MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.053 「雨に唄えば」(1952年 102分 スタンダード)

2010-06-30 00:49:02 | 2010年劇場鑑賞
監督 ジーン・ケリー
出演 ジーン・ケリー
   デビー・レイノルズ
   ドナルド・オコナー



近隣にある阿倍野区民センターにて「あべのコミュニティーシネマ」と言うイベントが不定期に開催されていて過去にはサスペンス映画特集としてアルフレッド・ヒッチコック監督の「バルカン超特急」オーソン・ウェルズ主演の「第三の男」の上映を皮切りにイタリア映画特集やジャン・ギャバン特集など過去の名作を上映しておりました。

そして今回ミュージカル名作映画特集を開催されたんですが、私の会社の壁にポスターを貼った縁で招待券を貰えたので見に行ってきました。
「紳士は金髪がお好き」と「雨に唄えば」の二本上映されていて時間的に都合の良い「雨に唄えば」を鑑賞。
場所は阿倍野区民センター小ホールですが満員には程遠いけど、ご年配の方々を中心に思ってたより多数見に来られてます。

ミュージカル映画の金字塔「雨に唄えば」・・・すみませんまったく今まで見たことありませんでした・・・
ジーン・ケリーが雨の中歌ってタップを踊るあの有名な場面しか知らないし、ストーリーもあまり知らずある意味こんな名作を真っ白な状態で見れて公開当時のお客様になった気分で見れました

(あらすじ)

トーキーの出現でハリウッドは大騒動。
それまでスターだったリーナ(ヘイゲン)もその悪声から将来が危ぶまれる。
パートナーのドン(ケリー)はリーナの吹き替えに採用されたキャシー(レイノルズ)に目をつけ、親友のコスモ(オコナー)と一緒に、彼女を次代のスターに担ぎ出そうとする……



思ってた以上に楽しかったですね~
面白かったと言うより楽しかったと言う表現がまさにミュージカル映画の名作と言われる由縁ですね。
速い動きのダンスはまったくもってこの現代で見ても色褪せないし、ジーン・ケリーの芸達者ぶりには遅ればせながら驚かされます

サイレントからトーキーへと時代が移り変わる事で戸惑う映画人らを主人公にした業界物なんですが、サイレント映画では大女優として人気を評していたが悪声と言う事で音声の出るトーキーでは使えないと言うのはコメディー映画としては笑えるけど、実際そういう事もきっとあったんではないでしょうか?
役者によってはこのトーキーへの移行は死活問題になった人も多いでしょうね
この映画では別の女優がセリフを吹き替えするという、こうしてアテレコが誕生したのか?(実際は所は知らないが・・・)と思ってしまうようなそんな裏事情を楽しいダンスと歌を交えて見せてくれます



ミュージカルシーンはまさに圧巻でロングショットによる歌とダンスが迫力いっぱいにスクリーンに広がります
終映後ビデオプロジェクターの横にワンコインDVDのパッケージが置いてあったけど、こういう予算の無い地域の上映会にリマスターされたプリントなんか回ってくる訳ないし、ビデオだろうが市販のDVDでもいいんです。
要は大きなスクリーンで見る事に家庭では楽しめない価値があるのです。

こう言うイベントはどんどん続けて欲しいものです。
また機会あれば見に行きたいもんですね。
その為にもまた会社の壁にポスター貼るから招待券頂戴ね(笑)



★★★★ 2010.6.25(金) 阿倍野区民センター 小ホール 17:30



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No.052 「サバイバル・オブ・ザ・デッド」(2009年 90分 シネスコ)

2010-06-28 00:00:57 | 2010年劇場鑑賞
監督 ジョージ・A・ロメロ
出演 アラン・ヴァン・スプラング
   ケネス・ウェルシュ
   キャスリーン・マンロー



本日二本目となる作品はジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画の最新作。
二年前もここで上映された「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」の続編で、いわばロメロゾンビのニューシリーズと言った感じです
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」「ランド・オブ・ザ・デッド」と続くゾンビサーガのシリーズとは違う新たなサーガになって行くのでしょうか・・・

(あらすじ)

突如よみがえった死者が人々を襲い地獄と化した世界、元州兵のサージ(アラン・ヴァン・スプラング)率いる一行は、安全な場所を求めさまよっていた。
ある時、死者がよみがえることのない安全な島があるという情報を得た彼らは、疑いつつもかすかな望みをかけてその島へ向かうことに。
しかし、何とかたどり着いた彼らを待ち受けていたものは…



前作「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」は流行りの主観映像を中心としたややロメロゾンビ映画としては異色な感じだったが、今回はロメロ映画らしいゾンビ映画でした。
ま、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から始まる全4作の旧シリーズよりかは今回もやや地味な印象ですが、元祖ゾンビ映画監督の最新作としてはまずまずだったと思います。

島という隔離された条件で対立する人間(2人の老人がリーダー)とゾンビという関係の図式の中よそ者として州兵が率いる一行が入ってくる。
サバイバルなのが人間同士だったり、またはゾンビと人間の対決だったりするんですがクライマックスは人間同士の争いにゾンビが加わるという阿鼻叫喚な場面が連続します。
家畜のように隔離されてたゾンビが柵から出てくるシーンは「死霊のえじき」のクライマックスを彷彿させるが、ゾンビの数がやや少ないか・・・
しかしこの辺のシーンはロメロ映画らしいところですね。



どことなく西部劇テイストな作品でラストの銃撃戦なんかモロに西部劇してます。
ロメロ監督自ら「大いなる西部」をモチーフにしてると言ってるだけの事はありますね。
「大いなる西部」同様対立する老人が出てきますが、これがゾンビを駆除する派とゾンビを生かせて家畜のように飼いならす派との対立。
「死霊のえじき」でもゾンビを巡ってゾンビを研究して調べる科学者と軍部が対立する図式が描かれてたけど、今回はゾンビに人間以外の動物を襲わせる事により、人間への被害を減らそうとする。

なるほどもっともな発想ですが、これが次回作への布石になるのかな?
でもゾンビが少しづつ人間に近付くとコメディ見たいになりそうで、なんかありがたくないな」~
そうそうロメロゾンビらしくノロノロ歩くゾンビはやはり疾走系より味があって好きです。
それと馬にまたがってエンドレスに走ってる女のゾンビの哀れな姿は不気味でナイスです!



★★★ 2010.6.24(木) 敷島シネポップ2 19:30 D-15

No.051 「ダブル・ミッション」(2010年 92分 ビスタ)

2010-06-25 23:08:29 | 2010年劇場鑑賞
監督 ブライアン・レヴァント
出演 ジャッキー・チェン
   アンバー・ヴァレッタ
   マデリン・キャロル



今年は敷島シネポップでの鑑賞が多いように思いますが気のせいか・・・
この日も敷島シネポップで2本のハシゴです。
大きな大作はここではかからないけど、ロードショー系と単館系の中間ぐらいの小作品が結構上映されていて、どれも興味がそそられそうな作品が多いのが何度も足を運ぶことになってる理由かもね。
本日はジャッキー・チェンの最新作からスタートです。

(あらすじ)

表向きはさえないセールスマンの顔を持つ敏腕CIAエージェントのボブ(ジャッキー・チェン)は、愛する女性との結婚を考えスパイ業からの引退を決意。
ある日、恋人の子どもたちの面倒を見ることを頼まれるが、子どもの一人がボブのPCからロシア当局の秘密データをダウンロードしてしまう。
やがて、彼らは巨大な陰謀に巻き込まれていき……



ストーリーを読んだけでついついニヤケてしまう・・・そうこのパターンはハリウッドのアクション映画ではよくあります。
一番分かり易いところではアーノルド・シュワルツネッガーの「キンダガートンコップ」でしたか・・・
よって展開に関してはまったく目新しいものはありません。
勿論、予想通りにストーリーは展開していく分かりやすい映画。
ファミリー何かで見ればきっと楽しめると思います。
これジャッキー出てない映画なら完全ビデオスルーでしょうね。
ジャッキー・チェンと言う名前がこの映画を必要以上に押し上げてますね。

でも今回は頼みのジャッキーアクションもお馴染の椅子や小道具を使った定番ネタに終始でやや彼の作品では地味な部類に入るので、アクション自体も特に今更驚くような感じではありませんでした。
こういう時はストーリーとかが良ければいいんですが、先ほど書いたようにストーリーもイマイチとくればもう凡作・・・(スマン)
まぁ、良く言えば無難に楽しめる映画ではあるとは思いますがね。
悪役のキャラもユルイのでファミリー向け仕様という感じですね



ジャッキー・チェンも50歳を超えさすがに80~90年代のアクションもしんどいだろうし、期待するのも酷だろうけど、でも年齢を考えれば凄いとは思いますね~
あれだけの動きが出来るんですからね。
北京五輪の閉会式、上海万博のイメージテーマのPV等、国家規模のイベントでは今だ担ぎ出される中国の顔だけのことはあります。
しかもこの後はリメイク版「ベストキッド」始め、時代劇物など新作が次々控えてるとのこと・・・まぁその分凡作にも当たるわな



★★★ 2010.6.24(木) 敷島シネポップ1 16:40 H-11





No.050 「ハロウィン II」 (2009年 106分 ビスタ)

2010-06-22 23:37:29 | 2010年劇場鑑賞
監督 ロブ・ゾンビ
出演 マルコム・マクダウェル
   タイラー・メイン
   スカウト・テイラー=コンプトン



二週間による長期出張で毎年ながら放置状態でしたが、帰ってきて早々映画を見たのでやっとこさ更新。
それがロブゾンビ監督の最新作「ハロウィン2」
ロブゾンビ自らリメイクした前作「ハロウィン」の続編です。
劇場は今や興行形態が縮小傾向で何となく営業が風前の灯と化してきたような感のある天六ユウラク座です(でも7月に「ザ・ホード」なるフレンチゾンビ映画の公開が決まってるのでまだ存続しそう)

(あらすじ)

ハロウィンが近づくころから、ナーバスになっていたローリー(スカウト・テイラー=コンプトン)。
そんなときにルーミス医師(マルコム・マクダウェル)の本が発売され、自分が殺人鬼マイケル・マイヤーズ(タイラー・メイン)の妹だと知ってしまう。
やけになったローリーは家を飛び出すが、マイケルが再び現れ……



期待しての続編ですが前作の続きの話って事もあり、やや前作の展開を覚えてなくてストーリー的にやや苦戦です。
白馬と母親の幻想がやたら出てきたり、繰り返される夢落ちのシーンなど少ししつこいかなと感じる。
やはり総合的に私は見て前作の方がテンポもよくて面白かった。

しかし殺人鬼ブギーマンことマイケル・マイヤーズは前作より更にパワーアップ!
ますますボロボロになってきたマスクの汚れや傷み具合が余計に凄みを感じさせる。
そしてその巨漢な出で立ちから発する狂暴なオーラは前作を上回り、特に狂ったようにナイフを何度も振り下ろしす殺人シーンは迫力と凄みが満点!
同じくパワーアップした残酷描写共々この作品の大きな見所になってます。
ストーリーがもう少し面白かったら・・・と思うと残念ですね



ジョン・カーペンター監督のオリジナル版をリスペクトする事も忘れずエンディングタイトルに名曲「ハロウィンのテーマ」が流れるが、どうせなら劇中も流して欲しかったね エンディングだけとはやや寂しい・・・
それとパンフレットを見て知ったけどマーゴ・ギターが出ていたようです。
(「悪魔のシスター」や分かり易いところでは「スーパーマン」でロイス・レインを演じてた人)まったく気が付かなかった・・・何の役だったのかな~でも結構歳を食ってんでしょうな~



★★★ 2010.6.19(土) 天六ユウラク座 23:30






No.049 「アウトレイジ」 (2010年 109分 シネスコ)

2010-06-14 01:30:35 | 2010年劇場鑑賞
監督 北野武
出演 ビートたけし
   椎名桔平
   加瀬亮



日曜のシネコンは相変わらず混んでます
アポロシネマも新作が続々公開された事もありチケット売り場も行列です
そんな中、あまり女性や子供(子供は見れないか)が見ない映画を選択したつもりですが、結構な入りで前列から2列目というやや見にくい席での鑑賞です。

(あらすじ)

関東一円を取り仕切る巨大暴力団組織・山王会組長の関内(北村総一朗)が若頭の加藤(三浦友和)に、直参である池元組の組長・池元(國村隼)のことで苦言を呈す。
そして、加藤から直系ではない村瀬組を締め付けるよう命令された池元は、配下である大友組の組長・大友(ビートたけし)にその厄介な仕事を任せる。
こうして、ヤクザ界の生き残りを賭けた壮絶な権力闘争が幕を開けた。



久々のビートたけしのバイオレンス映画です。
この人こういう映画では生き生きと見えるから不思議です。
ヤクザ世界での縦社会がガラガラと崩れていく騙し合いと裏切りのドラマをバイオレンスな残酷描写を見せながら描いていく北野武版「仁義なき戦い」。
難しい(?)カンヌなどで評価されるような作品より「ソナチネ」や「その男、凶暴につき」のようなバイオレンスなストレートなエンターティメント路線を支持したいです・・・好みがあるでしょうがね。

でもワルばかりしか出て来ないと宣伝で言うていたがまさにその通りで、ビートたけし筆頭に椎名桔平、加瀬亮、三浦友和、杉本哲太、北村総一朗、國村隼、石橋蓮司などなど芸達者な面々が極道のワルを演じる。
また皆、それぞれ芸達者だからピッたりとはまるんですね~
得に椎名桔平、加瀬亮というこのメンバーでは若手になる2人のヤクザっぷりは良かったですね。
加瀬亮の不気味な冷静さの中に凶暴な牙を持った役は新境地を開いたか!と思うぐらいです。
端役もどいつもこいつもその世界の奴ら見たいで、服装からも雰囲気出てた。
最初に出てくる高額キャパクラの場面はこう言うのに引っかかっては行けませんね~と思いつつ、世の中は危険がいっぱいなんだと改めて痛感(笑)



頼りない親分の石橋蓮司もこういう映画にはこんなキャラが付きものですね。
三浦友和さえも悪役にしてしまうこの作品は、ほとんど男だけの登場人物で女優さんは知らない人が数人出てるくらいという、まさに男たちの血みどろの群像劇。
そんな中にブラックなギャグがさりげなく入るのはたけし映画らしい・・・

でもこの映画見て思ったのはここにたけし映画常連である大杉連と寺島進が居ればさらに良かったかな~と思ったりもしました。
これだけのメンツの役者が揃った中、ビートたけしの芝居は正直「う~ん・・・」と思ったりもしないでもないので、ここは思いきってたけしは監督だけに専念して、たけしの役を大杉漣あたりに演じさせても面白かったのかも?



★★★★ 2010.6.13(日) アポロシネマ8 スクリーン3 12:45 B-13

No.048 「ボーダー」 (2008年 100分 シネスコ)

2010-06-13 17:36:27 | 2010年劇場鑑賞
監督 ジョン・アヴネット
出演 ロバート・デ・ニーロ
   アル・パチーノ
   カーティス・ジャクソン



土曜深夜のMOVIX堺のチケット売り場は賑わってます。
1週間出張で映画を今週は観れなかったので少し間が空きましたが・・・と言ってもまた間が空くんですがね。
出張帰りに選んだ1本がロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが「ヒート」以来の共演で地味に話題になってるこの作品です。
シネリーブル梅田でしかしないと思ってたらシネコンでもしてたんですね~
深夜の回があって何とか見れることになりました。

(あらすじ)

20年以上コンビを組み、固いきずなで結ばれたニューヨーク市警のベテラン刑事、ターク(ロバート・デ・ニーロ)とルースター(アル・パチーノ)。あるとき、犯罪者ばかりをねらった連続殺人事件が発生し捜査を進めていくと、状況証拠などがタークの犯行を示していた。
二人は汚名を晴らすべく捜査にのめり込むが、彼らの人生を変える衝撃の真実が待ち受けていた……



この2人がベテラン刑事としてコンビを組むというのはたしかに豪華版!
だがどうもしっくり行かないのが正直な感想・・・映画の設定でなく共演自体がね・・・
この大物俳優が刑事役(それも平の)としてコンビを組むというのはどうも無理があるようで、デ・ニーロかまたはパチーノの相棒が若い刑事というのならピッタリ来るんだが、2人がコンビって見ていてピンと来なかったですね。

オープニングの射撃場でのシーンも2人並んで的に向けて撃ってる場面が出てくるけど、2人の大物ぶりからすればワクワクしてきて良さそうなもんなんだが、なんか違和感を感じてしまいました。
まだシルベスター・スタローンとカート・ラッセルが同じような事してる方が絵になりそうだ・・・



内容は罪を逃れた凶悪犯が次々殺されるというだけど、主役2人の刑事とその対象としてション・レグイザモとドニー・ウォールバーグ扮する刑事コンビが出てきます。
ストーリー的にこの2人と何かと反目し合うんだが、いつしか一緒に捜査してたりする。
正直映画の展開としてはかなり地味な展開で、大きな見せ場もあまりなし。
ビッグな2人が共演した割にはB級感ありありの天六ホクテンザテイストな作品。

何故にこの映画で、今この2人が共演か?
そんな疑問だけが残る映画だった・・・でも久々にブライアン・デネヒーが出てる映画だったのでなんか嬉しかった。



★★★ 2010.6.12(土) MOVIX堺 シアター9 22:50 G-3

No.047「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」(2010年 117分 シネスコ)

2010-06-06 00:50:23 | 2010年劇場鑑賞
監督 マイク・ニューウェル
出演 ジェイク・ギレンホール
   ジェマ・アータートン
   ベン・キングズレー


梅田からなんばに移動し、なんばパークスシネマへ・・・平日のレイトショーって事もあり、人もまばらです。
「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」という作品の鑑賞ですが、5月末公開というGWと夏休みの間という実に中途半端な時期の公開作です。
どことなく贅沢なB級感あふれる作品がやや期待が持てそうです。

(あらすじ)

シャラマン王に見込まれて養子となった、ペルシャ帝国第3王子のダスタン(ジェイク・ギレンホール)は勇猛果敢な若者だった。
ある日、敵国への武器供給の情報を得た王の腹心の弟ニザムと王子3人は協力し、軍を率いて聖地アラムトの制圧を成し遂げる。
だが、聖地への進軍は王の怒りを買い、王は武器供与の証拠を示せと息子たちに迫るのだった。



意外なキャスティングのアクションアドベンチャーです
意外なキャスティングと言うのもこういう映画にしては似つかわしくないジェイク・ギレンホールが出演だからなんですが、本来ならマッチョ系のアクションスターを使うとこなんだろけどね。
でもはなかなかどうしてジェイク・ギレンホールはアドベンチャー映画でも溶けこんでましたね

映画としてはこのテのジャンルにしては目新しい部分はない(キャスティングだけ目新しい?)が「タイタンの戦い」のようなモンスターを出さずに、人間同士のぶつかり合いで魅せてくれます。
そこに時間の砂と言うタイムスリップの手法を取り入れ、何でもありのストーリーだけど予想以上に私は楽しめました。
偽の破壊兵器の存在をデッチ上げて、一国を攻撃したりするという自虐的なネタまで登場(笑)最近もそんな映画あったぞ!



ベン・キングズレーが出てくるけど、この人がスクリーンに出てくるとハリウッドメジャー作品にしては地味だし、B級映画にしては一応スターを起用してるように感じる・・・実に複雑な位置の役者さんですね~
でもこの人出るといつも悪役かと疑ってしまう・・・(笑)

ヒロインの王女を演じるジェマ・アータートンさんですが、エキゾチックな容姿は好き嫌いありそう・・・劇中では絶世の美女見たいな言われ方してたが、そう言う意味では微妙・・・?
勿論個人的にはですが・・・



★★★★ 2010.6.3(木) なんばパークスシネマ シアター5 20:40 J-4

No.046 「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」(2009年 108分 シネスコ)

2010-06-05 00:55:01 | 2010年劇場鑑賞
監督 ジョニー・トー
出演 ジョニー・アリディ
   アンソニー・ウォン
   サイモン・ヤム



今日は梅田からなんばに移動という珍しいハシゴに挑戦です
まずは梅田からスタートで久々の・・・と言うより滅多に行かないシネリーブル梅田での鑑賞です。
「エグザイル 絆」が記憶に新しいジョニー・トー監督の作品で、たしか大阪で開催された映画祭で上映されてましたね。
そこにジョニー・トー監督自身が来て舞台挨拶していたようです。

(あらすじ)

腕利きの殺し屋だった過去を持つフランス料理店オーナーのコステロ(ジョニー・アリディ)は、最愛の娘とその家族が何者かに惨殺されたことを知らされる。
身マカオへ乗りこんだ彼は、異国の地で出会った3人の殺し屋たちと手を組み、娘の敵を討つことを誓う。
しかし、かつて頭に銃弾を受けたことのある彼は徐々に記憶を失い始めていた……



フランス人俳優のジョニー・アリディを使い、そこにお得意の香港ノワールな世界を展開させる。
違和感なくジョニー・アリディがこの世界に溶け込んでいるので、トー作品ではお馴染のアンソニー・ウォン、サイモン・ヤムらとの絡みもいつものトー作品となんら変わらないいつもの世界観がいいですね。

スタイリッシュな映像と劇画チックな描写はいつもながらの香港映画独得のクサさ!
肯定的に見ればたまらなく渋くてカッコいいし、否定的な見方をすれば一言・・・笑ってしまう・・・でもこれが香港映画って感じで私は好きです。
その先駆け?的なジョン・ウーが世界の巨匠になってしまったので、ジョニー・トー監督にはB級映画の巨匠のままで居ててほしい願ってしまうのです。
間違ってもトム・クルーズを主演に持ってきたりした映画は似つかわしくないぞ!

この映画の面白いところは復讐を誓った主人公が少しづつ記憶を無くしていくと言う設定で、しかも復讐をすると言う事でさえ忘れてしまう切なさ・・・そんな主人公に雇われた3人の殺し屋が雇い主である主人公が記憶と共に復讐さえも忘れたにもかかわらず、「約束したこと・・・」と例え記憶を無くした主人公には無意味な復讐であっても仁義を通し、銃弾の中に身を投じて行く姿はバツグンにカッコいいですね。



持ちろんアンソニー・ウォン、サイモン・ヤムと言った個性的なメンツもいつもながらのキャラで不細工なオッサンなんだけど、これまたどこかカッコいいね。
ピストルに書かれた標的の名前や、ボーイスカウト?が配るワッペンなど小道具が上手く利用されている。
また殺し屋がテーブルを囲んで食事をするシーンがいつもながら登場するのも面白いですね~
トー作品でいつも描かれるぶっきら棒で厳ついオッサンらが醸し出す“寡黙なダンディズム”が今回もいい感じで表現されてます。
ジョニー・トー監督作の好きな人にはますます“惚れて”しまいそうな作品。



★★★★ 2010.6.3(木) シネリーブル梅田 シアター2 16:20