MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.051 「GOAL!2」 (2007年 英 114分 シネスコ)

2007-05-28 00:46:13 | 2007年劇場鑑賞
監督 ジャウム・コレット=セラ
出演 クノ・ベッカー
    アレッサンドロ・ニヴォラ
    スティーヴン・ディレイン



昨日に続いてやってきましたMOVIX堺ですが、前日は大雨で大変だったけど今日は好天でなによりです・・・まぁ夜の10時を回ってますがね。
でも人が多いね~ そうそう「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
」が昨日から公開されてることもありパイレーツ~目当てのお客様が多い見たい。

今年はここと東大阪市の布施ラインシネマ10を見にいくことが多いように思います。
何よりメンバー会員の特典である無料鑑賞ポイントの存在が大きいですね。
それとスクリーン数が多いので色んな映画がやっていて容易にハシゴしやすい時間構成もまた大きいですね。

今夜が初日の「GOAL!2」ですが正直少し時期を逸したような気がしないでもないですね。
たしかこのパート2は昨年の秋頃公開予定だったのでは・・・?

(あらすじ)

ニューカッスル・ユナイテッドでの実績を確かなものにし、婚約者ロズ(アンナ・フリエル)との結婚準備も順調なサンティ(クノ・ベッカー)。そんな彼のもとに、元チームメイトのガバン(アレッサンドロ・ニヴォラ)も所属するレアル・マドリードへの移籍話が舞い込む。悩んだ末、サンティはスペインへ向かうが……。

前作は典型的なスポ根街道まっしぐらな展開で実にわかりやすい映画だった。
そういう意味では爽快感もあり中々楽しめた作品だったので今回のパート2も期待しての鑑賞だったけど・・・う~ん正直微妙な印象の映画でしたね。

名門レアル・マドリードに入団してスター街道&セレブレティな生活まっしぐら!
有名になったおかげで一般人であるフィアンセとは距離が出来てしまったり、TVキャスターに誘惑されパパラッチされたり・・・と派手生活ぶりとプロモ映像のような試合のシーンが中盤あたりまで描かれ、前作のスポ根特有の泥臭さが皆無ですね。
まぁスターの仲間入りして有名になり、それがそれで苦悩することもあるみたいだが、ベタな前作の方が個人的には好きですね。
少しだんだん無理が生じてきたかな~って感じですね。

またサッカーファンには実際の選手がスクリーンにバンバン出てきたり、またTVとは違ったアングルで試合を見せてくれるのは興味深いんではないでしょうか?
微妙にベッカムやジダン、ロナウドらが俳優たちと自然に居てるように見せる試合シーンやロッカールームでの場面なんかは好きな人にはそれだけでもゾクゾクするでしょうね。
実際のクラブチームの話なんで現実感があっていいですね。
ただ現実にはもうレアルに彼らはいないんだけど・・・やはり時期ハズレがなぁ~
パート3はワールドカップに出る話で、あの中田英俊が出るって昨年話題になってたけどホントかな~ もう引退していないけどね。

気になったのがやたらベッカムがよく映し出されること・・・キッチリ美味しいとこも持って行きます!(言えないけど)
途中から離れ離れになった親子の物語も描かれたりして少々詰め込みすぎかな?
貧困などん底から這い上がり、やがて大きくのし上がり成功の道を歩むけどその代り大切なもの失おうとして行く・・・苦労人スタープレイヤーのイケナイ人生ですね。

それとレアルマドリードの監督が何とルドガー・ハウアー!最初オシム監督かと思ったぞ~(そっくりやね)



★★★ 2007.5.26(土) MOVIX堺 シアター7 22:40 J-18

No.050 「主人公は僕だった」 (2006年 米 112分 ビスタ)

2007-05-26 00:38:28 | 2007年劇場鑑賞
監督 マーク・フォースター
出演 ウィル・フェレル
    エマ・トンプソン
    ダスティン・ホフマン



今年の劇場鑑賞の一発目「007/カジノロワイヤル」から数えて今日見る作品で50本目!
まぁ、まずまずのペースで見てるとは思いますけど、見逃した作品も多々あります。
この日は朝から雨、雨、雨・・・堺浜にある複合施設えんため館内にあるMOVIX堺は雨と強風でエライ事になってますが、それでも結構人が多いですね~
でもこの作品は数人しか入っておらずガラガラでしたが・・・

(あらすじ)

毎朝同じ時間に目覚め、同じ回数だけ歯を磨き、同じ歩数でバス停まで歩き、毎晩同じ時間に眠る会計検査官のハロルド・クリック(ウィル・フェレル)。そんな几帳面すぎる毎日が続くある日、彼の行動を正確に描写する女性の声が彼の耳に聞こえてくる。その声の主は人気悲劇作家のカレン・アイフル(エマ・トンプソン)だった。

自分の人生が気が付けば小説になっていて、その小説どうりに身の周りや生活が進んでいく・・・作家が心で思うことが聞こえてきて、そして自分が近いうちに死ぬ運命であることを知ってしまい、何とかそれを阻止しょうと奔走する。
このストーリー設定を聞いただけで奇想天外なドタバタ喜劇を連想してたけど、意外とそんなに笑えなかった。(そう言う意味では期待ハズレ!?)
冒頭こそコメディ映画の雰囲気があったけど、気がつけば淡々としたヒューマンドラマ見たいな映画になってましたね。

まぁ、コメディ映画と言うよりハートフルな人間ドラマ(人間ドラマというほど固くもないけどね)という印象ですね。
自分の死期を知ったとき果たしてどうするか?見たいなテーマと人付き合いの苦手な働き詰めの仕事人間が迫り来る「死」を意識したとき初めて自分と向き合い、そして自分にも必要とする人が居ることに気付く・・・ある意味教訓じみてる気もしまいではないが、ファンタジックなチトいい話って感じで好感の持てる作品だと思うけど、ただ少し全体的に地味な印象ですね。

突然聞こえてくる謎の声で戸惑う主人公をウィル・フェレルが演じてますけど、結構いい芝居してたんではないでしょうか?
共演がエマ・トンプソンやダスティン・ホフマンですが2人とも中々味のある芝居でよかったと思います。
特に悩める作家カレン・アイフル役のエマ・トンプソンの不健康な感じが非情に良かったよ!



★★★ 2007.5.25(金) MOVIX堺 シアター8 18:10 I-10

No.049 「叫」 (2006年 日本 104分 ビスタ)

2007-05-23 00:54:04 | 2007年劇場鑑賞
監督 黒沢清
出演 役所広司
    小西真奈美
    葉月里緒菜



メッキリ来る回数が今年は少なくなった天六シネ5ビルですが、今夜はユウラク座にて久々のJ・ホラーの鑑賞。
春頃に上映されてた作品なんですが、見逃していたので好都合でした。
深夜の回の上映なのと妖しげなユウラク座の雰囲気、そして雨降りということで館内のジメジメした空気はホラー映画(特に日本の)鑑賞にピッタリのシュチュエーションです。

(あらすじ)

連続殺人犯を追う刑事の吉岡(役所広司)の頭に、ある日、ふと自分が犯人ではないかという疑問が浮かぶ。曖昧(あいまい)な自身の記憶にいら立ち、苦悩する彼を恋人の春江(小西真奈美)は静かに見つめている。吉岡は同僚の宮地(伊原剛志)の勧めに従い、精神科医の高木(オダギリジョー)の元でカウンセリング治療を始めるのだが……。

黒沢清×役所広司のコンビはこれで7作目になるそうですが、残念ながら他の作品は見ていないのでそれらと比較は出来ないですけど、この映画だけで見るからには役所広司の疲れ具合がまず良いですね。(他の黒沢作品でもそんな役所が多いらしいけど)
事件を捜査する内に自分が犯人ではないかと疑問を抱き、やがて幽霊を見るようになってから自分を見失い破滅への道へと落ちていく・・・そんな疲れた主人公を役所広司が好演しています。

この作品の見所である赤い服の女=幽霊ですが、それほど怖さはまり感じなかったですね。
さりげなくボ~と出るだけでなくあからさまに普通に会話をしたり、ドアを開けて部屋を出入りしたりと時には幽霊らしからぬ行動を取ったりする。
演じるのが葉月里緒菜ですが、「リング」や「呪怨」の幽霊は知らない無名の俳優さんが演じてたこともあり怖さにプラス真実味のようなものがありましたが、今回は私生活で魔性の女を発揮していたお騒がせ女優の葉月里緒菜ってこともあり何か「葉月里緒菜
やんけ・・・」と冷静に見てしまいました。

で、肝心の物語ですが少し分かり辛いものがあり、何故?と疑問がいくつも残る映画でしたね。
キーワードとしては、忘れていた過去、埋立地や次々に建つ高層ビル、見捨てられると言う寂しさなどなど・・・と言ったところかな。
発展していく大都会の中でその反面消えていく物がある(あるいは忘れ去られていく)と言う物悲しさ・・・その中に一人の男が幽霊に摂り憑かれることによってやがて知る真実の恐怖は封印していた過去の罪・・・て、まぁそんな感じの映画なんですが実際のところはもう一回ぐらい見ないとわからないですね。

ただ伊原剛志扮する刑事は一言お気の毒・・・ついでに雨降りのせいかどうかは不明だが、この日場内に何とも言えない異臭がしていた・・・観客もお気の毒(まぁ、客は我々しかいなかったけど)



★★★ 2007.5.18(金) 天六ユウラク座 23:30 中央通路際

No.048 「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」 (2007年 米 108分 シネスコ)

2007-05-21 00:43:06 | 2007年劇場鑑賞
監督 ジョー・カーナハン
出演 ベン・アフレック
    レイ・リオッタ
    ライアン・レイノルズ



この日2本目は「クィーン」とはうって変わってド派手な銃撃戦が見所というこの作品。「NARC ナーク」という実に渋~いクライムサスペンス映画があったけど、その作品はガラリと感じの変わった作品のようです。

副題の「~暗殺者がいっぱい」てのが妙に軽々しく感じるけど、さてそこそこの曲者キャストを集めたこの作品はいかがなもの・・・

(あらすじ)

FBI捜査官のメスナー(ライアン・レイノルズ)と、カラザーズ(レイ・リオッタ)は、大物ギャングに命を狙われる人気マジシャン、エース(ジェレミー・ピヴェン)を司法取引のため逮捕することになった。そんな中、女殺し屋のサイクス(アリシア・キーズ)ら、賞金目当てにエースを狙う暗殺者たちが世界中から集まり始める。

主要人物が序盤に続々登場し、まさに暗殺者がいっぱいな状況になりますが、あるホテルを目当てに暗殺者が集結してまさにバトルロワイヤルな壮絶な殺し合いがメインとなる。
舞台となるホテルに向かう途中で主要人物と思われてたのが行き成り呆気なく死んだりして(この人ゲスト出演だったの?)これは先の読めない展開だわい・・・

FBI捜査官のレイ・リオッタとライアン・レイノルズが演じたメスナーとカラザースを以外は全て一癖も二癖もある殺し屋ばかりで、まるで劇画を見てるかのようなキャラで面白いですね。
特にインパクトあるのがブチ切れ具合が最高のトレモア兄弟!
モヒガン頭でチェーンソーにショットガンにサブマシンガンと完全武装でホテルの中をハチャメチャな大暴れ!
それと対照的に紅一点(?)な女2人組の殺し屋レズのシャリスと美貌の中にスタイリッシュな雰囲気満点なサイクスとのコンビがいい!
アリシア・キーズ演じるアリシアが特に良いですね・・・後半の壮絶な銃撃戦の中でも彼女は一際目を引きましたよ。

前半よりこの映画は後半がどうしてもインパクトが強くなるのは仕方がないかな~
ややタランティーノ作品の雰囲気を感じさす前半だけどあまり人物が細かく描かれてないのがタランティーノと少し違う点(ま、それをすると3時間ぐらいになってしまうから、これはこれで良しとしょう!)

ハチャメチャな展開となる後半はロバート・ロドリゲス風と感じたけど見所としてはこのホテルでの銃撃戦ぐらいなものですね。
ただその場面だけでも充分迫力あるのでアクション好きな方はオススメしたいところです。
あまり書けないけど、ラストも銃撃戦の後のことも描かれていて、それまでの派手なアクションから一転して何となくやるせない結末へとなっていくのは少しヒネリがあって良かったかな。

印象的だったのはエレベーター内での至近距離の銃撃戦で、まるでコメディ見たいだけど、壮絶の一言・・・



★★★ 2007.5.17(木) 敷島シネポップ3 20:10 H-4

No.047 「クィーン」 (2006年 英/仏/伊 104分 ビスタ)

2007-05-20 10:15:27 | 2007年劇場鑑賞
監督 スティーヴン・フリアーズ
出演 ヘレン・ミレン
    マイケル・シーン
    ジェームズ・クロムウェル



夏の暑い時だったと思いますが、出先から会社に戻ったとき、皆ラジオの速報に聞き入っていて、どうしたのか?と聞くと「ダイアナさん死んだらしいで・・・」「へ~・・・」と何とも言いようのないリアクションしたのを思い出します。

そのダイアナ元皇太子妃が交通事故でこの世を去った時、英国王室や国民、更には政府はどんな反応とどんな動きがあったのか・・・ワイドショー感覚と呼ぶにはスケールが大きいかも知れないけど、英国版「その時歴史は動いた」と言ったところか・・・

(あらすじ)

1997年8月31日、“英国の薔薇”ともうたわれた英国王室のダイアナ元皇太子妃が、パリで交通事故に遭い逝去してしまう衝撃的なニュースが全世界に流れる。ダイアナ元妃の訃報を悼み、その日から全世界は悲しみに包まれる。しかし、なかなか公式声明文を発表しない英国王室のエリザベス女王(ヘレン・ミレン)の対応へ批判が集中する。

王室を描いた作品と聞くと堅苦しくなりそうな雰囲気を思わせるが、この映画はそんな感じは無く比較的軽い感じで描かれているのがいいですね。
敷地内とはいえ自分で車を運転してたりするエリザベス女王や大事な女王との電話も自宅の中ではサッカーチーム(?)のユニフォーム姿で電話しているリラックスしたブレア首相など(やたらと自宅でのブレアのシーンが出てくる)プライベートな描写もさりげなく描かれている。
そんな中で毅然とした姿勢を崩さない女王と高まる国民感情を察知したブレアが何とか女王を説得するやりとりが描かれていくが、その中で苦悩しながら微妙に変化していく女王の姿が人間的に描かれています。(日本ではこんな映画は無理でしょうね)

ダイアナの死によって高まる国民の王室批判・・・それはあくまでダイアナとの関わりを避けようとする女王に対するものだが、その国民と女王の間に入ってブレア首相が奔走する姿が描かれる。
エリザベス女王を中心に添えたドラマでありながらもブレア首相の多忙な7日間を描いた作品とも見れますね。

ダイアナの死によるテンヤワンヤな王室の模様が実に興味深く見れて面白かったですね。
夫であるフィリップ殿下(ジェームス・クロゥエルが好演・・・最初タイトルにこの人の名前出たときはきっとこの役だと思った)がやたらブツブツ文句がばかり言ってたり、皇后の飄々とした態度がユーモラスに描かれていたり、チャールズ皇太子が同じ意見のブレアに対して擦り寄ってくるのをブレアに気持ち悪がられたり・・・

王室にとって頭痛の種だったダイアナが死んでも王室を混乱させるという一見コメディ映画のネタになりそうな展開なんだけど、しっかりとしたドラマとなってるのは実際の人物を演じる俳優たちの責任感のある見事な演技がリアルな人間ドラマとして見れる要因の一つですね。
特にアカデミー最優秀主演女優賞を取ったヘレン・ミレンのエリザベス女王は見事だし、
マイケル・シーン演ずるブレア首相は顔だちや話し方は気持ち悪いくらいソックリ!

この映画見て思うのはダイアナさんの人気はやはり凄いな~と思ったね。
この映画のはエリザベス女王を中心にした映画でタイトルも「クィーン」で、ダイアナさんは実際のニュースフィルムでしか出てこないけど、ここまで王室はじめ英国政府や国民を動かすていうのはある意味彼女がこの作品の主役かもね~

余談ですが、昔エリザベス女王暗殺を描いた「怒りの日」という映画ありましたね・・・あれってソフト化されたことあるのかな~?



★★★★★ 2007.5.17(木) 敷島シネポップ2 18:00 J-8

No.046  「バベル」 (2006年 米 143分 ビスタ)

2007-05-17 00:33:28 | 2007年劇場鑑賞
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演 ブラッド・ピット
    ケイト・ブランシェット
    菊地凛子



今年のアカデミー賞のいろんな部門で最有力候補だったこの作品。
特に日本では菊地凛子さんが助演女優賞にノミネートされた事でいつも以上に注目されましたね。
結局受賞は逃したけど一気に注目度が上がりました そんな中で公開されたこの「バベル」を見に行ってきました。

(あらすじ)

モロッコを旅行中のアメリカ人夫婦のリチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)が、突然何者かによって銃撃を受け、妻が負傷するという事件が起こる。同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコ(菊地凛子)は、満たされない日々にいら立ちを感じながら、孤独な日々を過ごしていた……。

一発の銃弾から始まる様々なドラマ・・・この着想が面白いですね。
世界中の別々の場所に居る人たちが一つの事件をキッカケに関わりを持っていく・・・その関わりを一生気付かないまま・・・

少年たちがふざけ半分で撃った銃弾が旅行者を乗せたバスに命中し、あるアメリカ人夫婦の妻に重症を負わせる。
この事件を発端に同時にそれぞれ間接的に関わった人々の運命が狂いだす。

中々芸達者な俳優が顔を揃えてるので、それだけで力作に見えてきますが、ストーリーのつながりなどの意図は分かるけど、「バベル」と言うタイトルとの関連は少々判り辛いように思えました。(途中に少しダレてきたのも事実ですが)
でもブラッド・ピットが今までと違った雰囲気で演じていて良かったと思いますね。

また日本から参加の役所広司、菊地凛子なども中々の存在感を見せて頑張ってましたしね。
出番が意外と少ない役所広司は日本映画で出てるような自然体の演技でハリウッド大作にアピールしてたけど、役柄のせいもあるでしょうが、少し地味ですね~渡辺謙の方がアメリカでは受けそうなタイプですね。

また菊地凛子のアンダーヘアー丸出しで体当たりに挑んだ芝居は、ある意味無名だからこそそこまで出来たかも知れないですね。
でも激しい感情を表現する部分などは非凡なものを伺えさせました。

そうそう何かと話題のディスコのシーン・・・たしかにチカチカしてましたけど、私はあまり何とも思いませんでしたけどね。



★★★ 2007.5.12(土) MOVIX堺 シアター6 22:25 F-4


No.045 「ラブソングができるまで」 (2007年 米 104分 ビスタ)

2007-05-15 07:15:25 | 2007年劇場鑑賞
監督 マーク・ローレンス
出演 ヒュー・グラント
    ドリュー・バリモア
    ブラッド・ギャレット



個人的にヒュー・グラントの映画って結構面白いと思うんですね。
ヒュー・グラントにハズレなし・・・て感じなんですが、でもどの映画も同じような役所なのが如何なものかな?と思ったりしてますが、その分安心して見れるという感じですね。

その好感ヒュー・グラント主演の最新作がこの映画「ラブソングができるまで」。
そして彼が演じるのがかつて80年代で人気絶頂だったポップスターという役。
オープニングで懐かしいMTV風のプロモーションビデオが出てくるけど、これがホント80年代当時のプロモ映像の雰囲気を表現していて80sリアルタイム世代の私はついついニヤついてしまいました。

個人的に80年代は20歳前後の青年だった私は何かと思いれがありますね。
洋楽に本格的に興味をもったの80年代、初めてディスコへ行ったのも80年代、恥ずかしながら大失恋したのも80年代、マイアミバイスも80年代・・・
あの頃の歌を聞くと色んな当時の情景が浮かんでくる・・・(何か深夜のCDの通販見たいになってきたぞ・・・)

またヒュー・グラントが80年代に居てそうなポップ歌手を演じていて(デュランデュラン風かな?)ファッションにヘアースタイルと見事80s風に決め手くれてました。
映画全体が80年代のパロディ見たいで面白いですね~

(あらすじ)

すっかり人気のなくなった80年代のポップスター、アレックス(ヒュー・グラント)。そんな彼のもとに、人気絶頂の歌姫からデュエット曲の作曲と収録のオファーが舞い込む。絶好のカムバック・チャンスを得るアレックスだったが、彼に作詞の経験はない。そこで、彼は作家志望のソフィー(ドリュー・バリモア)を巻き込むことに。

キュートなドリューと2人で四苦八苦しながら曲作りしていく場面はこの手の作品ではお馴染みのパターンですね。
人気絶頂でわがままな歌姫と作家志望のソフィー、そしてポップスター、アレックスの対照的な3人の絡みが後半の見所ですが、意外とうまいヒューグラントの歌も聞きどころです。
それとアレックスが遊園地のイベントや高校の同窓会などのミニライブで細々と活動してる場面は笑えたけど、忘れられたスターの哀愁もチラッと感じたりする。(盛り上がってる客がまた中年オバちゃんばかり・・・)



★★★★ 2007.5.11(金) 布施ラインシネマ10 南館 シネマ9 J-3






No.044 「ロッキー・ザ・ファイナル」 (2006年 米 103分 ビスタ)

2007-05-14 01:32:44 | 2007年劇場鑑賞
監督 シルヴェスター・スタローン
出演 シルヴェスター・スタローン
    バート・ヤング 、
    アントニオ・ターヴ



やっとこさ見てきましたロッキーシリーズ最新作「ロッキー・ザ・ファイナル」
キングの名画座でも書きましたが、思えば「ロッキー2」を初めて見てからこのシリーズは全部見ていますが、一応の完結編である「ロッキー5」が惨たんたる出来だったこともあり、もう一度リング(スクリーン)に上がる決意をしたロッキー=シルヴェスター・スタローンの無謀な行為に「もうエエんちゃうん!」と正直否定的だったんですが、いざ完成して公開したからには、せめて過去の傑作に泥を塗るような結果にならない事を祈るのみですね。
特に第1作「ロッキー」は「カッコーの巣の上で」や「タクシードライバー」などと並んで70年代を代表する傑作ですからね。

お馴染みのロッキーのファンファーレとともに始ったこの映画。
右からスクロールされてくるタイトル「ROCKY BALBOA」にかぶって過去の名シーンがさらりと映し出される・・・どことなくオープニングからノスタルジックな雰囲気に包まれましたね。

(あらすじ)

ボクシング界から引退したロッキー(シルヴェスター・スタローン)は、かつての栄光の面影はなく、小さなイタリアンレストランを経営して生計を立てていた。他界した愛妻エイドリアンとの思い出にすがって生きているロッキーは、己の心の喪失感を埋めるかのように、再びプロボクサーのライセンスを取得するために立ち上がるのだが……。

第1作にオマージュを捧げたような場面が目に付くけど、還暦を迎えたスタローンを見てやはり年はとってもやはり彼はロッキーだと思いましたね。
ランボーやコブラもあるけど一番の当り役だというのが改めて感じました。
不器用な感じや独特の話し方、年取っても昔と同じファッションしてるし・・・
ま、変に時代かぶれしてるより、あの頃のロッキーのままで居てくれてよかったですけどね。

1作目で買ってたペットの2匹の亀が大きくなってたり(あの亀と違うのかな?亀は万年生きると言うしね・・・)1作目の冒頭に出て来た対戦相手スパイダーリコが年食って出てたり・・・そして不良少女でやはり1作目でロッキーに説教されたマリーが年食って出て来たり・・・とシリーズをリアルタイムで見てきた者からすれば懐かしくもあり、ニヤリとさせられる小ネタが散りばめられています。
それと同時に時の流れを感じさせる感覚はまさにファイナルに相応しい。

エイドリアンがすでに亡くなってるという設定なので、この映画に出てこないが亡くなってもまだエイドリアンを思い続けるロッキー思いがひしひしと伝わってきます。
かつての不良娘だったマリーを親身になるロッキーの姿にある意味、愛情のように感じたりするけど、普通このパターンだと関係を持ってしまったり、新たな恋に発展するところだが、この映画ではまったくそんな場面もなくロッキーの一途なエイドリアンへの想いをかえって引き立たせてるように思う。

お馴染みのテーマ曲に乗って始まる過酷なトレーニングのシーン、そして走って、走って美術館の階段を駆け上がる姿はもう往年のロッキーファンはたまりませんね。
「今だにやってんの?このパターン・・・」て突っ込まれてもも仕方がないベタなシーンだけどこれがないとロッキーじゃないしね~(「ロッキー5」の二の舞いになってしまうからね)
久々に燃えた?!中年オヤジも多いんではないでしょうかね~
自分を諦めない・・・ネバーギブアップ精神は不変です!

またこの映画で流れるスコアも過去のシリーズのサントラをそのまま使いまわした感じで、差し詰めビル・コンティによるロッキーサントラ名曲集といった感じです。

そして肝心なボクシングシーンだが、特に目新いものはないけど、以前と比べたら若干時間短いけどスタローン頑張って往年に目劣りしない動きをしていたのではないのでしょうか?
また敵役も「ロッキー3」のクラバー・ラングや「ロッキー4」のドラコのように悪役として扱わなかったのもドラマ重視の展開になって良かったと思います。
そうそうリングサイドにゲストとしてタイソンが実名で本人の役で出てきましたね。
前はジョー・フレイジャーだったが・・・これも時代を感じさせます。

最後を飾るに相応しい、70年代の「ロッキー1&2」の頃のような原点に帰ったような作品でした。
エンドロール途中のロッキーの後姿のカットインがまた寂しくもあり、また納得の完結編を締めくくるのに相応しかったですね。
後の願いは・・・これに味しめてシリーズを再開させないでね



★★★★ 2007.5.11(金) 布施ラインシネマ10 南館 シネマ8 L-5

No.043 「スパイダーマン3」 (2007年 米 139分 シネスコ)

2007-05-08 02:41:45 | 2007年劇場鑑賞
監督 サム・ライミ
出演 トビー・マグワイア
    キルステン・ダンスト
    ジェームズ・フランコ


ゴールデンウィークの終盤、堺浜の埋立地にある複合施設内のMOVIX堺へスパイダーマン3を鑑賞に行きました。
時間帯は22:45分開始という遅い時間なんですが、この劇場は普段から時々行くんですがいつも人は少なく、3000台以上ある駐車場はガラガラ・・・
でもこの日は違いましたね・・・さすがはゴールデンウィークです。
閑散といつもしてる駐車場は車だらけ!遅い時間にもかかわらずカップルから家族連れで賑わっているではないですか・・・
すぐそばに天然温泉のスーパー銭湯がオープンしたせいもあるんでしょうが、この場所がこんなに人が多いのは初めて見ました。
そいてMOVIX堺もいつもより人が多く、スパイダーマン3を皆さんお目当てのようですね。

(あらすじ)

かつて暴漢に襲われて亡くなったベンおじさん殺害の真犯人、フリント・マルコ(トーマス・ヘイデン・チャーチ)が刑務所から脱獄。その情報を知らされ激しい怒りに燃えるピーター(トビー・マグワイア)は、メイおばさん(ローズマリー・ハリス)の制止の言葉も聞かず犯人の行方を追う。

このシリーズは1作目から見ていますが、「バットマン」「スーパーマン」同様結構好きなシリーズで面白いと思います。
今回も期待しての鑑賞だったけど・・・う~ん!今回は期待が大きすぎたかな?

スパイダーマン=ピーターとMJとの恋愛模様が割りと時間を割かれて描かれていて、それにピーターに復讐の機会を狙うハリーやサンドマンといった悪役キャラが絡み、そして暗黒面に落ちたピーターがブラック・スパイダーマンとなり、苦悩していく様が描かれていきます。
復讐心が芽生えたピーターの心の隙に入り込むように黒い影が忍びよる・・・あくどいスパイダーマンが登場するかと思えば、そんな悪さをする訳でもないけど、そのせいで妙に間抜けな動きをしていくピーター君に笑ってしまいますね。

原作コミックの色んな要素をミックスしてるようですが、話が散漫になってるようでイマイチまとまりに欠けてたような気がします。
少し話しを絞ったほうが良かったかも?

アクションシーンはいつもながらほとんどフルCGに近い映像で、実写では出せない人間離れしたスピーディなアクションを見せてくれますが、ここまで来るともうアニメの領域ですね。
これが良いか悪いかは好みもあるでしょうけどね・・・ま、その分ピーターとMJのドラマの部分をしっかり役者が演じているけど、所々中だるみしてしまったな~

ヒーロー物にしては爽快感にイマイチ欠けるのもどうかなと思いましたね。
まぁ、既成のヒーロー物とは違うよ・・・ていうかもしれないけどね~
個人的にはこの映画に関してはベタでもいいからスカッとした終わり方してもらいたかったな。



★★★ 2007.5.5(土) MOVIX堺 シアター12 22:45 M-8

No.042 「リンガー! 替え玉★選手権」 (2005年 米 95分 シネスコ)

2007-05-06 02:42:41 | 2007年劇場鑑賞
監督 バリー・W・ブラウスタイン
出演 ジョニー・ノックスヴィル
    ブライアン・コックス
    キャサリン・ハイグル



ゴールデンウィーク始って早々ですが(と言っても私は1日しか休みが無いけど)行楽日和の5月3日に恒例の草野球の試合をして、真っ赤に日焼け!
思えば毎年この時期に最初の日焼けをしてますね~ 
で、この日は夕方野球が終わりその後で心斎橋へレイトショー鑑賞という強行軍!
行く日が限られていて、仕方なくこの日に行くことになったんですが、まぁお気楽なコメディだからリラックスして見よう・・・リラックスしすぎて寝てはいかんが・・・

コメディ映画ってあまり劇場公開されないような気がしますね。
どれもこれもビデオスルーが多いように思えるし、行きなりビデオになるぐらいだから面白くないのか?と言えばそうではなく結構面白い作品が多いんですよね。
この映画もお蔵入りしててもおかしく無いような作品だけど、製作が危ないネタでお馴染みの「メリーに首ったけ」のファレリー兄弟で、しかも今回は障害者ネタのコメディという微妙に公開が難しそうな作品・・・主演があの「ジャッカス」のジョニー・ノックスヴィルってことでどんな映画か少し期待しての鑑賞

(あらすじ)

平凡なデスクワークの日々を送るスティーヴ・バーカー(ジョニー・ノックスヴィル)は、ある日、意を決して上司に昇進を願い出る。しかい、予想外にも条件付きで希望が叶ってしまう。その条件とは長年管理人として働いてきたスタヴィ(ルイス・アヴァロス)をクビにすることだったが、解雇通告を聞いたスタヴィは取り乱してしまい……。

大金を稼ぐために知的障害者になりすまし、スペシャルオリンピック(あまり知らないけど障害者の方々によるスポーツイベント)に出場するという設定だけで公開が危うい感じの作品ですが、いざ見ると偏見とか決して障害者を差別するような悪ふざけは感じない、逆に好感の持てる作品だった。
劇中に主人公に絡む障害者たちはジョニー・ノックスヴィル以外は全て実際の障害者の方というキャスティングは喜劇映画とはいえ作品にある種のリアルさが出ましたね。

障害者のフリをしてても彼らの中に入るとスグ見破られてしまうのも喜劇映画の流れの展開とはいえ説得力あるし、正体がバレてもその事情に同情してくれ、スティーブに協力を申し出て彼の嘘をサポートするのも障害者と健常者が一つのことを一緒にしょうとする姿に写る。

ネタ的に危うい話をイヤミなく見せ、なおかつ笑わせてしまう上手い作品だと思いますよ。
健常者が障害者のフリをして金を稼ごうとするトンデモナイ映画と思って見てても見終わったら妙に後味のいい印象がありましたね。



★★★★ 2007.5.3(木) シネマート心斎橋 スクリーン2 20:20 B-5