新世界東映行ってきた!
ガラガラ音を立てながら左右に幕が開くとそこには昭和の映画館への入口!
あるブロガーさんの記事に寄るとなかなか以前より改善されてる部分が多いと言う事でしたが
たしかに館内は綺麗な感じでイスは良くなってた
まさかのドリンクホルダーのあるイス(笑)
禁煙になり喫煙者はいなかったがややまだタバコ臭さを感じる
でもこれが昭和の映画館の匂いやね
尿臭さはなく、壁も塗り替えられてる?
だが床はちょっと汚いな
客は私1人…厳密にはもう1人…寝てる人居てた
まだ午前中なのにね
で、この怪談映画!
怪談…て頭に着くタイトルの作品を劇場で見るのはもしかして初めてか?
とある村の冷酷な地主大沼によって父を殺され、妻と娘は借金返済の為地主の屋敷で奉公するが、母親イビられた上に地主の目の前で屋敷に出た蛇を助けようとした為に地主に鞭打たれ、やがて死んでしまう
残された娘すえは地主のバカ息子の山城新伍に犯され絶望して自殺してしまう
そしてそれから地主家族の前に親子三人の亡霊と蛇が現れるようなり…
見せ場の一つはタイトルの蛇女!
でも不憫な死を遂げた桑原幸子扮するあさではなく、バカ息子の山城新伍の新妻を抱こうとすると、その肌や顔が蛇のようにウロコの生えた蛇女になっていた…という山城新伍の見た新妻の幻影が蛇女だったりしますが、今見たらちゃっちい蛇女の特殊メイクだが、顔から体半分に銀のウロコ姿の花嫁は幼少期見てたらトラウマになっとたでしょうねー
安っぽいメイクほど怖かったりするんですよね
さすが中川信夫監督だけに怖いとこの見せ方は上手い
仏壇が抜けてその中に入ってしまうなどギミックの効いた演出はまさに不条理な世界!
特に後半の地主親子を襲う畳み掛ける恐怖演出はこれぞ中川怪談!
代表作に上がる程までの作品ではないが、さすが怪談映画の巨匠と思わせる作品ではありました
悪役の地主大沼を演じる河津清三郎の憎々しさは真骨頂だし、山城新伍のバカ息子ぶりいいし、あさ演じる桑原幸子さんは小池栄子にしか見えんかったら(笑)
こう言う映画を劇場で見れるってのは昭和の映画館 新世界ならではですね
綺麗なミニシアターで見てもピンとこないし
昭和の匂いのする劇場がこんな映画は合います!
★★★ 2019.6.27(木) 新世界東映 11:05