MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

映画100選 番外テン 02 「ハスラー2」

2016-08-30 11:34:44 | 映画100選 番外編



ビリアードブームを日本に起こした作品でもありますね
ナインボールなんて言う言葉さえも知らない私でしたがこの作品を見てビリアードへ良く通いました

名作と言われる前作より私はこの作品が好きです
すっかり白髪になったポール・ニューマンの哀愁を帯びた一つ一つの仕草が堪りません
かつて名を馳せた名ハスラーのエディ年齢と更に時代と共に過去の存在となりつつあるのを、一種の滅びの美学のような芝居を見せてくれます

彼に見出された若者ヴィンセントを演じるトム・クルーズの無鉄砲で生き生きとした芝居が対照的で面白いです
エディの教えを受けながらも、言いつけを守らず若気の至の俺流を通すヴィンセント
しかしそれが結果的に師を超える存在となってしまうのが、また皮肉と言うか時の流れなのか
まだまだ現役の第一線と言うプライドを打ち砕かれたエディの悔しさをポール・ニューマンが哀愁ある芝居が心に響くのであります

またフォレスト・ウィティカー扮するハスラーにまんまんとやられる場面で限界を感じたエディが引退ではなく再起をかけて大会に挑む姿は感動モノ!
1試合勝てば人気の無い会場の外に出て、よっしゃー!とガッツポーズする姿のお茶目なトコが笑えると同時に鳥肌もたつぐらいこちらも力が入ります

かつての弟子ヴィンセントに「あんたはもう僕には勝てない」と言わしめながらも、何を若僧!見たいな感じでボールをクラッシュさす場面は勝敗に関係なくアドレナリンが出まくる爽快感がありましたね

「SUMMER SONIC 2016(2日目)」

2016-08-24 14:03:55 | ライヴ&イベント



DAY-2



サマソニ2日目
この日も朝から容赦ない日差しが舞洲に注いでおります
もうこの暑さ楽しすぎます!
どんどんかかって来いなヤケクソな心境になりますが、これぐらいでないとサマソニは雰囲気が出ません




ソニックステージには早くも行列
この日のヘッドライナーがBABYMETALと言うこともありこれは規制かかる可能性がありますね
いかにもメタル好きが集まってそうな印象だが、それにプラスアイドルオタクな兄ちゃんも加わってまさにベビメタらしい雰囲気になってます



この日の私が最初に見たアーティストがそのソニックステージでのPVRISです
女性ボーカルなんですがこれまたドラマティックなサウンドを聞かせてくれてとても良い感じ!
そしてその後も今度も女性ボーカルのTONIGHT ALIVEが登場
こんどはエッジの聞いたノリの良い曲調で私は完全ストライクですね
映画「アメイジング•スパイダーマン」の主題歌♩The Edgeなども歌われそのボーカルのパフォーマンスとあわせて今回のベストアクト候補ですね〜

涼しいソニックを後にして暑い日差しの外へ出るともはや殺人的な日差しが差し込んできます
マウンテンステージへデジタリズムのライブです
初めてサマソニに参戦した2007年この舞洲のダンスステージに出ていたのがこのデジタリズム
当時ビニールハウスのようなテニスコートをダンスステージとして使っていたときにこのデジタリズムを見に行ったら入場規制で見れなかったまさにそのリベンジとなる訳です

DJセットで行われると思ったらライブなんですね
2人の内1人がマイクでボーカルを取る方式でしたね
彼らの代表曲♩pogoからスタートしたライブは終始オーデイェンスが踊りまくるまさにダンスステージの再現で私も最後までしっかりと楽しませてもらいました
見事2007年のリベンジ完遂ですね
そのままマウンテンに居残りチャーリー・プースをこのまま見る
イケメンそれも王子様のような雰囲気のボーカリストの登場に前方は若い女性たちがいっぱいです
そして登場したチャーリー・プースですが、いきなり上半身裸になってグランドピアノの前で演奏すると言う破天荒な所を見せてくれます
見た目と裏腹に静かにしっとりとしたバラードを聞かせてくれます
特に最後に演奏された♩See You againgが感動的でした
映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」で亡きポール・ウォーカーに捧げたエンディング・シーンに流れるこの曲は炎天下のマウンテンをクールダウンさせるかのような雰囲気を作っておりました
私もこの曲を聞きたい為にチャーリー・プースに来たんですがね




その後オーシャンへ移動しますが、フォレストオアシスをしばしウロウロ
そしたら灯台を使ってDJブースを作りDJガ交代でプレイしているエリアがある
でもシャボン玉があちらこちらから飛んではくるが誰も踊ってない
みんな日陰でへばっています
これは何の為のエリアなのかな?
ただ音楽流すだけのもになのか・・・謎のエリアでございました




さてオーシャンではファーギーのライブが始ったとこ、オーシャンの規模は前オーシャンと比べたら半分くらいの規模になって残念な感じですが。今回の他のステージと比べたらやはりステージは広く感じますね
そこにファーギーのパフォーマンスが映えますね
ソロの曲とブラックアイドピース時代の曲を前半と後半に分けたショーはさすがスケール感を感じます
時間的に16時台ってこともあり、西日がまともにステージを照らす最悪の状況ですが、それにもめげずダンサーたちとパフォーマンスを繰り広げるのはさすがですね
しかしさすが暑いんかして何本もペットボトルの水を体にかけまくってました
オーディエンスも負けずに盛り上がってました
まさにメインステージらしい雰囲気でありましたね



で、またまたオーシャンを離れフォレストステージへ
こんどはJポップのレジェンド佐野元春!
THE COYOTE BANDを率いてのサマソニ初登場らしいです
そのフォレストステージですが何とガラガラ・・・リアルタイム世代としたら少し寂しいね
でもおかげで前から2列目まで来れました



周り見渡せばおっちゃん、おばちゃんばっかりと言うサマソニらしからぬ状況になっております
一体こんな沢山中高年層が今までどこにどこに居たのか?と思うほど集結しております
ま、私もその一人ですが(笑)

白髪になったけど至近距離のレジェンドはさすが動きも決まってますね
数曲歌った後のMCで「サマーソニックには初めて出させて貰いましたが、10代20代の若者の前で演奏できるのを嬉しく思います。そんな10代20代の彼らにこの曲を捧げます」
と言って演奏されたのが♩New Age!
なんかこの流れがめちゃくちゃかっこええんですな〜
続いて♩約束の橋も演奏されもう1曲ということで♩アンジェリーナでフォレストステージをカラオケ大会にしてしまいました
さすがレジェンド!貫禄が違いますね〜
でもサムディなかったのが寂しいや



そしていよいよ夕暮れのオーシャンでヘッドライナーのアンダーワールド
さすが海辺と言うことで夜風がとても気持ちいいですね
こんな中で聞くアンダーワールドが幻想的なショーになるのか?
そして始ったライブですが意外と地味・・・
もっと映像が凝ってるのか?とおもったが巨大ビジョンを使って2人を色彩を変えながら映し出すのは良いんだが、なんか単調に思えて期待が大きい過ぎたかな?
30分ほど見てオーシャンを離れ移動、ここで帰っても良かったんだが。ついつい欲張って満員のBABYMETALを見にソニックへ



もうパンパンのソニックステージ!
ここまでソニック満員は初めて見たな〜
しかも全体的に登場のイントロでオイ!オイ!とアリーナ全体の一体感はいかにベビメタファンがほとんど締めてるかと言うのがよくわかります
世界で大成功を納めてるメタルアイドル、何度かフェスで見たけどやはりもう貫禄のような雰囲気さえも感じられて、アイドルの範疇を超えた感がありますね
しかも英語でオーディエンスを煽るあたり、ワールドワイドな活躍をを意識してるな〜と思いました
コール&レスポンスの煽り方もうまくなりましたね〜
最後まで見たらエラい目に合いそうだから早い目に退散しょう



でも昨日と違ってアクティブバスは長蛇の列ですね
来年からはもう少し早い目の行動をしようと思いました
今回は見たアーティストは一部除いて全てアタリでした
気をつけて帰りましょう
家に着くまでがサマソニです



交通機関で行くのは初めてでしたが、それはそれで楽しいものでした
50歳を超えて初のサマソニはまだまだ十分戦える事がわかりました
後はまた来れるかどうか・・・それは神のみぞしる・・・いやきっと来年も舞洲くるぞ〜


本日見たアーティスト

PVRIS(S) TONIGHT ALIVE(S) DIGITALISM(M) CHARLIE PUTH(M) 佐野元春 & THE COYOTE BAND(F) BABYMETAL(S)



★★★★★ 2016.8.21(日) 舞洲サマーソニック特設会場












「SUMMER SONIC 2016(1日目)」

2016-08-23 23:59:56 | ライヴ&イベント




DAY-1



2年ぶりにサマーソニック大阪に来た!
例年なら車での舞洲参戦だが、生活環境に伴い車が自分のが無くさらに財布の状況から交通機関での初参戦
公式シャトルバスと言う手もあったんだが、検討重ねた結果JRと舞洲へはアクティブバスを乗り継いで行く事に決めた
しかしこれが見事にハマりあっさり現地到着!
そしてリストバンド交換行列もスムーズに並べてグッズも恒例のシャツとタオルも順調に買えて好発進となりました





ビーフケバブとビールで1人乾杯した後オーシャンステージへ
しかし今年から舞洲にオリックスが参入した事によりいつもの場所が使えなくなり会場レイアウトが大幅一新されメインステージは舞洲の一番奥の海側に移動しました
そこまでの道のりの長いこと!
正直会場内の案内もイマイチわかりにくく、いきなり道を間違えたぞ!
舞洲のキャンプ場を抜けて途中川や森を抜けてシーサイドエリアへ!
そして海沿いに行けばオーシャンステージの入り口がある
さらに入り口を抜けても飲食エリアであるオアシスがあってそれを通り過ぎてやっとステージエリアへ•••いや〜途中のロケーションはフジロック風でよいが何ぶん遠いわ〜!





最初に見たナッシング・バット・シーヴスがいきなりドラマティックなロックを聞かせてくれてサマソニの始まりを決めてくれました!
いや〜やはりこの雰囲気たまりませんわ
野外の炎天下で聞く音楽はライブハウスやホールとはまた違い異空間な雰囲気が良い

その後はまたまた長い道のりを移動しフォレストステージ
METAFIVEを見ます
高橋幸宏、小山田圭吾、砂原良徳。TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井のユニットなんですがこれがまたメチャかっこええんですわ
テクノ調でありながらもそれぞれの音楽生が融合したようなステージですが、さすがフォレストステージは満員でした
特に♩Don’t Moveはノリノリのめちゃかっこええ曲ですね
みんな踊ってましたよ



その後にソニックステージ移動してBlossomsのライブを後方で見ながらインドアの快適さを満喫!
そして気づいたのがアリーナ内でのドリンクの自動販売機解禁になっててびっくり!
いつも黒いシートを被せられてるのにね
しかも業者さんが横に待機していてすぐさま売り切れたら補充すると言ういたれりつくせりなサマソニらしからぬ体制です(笑)

そして今年新たに舞洲ベースボールスタジアムで設置されたマウンテンステージへ!
まずはスタンドからと思ってスタンドへ行くとこれまたびっくり!
スタジアムだから広いんだろうと思いきやステージを2塁ベース付近に作ってる為にフロアは内野エリアだけと言うこじんまりしたステージなっています
予めお客さんが少ないと見積もってるのがアリアリと感じます
スタンドのイスに腰を下ろせばシートが鉄板のごとき熱々!尻がやけどするかと思えるほどです
ここで見たMISIAの声量の素晴らしいこと!
歌うたびに会場がどよめきますね
ノリノリの前半は代表曲のヒットメドレーは凄い盛り上がりました
アリーナもスタンドもノリノリです
しかし最後の曲が新曲ですと告げられるとゾロゾロと皆移動しだしたのはワロタな〜




しかしサマソニ史上1.2の暑さですね〜
それでもしんどくもありませんですけどね〜
しかし年齢もいってるので油断は禁物です
そんな訳でスタジアムの通路で休憩
ここ日陰な上に風通しはよく休憩には打ってつけ!
ジーマを飲みながらゆっくりした後はサイン会に参加!
サマソニ9回目にして初めてサイン会の整理券を貰っての参加
マークロンソンのサインをサマソニタオルを貰って来たけど、「私の宝物にします」と心に無い事を言ってしまった
明日このタオルで汗拭くのにね(笑)



再びマウンテンのスタンドからTHE JACKSONSを見ます
あの伝説のMJの身内のバンド!
これがもうヒット曲のオンパレードでソウルクラシック爆発です
4人の息のあった踊りは振り付けは古くさいんだが、これがかっこ良く決まっていてさすがです
最後はフロアに降りてオーディエンスとハイタッチしたりしてなかなかのサービスぶりでした



次はフロアに降りて先ほどサインを貰ったマークロンソンのライブ
どんな形式かなと思ったらDJセット見たいな感じですね
前半はヒップホップなナンバーの連発でフロアを踊らすけど、少しトーンダウンした頃にファンククラシックスに移行!
クール&ザ・ギャング のジャングル・ブギーから始まりジョージ・クリントン、ジェームス•ブラウンなどの楽曲で大盛り上がり!
そしてとどめのヒット曲ブルーノ・マーズとの♩アップタウン・ファンク でフロアは大爆発!
EDM系とは違う選曲は大人好みでおっちゃんは大満足でした



そして日が暮れていよいよマウンテンステージにフローライダーの登場
ノリノリのお祭り番長がついにサマソニ登場です
これが期待以上に大盛り上がりで、途中お客から選別したというエロい姉ちゃんたちをステージに上げてご機嫌な番長!
手を挙げてジャンプ、ジャンプの連発で私も疲れも忘れて飛んでおりました
さらにフロアに降りてなんと後方まで来てオーディエンスを煽る番長!
もうフロアはスマホ、タブレットの無法地帯です
きっちりアンコールもって70分ほどのお祭りが終了!



遠くのオーシャンではレディオヘッドがまだ演奏してるのでしょうけど、私はここでサヨナラしましょう
明日もあるので退散です
さすがアクティブバスは臨時便が出ていてスムーズに乗れて快適に帰れました!



本日見たアーティスト

NOTHING BUT THIEVES(O)、METAFIVE(F)、BLOSSOMS(S)、MISIA(M)、THE JACKSONS(M)、MARK RONSON(M)、FLO RIDA(M)



★★★★★ 2016.8.20(土) 舞洲サマーソニック特設会場 












「メイヤー・ホーソーン」

2016-08-19 00:30:32 | ライヴ&イベント




メイヤー・ホーソーンのライブを夫婦で見てきた
前回ここに来た時にアンケート書いたら何とアンケートご招待に当選した!
そしてそのライブが今夜なのです

バンドメンバーたちとステージに上がったメイヤーさん
おもむろに椅子に座りステージ上にセットされたグラスに氷を入れウィスキーを注ぐ…名前をコールされると一口ウィスキーを口に含み静かに立ち上がりセンターマイクまでゆっくり歩みより歌いだす
まーその姿の決まってる事!
1度は真似して見たい(笑)

ライブは大人の音楽空間と言いますか、クラシックなR&Bとポップを融合させたようなアダルトな曲が次々繰り出され、私ら共々中高年中心の観客を魅了してくれました
途中エアロスミスの♫ウォーク・ディス・ウェイなども演奏され、気が付けばフロアは総立ちで踊っておりました
ご招待ライブでしたが大人のライブをしっかり堪能させて貰いました
サマーソニック目前のキックオフパーティーと言う意味では週末に勢いが着きましたね

このメイヤー・ホーソーンは2日後のサマーソニック2016にも登場しますが、灼熱の舞洲でお昼の野外ステージてのはちょっと違う気がするなー
客層も若いし、さてどうなるか?


next show 8.20-21 サマーソニック大阪2016




★★★★ 2016.8.18(木)ビルボードライブ大阪 18:30 自由席



No.33 「あなた、その川を渡らないで」

2016-08-14 23:21:12 | 2016年劇場鑑賞



監督 チン・モヨン 



韓国映画を久しぶりにみた
年老いた夫婦のドキュメンタリーなんですが、誰しも夫婦になったからにはこんな夫婦になりたいと思わせてくれる作品です

98歳と89歳の夫婦だが、まるで新婚のような2人は落ち葉を投げ合ったり、冬は雪を掛け合ったりいつも手を繋いで歩く姿などどれを取っても微笑ましい
しかしこの作品はそんな素朴な2人を淡々と見つめるだけでなく、2人を前にして兄弟喧嘩を始める子供たちや、持病の悪化と共に死が近づいて来る夫の姿など現実的な問題まで見せる
死が近づく夫の為に天国で着る服に困らないように、夫の服を燃やす妻の姿に涙腺がウルウルと来ました
中高年になるとこう言う映画は何となく沁みるものがありますねー

四季折々の風景を背景に年老いた夫婦の永遠の純愛を描いたドキュメンタリー作品でした



★★★★ 2016.8.14(日) シネマート心斎橋 スクリーン2 9:45 H-2

映画100選 番外テン 01 「Mr.レディMr.マダム」

2016-08-10 11:10:42 | 映画100選 番外編



この作品を100本に入れるかどうか
悩んだ末に次点(次10(テン))になりました
初めて見たのはテレビ洋画劇場でしたが
ゲイカップルが巻き起こすドタバタ劇が最高でしたね

ゲイクラブのオーナーのレナードが過去の過ちで出来た息子が、結婚する事になりフィアンセの彼女とその両親を連れて会いに来ると言う…レナードはパートナーでありクラブの花形アルバンともども平静を装いゲイとバレないように一芝居打つのだが…

この設定だけでも面白いんだが、アルバン役のミッシェル・セローのゲイぶりが最高です
日本語吹き替えの金田龍之介さんがまたハマりにハマった名吹き替えが印象的でした
もう一度この吹き替え何とか見れないかなー?

ハリウッドリメイクの「バードゲージ」もネイサン・レインが良い味を出していてそちらもオススメですねー

映画100選 100 「地獄の黙示録」

2016-08-05 10:23:18 | 映画100選




いよいよ100本目はこの映画
この映画に関してはまさに見たと言うより体験したと言う感じでした
当時は35㎜版と限定された大都市の数館で70㎜版が公開されてました
70㎜版はコッポラ監督の意向でエンドロールが無い為にスタッフとキャストの名前が入ったプリントが劇場で配られてましたね

そして当時中学生だった私が見たのは限定された数少ない劇場である難波の南街劇場の70㎜版でありました
巨大スクリーン一杯に広がる原野、ドアーズのジ・エンドのイントロが静かに流れる中をヘリコプターの機影が原野を横切る
そしてジム・モリソンのボーカルが入ると同時に原野は紅蓮の炎に包まれる…ベットで目覚めたウィラード大尉の真上に天井の扇風機とヘリコプターの音が被さる
「サイゴン…」とつぶやくウィラード大尉
この一連のオープニングは鮮烈な印象を叩きつけてくれました

ジャングルの奥地で神と崇めされるカーツ大佐を暗殺するために船で川を行くウィラード大尉一行が体験する様々なエピソードは我々観客さえも旅を共にする事になるのであります
ギルゴア中佐の無茶な理由からベトコンの村を爆撃する有名なシーンの凄い事!
ワルキューレの騎行が南街劇場全体に響き渡り、爆弾の爆烈音が椅子を揺らす!
ドルビーサウンドの凄さを初めて体験させてもらいました
まさに劇場が戦場になった瞬間でしたね
南街劇場の高い天井にワルキューレがこだましてましたよ

プレイメイツが慰問に来るシーンの兵士たちの凄まじい喚声とロックンロールのリズムが観客もその場に居てるかのように感じさせてくれます
! 子供心に戦争ってイかれてるよなー
何て偉そうな事を思ったもんです

ジャングルから突然に虎が出てきてビックリ!
このシーンは「キャリー」の手に並んでビックリシーンの双璧です(笑)

川の向こうに現れるカーツ大佐の帝国
公開当時に賛否両論だったウィラードとカーツとの対決は難解だと言われたが、中学生だった私はそんな難しい内容より、マーロン・ブラント扮するカーツ大佐の異様なオーラにわけわからなくても圧倒されるのであります
牛の首をはねる儀式の映像とウィラードがカーツを暗殺するシーンを交互に見せる演出がただただショッキングでしたね

戦争とは人を狂わせてしまい、生と死の感覚を狂わせてしまうんやなーと中学生だった私はそんな印象を持ち南街劇場での狂気の旅を終えるのでした

これで人生50年間の100本を選びましたが、しかし他にも100本入れても良い作品が多々あるので、番外編として100本入れてもおかしくない番外10を近々選びたいと思います

映画100選 099 「サスペリアPART2」

2016-08-03 19:32:19 | 映画100選




私の好きな映画監督ダリオ・アルジェントのジャーロ映画
あの「サスペリア」の続編的なタイトルでの公開だったが全く関係ありません
しかもこちらの方は先に製作された作品だったりします
原題タイトルも「赤い深淵」
でも公開登場はそんな事は全く気にせず見てましたね
ゴブリンの激しいロックサウンドに合わせての華麗な殺しのテクニックに魅せられてました
主題曲より殺人シーンに流れるあの曲聞きたさにサントラEP買いましたよ

ゴブリン演奏のサスペリア2のテーマ曲に乗って次に使う凶器がクローズアップされて行くんだが、これがまた異常なまでにクローズアップなんですね
そして犯人とおぼしきアイシャドウを塗る眼のアップ…そして黒い手袋等まさにアルジェント映画には必須アイテムが揃っています

気持ち悪い人形がケタケタ笑いながら部屋に入って来るシーンの薄気味悪さ
熱湯を顔面につけたり、机の角に歯をぶつけてへし折ったりと見てるだけでも感覚的にも痛々しいシーンもあり観客さえも虐めるアルジェント監督の変態度合いが最高です(笑)
ストーリーは例によってちょっとアレな感じですが、一人称カメラなどに代表される独特のカメラワークなどアルジェントらしい手法が全開で私は好きな作品です

鏡を使ったトリックはアルジェントらしからぬ(?)実に良く出来たイリュージョンです
大人になってビデオで巻き戻して見るまで気がつきませんでしたわ

この作品の思い出としては天王寺ステーションシネマで再見した時に、主人公のデビット・ヘミングスが廃墟の家の壁をぶち破り隠し部屋を見つけ、壁の中を懐中電灯で照らすシーンで場内静まり緊張感が高まった瞬間に私の真後ろのオッさんが思いっきり「ハックしょーん!」とくしゃみをしやがって、場内一斉にドキッ!とした事が思い出されます(笑)

No.32「死霊館 エンフィールド事件」

2016-08-01 09:48:23 | 2016年劇場鑑賞




監督 ジェームス・ワン
出演 ヴェラ・ファーミガ
パトリック・ウィルソン



ホラー映画で最近一番活躍してる監督がこのジェームス・ワンですね
しかしこの人の「インシディアス」シリーズを見て感じたのはやたら必要以上に音でビビらす演出が多い事…
しかし「死霊館」の続編になるこの作品は正統なオカルト作品の雰囲気を感じさせてくれた前作以上に70年代のオカルト作品を思わせる良質なオカルト映画になっていました

冒頭にアミティビル事件のシーンが出てきますが、あの「悪魔の棲む家」の題材になった心霊事件ですね
なかなかホラーファンをくすぐります
実際の心霊事件を題材にしてる点でも共通してますね

心霊現象は大抵当事者の前では起こるが、他人前では何も起こらず、なかなか信用されないのがパターンだが、この作品はとにかく誰の前でも椅子が動いたりしてしまう心霊現象が頻発!
またたくまに世間の評判になってしまうと言う展開は実際に沿ってるようですね
悪霊に憑依されたジャネット役のマディソン・ウルフの悪霊に取り憑かれた時の芝居はまるで「エクソシスト」のリンダ・ブレアも真っ青な怪演を見せてくれます
必要以上の音響で驚かせたりせず、オカルト現象を視覚的にオーソドックスに見せて怖がらせる演出は好感です
また時折でる白塗りの幽霊にもゾ〜!

ポルターガイスト現象や悪霊に憑依されたりと
70年代オカルト映画を見て育った者としては嬉しい作品です
エンドロールの実際に録音された悪霊の声も聴きどころ…
因みに場内は若い男女が多かったが上映中に恐怖におののく反応があったり、終わった後に皆さま一様に「怖かったー」などの声がチラホラ聞こえてきたりして、久々に盛り上がった上映でした



★★★★ 2016.7.29(金) なんばパークス シアター8 20:20 J-5