↑上の3枚は忠武路駅の構内…こんなん見ると嬉しいね
↑奥がチケット売り場兼ドリンクカウンター
ベンチの横にチラシ置き場とスクリーン3の入り口(ヒラリー・スワンクの顔の下)
↑大韓劇場横の地元民しか来なさそうな食堂で定食
↑ちょっと半個室?
↑どこまでリラックスさすねん(笑)
その劇場こそ今回ご紹介の十三弥生座なのであります
後にも先にもこの劇場に行ったのはこの一度きりなんです
何故この劇場に来たかと言うとハマり出していたブルースリーの作品が上映していた事であります
まだビデオ何か無かった時代、ロードショー公開が終わるとテレビ放送があるまで見たい映画が見たくても見れない時代でしたので、名画座などでブルースリーの映画が公開されると親にねだって連れて行って貰ったのであります
それまでにも新世界国際で「ドラゴン怒りの鉄拳」&「未来惑星ザルドス」京橋名画座で「ドラゴン危機一発」& 「ドラゴン怒りの鉄拳」のドラゴン大会など連れてって貰いました
そしてこの時は母親とおばちゃんに住んでた木川から十三へ連れて行って貰った訳です
公開されてたのは「ドラゴンへの道」「デアボリカ」「チャップリンのキッド&ゴルフ狂時代(短編)」の3本立て
何とまぁ映画少年&ブルースリーファンの私には堪らないライナップです!
ドラゴン以外の2本は未見なので尚さら嬉しい!
朝一から劇場に行き、始まったのがドラゴンへの道…それも途中上映
レストランの親爺さんがハエ叩きでテーブルを叩くとこから突然始まって度肝抜かれました(笑)
「ドラゴンへの道」は一度ロードショー公開で梅田グランドで見てるのですが、こりゃ3本見た後、このハエ叩きのシーンまで見て帰らなあかんなと感じたもんです
(しかし不安なのが親達は3本終わったら、さっさドラ道の途中上映前の最初の部分無視して帰るでって言われる事でしたが、一応見たとこまで見せてくれました)
2本目は「デアボリカ」
あの「エクソシスト」パチモンのイタリア産オカルト映画
私は当時は「エクソシスト」は緑のゲロ吐いたり、首が180度回転したりするのが怖くて、あんなん絶対見いひん!と思ってたら、その怖いシーン全てこの「デアボリカ」で出てきて卒倒した!
でも終わって見たらめちゃくちゃ面白かったんですよねー
でもサーカムサウンドで無かったのは子供でもわかりました
そして「チャップリンのキッド」
当時はTVでチャップリンの短編が良く放送されていて、チャップリンの映画は子供が見てもゲラゲラ笑える作品だと思ってました
このキッドも面白かって大当たりでした
しかも「ゴルフ狂時代」と言う短編がセットになってて4本立てやんけ!と大満足な1日だったのです
この劇場は行ったのはこの1回切りだったんですが、大人になってから十三弥生座ってどの辺にあったのか?と言うのが興味ありまして、やっと最近に住所をたまたま発見してGoogleで見つけました
阪急十三駅の東口から左にある十三東駅前商店街を抜けて暫く行った所にあったようです
今はマンションになってる位置見たいですね
当時は周りはどんな風景だったのかはわかりませんが…
外観は頭の中の記憶では切符売り場が丸くなってたのだけ覚えてて、その横に入口があったと言うぐらい
その右横に入口あるのは子供の頃の記憶通りです
写真ではポルノ映画が上映されてた時代のようですね
晩年でしょうか?
私が行った時は普通に名画座でしたね
でもこのモノクロの写真は私の中では貴重です
パンフレットも3作品とも売ってまして、ロードショー公開時に買ってた「ドラゴンへの道」は買わなかったが、「デアボリカ」と「チャップリンのキッド」のパンフレットはしっかり買うて貰いました
映画見たら必ずパンフレットを買ってたからこれは嬉しかったです
↑ここで買ったパンフレット
↑事前に持っていてここでは買わなかった「ドラゴンへの道」のパンフレット
数十年後に介護する事になる母親と同居してたおばちゃんと3人で行ったからかな?
3本立てを見て全て面白く楽しかったからですかねー
映画が特別な娯楽だった子供のころの当時を十三弥生座と共に振り返って見ました
この劇場の紹介と言うより思い出みたいな記事になってしまいました
道頓堀東映の下にあった地下の映画館です
道頓堀東映は邦画の東映で、地下は洋画を中心に上映していたんですが、ここの映画館に足を運んだのは以外と遅く20歳を超えた大人になってからでしたね
何が最初かは忘れましたが、印象に残ってる映画はまずは「死霊のえじき」
ジョージAロメロ監督のゾンビ3部作の3作目ですが、1986年公開当時はレンタルビデオにハマっていて、劇場には行かずビデオ化まで待っておウチで映画を見ていた頃でしたが、さすがこの作品だけは劇場で見たい!と言う事で前売り券買って見に行ったもんでした
鑑賞当日に劇場前に来たら前の回の上映が終わって出てきたカップルの女性が今にも吐きそうな顔して出てきたのが印象で、ますます期待が高まり、そしてオープニングの壁から無数のゾンビの手が飛び出てくる場面では、前の女子高生グループが仰け反っていた
そんな楽しいひと時を過ごせたのもここでした
ここの劇場の株主招待券をある日貰って、期限がギリギリなので、当時ここでたまたま上映してた全くのノーマークの知らない作品を無理矢理見に行った事がありました
ジョディ・フォスターにアンソニー・ホプキンス…出てる役者は凄いけど「羊たちの沈黙」て何の映画やねん?
ハズレでもタダやし…と軽い気持ちで見に行ったら、これが戦慄するぐらい大当たりの面白さで得した気分になりました(笑)
また東映系の株主招待券が金券ショップで出回っていて、よく格安で買って見に行きましたね
1ヶ月ごとに発行されているので、有効期限は1ヶ月と言うことになりますね
劇場入り口付近に行くとお客さん殆どがこの株主招待状持ってるて言う事もありました
株主招待券は混雑の場合は入場お断りする場合がありますと書かれてるが、平日夕方に行く私はあり得ないと思ってたら一度だけありました
ニコラス・ケイジ主演の「救命士」の時は平日夕方なのに場内満員で入場断られました!
その日は月末の最終日…株主招待状は月替わりに発行されてるので、有効期限最終日だった訳です
ここの劇場は招待券しか来ないんかい!(笑)
「スタートレック 叛乱」ではトレッキー達で満員に近い入りでパンフレットは売り切れ!
圧巻は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」で超話題作って事で地下の狭い場内まさに鮨詰めの超満員!
立見だけでなく真ん中の座席間の通路に座って見る人まででる始末の大フィーバーでした
ロビーから中に入ると後ろからスクリーンの方を見たらフロアがやや斜めに傾いてるんですよね
そんなとこも昔の劇場って感じです
↑今は道頓堀東映、東映パラスの跡地はドラックストアとカラオケ…(泣)
↑格安入場料…2015年でもこの値段
⇧超絶なラインナップ!(2015年でもこの番組)
⇧超絶なラインナップ!(2015年でもこの番組)
↑ 2015年でもさよなら週間はこの値段
1997年7月18日画期的な娯楽複合施設が大阪は新今宮の駅前に誕生しました
都市型遊園地フェスティバルゲート(私らはフェスゲと呼んでた)
運営するのは第三セクターのフェスティバルゲート
↑ネットで在りし日のフェスゲの画像多数ありますね
すぐ裏には新世界界隈に通天閣がそびたち、隣には同じくオープンした世界の大温泉スパワールドがあります
オープニング日に行けば沢山の人でごった返してました
飲食エリアや商業エリアなど人で埋め尽くされた館内を猛スピードでジェットコースターが走り抜ける!
デビルス・ザ・コースターと言うこのジェットコースターは吹き抜けの館内を走り、建物の外周にまで飛び出すと言うスリルが人気でした
それ以外にもこの遊戯エリアには狭い敷地の中に絶叫マシーンや家族で楽しめるメリーゴーランドなどの乗り物やシューティングゲームなどもあり、まさに都市型遊園地となっていたのであります
このフェスティバルゲートの誕生により、それまで家族連れや観光客がちょっと訪れにくい場所だった新世界が一気に活気ずき、現在の一大観光地となったのは誰もが知るところ
しかし限られたスペースにおいて新アトラクションを導入することは出来ず客離れが起こり店を閉めるテナントが続出し、またあいりん地区が近くにある事からホームレスらが近寄らないようにするために、まるで戒厳令の如くあっちこっちに無駄なくらいガードマンを配置した人件費もバカにならず、ついに2004年で破綻しました
そんなフェスティバルゲートの7階にご当地界隈では初のシネコンである動物園前シネフェスタ4がありました
すぐ近くにシネコンのアポロシネマ8がオープンするのはこの1年半後になります
↑閉館直前に撮影したフェスゲ
入り口入って直ぐにチケット売り場があり割とゆったしたロビーの前にスクリーンの入口が4つ横に並んでる配置
スクリーン1は223席、スクリーン2は135席、スクリーン3は122席、スクリーン4は123席と割とこじんまりしたシネコンでしたね
たまにジェットコースターの走る音が聞こえたりしてね(笑)
アジア映画が割と多く上映していて、ミニシアター系の作品や東急系のロードショー作品が公開されてました
初めてここで見た映画は多分「スクリーム」
当初はテアトル梅田だけの上映だったと思ういますが、シネフェスタ4での上映が決まり梅田まで行かずに助かりました
ここは自宅からもチャリンコで来れる距離もあり、結構行きましたね
メンバー会員になると確か1000円で見れたり、系列の布施ラインシネマも割引適用されたりとかなりお得でしたね
ここで見た映画を思いつくなりに書けばシリアナ、ユナイテッド93、16 ブロック、ランドオブザデッド、ゴーストシップ、親切なクムジャさん、オールドボーイ、インファンナルアフェア、マルチェク青春通り、トンマッコルへようこそ、深紅、嫌われ松子の一生、サマータイムマシーンブルース、武士の一分etc…見事に超大作な作品はないです
中国や韓国の映画が多かったけど晩年はインド映画に力を入れていてファンからはインド映画の聖地とか呼ばれてました
因みに「2001年宇宙の旅」を劇場で初めて見たのがここでしたね
もちろん70ミリのような巨大スクリーンではありませんが、初めてスクリーンで2001年宇宙の旅を見れた満足感はありましたね(後にIMAXで巨大スクリーン鑑賞は実現しましたが)
ここの劇場で思い出深いのは香港映画のホラー映画「カル」を見に行った時です
自ら命を断ったレスリーチャンの遺作となった作品で、たまたま私と友人が見に来た日が上映最終日の最終回のレイトショーだったんですね
上映前のロビーからしていつもと違う雰囲気で、いつもこの時間は閑散としてるんですが、この日は多数の女性がロビーにいてそのほとんどが黒装束…
レスリーの最終日てのをその時にわかったんですが、ロビーにはレスリーの祭壇が置かれ皆さん手を合わせてたしてました
そして上映スクリーンに入れば多数の人が中に居て座席に座ってる人もいればあちらこちらで立話してたり、中には泣き崩れてる人を泣きながら慰めてる人も居る
まさにお通夜に来たような異様な状態で、ほぼ満席の為に我々は何と最前列で見ることになりました
上映中は特に普通だったんですが、いよいよラストにカメラがレスリーを俯瞰で捉えながらどんどん離れていき、音楽も盛り上がりと言う如何にも映画が終わるなーと言う感じになった時客席のあちらこちらから「レスリー!」と泣き叫ぶ悲鳴のような声がスクリーンに浴びせられる
そして暗転からエンドロールに切り替わると拍手が起こり、それを合図に嗚咽とすすり泣きと叫び声が場内を支配するのでありました!
これでいよいよレスリーとお別れですからねー
しかしびっくり!
えらい時に来たなーと言うのが正直な印象でしたね
また友人は真っ赤なシャツに私は来る前にコンビニで買ったレイハリーハウゼンのフィギュア付きお菓子片手に来てるバチあたり状態で来てましてさっさと退散いたしました(笑)
また作品は忘れましたが上映時間ギリに到着し、予告が終わる頃ちゃうかーと思ってチケット買えばスタッフの方が「直ぐ映写機回しますから少しだけお待ち下さい」と言われた(笑)
客ゼロやったんかいなー
最後に見たのは閉館前日のサヨナラ上映イベントの一環で公開された「タクシードライバー」でしたね
私は覚えてなかったんですが、このサヨナライベントは入場料がワンコインの500円でしかも会員は無料だったらしい…当時のブログで私が書いてました(笑)
フェスティバルゲートの破綻に伴いやがて劇場も閉館になりました
10年と短い営業期間でしたが近隣のアポロシネマとハシゴもしやすく、またミナミの劇場へもすぐ行けるので私としては貴重な劇場でありました