MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.19 「オーメン ザ・ファースト」

2024-04-23 22:11:00 | 2024年劇場鑑賞
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まさかのオーメンシリーズの最新作公開!
オーメンと言えば私が初めてオールナイト興行を見た記念すべき思い出の映画
しかも姉、兄と3人で劇場で見た最初で最後の作品
当時、姉が谷町九丁目で喫茶店していて、店名がアランドロンのファンだった姉の店らしく当時の作品名から取った「ジタン」(笑)

その店で当時小学生だった私と高校生の兄と待ち合わせて夜の南街劇場に繰り出したもんです
怖い映画でしたよ
何より音楽が…深夜の墓場のシーンとか少年心に怖かった記憶があります

今回の最新作はダミアンの母親のドラマ
一作目で死産となり子供を失ったイタリア駐在大使夫妻に神父が身代わりに養子として預けた赤ちゃんがダミアンとなりますが、そのまさに前日弾
こうなると結構ダメダメなパターンになりがちだが旧作へのリスペクトを感じさせつつ上手くまとめた作品となり面白かったですね

てっきりこの子が問題の…とミスリードもまぜながら、アンチクライスト達の野望も描きオーメンシリーズ発端のドラマは悪の誕生がクライマックス
出産シーンには久々に?キツめのぼかしが入る
子宮がバッチリ映ってるらしいが、本国でも色々物議あった見たいだが、当然この日本では流石にアウトしかし横からのカットでは股の間から爪の長い悪魔の手が出てくる場面などは「ザ・フライ」の出産場面くらいトラウマになりそうなシーン
ついでに言えば産気付いた時の奇怪なまでのネル・タイガー・フリーの怪演は見ものです

そんなゴア描写も出しながらダミアン誕生秘話を恐怖映画として成立ささていて面白かったですね

特にダミアンが産声上げたらあの名曲「アヴェサタニ」が流れるのは旧作知るものからは鳥肌!
言わずと知れたジェリー・ゴールド・スミス作曲による1作目「オーメン」のテーマ曲!


グレゴリーペックの顔写真を神父が出し、この子供をこの夫婦に預けるって言うシーンは第1作と繋げてますね

ちょい旧作と辻褄が?て気になる所もあるが、まさに"ザ・ファースト"な作品でした


★★★★ 2024.4.19(金) TOHOシネマズ セブンパーク天美 スクリーン7 20:40 C-7


No.18 「オッペンハイマー」

2024-04-20 01:11:00 | 2024年劇場鑑賞
 




話題のアカデミー賞作品を急遽時間できたので早朝のアポロシネマへ
時間長いから、こんな期間出ないと見逃しそうやしね
土曜日とはいえ朝9時前にかかわらず場内はかなり人が多くてびっくり!
いつも空いてる平日レイトやからね

この作品は3時間と言う長尺のため
夜見に行くのは厳しいんですよね
何より3時間がなかなか体力持つかなーと言う年齢になって来ました
アカデミー賞受賞もあり、評判も良いので見にきたんですが、終わって見れば3時間と言う時間を忘れさせる没入感がありました

オッペンハイマーが尋問される様子を軸に時間が交差していくのを早いテンポとカット割の連続に場面転換の速さで一気に見せられました!
こうなるともう1時間くらいは行ける(笑)とさえ思えてしまう
まさに映画の妙です

まさに圧倒的な映画でありましたが、悔やむのは鑑賞前にWikipedia辺りでオッペンハイマーさんを調べときゃ良かったて事
ちょいわからない部分多々ありましたので、予習しとけばもっと楽しめたと思います
公聴会のシーンで研究に協力的だった人らから手のひら替えさえたりと凄い発明したのに、原爆の威力による被害により絶望のような人生に陥っていく姿が悲しい
それに広島、長崎とセリフに出るたびに複雑な気にもなりますよね

しかしそれでもオッペンさんは原爆の父とか言われながら、略奪婚はするわ、更に不倫はするわで人としてどうよ?見たいな人だったりでそんな意味でも人間ドラマとしても面白く見れました


★★★★★ 2024.4.13(土) アポロシネマ スクリーン2 9:00 C-3

No.17 「アイアン・クロー」

2024-04-15 13:56:00 | 2024年劇場鑑賞





話題のプロレス映画見て来ました
我々世代にはタイムリーな題材の作品
鉄の爪フリッツ・フォン・エリックのレスラーになった息子たちケビン、デビッド、ケリー、マイク、クリスのうちケビンを残し4人が自殺や病死などの怪死を遂げ、呪われた一家と言われるようになる
私がプロレスを見に行ってた80年代
ちょうど日本で客死するデビッドの参加する全日本プロレスジャンボ鶴田vsニック・ボックウィンクルのAWA世界戦をメインにした「エキサイトシリーズ」を見に大阪府立体育会館に行きましたが、二階席に日本に来てすぐに亡くなったデビッドの大きな遺影が飾られてました
生でデビッド・フォン・エリックを見るチャンスでしたがね
当時はこの事は話題になりました

この作品はまさにエリック一家の損失と絆の物語ですが、私は家族の絆と言うより兄弟の絆と言う印象ですね
何より星一徹のような父フリッツは決して良い父とは感じられず、息子にプロレスラーとして自身がなし得なかったNWA世界王者の夢をたくし、デビッドが亡くなっても落ち込む兄弟に泣くな!と一喝するまでに兄弟たちをこぶする

期待はケビンからデビッドに代わり(たしかに当時はNWA王者最有力候補と言われてたね)
ケビンの微妙な心情も描かれ、デビッド亡き後はケリーへと父の期待度はシフトしていく(たしかにケビンは地味だった)
ザック・エフロンがこのケビン役を複雑な心情を好演していて良いんですよね
あの世で兄弟が再会する場面がウルっと来る!まさに親の呪縛から解かれたエリック兄弟のあの世でも続く絆のドラマが集約する場面でした

そしてこの映画は当然ながらプロレスシーンがふんだんに出て来るんですが、リアルタイム世代も納得の再現度で作り手の誠意とこだわりを感じます
ハーリー・レイスやリック・フレアーのTVインタビューや試合の佇まいやテリー・ゴディの動き、そっくりなジノ・フェルナンデスなど懐かしく80年代プロレスのリスペクトを感じさせるのはドラマ共々好印象でした



★★★★ 2024.4.12(金) TOHOシネマズなんば 別館シアター12 20:00 D-1