・・・最初見てるとどことなく、変な人間にしか写らない異様な特殊メイクのおかげで、大いに違和感アリだったけど、映画が進むにつれドンドンと娘を思う普通の母親像が感じられてきて、ここらはさすがトラボルタ、見事な演技力で一見ゲテモノ風にも見える風貌にキャラクターと人間性を感じさてくれます。
その夫役のクリストファー・ウォーケンと歌って踊るシーンはなかなかの名シーンですね。
トラボルタはともかくクリストファー・ウォーケンが歌ってる・・・貴重なものを見せてもらいましたよ(笑)

この作品見て改めて思ったけど、黒人さんはホント歌が上手いですね~
彼らが歌ったり踊ったりしてる場面は画面が締まります(白人もいいですが)
特にクイーン・ラティファ・・・ほんとに上手いねこの人は・・・

そうそう忘れてはいけないミシェル・ファイファー・・・今回は悪役ってこともあり、どことなく嫌味で嫌な女を憎々しく演じております。
いずれにしても後味の良い明るい気分にさせてくれる元気が出るミュージカル映画。


☆☆☆☆ 2007.10,25(木)MOVIX堺 シアター11 20:05 O-3
 

No.102 「インベージョン」(2007年 米 96分 ビスタ)

2007-10-29 00:13:55 | 2007年劇場鑑賞
監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演 ニコール・キッドマン
    ダニエル・クレイグ
    ジェレミー・ノーサム



久々のMOVIX堺でのハシゴ鑑賞のこの日ですが、道中車の渋滞を避けながら、何とかかろうじてギリギリに到着。
時計を見ると始まって1分ほど経過した頃で、「まぁ予告10分ぐらいあるやろから、間に合ったな」と入場券を買って、トイレへ行ってと・・・余裕をかましていたのが裏目に・・・何とかスクリーンに入るともう本編始まってるがな!
あら~うかつやったな~ 多分予告は3分ぐらいしかなかった見たい・・・まぁ冒頭の数分を見逃しただけとは云え久々に不覚を取りました。

(あらすじ)

ある日、米国でスペースシャトルの衝突事故が起き、国中が大騒ぎになる。
そんな折り、精神科医キャロル(ニコール・キッドマン)の元夫(ジェレミー・ノーサム)が、急に息子との面会を要求してくる。
その突然の変化が気になった彼女は友人のベン(ダニエル・クレイグ)にも相談し、息子を元夫に会わせることにするが……

何度も映画化された「盗まれた街」の4度目の映画化だそうですが、私としてはドナルド。サザーランド主演の「SF/ボディスナッチャー」の印象が強いですね。
あの作品ではえんどう豆人間や人面犬が強烈な印象として残っています。

過去の作品はいずれもB級SF映画としてのイメージだが、今回は二コール・キッドマン主演ってこともあり、結構お金かかってそうな印象ですね。
監督が「ヒトラー最期の12日間」のオリヴァー・ヒルシュビーゲルということもあり、どんな映画になってるのか?興味のあるところです。

これといったグロテスクな場面も出てこないけど、人格が変わった人間たちが無表情で襲ってくる怖さなど結構出ていたんではないかと思います。
感染した者たちが集団で攻めてくる感じはまるでゾンビのように見えました。
誰が感染していて、誰がしてないか?そんな疑心暗鬼なサスペンスが見所の一つか・・・と思ってたけど、途中から主人公一派意外は出てくるやつほとんどが感染者てのが、アリアリと判ってしまい、そういう意味の肩透かしはあったけどゾンビ映画のテイストが感じられて結構面白かったですね。

でも解決があまりにも唐突で呆気ないのがイマイチですね~元から脚本がそうなのか、あるいは編集の都合でそうなったのか・・・?
それとやはりこの物語は低予算なB級映画として作られた方が似合いますね。



☆☆☆ 2007、10.25(木) MOVIX堺 シアター10 17:55 K-27


「LOUD PARK 07 in OSAKA」(2日目 大阪城ホール)

2007-10-28 02:31:54 | ライヴ&イベント
昨日に続いてラウドパーク07を見にいきました。
今日は大阪城ホールでの公演というこどで参加アーティストもマリリンマンソンとヘヴンアンドヘルと言う関東公演のヘッドライナーが登場。
昨日のZeppOSAKAとはまた違った雰囲気でしょうね~楽しみです。

今日は会社帰りの為にメタルTシャツではなく背広姿のリーマンスタイルでの観戦。
JR環状線の大阪城公園駅を降りるといつものようにライヴ観戦の人が一斉にドカ~と降り・・・ない・・・オイオイ数えれるほどしか人降りて来ないがな!
今日は何もイベントがないかのような閑散とした空気・・・時間早いとはいえ寂しくないかい!駅から出るとお馴染みのアーティストグッズの非公認露店がポツンと寂しくありました。

会場についたけど人もまばらでグッズコーナーも寂しいな 一応ヘヴンアンドヘルのタオルだけ購入して会場の中へ。
アリーナの15列目なんでよく見えるやろな~と思いつつ中へ入ると あら驚き!ステージ構成がいつもの大阪城ホールと全然違ってる!
大阪城ホールは楕円形をしていて縦長方向にステージと客席を作るんですが 今回は楕円形の横側にステージを作り、客席は横長に広く作ってるではないか?
後方からでも結構いつもより比較的近く見えますね~ で、30列が最後列で、それ以後の席を持ってる人は特設カウンターで新しい座席のチケットと交換させられてます。
多分2階のスタンドの一角だけ人が集まって座ってるので、もしかしたらスタンドに座らせられてるのかも?
そして私の座席は15列だけど前の席は当然14列ですがその前は何故か9列目の表示が・・・10~13列の席はどこに消えた?
恐らくよほどチケットが売れてないのでこう言う事態になったんでしょうね~寂しいね

そうこうしてると本日のオープニングアクトである松本和之(FROM Janne Da Arc )が登場!彼らにとってこの大阪城ホールは大舞台でしょうね~
でも巨大なアリーナにまばらな観客という寂しい雰囲気に戸惑ってるようです・・・演奏が始まったけどスタンディングだった昨日と比べると座席が今日はあるだけに皆ジッと座って冷静に見てる感じ・・・それもガラガラでシラ~とした雰囲気で・・・正直まったく盛り上がってません(キャパ的には昨日ぐらいの方がやりやすいやろね)
そんな場内の雰囲気に演奏してる本人たちも半分ヤケクソ気味に見えてきました。
MCでも「後2曲、まぁ~暇潰しに聞いとってください」って何か昨日のバンドの前向きな姿勢とは対象的にテンションが下がり気味な感じは否めないな~
今日来たお客さんに自分たちをアピールしょうとしてた昨日のバンドと比べたら、ただ演奏してるだけでパワーが全然感じてきません・・・会場の雰囲気もあるでしょうけど、座ってる客を立たしてやろうと言うぐらいの気持ちが欲しいな~と個人的には感じましたね~せっかくのチャンスなのに残念!(数あるバンドの中から選ばれて出てるんだろうから、それなりの実力もあるんだろうけど)

彼らの寂しい演奏の後セットチェンジが行われ、いよいよラウドパーク07in大阪の2日目がスタート!
まず最初に登場したのがアメリカのデスメタルバンドのナイル!
知りませんわ・・・このバンドはデスメタルということで歌い方は悪魔のようなデス声!
ただ全体的な曲調は私の好みとは全然離れています・・・これはいいわ・・・早く次を・・・て正直思ってしまったよ。
でもこれもハードロックでありへビィメタルなんですよね~否定なんかはしません・・・ただ好みじゃないだけ・・・それなりに会場は盛り上がってるようですがね。
新しくアルバムが出たらしくその中から数曲演奏してるようです。
演奏時間じたいは30分ぐらいですかね~何かアッという間に終了した感じでした。

次はマリリンマンソンの登場です。
トリかと思ってたけど意外にも二番手での登場ですね~
マンソンだけセットチェンジの時ステージに幕が降ろされました!妙にざわついてますね。幕にはしっかり血のしたるMMのマンソンのロゴが入ってます。
他のアーティストとは別格扱いですね。
マンソン目当てと思われる奇抜な格好した女性がチラホラいますね。
ゴスメイクやコスプレ・・・ほっぺたに口を描いてる人とか様々な人がいます。

やがて場内暗転になりピアノとバイオリンの哀切漂う旋律が流れ出し幕の奥からユラユラ揺れる人影が・・・幕の奥は大量のスモークのようですね。
やがて幕がスパッと落ちるとスモークの向こうから妖しげな出で立ちのマリリン・マンソンが!場内は大歓声で向かえます。
舞台の前に出てきたマンソンの顔は眉から目の下にかけて横一線に赤いラインがかかれてます(遠巻きから見たらウルトラセブンの眼鏡見たい?!)
ややスローなテンポなナンバーからスタートで近くで見るマンソンはやはり不気味と言うか気持ち悪いと言うか・・・強烈なキャラクターですね。
片手に持ってるのは大きなナイフ・・・ナイフの柄の部分がマイクになってるようです。細かい小道具を使ってますね~

前に出てマンソンが歌うと袖からスタッフがでてきてマンソンの後方にスタンドを立てます。
そしてそのスタンドを蹴飛ばすマンソン!また慌てスタッフがスタンドを立て直す・・・なんか意味があるのかないのかよくわからない行動が繰り返されます。
2曲目からいきなり盛り上がりナンバー♪モブシーン!前方はノリノリです 更に映画「マトリックス」のテーマでお馴染み♪ロックイズデッドで皆さん盛り上がり最高潮・・・
時折マンソンが客席に向かって何やら煽るけど反応が・・・盛り上がってない事はないけどマンソンの期待とはやや温度差がある感じですな。

そしたら曲の途中水分補給用のペットボトルを客席向かってほうり投げた!それも高々と滞空時間が長くなるような感じで私の座席付近に向かって舞い上がってきました。
「お~お!きたきた!」とその瞬間場内が暗転に!ペットボトルが宙を舞った瞬間偶然照明のタイミングがたまたま暗転になったようです。
よってペットボトルが消えてしまった格好に・・・「オイオイ、危ないぞ~どこに落ちるかわからんぞ」と思った瞬間 私のお腹にドカ~ンと衝撃が・・・まさかまさかのペットボトル爆弾直撃ですわ!思わず「痛~い!」しかもボトルの蓋はないので中身の水が飛び散ってます。
足元はボトボトです「何すんねん!」前の人がボトルを拾って私にくれました・・・その人の顔は妙にニヤついた感じで私を見つめてます。「このラッキーガイめ!」なんて思ってはんねやろか・・・ボトルの中にはまだ水が残ってます。
とりあえず私の足元にボトルを置いてステージ見てると またまた飛んできました・・・二発目が!こんどは前の座席と座席の間に挟まりまたしても水がジャジャ漏れです。
今度はすかさずマンソンファンらしき女性が飛んできてペットボトルを強奪していきました。
その後またまた飛んできましたが 今度は通路に落下した為、被害はありませんでした。
ツイてるのかどうかわかりませんが メッタにない体験ですね~でも顔面に当たってたら・・・笑い事ではすまないですね。

怒ってるのか?パフォーマンスなのか?微妙なマンソンの態度はまだ続きます。
今度はある歌の途中からステージ中央で歌う時は何と観客に背中を向けて歌いだしました。
ま、曲の内容に関連してそう言う歌い方もあるかも知れませんが、1曲だけでなく後半はほとんどセンターで歌う時は後ろ向いて歌ってます。
そしてまるでやる気が無くなったような態度でマイクを手からステージ下へ滑り落とすように投げ捨てそのまま帰ってしまいました・・・これも東京会場もそんな歌い方だったんならお得意のパフォーマンスで片付くんだが、どうなんでしょうかね?(もし東京会場かもしくはその他の単独公演を見た方が居れば教えてください)

ただこの時の大阪城ホールの観客たちの雰囲気は何かただならぬムードはありましたね。
「怒って帰ったやんか~」ていう声がチラホラ聞こえてきましたからね~
すかさずマンソンコールとともに再登場を催促する手拍子が鳴り響きます!

そしたら縦長の高い演壇のような物に乗って出てきましたよ!マンソンが・・・
片手に何かの教典のような物を持ち何かアピールするような仕草で歌ってます!手に持った教典が突然燃え上がりだしました・・・どんな仕掛けかしりませんが、凝った演出ですな~と言うより機嫌良さそうやがな!
最後はステージ下へ下りて前列のオーディエンスたちに揉みくちゃにされながら歌ってます。
チョイとヤケクソ気味にも見えるんだがね・・・人込みでマンソンの姿が見えません。
気がついたらいつの間にか曲が終わり、マンソンもどこかに消えてしまってた・・・たしかステージ下に居たように思うんだが、どこへ消えた?
そしたら会場も明かりが付いて、訳判らないままマリリン・マンソンのライブ終了!
何か後味の悪いライブだったな~トリじゃないのが気にいらないのかな?

そのマンソンを押さえて2日間に渡って行われたラウドパーク07 IN OSAKAのトリを務めるのがブラックサバス改めヘブンアンドヘルの登場です。

私の前の席がずっと開いてたんですが、トリのヘヴン・アンド・ヘル登場を前にやっとお見えになりました。
足を怪我されてるのか松葉杖をついて来られた小柄な女の人ですが座席周辺が先程のマンソンの暴虐行為によって水浸しになってるために座れません。
係員に座席周辺を拭いて貰ってますが、その係員私にも「お客様は大丈夫ですか・・・?」と聞いて私の足元を覗いたけど 私の足元にはマンソンの投げた蓋のない水が残ったペットボトルが・・・オイオイ!俺が水こぼしたと思われてん違うん?
でもこの人がもしマンソンの時私の前にすでに居てたら身長の事を思えばペットボトルはこの人の顔面直撃やったやろな・・・それ考えたらゾーとしますね。

さていよいよ場内暗転になりヘブンアンドヘルの登場です。
ステージ右端にスポットが当たるや ギターのトニー・アイオミが!そしてスポットが順番あたり奥からボーカルのロニー・ジェイムズ・ディオがでてきた!「ロニ~!」とあちらこちらから声援が飛びます!最初からノリのいい♪“悪魔の掟”からスタート!

いや~ロニーはカッコイイですな 黒ずくめのシャツにパンツと長髪をなびかせ年齢感
じさせない身のこなし!スタイリッシュさの中に色気を合わせもった感じ・・・それでいてMCから伝わるジェントルマンな雰囲気。
それにやはり歌が上手いです!さすが伝説の男ですね。
ビジュアル系のカリスマのマンソンとは対極的な感じです。

2曲目以降も次から次へ繰り出される代表曲の数々・・♪“チルドレン・オブ・ザ・シー”“I”“ヴードゥーの呪い”“失楽園”“ダイ・ヤング”・・・まさに80年期ブラックサバスの完全再現です。
そして現在のバンド名にもなったアルバムのタイトル曲“へヴンアンドヘル”・・・ロニ-が天を指して「へヴンア~ンドッへ~ル!」と叫べばもう大歓声です。
そして場内はイントロの演奏が始まると同時に大合唱です!皆さんよく知ってますわ~
あらためてボーカルのロニーがオーディエンスを煽ります。
「♪オ~オ~オ~オ~!オ~オ~オ~オッオッオッオ~!」みんな両腕を上げての大合唱です。
NYのレディオ・シティ・ミュージック・ホールのライブがまさに大阪城ホールで再現されてます。

やはり2日間に渡って行われたLOUD PARK 07 in OSAKAのトリは彼らでないとつとまりませんね・・・改めてそう感じました。
完璧なライブだったんではないでしょうか?
不満があるとしたら、もう少し演奏して欲しかった・・・てことぐらいですかね(アンコールは無かったな~)

全体的な盛り上がりとしては昨夜の方が盛り上がったように思いますが、ここは器が大きい分空席も多かったこともあり仕方ないかもね。
でもヘヴン・アンド・ヘルには大満足でしたよ・・・見事締めくくってくれました。

帰りロビーのCDコーナーを覗くと本日出演アーティストのCD売ってるけど、ブラックサバス時代のCDは何故か今日のバンド編成じゃない時代のんしか無かった・・・
グッズコーナーでヘヴン・アンド・ヘルのTシャツを迷うも結局買わずに退散しました。

大阪城公園駅の前でまた非公認のグッズを売ってる屋台に人が群がってます・・・ヘヴン・アンド・ヘルやアークエナミ-のタオルが600円で売ってますが、一回洗ったら色落ちるんちがうん?(笑)

そう思いながら駅の階段を上がる私の片手にはあの“マンソンのペットボトル”が・・・少し残ってた“教祖さまの飲みかけの水”は衛生上の関係で捨てさせて頂きました。

貫禄のセットリストは以下の通り

1.悪魔の掟
2.チルドレン・オブ・ザ・シー
3.I
4.ヴードゥーの呪い
5.失楽園
6.ダイ・ヤング
7.へヴンアンドヘル



☆☆☆ 2007.10.23(火) 大阪城ホール アリーナ15列45番(チケットぴあ)

「LOUD PARK 07 in OSAKA」(1日目 Zepp Osaka)

2007-10-26 02:25:39 | ライヴ&イベント
真夏のロックの祭典「サマーソニックゼロセブン」から2ヶ月・・・あの灼熱地獄の舞島で体験した熱狂の宴のころからは想像もつかないほどめっきり朝晩が涼しくなりました~ホント秋めいてきましたね

そしてサマソニの頃から密かに楽しみにしていた秋のイベントがいよいよやってきました。
それが「ラウドパーク07」です。
こちらはハードロック&へビィメタルのフェスティバルって事で、24組のアーティストが参加の大型メタルフェスなんですね・・・と言ってもそれは東京会場のみだけで、大阪で開催されるのは題して「ラウドパーク07in OSAKA」
東京の24組から6組のアーティストが選抜されて2日間(ZeppOsakaと大阪城ホール)に渡って登場するのであります。
まぁ、云わば縮小版といいますか、プチラウドパーク07って感じの手合いですわ。
でもプチだろうがオマケだろうが大阪で開催してくれるだけでも喜ばなくてはいけません!

そんな訳でサマソニに続き、今回も2日とも行ってまいりました!
まずは1日目はZeppOsaka大会で出演アーティストはアンドレ・マトス、サクソン、アークエネミーの3組!
アンドレ・マトスはよく知らないので目当てはサクソン、アークエネミーってとこになりますかね。
特にトリを務めるアークエネミーは期待したいところですね~

5時半開場ってとこで会場には5時20分頃到着しましたが、そこそこ入り口前には結構行列が出来てます。
メタルフェスって事でサマソニのような派手さや華やかさはありませんね~開放的な夏フェスと比べるとむさ苦しい男子がうようよ・・・女性よりも男性が多いですね。
また家族で来てる方々も居ておじいちゃんやおばあちゃんも付いて来てます(さすがに2階席でしたが)
中にはネクタイ姿の会社員もチラホラ交じり、年齢層の幅がかなり広いですね
皆、思い思いのアーティストのシャツを着てきていますが、どれこれも黒色のシャツだから余計にむさ苦しいのかな?
メタル系のライブはいつも男が多いし、しかも年齢層が結構高いんですよね。
で、列に並んでると5時半になっても入れる気配が無し・・・なんでも会場の準備が遅れているために開場を遅らせてるようです。

やっと入場がはじまったのが6時過ぎでしたか・・・整理番号が早かったのでスグ中に入れました。
別途ワンコイン500円を入り口で払いドリンク交換用のコインを貰い、グッズ売り場を尻目にとりあえず、会場内を覗くと、早くも最前列を陣取る人々が目に入りました。
今日は指定席でなくスタンディングでの自由席って事で、皆、好きな場所を確保するのにヤッキですね。

で、売り場を覗くとまずはアーティストグッズコーナーに目が行きました。
ここではアークエネミーのシャツを購入し、次はオフシャルグッズコーナーでTシャツとタオルを・・・何か陳列が寂しいな~
お目当てのタオルを捜したら何とソールドアウト!
え~今、開場したばっかりやで~?
しかもTシャツも種類がオフシャルホムペで見たのより数が少ない・・・よりによってデザインがプーなのと値段が高いのしか置いてないがな。

売り場のお姉さんにタオルは?と聞くと東京会場で売り切れたのでもうありませんとの事・・・おいおい大阪公演あるん分ってるんやからその分置いとけよ!
つまりオフシャルグッズは東京の余りもんしか無いんかいな?
しかも公式パンフに到ってはこの会場で申し込んで、後日東京から郵送されてくるらしい・・・勿論、郵送代はかかります!もう意味わかりませ~ん!!!
おいおいクリエイティブマンよ・・・調子こき過ぎちゃうかい!

別の場所ではCD売ってますね~それもサイン色紙付きで!
ドリンクコーナーで交換用のコインを渡してペットボトルの烏龍茶を貰い会場内へ(首からペットボトルをぶら下げるストラップくれたけど、これはいいですね~今後役立ちそう!)

再び中へ入り観戦する場所を探すんですが ここZeppOsakaはフロアが真ん中辺りから一段高くなり、調度その段の上は人もまばらですかさず段差の付いた先頭をキープしました。これなら前方の人の頭越しにステージが見えるのでまさにベストポジションです。
しかも仕切りのフェンスもありもたれて見れるので楽チンですね。
四年前ここでホワイトスネイク見に来た時は開演ギリギリだったために最後方の隅にしか場所が無く、ほとんどステージが見えない状況でのライヴだったけど それと比べれば今回は余裕で見れます(あの時よりはあきらかに人が少ないが)

でもこうやって会場を見渡して見ると、ホント黒いシャツが多いですね。
メタル系のシャツはたしかに黒が多いですけど、ホント皆色んなアーティストのシャツ着てるんですね。
亀田家が見たら「ゴキブリの集まりや」なんて言いかねんな~
差し詰めZeppOsakaは巨大なゴキブリホイホイか!?(笑)

やがて始まったのがオープニングアクトのGNZ-WORDが登場!
日本人のメタルバンドでMCによると地元大阪のバンドらしい
家族や元カノも来てるそうですな~彼らに取っては今日は大舞台なんでしょうね。
ボーカルのMCで「今日は僕たちを9500円を払って見に来た人はいないと思います。アークエネミーに9500円の価値があるかどうかは僕たちにはわかりませんが、少なくとも僕たちにはその価値は昨日までは無かった。でも今日この舞台にたった以上は明日からは9500円の価値を出せるようなバンドになりたいと思います」と行って万雷の拍手を浴びてました。
彼らに取ってはホント大きなチャンスだし、集まったメタルファンにアピールする絶好の機会でしょうね。
ま、私はちょっと好みではないかな~デスメタル調のナンバーを数曲歌い 途中小さいモッシュまで起こった(出たっ!)しかしサマソニの時見たいに人がひしめいてる訳でなく、人と人の間に隙間があるためにおみこしは敢なく途中で沈没!肩車されてオーディエンスの頭越しにダイブしておみこしを狙った輩はそのままフロアに落下!どうやらサマソニとは勝手が違う模様・・・(笑)

結構盛り上がったステージが終了し、すかさず大人数によるセットチェンジが手際よく行われています。アンドレ・マトスの登場です。
正直 私はよく知りません。聞けばボーカルのアンドレ・マトス本人はメタル界では有名だそうですね。
ブラジルのアーティストのようですが1曲目からメロディアスな曲調についつい聞きほれてしまいましたよ~なかなか良いではないか!「私はアンドレ・マトスで~す これは私のバンドで~す」流暢に日本語話すと思ったら足元辺りにカンペがあるみたい・・・そういやぁ日本語を話す時は恒にうつむいてるな(笑)

聞き易い曲調は私好みで、目当てのグッズが不発だったから替わりにCD買ってみようかな~ 前方は結構盛り上がってるけど後方は冷静に見てますね。
80年代の名曲JOURNEYの♪Separate Waysもカバーで歌い、私もかなりノリノリになってます。
アンドレ・マトスさんは離れて見た感じではちょい俳優のルーク・ウィルソンを太らした感じで人が良さそうで好印象ですね。
日本語で「今日の事は一生忘れませ~ん」とか言うてたしな。
約30分ほどのアンドレ・マトスのステージが終了し またまたセットチェンジです。

さて次は20数年ぶりの来日のサクソンです!時計を見れば開場が遅れた分全体的に30分遅れですね。やがてサクソンのトレードマークが描かれた幕がステージ後方に掲げられ大歓声とともに「サクソン!サクソン!」とサクソンコールが巻き起こりました。
雰囲気出てきたね~
やがて場内暗転になりサクソンの面々がステージに登場 デビューが1979年て言うからもう28年のキャリアのベテランです。
♪ネバーサレンダーでノリノリの幕開けのライヴはさすがベテランらしく オーディエンスをあっという間にバンドのペースに持って行きます。
ロングコートに長髪がよく似合うボーカルのビフハイフォードがオーディエンスを煽り それに応えるZeppOsakaに集まったメタル小僧&親父・・・まさにステージと客席が一体となった空間が何ともいいですね。
私の前で小柄な女の子がハイテンションでノリノリです・・・後ろから見る感じではややポッチャリした感じでアークエネミーのシャツを着てるけど、拳を何度も振り上げ、それに合わせて膝をガクガク前後に動かしてます。
凄いエネルギッシュな動きについつい注目してしまいました。
右腕が疲れたらすかさず左腕にチェンジ!そのコンビネーションも抜群!
「サクソンでこれやからアークエネミー出てきたらどうなんねんやろ?」要らぬ心配をしてしまいました。

ステージはノリのいいナンバーが続いてますね~♪レット・ミー・フィール・ユー・パワーではみんなサビのところで「パ~ワァ~!」と拳を突き上げて大合唱です。
ただ個人的に知らない曲を結構演奏してたので、やや乗り遅れ否めないな~
後半は客席を真ん中から左右に分けて掛け声の競い合いをさせています。
こんな盛り上げ方はホント上手いな~ベテランですね。
ライブとしては実に完成された感じで良かったですね。

さてトリはいよいよアークエネミーの登場です。
そうそう前でノリノリだった子は意外にも・・・いい年した女性でした・・・おねぇさんハッスルしてるね~

セットチェンジの後に場内が暗転して会場内に映画「オーメン」のテーマ♪Ave Sataniが流れてきました。
その不気味な旋律に乗って出てきましたアークのメンバーが・・・マイケル&クリストファーのアモット兄弟に続いて紅一点の女性ボーカルのアンジェラが登場!
強烈なギターのリフとともに♪Blood On Your Handsからのスタート!
アンジェラのデス声のボーカルが会場内に響き渡ります。
女性のデス声って珍しいですね~CD聞いてる限りは知らなかったら100人中100人以上が男だと思うでしょうね。

先程までより若干ステージがみずらく感じるのは前方の皆さんが跳び跳ねてるからかな? めちゃめちゃ盛り上がってます!
勿論、前のノリノリのアークのシャツを着た女性も・・・あらっ!先程と比べると少しシンドそうやで~先程までのシャープな動きにやや陰りが出てる・・・サクソンで張り切りすぎたか~?

ステージのテンションも凄いし、見てる方も凄い!Zepp Osaka本日一番の盛り上がりとなっております。
オープニグアクトから今までよく見える位置から高みの見物を決めてた私も途中から堪え切れず、前方のお祭り騒ぎに参戦してしまいました!
しかし前はやはり熱いですね~ さっきまで見てた場所はライヴはよく見えるけど盛り上がりにかけては結構と温度差ありますね。
私が前に来たときにちょうど♪Revolution Beginsの演奏が始まりました。
ニューアルバムからの曲ですが、個人的には好きな曲なんで皆と一緒に弾けてしまいました!
小さいながらもモッシュが起こってます。
皆さん後からモッシュに参加しようとドンドン前に行ってます。
おかげで私の周辺はガラガラになり見易くなりましたよ。
そしたら突然に背の高い外人男性が私の前に来たかと思うと前の女の子に後ろから抱き着いて、尻は撫でるわ、乳は揉むわ・・・身体のいたるとこを触りまくってます。
知り合いのようですね(でなかったら大事や!) どうやら女の子をモッシュに連れて行こうとしてる見たい(どうでもいいけど早くどいてくれ~あんた邪魔で見えへんがな!)
イヤイヤをしてた女の子も結局外人さんに引っ張っていかれました・・・イチャつくんじゃねぇ!

で、近くで見るステージはやはり迫力あります。
特にステージ狭しと動き回るアンジェラのテンションは凄い!拳を振り上げオーディエンスを鼓舞し、首をグルグル回しブロンドの長髪が連獅子のように回転してます。
ギターを弾くクリストファー・アモットの横で同じようにギター弾く真似しながら腰を前後に振って、歌えばドスの効いたデス声!凄すぎるわ・・・このお姉さんは!もう会場は大騒ぎです。
アンドレマトス、サクソンと尻上がりに盛り上がりアークエネミーで一気に大爆発した感じですね。

いやいや前は楽しいな いろんな人居るから・・・トリって事もあり当然ありましたよ~アンコール!
こんどはアモット兄弟のギターの掛け合いでスタート!これが先程までの大騒ぎを癒すかのような哀愁のメロディ・・・イケメン兄弟の癒しのギターの後に続いて出てきましたよアンジェラ姉さん!またまたドスの効いたデスボーカルが炸裂!
いゃ~初めてみたけどスタイルもいいし美人だし、カッコイイな~姉さん!
一旦また引っ込んだけど更なる刺激を求めるオーディエンスの拍手がなりやみません。
そしたらまた皆出てきました!しかしさすがに演奏はせずメンバー全員で挨拶して終わりです。

アークエネミーは予想以上によかったなぁ~サクソンがトリと思ってたけど、最後はもう力技でアークが盛り上げましたね。
帰りにロビーのCDコーナー覗くとCDもアークが圧倒的に売れてます。
特典のサイン色紙がまたたくまに無くなりましたよ。
私はアンドレマトスのCDを衝動買いして別に要らないけどサイン色紙も貰って会場を後にしました。

帰りがけ疲れた身体を癒そうと銭湯に行きポケットから小銭をまさぐると五百円玉らしき感覚があったんで取り出すと、これがパチスロのコイン見たいな代物・・・なんや?と思ってコインをよく見ると表面にZeppの文字・・・これドリンクと引き換えるコインやんけ!・・・と言うことは私がドリンクコーナーで渡したものは・・・?
あ~あっ!自分の五百円玉渡してもたやんけ! 無情にも首からぶら下げてる烏龍茶は千円もしたことになるやんけ~ あ~ミスったな・・・泣くに笑えんわ・・・

明日もラウドパーク07の二日目です。
場所も大阪城ホールに変わり、ナイル、マリリン・マンソン、そしてブラックサバス改めベブンアンドヘルが登場です。
明日がメインですね~で、このコイン・・・大阪城ホールで使えんかな~?



☆☆☆☆ 2007.10.22(月) Zepp Osaka 1F スタンディング(チケットぴあ)


No.101 「ディテクティヴ」(2006年 米 106分 シネスコ)

2007-10-22 00:38:46 | 2007年劇場鑑賞
監督 サイモン・フェローズ
出演 ジャン=クロード・ヴァン・ダム
    ウェス・ロビンソン
    スティーヴン・レイ



90年代から活躍しだしたアクションスターたち・・・スティーブン・セガールやドルフ・ラングレン 、ジャン=クロード・ヴァン・ダム・・・次々と作品が劇場公開されたりしたけど、今はビデオスルーがほとんどですね。
かろうじてスティーブン・セガールは今でも沈黙シリーズとして地道に劇場公開されてるけど、ドルフ・ラングレンなんてビデオやDVDでも見かけなくなりましたね。

そして年に1本程度で公開されてるのがジャン=クロード・ヴァン・ダムの作品。
今回も「ディテクティヴ」という題名だけでは内容がまったくわからない作品を引っさげて天六に登場です。(邦題の意味今だに不明!まぁ調べるつもりも無いけど(笑))

(あらすじ)

深夜のニューオーリンズ、フレンチ・クォーターでは麻薬のおとり捜査が行われようとしていた。
ストウ刑事(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)は元麻薬捜査官で、今や麻薬王のかつての相棒キャラハン(スティーヴン・レイ)を長年追い続けてきた。
ようやく彼を追いつめたと思った瞬間、捜査は成功を目前にして失敗する。

麻薬に溺れた麻薬捜査官という今回のバンダムの役所ですが、捜査の失敗により犯人を取り逃し、同僚も死なせてしまい自責の念にかられ、追い討ちをかけるように嫁は堂々と他の男と浮気して妊娠する始末!
おまけに本人は麻薬中毒ときてるもんだから、ますます冴えない惨めな男に成り下がっていく・・・終始ボンヤリした顔付きで冴えない男を演じるバンダムが新境地を開いたかのような好演!(もしかして地で行ってる? 映画も最近全然冴えないからな~)

しかし途中で瀕死にお重症を負い、生死を彷徨いやがて奇跡の復活(ホント、映画とは云えこれはありえんで! それほどの重症だったのに・・・)
逃げた嫁も惚れ直し、最後はスティーブン・レイ扮する麻薬王と最後の対決へ・・・ド派手な銃撃戦のクライマックスへ・・・おいおい格闘アクションが無いがな~
バンダムといえば素手で戦うアクションがメインだったと思うが、この映画ではまったくそれが無い!
ついに年齢に勝てず銃器を使ったアクションに走ったか・・・映画の主人公同様やはり本人も冴えないのかな~?

途中(リハビリ中!)は当然病み上がりなのでアクション場面は皆無で、瀕死の状態から復活し、今までの人生をリセットしたかのようなバンダムに離れていた嫁の気持ちが揺れていくという微妙な心理も描かれていて、バンダムの映画らしくない人間ドラマが安っぽいながらも描かれます。

アクション映画としての見所はクライマックスぐらいのものですが、互いの薬莢がスローで空中でカツン!と当たったりするようなジョン・ウー風の描写や、数人の人間がピストルを向け合う「レザボアドックス」な場面まで登場するアクション映画エエトコ取りなラストはまるで西部劇にも見えた(車の整備する溝に身を潜めての銃撃戦はまるで塹壕のよう)
でもそこに肉体を武器にした格闘アクションがないのは、やはりバンダム作品としては物足りないな~



☆☆☆ 2007.10.20(土) 天六ユウラク座 23:30 中央通路前

No.100 「キングダム/見えざる敵」 (2007年 米 110分 シネスコ)

2007-10-20 01:35:15 | 2007年劇場鑑賞
監督 ピーター・バーグ
出演 ジェイミー・フォックス
    クリス・クーパー
    ジェニファー・ガーナー



2007年もいよいよ3ヶ月を切りましたが、映画の劇場鑑賞もこの作品で100本目!
その100本の節目を飾るのがこの「キングダム/見えざる敵」という映画。
今の世界情勢、特に中東方面の情勢を思えばタイムリーな話ですね。
冒頭からいきなり銃の乱射、そして自爆テロとTVのニュースなどで現実に報道されてるようなリアルな臨場感のあるシーンからこの映画は始まります。

(あらすじ)

父母参観日に出席中のFBI捜査官ロナルド(ジェイミー・フォックス)の元に、サウジアラビアで自爆テロ事件が発生したと知らせが入る。
彼は法医学調査官のジャネット(ジェニファー・ガーナー)や、爆発物専門家のグラント(クリス・クーパー)らとともに事件の調査を開始。
しかし、FBIの捜査を拒むサウジ政府との交渉は難航し……。

中東でのテロによりアメリカ人が巻き込まれたによりFBIの捜査官がサウジアラビアまで飛び調査を開始するけど、現地の警察の非協力的な態度で思うようにはかどらない・・・その辺のもどかしいさが実に良く表現されていて、トントン拍子に事が進むB級アクション物とは違い、現実にありそうなリアルなドラマですね。
かといって堅苦しい社会派映画でもなく、カーアクションや派手な銃撃戦などもあり、全体的に立派なエンターティメントなアクション映画となってます。

現地警察官との軋轢や、やがて芽生える友情などドラマ部分もありがちな展開ではあるけど、上手くまとめ上げていて退屈しない。
敵に尾行されていないかどうかわかり易くする為に車を一気に猛スピードで目的地まで走ったりするのは妙に感心・・・

FBIエージェントがサウジまで来てテロと戦うのもテロ組織を根絶という以前に仲間をテロで殺されたための復讐と言うのが大きな理由というのも人間的ですね~

壮絶な銃撃戦となるクライマックスの臨場感は大きな見所ですね。
人質が頭巾を被った男たちにビデオカメラの前に座らされ、今まさに犯行声明文を読み上げられ処刑されようとする恐怖感(実際にニュース映像などでこう言う場面流れたりしてたから余計に恐怖感が増しますね)と、同時進行で描かれるそれを救いに行くFBIエージェントとテログループとの銃撃戦を2箇所の場面を交互に見せながらサスペンスを高めて行く見せ方は常に緊張感が持続されていて、そのメリハリの利いた演出で盛り上げてくれます。
でも復讐の為の報復は新たな復讐を産むという、相変わらずの堂々巡りの空しさと恐怖が描かれるラストは単にメデタシ、メデタシで終りがちなハリウッド映画のパターンではなく、少し現実的な恐怖を提示してるところ何かは鑑賞後何かと考えさられる・・・



☆☆☆☆ 2007.10.18(木) 敷島シネポップ1 20:00 J-7

No.099 「カタコンベ」 (2007年 米 94分 ビスタ)

2007-10-19 01:03:39 | 2007年劇場鑑賞
監督 トム・コーカー 、デヴィッド・エリオット
出演 シャニン・ソサモン
    アリシア・ムーア
    ラデュ・アンドレイ・ミク



2007年もいよいよ3ヶ月を切りましたが、映画の劇場鑑賞もこの作品で99本目!
それを飾るに相応しい期待のホラー映画・・・「SAW」の製作者らが作ったてことで期待が高まりますね。

パリに実際ある言う地下墓地のカタコンベ・・・この映画で初めて知りましたが観光名所にもなってるようですね。
壁一面に無数の骸骨がブロックのようにつまれた地下迷路はホラー映画の舞台には相応しいと思います。
今まで映画で取り上げられなかったのが不思議なくらいです(もしかしたら私が知らないだけで、取り上げられたのかも知れないが)

(あらすじ)

内気なヴィクトリア(シャニン・ソサモン)は、ソルボンヌ大学に留学中の姉(アリシア・ムーア)を訪ねてパリにやって来る。
到着早々、彼女は姉とその仲間たちに700万体もの遺骨が埋まる“カタコンベ”と呼ばれる地下墓地で催されるパーティーに連れて行かれる。
しかし、姉たちとはぐれてしまい、地下の迷路に入り込んでいく……。

舞台装置もいいし、設定もなかなか良い・・・でもどうしてかイマイチなんですね~
噂話として地下に住む山羊の仮面を被った怪人の話が語られ、そして主人公が地下迷路に迷子になったことにより、伝説の怪人の存在が活きてくる・・・そして主人公は途中怪人に襲われるけど、何故かあるところから怪人が出てこなくなる・・・まぁ途中から出て来ないことに意味はあるんですが、この怪人が出てこなくなってからが非常にタルい!

暗闇の迷路でさまよい歩く主人公だけではイマイチ恐怖感が出ません(演出によってはそれだけでもホラーできるんやけどね)
暗闇の迷路と700万体の骸骨と言う立派な舞台と道具があるのに、途中からただの“ややこしい下水道”にしか見えてこず、もう少しカタコンベの特長を活かした演出が出来なかったものか・・・
でも主役のシャニン・ソサモンの追いつめられて恐怖におののく姿は結構良かったけどね・・・



ここからは・・・・・・・・・・ネタバレ警報発令!(見にいく人はこの↓は見たらダメよ!)




























































で、結局は怪人なんてやはり噂・・・というより作り話で姉とその友達らが精神的に情緒不安定な妹に仕掛けた趣味の悪い悪戯・・・仲間の一人が怪人役になって怖がらしていたのでした。
でも悪戯にしては手が込んでるし、陰湿ですね。
まぁ前フリで妹が情緒不安定で精神安定剤飲んでるというのがここで活きてくるんだけど。
怪人が途中出てこなくなるのも真剣に逃げてる妹を心配してみんなで探してたから・・・「そこまでするか~?」って感じです。
しかも怪人はホンモノと思って反撃した妹に怪人役の奴はホントに殺されてしまう始末!
何とも悪い悪戯が悲劇を呼ぶ結末でした・・・とここで終れば「何や~っ」て感じなんだけど、この後、姉に「人殺し!」となじられて、精神的に追いつめられた妹が発狂して全員惨殺!とホントに殺人鬼が誕生してしまうのでした。
情緒不安定という前フリが実はここで本当に活きてくるんですね~
ま、ある意味たしかにシュチュエーションホラーでもありますね。


☆☆☆ 2007.10.18(木) 敷島シネポップ3 17:40 H-4

「荒野のドラゴン」

2007-10-18 00:26:20 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
昔、シングルレコードで映画音楽が3曲入って700円・・・とか言う企画版(勿論、サントラではありません)があって、何枚か今でも押入れの奥に眠ってますが、その中に「ドラゴン怒りの鉄拳」「片腕ドラゴン」そして「荒野のドラゴン」のテーマが入ったレコードがあります。
特に「荒野のドラゴン」のテーマはサントラではないけどやたらインパクトのあるカッコいいメロディに子供心に胸躍らせたもんでした。
そして大人になって鑑賞した本編はいかに?

マカロニ+カンフーのこの映画。
サンフランシスコの町を歩いてるのは中国人で喋ってる言葉はスペイン語・・・という不思議なオープニングから始まり、あの疾走感溢れるテーマ曲とともにドラゴン荒野を往く!

主演はチェン・リーこと早川明心(日本人!)映画出演はこれ1本で後に実業家として活躍してるらしいが、この映画で見せる空手アクションはやや地味な感じで、五寸釘を素手で板に刺したり、宙返りして馬に乗ったりして無駄に余計な技まで披露してくれます。

また面白いのが彼を襲う刺客たち・・・人食い男に、上着にいろんなナイフを隠し持つサイコ野郎に、チョンマゲ剣士など個性的な殺し屋の安っぽいキャラに安っぽいヒロイン!
正直珍作ではあるけど楽しく見れましたよ・・・
でも終って見ればテーマ曲しか印象に残らない映画でもある(このテーマ曲は某マカロ二ウェスタンの流用だとか)



☆☆☆

「御堂筋パレード2007」・・・少しだけ

2007-10-16 01:17:53 | ライヴ&イベント
長いこと大阪に住んでますが、御堂筋パレードってのは一度も行ったことありません。
まぁ日曜は仕事なんでなかなか機会もないですが、それ以前にあまり興味もないし・・・
しかし今回は仕事の絡みで御堂筋パレ-ドに少し関わることになり、初の参戦!

胸にパスシールを付けて沿道で見学する市民の方々を尻目に、いつもは車が走る御堂筋の中央の4車線をウロウロしてるのは何か変な気分ですね。
こんな御堂筋のド真ん中に立つ事ってないですからね。

まぁ仕事は呆気なく終ったんですが、せっかくだから少しだけ見ていこうと思ったけど意外と思ってたより人が少なかったですね。
もっと沿道に人が溢れてるのかと思ったら、普通に歩けるし自転車もドンドン走ってます。
さすがに前の方はビニールシートなどで場所を取ってる方々が多く一杯ですがね。
そういえば来る時の電車も空いてたし・・・でも途中の駅からいかにもパレードに参加しそうなおばちゃんたちが数十名乗り込んできたな~派手な着物に化粧・・・まるでマツケンサンバでも踊りそうないでたちで地下鉄に乗ってきてましたわ(大変ね~)

それでパレードの行列を見てると警察の音楽隊や、ゴスペルを歌ってるグループの行列、どこかの学校のブラスバンド隊など(父兄と思われる方々がビデオ片手に横移動してました・・・わき見歩きは危ないで~)の後、懐かしのTVカーがやってきて、そこに「てなもんや三度笠」の藤田まことさんと白木みのるさんの名コンビの姿が・・・「白木みのる元気やな~声あのままや・・・」そんなことを思いながらタキシード姿の2人を眺めてると、続いてやってきたのが「とんま天狗」の車が来た。
大村昆さんと芦屋小雁さんがその時の役柄の扮装で乗ってます。
途中で車が止まったと思ったら軽い立ち回りも披露してくれてます。
でも若い人・・・どころか相当高齢でないと知らないんと違う?
懐かしのTV・・・だけど古すぎるな・・・

沿道では色んな屋台やバザーなんかも出ていますが、それらにまじって公式パンフレットを配る人たちが沿道のあちらこちらに立ってます。
無料でくれるようなんでせっかくだから一部もらって帰りました。(画像が現物)
パンフによるとこの後、三波豊和の万博関連の車や坂本スミ子が「たそがれの御堂筋」を歌う車が来るらしい(これ見たいな)
オリックスバッファローズの選手も登場(オリックスの選手って言われても・・・何か華がないな~)し更にはお馴染みの中村美津子も・・・と盛りだくさんなようです。

初じめて見たけど盛り上がってるのかどうかイマイチわからんかった・・・



☆☆☆ 2007.10.14(日) 御堂筋沿道 本町付近