MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

思い出名画座vol.19 シネマート心斎橋

2024-11-01 19:43:00 | 映画館





先日、シネマート心斎橋が閉館しました
大阪ミナミの繁華街アメリカ村にある商業施設ビックステップの4階にある主にアジア映画が多くかかるミニシアターでした
元はパラダイスシネマと言う名前のミニシアター
そこから2006年春にアジア映画を中心に上映するシネマート心斎橋に変わりました












ここの劇場の魅力はメンバー会員になれば土日関係なく1200円で見れる事で(最後は1300円に値上がりした)
系列のシネリーブル梅田、テアトル梅田も同様のサービスで見れた
私はいずれも見に行く機会がそんなにありませんでしたが、行った時に会員を更新していました
そしてシネマート心斎橋は特にここ最近は年間数本は必ず行ってました

ここ の名物はロビーのフロアの壁に劇場スタッフによる公開作品を紹介する手書きの説明や自作の展示物があった事
しかもこれがかなりクオリティが高く
「続 荒野の用心棒」の棺桶や「ヘルレイザー」のピンヘッドの頭とかスタッフの愛の詰まった自作展示物が印象的でした
またチラシも公開始まっても置いてくれてるのも嬉しい


↑記憶に新しい劇場スタッフ制作のヘルレイザーのピンヘッドの再現ヘッド(パズルボックス付き)

スクリーンは2スクリーンでそれはパラダイスシネマの時と変わりません
広さもそんなにかわらない100席くらいのスクリーン
スクリーン1はフラットな座席に対してスクリーン2はやや傾斜のある座席でした










またコロナの時はスタッフが上映終わるたびに座席にアルコール消毒スプレーをかけていて、座席候補には消毒液とペーパータオルが置かれていて、観客も自分で気になる箇所を消毒出来るようになってた
ここは安心して見れるなーと思ったもんでした

ここでは韓国や香港、台湾映画などアジア映画中心でラインナップされますが、当然アメリカ映画や欧米の作品もかかりますし
私の好きなB級のホラー映画も多々公開された

リメイク版「サランドラ」の「ヒルズ・ハブ・アイズ」の1、2.の連続上映も嬉しかった
ダリオアルジェントの「ドラキュラ」もここで見た

2008年頃?アメリカからやってきたホラー映画の映画祭AFTER DARK HORRORFEST®JAPANもここで開催され6本中4本見た
この時はロビーの壁一面にに80年代のレンタル店の棚を飾った懐かしいホラー映画のVHSのビデオが壁に貼られていテンション爆上がりでした(笑)


↑懐かしいホラー映画VHSビデオの展示

アジア映画も多数見ました
韓国好きの嫁さんと韓国映画を何度か行き、雰囲気の良い劇場と喜んでいました
韓流グッズも多数売ってたり、ブルースリーの特集上映ではブルースリー作品のチラシセットを売ってたり、死亡遊戯のソフビ人形も置いてたり、上映関連の作品のTシャツも置いてたりとそれぞれのファンも楽しめるグッズも取り揃えてる劇場でした
しかも時には上映作品にちなんだオリジナルドリンクも販売してたり、作品紹介展示スペースといいこの劇場独自のサービスに毎回楽しみにしてるファンも居た事でしょう

↑歴代オリジナルドリンク

コロナ禍で観客が減り、結局戻らなかった事が閉館の1番の原因のようです
劇場が閉館と聞くとやはり寂しいです(特に施設の老朽化とか入ってる商業ビルの営業終了とかでなくお客さんが来なくて閉館て…余計辛いですね)
映画館と言う言葉の響きが大好きなものにとっては残念です
最後にここで見た作品は先日の「本日公休」と言う台湾映画
ここの劇場に相応しいアジア映画の良作でした
さよなら上映イベントはさすがにほとんどアジア映画でした
劇場のコンセプトを貫きましたね
映画愛に満ちた劇場であり、映画ファンに優しい劇場でありました







ありがとうシネマート心斎橋
さよなら!








「大韓劇場」

2024-05-12 12:50:00 | 映画館




GW明けの先週に嫁さんと韓国旅行に行って来ましたが、夕食を食べた食堂の前が韓国はソウルの老舗映画館でした

数週間前にYahooニュースにこの映画館が閉館になると言う記事が出ていたので建物だけ覗いて来た
かつては大劇場だったようですが、2001年から11スクリーンからなるシネコンに改装されたようです
それでも大手資本のシネコンには勝てず、この9月に閉館となるようです

場所はソウル中心地の観光スポット明洞からメトロで一駅の忠武路駅を上がってすぐの場所
この忠武路は映画の町らしく、駅構内の壁には映画スターの写真や似顔絵が書かれてます







↑上の3枚は忠武路駅の構内…こんなん見ると嬉しいね


大きなビルの建物で中に入ると以外とこじんまりしたロビーとチケットカウンターがありました
しかし平日の夕刻とはいえガランと寂しい雰囲気で終わりの近いシネコンて感じ
ロビーの床にはベンハーやスターウォーズのタイトルも見られ、壁などにもハリウッドや韓国スターの写真などもあります


↑床にここで公開されたであろう名作タイトルが




↑奥がチケット売り場兼ドリンクカウンター

ベンチの横にチラシ置き場とスクリーン3の入り口(ヒラリー・スワンクの顔の下)



チラシコーナーには2種類しかなく
いずれも同じ映画で音楽ドキュメント「Squaring The Circle」のものでした
一応持って帰ってきました






マ・ドンソクさんの作品なども公開されるのかしてエスカレーター付近に広告出てました
二階に上がるとスタバが入ってましたね






確かに古い感じのシネコンて感じでイメージでは完全に布施ラインシネマですね
寂しい感じもそっくり
布施ラインシネマはマクド入ってたけど、こちらはスタバ
終末感のあるシネコンでちょい寂しい気持ちになりましたね
館内全体を包む甘いポップコーンの匂いが映画館としての雰囲気を主張してるかのようでした





↑大韓劇場横の地元民しか来なさそうな食堂で定食




↑ドンソクさんもこんな仕事してんですね

その後にメトロで移動して漢江と言う大きな川沿いの公園に行きました
ここはそう!ソン・ガンホ主演の韓国の怪獣映画「グエムル 漢江の怪物」の舞台になった場所
その川沿いに映画に出てくる怪物が居てました!
結構大きくてこれ原寸大?
こんなん作られるくらいですから、ご当地でも人気あるキャラ何でしょうね
ちょっと戦ってきました(笑)















もちろん他にも名所を色々巡ってきたけど、この夜は私だけドンピシャな観光でした


大韓劇場よ永遠に!













思い出名画座vol.18 テアトル梅田

2022-10-09 14:40:00 | 映画館





梅田のミニシアターのテアトル梅田が先月末を持って閉館になりました
私はここの劇場はあまり足を運ぶ事は無かったので思い出名画座で紹介するようや事は無いのですが、映画鑑賞=シネコンになってしまった現在、貴重な単館劇場がまた一つ無くなった事に寂しさを覚えた訳であります

私がここで初めて見た映画はロビン・ウィリアムズ主演の「ジャック」でした
テアトル梅田が誕生して7年経ってましたね
当日は映画の日の感謝デーで狭い場内は満員で、何とテアトル梅田初鑑賞が立ち見で見たと言うのが実はここの劇場の最大の思い出なんです
「ユージュアルサスペクツ」行こうと思いながら行けずや「スクリーム」は行くつもりだったが地元のシネフェスタ4で公開決まってそちらに行ったし、私には縁遠い劇場でした

ここで見た作品はそんなに多くも無く直近の「激怒」「M/村西とおる狂熱の日々」や
「ボーボーウィズショットガン」「キックアス」「呪怨劇場版」「ROOM237」満員の場内大爆笑の「ムトゥ踊るマハラジャ」
などありますが、他にもあるけどスッと出てこない(ジャン・ポール・ベルモンド映画祭は行きたかったなー)
しかし私的にはテアトル梅田が閉館とは意
外でした

やはり厳しかったのかなー?
テナント料とか高いんでしょうなー
いつも行ってた人は寂しいでしょうねー
私も縁遠い割にはちょっと残念です



思い出名画座vol.17 (特別編) シアタス心斎橋

2021-12-16 10:59:00 | 映画館
いつもは古い劇場を紹介しますが、今回は最新の思い出も何もない劇場(シネコン)を紹介
(これから何か思い出出来るかもしれませんが)

それが今年オープンした心斎橋パルコにオープンしたシネコン「シアタス心斎橋」
行って来ましたが清潔感のある綺麗なシネコンて感じでしたね
しかし…待ち合いやカウンターがシネコンぼくない
余計なものを排除したような感じは映画を見るワクワクがあまり感じないんですよね
大型モニターで次回作のPRが流れてますが、良く見たら映画ポスター類やパネルなどが目立ってどこにも無いんですよね
しかも映画館時代から劇場鑑賞の楽しみの一つのチラシも目のつくところに置いてない
隅々まで探した訳でないので、チラシもポスターも私が見つけれないだけかも知れず、どこかにあるのかも知れませんが、広いメインフロアで見当たらないて事は多分無いのかな?
次行ったらゆっくり探索してみよう








私が見た「ナチスバスターズ」はスクリーン1で小さい目のスクリーン…と思ったら全てこれくらいの規模の(60席席前後)のスクリーンのようです
ミニシアターのシネコンですね
ごひいきにして頂いてるブロガーさんがホームシアターと言う表現されたのも頷けます

座席に入ったら椅子を見てびっくり、まさに新世界国際の座席とは対極にあるような最先端のような座席!
全席にコロナ対応で仕切りパネルが付いていて足元も広い
最前席と最後部に特別席があり、後部にハイグレードと最前にコンフォートシートがあります
特に最前のコンフォートシートは何と寝ながら見れるような、ちょっとあり得ん座席に吹き出した
ここで見たら私は絶対寝てまうわ(笑)





↑ちょっと半個室?

↑どこまでリラックスさすねん(笑)

今回は一般席で見たんですが左右に仕切りがあるため慣れない事もあり圧迫感がありました
まさに半個室!(笑)
でもコロナ対応としては素晴らしい発想だと思います
ただカップルなんか隣の人と会話しにくいやろな
冬場なので服装が重装備やから脱いだ服装やら鞄とかで仕切り板に挟まれた座席がわちゃわちゃした(笑)
入場券は非接触のQRコードで出入りする
一旦入ってトイレに出てから再入場もQRコードを通す
アポロシネマ感覚でチケット見せて通り過ぎようとしたら追いかけて来て呼び止められた(笑)
店員さんもきっちりされていて、スクリーン入る前には「お待ちしておりました」て言われる
トイレから帰ってきても言われる

コロナ禍にオープンしたシネコンらしく、感染対策がキッチリされたと言うよりそちらに重きを置いた感じのシネコン
我々世代の映画ファンの思う映画館からさらにかけ離れた映画館らしくないシネコンて感じですね
これも時代なのか…とはいいつつとても綺麗で良いシネコンではあります

それと55歳以上はいつも1100円はナイスです!


阿部野の会社からチャリンコで行ったんですが、パルコ内に3時間無料の駐輪場が4階にあり利用したけど、映画終わった22時にはパルコ自体営業終わってて4階にエレベーターは止まらず駐輪場に行くのに一旦ビルの外に出て横の入口から駐輪場直通エレベーターに乗り直さないと行けないのが面倒でした
夜の御堂筋をチャリ疾走して帰路に着きました
いやーしかし街中人増えたねー
いつもなら今頃は忘年会でしたなー






思い出名画座 vol.16 「十三弥生座」

2021-05-22 12:30:00 | 映画館







以前にも記事にも書きましたが、小学生の頃一定期間に地元を離れて淀川区に住んでた時期がありまして、そんな時に一度だけとある日曜日に十三の映画館に連れてって行って貰った事があります

その劇場こそ今回ご紹介の十三弥生座なのであります
後にも先にもこの劇場に行ったのはこの一度きりなんです

何故この劇場に来たかと言うとハマり出していたブルースリーの作品が上映していた事であります
まだビデオ何か無かった時代、ロードショー公開が終わるとテレビ放送があるまで見たい映画が見たくても見れない時代でしたので、名画座などでブルースリーの映画が公開されると親にねだって連れて行って貰ったのであります
それまでにも新世界国際で「ドラゴン怒りの鉄拳」&「未来惑星ザルドス」京橋名画座で「ドラゴン危機一発」& 「ドラゴン怒りの鉄拳」のドラゴン大会など連れてって貰いました
そしてこの時は母親とおばちゃんに住んでた木川から十三へ連れて行って貰った訳です
公開されてたのは「ドラゴンへの道」「デアボリカ」「チャップリンのキッド&ゴルフ狂時代(短編)」の3本立て
何とまぁ映画少年&ブルースリーファンの私には堪らないライナップです!
ドラゴン以外の2本は未見なので尚さら嬉しい!

朝一から劇場に行き、始まったのがドラゴンへの道…それも途中上映
レストランの親爺さんがハエ叩きでテーブルを叩くとこから突然始まって度肝抜かれました(笑)
「ドラゴンへの道」は一度ロードショー公開で梅田グランドで見てるのですが、こりゃ3本見た後、このハエ叩きのシーンまで見て帰らなあかんなと感じたもんです
(しかし不安なのが親達は3本終わったら、さっさドラ道の途中上映前の最初の部分無視して帰るでって言われる事でしたが、一応見たとこまで見せてくれました)

2本目は「デアボリカ」
あの「エクソシスト」パチモンのイタリア産オカルト映画
私は当時は「エクソシスト」は緑のゲロ吐いたり、首が180度回転したりするのが怖くて、あんなん絶対見いひん!と思ってたら、その怖いシーン全てこの「デアボリカ」で出てきて卒倒した!
でも終わって見たらめちゃくちゃ面白かったんですよねー
でもサーカムサウンドで無かったのは子供でもわかりました

そして「チャップリンのキッド」
当時はTVでチャップリンの短編が良く放送されていて、チャップリンの映画は子供が見てもゲラゲラ笑える作品だと思ってました
このキッドも面白かって大当たりでした
しかも「ゴルフ狂時代」と言う短編がセットになってて4本立てやんけ!と大満足な1日だったのです
子供の感覚で劇場出たらかなり遅い時間だったように思いましたね

この劇場は行ったのはこの1回切りだったんですが、大人になってから十三弥生座ってどの辺にあったのか?と言うのが興味ありまして、やっと最近に住所をたまたま発見してGoogleで見つけました
阪急十三駅の東口から左にある十三東駅前商店街を抜けて暫く行った所にあったようです
今はマンションになってる位置見たいですね
当時は周りはどんな風景だったのかはわかりませんが…
外観は頭の中の記憶では切符売り場が丸くなってたのだけ覚えてて、その横に入口があったと言うぐらい
館内はそんなに広くなかったと記憶します

やっとネットで冒頭に掲載した外観の写真を見つけましたが、ありましたね半円形の切符売り場!
その右横に入口あるのは子供の頃の記憶通りです
写真ではポルノ映画が上映されてた時代のようですね
晩年でしょうか?
私が行った時は普通に名画座でしたね
でもこのモノクロの写真は私の中では貴重です

パンフレットも3作品とも売ってまして、ロードショー公開時に買ってた「ドラゴンへの道」は買わなかったが、「デアボリカ」と「チャップリンのキッド」のパンフレットはしっかり買うて貰いました
映画見たら必ずパンフレットを買ってたからこれは嬉しかったです










↑ここで買ったパンフレット









↑事前に持っていてここでは買わなかった「ドラゴンへの道」のパンフレット
でもロビーに3作品のパンフレット並んでたのは壮観


しかし何故この十三弥生座の映画鑑賞がこんなに今になっても思入れあるのか自分でもわかりません
数十年後に介護する事になる母親と同居してたおばちゃんと3人で行ったからかな?
3本立てを見て全て面白く楽しかったからですかねー
子供の頃から映画が好きで、大好きなブルースリーに怖いもの見たさで興味あったオカルト映画とこれまた好きなチャップリン…ハズレなしのライナップが見事にハマって至福の1日だったからではないでしょうか
映画が特別な娯楽だった子供のころの当時を十三弥生座と共に振り返って見ました
この劇場の紹介と言うより思い出みたいな記事になってしまいました



思い出名画座 vol.15 「道頓堀東映パラス」

2021-03-16 08:46:00 | 映画館






道頓堀東映パラス
道頓堀東映の下にあった地下の映画館です
今回は地下の道頓堀東映パラスだけ紹介します
道頓堀東映は邦画の東映で、地下は洋画を中心に上映していたんですが、ここの映画館に足を運んだのは以外と遅く20歳を超えた大人になってからでしたね

何が最初かは忘れましたが、印象に残ってる映画はまずは「死霊のえじき」
ジョージAロメロ監督のゾンビ3部作の3作目ですが、1986年公開当時はレンタルビデオにハマっていて、劇場には行かずビデオ化まで待っておウチで映画を見ていた頃でしたが、さすがこの作品だけは劇場で見たい!と言う事で前売り券買って見に行ったもんでした
鑑賞当日に劇場前に来たら前の回の上映が終わって出てきたカップルの女性が今にも吐きそうな顔して出てきたのが印象で、ますます期待が高まり、そしてオープニングの壁から無数のゾンビの手が飛び出てくる場面では、前の女子高生グループが仰け反っていた
そんな楽しいひと時を過ごせたのもここでした

ここの劇場の株主招待券をある日貰って、期限がギリギリなので、当時ここでたまたま上映してた全くのノーマークの知らない作品を無理矢理見に行った事がありました
ジョディ・フォスターにアンソニー・ホプキンス…出てる役者は凄いけど「羊たちの沈黙」て何の映画やねん?
ハズレでもタダやし…と軽い気持ちで見に行ったら、これが戦慄するぐらい大当たりの面白さで得した気分になりました(笑)

また東映系の株主招待券が金券ショップで出回っていて、よく格安で買って見に行きましたね
1ヶ月ごとに発行されているので、有効期限は1ヶ月と言うことになりますね
劇場入り口付近に行くとお客さん殆どがこの株主招待状持ってるて言う事もありました
株主招待券は混雑の場合は入場お断りする場合がありますと書かれてるが、平日夕方に行く私はあり得ないと思ってたら一度だけありました
ニコラス・ケイジ主演の「救命士」の時は平日夕方なのに場内満員で入場断られました!
その日は月末の最終日…株主招待状は月替わりに発行されてるので、有効期限最終日だった訳です
ここの劇場は招待券しか来ないんかい!(笑)

「スタートレック 叛乱」ではトレッキー達で満員に近い入りでパンフレットは売り切れ!
圧巻は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」で超話題作って事で地下の狭い場内まさに鮨詰めの超満員!
立見だけでなく真ん中の座席間の通路に座って見る人まででる始末の大フィーバーでした








ここの劇場は道頓堀東映の脇の階段から降りた地下にあるんですが、いかにも昔の中規模劇場って感じで好きでしたね
ロビーから中に入ると後ろからスクリーンの方を見たらフロアがやや斜めに傾いてるんですよね
そんなとこも昔の劇場って感じです



↑今は道頓堀東映、東映パラスの跡地はドラックストアとカラオケ…(泣)

懐かしいこの劇場は近隣になんばパークスシネマと言うシネコンのオープンに伴い道頓堀東映と共に閉館となりました
道頓堀東映、東映パラス、角座1.2(旧SY角座、松竹角座)、浪速座1〜2(旧道頓堀ピカデリー) 松竹座…
私の若き頃は道頓堀は映画館多数ありましたが、今は映画館は一切無くなりました
映画館ある頃は道頓堀も毎週のように通ってましたが、今は滅多に近寄らなくなりました

思い出名画座 vol.14 「三番街シネマ1.2.3」

2021-01-23 21:21:00 | 映画館





思い出名画座と言っても三番街シネマには実は思い出が無いんですね
多分見に行ったのは片手で数えるほどだと思います
ここの映画館始め梅田の映画館は大阪南方面で主に住んでた私にはあまり行かなかったんですね
地元阿倍野かミナミの映画館が殆どでした(今でも似たようなもんですが)

私が小学生の頃に家の都合で一時期地元阿倍野から離れて他の町で暮らした時期ありまして、転校はせずに暫く電車で越境通学しておりました
淀川区の東木川のマンションで暮らしてたんですが、当時は国鉄環状線(現JR)で通ってまして、帰りの電車に乗ってると天満駅から大阪駅に向かう区間で、電車が大阪駅のホームに入る手前ぐらいで開けた梅田の風景が広がり、そこに目立ってそびえたつ梅田東宝会館の壁面の北野劇場、梅田劇場、梅田スカラ座の巨大な看板がデーンと目に飛び込んでくるんですね
毎日それを見るのが楽しみで仕方ありませんでした
この時に反対側の窓を見ると立ち並ぶビル群の向こうにチラッと見えるのが三番街シネマなのです

三番街…子供ながらちょっとハイカラなお洒落な場所と言うイメージがあるエリアでした
歳の離れた私の姉が割とハイカラな姉ちゃんでして(笑)
私が小学生の高学年にさしかかる時はすでに成人した大人でしてね(推定20代中頃?) 
姉は一人暮らしをしていまして、実は先程書いた我々が身を寄せてた淀川区東木川のマンションてのは姉が住んでるマンションなんですね
姉は当時ちょっとモデルの仕事もしてた事もあり、梅田とか連れられたら三番街とか17番街とか行くんですよ
梅田でも当時は洒落たエリアでしたからね
現在と比べて庶民的な町だった阿倍野、天王寺界隈を親らに連れられてた者としてはその三番街の煌びやかさが子供心に眩しくて…ちょっとここはエエとこなんやなーと思っておりました
そんなとこに出来た映画館が三番街シネマでした

ますます敷居の高い場所の映画館となった三番街シネマは最初は一館だけでしたが途中で三番街シネマ2、三番街シネマ3と増えて行きました
ここで「エアポート75」と「007/黄金銃を持つ男」の二本立てが公開された時は行きたくて仕方ありませんでしたね
その時は北方面に居てたのにねー
ここで何の映画を見たか思い出せないんですが、チョン・ユンファの映画見たかな?一つだけ覚えてるのは黒澤明特集で「七人の侍」をここで見たのが最後かな?

思い出の劇場ではなく憧れの劇場でしたね
2007年に閉館て聞いた時はもっと行ったけば良かったといつもながら後悔
慌てて写真だけ撮ってきました







ここはたしか千日前スバル座と同じ番組でしたかね
だいたいスバル座へ行ってますよねー
たまには三番街シネマ行けば良かったです
古いながらも良い劇場だったようですしね
やはり子供のころ連れられた時の場違いな洒落た印象がどこか無意識に敷居を上げてたのかな?

因みに以前も書いたようにシネラマOS劇場、そしてニューOS劇場もあんまり行ってないんですよね





思い出名画座 vol.13 「トビタシネマ/飛田東映」

2020-05-23 00:34:00 | 映画館



新世界からミナミに外れた所に名画座がありました
トビタシネマと飛田東映です
その名の通り劇場と目と鼻の先に日本有数の巨大遊郭街の飛田新地があります
しかしこの劇場は商店街のハズレにあり、高速道路の高架下沿いに立つ映画館で立地はあまり良くない
外観は改装もされて一時期よりは綺麗になりましたが2015年3月末で閉館になりました

この映画館はなんと言っても新世界国際よりも低料金の800円
しかも火曜金曜は500円!
たまに100円デーもしてた
トビタシネマは洋画系で古い名作から話題作にこんなんいつ劇場でしてた?と思うようなB級映画まで脈絡の無い3本立てでこの値段で見れるお得感が素晴らしい
例えば「夜の大捜査線」「燃えよドラゴン」「96時間」を組み合わせるような劇場でした




また飛田東映は東映といいながら東宝や松竹系も混ぜて上映する3本立てでした
寅さんと東映仁侠映画が組み合わせるような劇場でした



↑格安入場料…2015年でもこの値段



⇧超絶なラインナップ!(2015年でもこの番組)


⇧超絶なラインナップ!(2015年でもこの番組)

私はトビタシネマに1回行っただけです
それもハウイー・ロング主演「ファイアーストーム」と言う森林火災のB級映画だけを見に行っただけです
しかし平日火曜の夜で500円の日
かなり満席に近い入りでびっくりでした
ある意味新世界国際以上に濃い客層
日雇い労働者やホームレスのようなオッチャンらばかりで物凄い生活臭でした
隣の座席で靴下を干すと言う光景を目の当たりした時はここの劇場を生活拠点にしてる人もいるんやなと思ったもんでした(笑)

女装の人達は居なかったと記憶します・・・なにぶん見に行ったのはこれ1回だけでしたもんで
劇場の前はチャリンコで良く前は通りましたがねー
入口でバイトの若者が受付兼売店で暇そうにしてた光景を良く見かけました
劇場前は自転車でいっぱいでした
ポスターが見にくいくらいでしたな
劇場前に多数チャリンコが並ぶなんて、最近では見ない貴重な光景
まさに昭和の映画館の風景がありましたね
そんな意味では新世界国際以上のレトロ感かも知れない 



 2015年でもさよなら週間はこの値段
竜二、寅さん、座頭市…ファイナルに相応しい3本立て!

ファイナルは入場料100円均一
最後まで昭和のそして現代でもあり得ない映画館だった



思い出名画座 vol.12 「駒川中野 タナベキネマ」

2020-05-10 18:21:00 | 映画館












東住吉区の駒川中野駅前にかつてあった町の映画館 タナベキネマ/タナベ国際でした
ここはあまり行った事ないから書く事ないんですが、先日パンフレットを整理してたら、劇場に置いてた番組表のチラシが出てきたので書いて見ました

昔の映画館とくに名画座にはこんなチラシ置いてましたね
町の映画館て事で銭湯とかにも置いてました
割引サービスとなチラシにあったりしてね
映画ファン特に昭和映画ファンとしては貴重な資料になりました














ここは下がパチンコ店で横の階段を上がって行くとタナベキネマとタナベ国際の入口がありました
ゆるやかなスロープを上がって行くと入口に入るとこじんまりしながらも、ゆったりしたタナベキネマの館内に入れます
割とスクリーンもそれなりに大きく見やすい劇場でした
タナベキネマは東映系の作品の劇場でした
洋画を上映する時は二番館的な二本立て上映でした「戦場のアリア」「リトルランナー」の二本立てなんか見に行きましたね
邦画では「男たちの大和」なんか見ました


横のタナベ国際はピンク映画系でした
多分かなり狭いんではないでしょうか?
行ったことありませんがね
ここは天六シネ5ビルと系列でしたから、金券ショップで優待券格安で買いましたね
毎日オールナイトもしてました
こんな町の映画館はすっかりなくなったのは残念です


思い出名画座 vol.11「動物園前シネフェスタ4」

2020-04-14 00:18:00 | 映画館








1997718日画期的な娯楽複合施設が大阪は新今宮の駅前に誕生しました

都市型遊園地フェスティバルゲート(私らはフェスゲと呼んでた)

運営するのは第三セクターのフェスティバルゲート






↑ネットで在りし日のフェスゲの画像多数ありますね


すぐ裏には新世界界隈に通天閣がそびたち、隣には同じくオープンした世界の大温泉スパワールドがあります

オープニング日に行けば沢山の人でごった返してました

飲食エリアや商業エリアなど人で埋め尽くされた館内を猛スピードでジェットコースターが走り抜ける!

デビルス・ザ・コースターと言うこのジェットコースターは吹き抜けの館内を走り、建物の外周にまで飛び出すと言うスリルが人気でした

それ以外にもこの遊戯エリアには狭い敷地の中に絶叫マシーンや家族で楽しめるメリーゴーランドなどの乗り物やシューティングゲームなどもあり、まさに都市型遊園地となっていたのであります

このフェスティバルゲートの誕生により、それまで家族連れや観光客がちょっと訪れにくい場所だった新世界が一気に活気ずき、現在の一大観光地となったのは誰もが知るところ

しかし限られたスペースにおいて新アトラクションを導入することは出来ず客離れが起こり店を閉めるテナントが続出し、またあいりん地区が近くにある事からホームレスらが近寄らないようにするために、まるで戒厳令の如くあっちこっちに無駄なくらいガードマンを配置した人件費もバカにならず、ついに2004年で破綻しました







そんなフェスティバルゲートの7階にご当地界隈では初のシネコンである動物園前シネフェスタ4がありました

すぐ近くにシネコンのアポロシネマ8がオープンするのはこの1年半後になります










↑閉館直前に撮影したフェスゲ
パソコン画面からスマホで撮影したので画像粗くてすみません



入り口入って直ぐにチケット売り場があり割とゆったしたロビーの前にスクリーンの入口が4つ横に並んでる配置

スクリーン1223席、スクリーン2135席、スクリーン3122席、スクリーン4123席と割とこじんまりしたシネコンでしたね

たまにジェットコースターの走る音が聞こえたりしてね(笑)

アジア映画が割と多く上映していて、ミニシアター系の作品や東急系のロードショー作品が公開されてました

初めてここで見た映画は多分「スクリーム」

当初はテアトル梅田だけの上映だったと思ういますが、シネフェスタ4での上映が決まり梅田まで行かずに助かりました

ここは自宅からもチャリンコで来れる距離もあり、結構行きましたね

メンバー会員になると確か1000円で見れたり、系列の布施ラインシネマも割引適用されたりとかなりお得でしたね


ここで見た映画を思いつくなりに書けばシリアナ、ユナイテッド9316 ブロック、ランドオブザデッド、ゴーストシップ、親切なクムジャさん、オールドボーイ、インファンナルアフェア、マルチェク青春通り、トンマッコルへようこそ、深紅、嫌われ松子の一生、サマータイムマシーンブルース、武士の一分etc…見事に超大作な作品はないです

中国や韓国の映画が多かったけど晩年はインド映画に力を入れていてファンからはインド映画の聖地とか呼ばれてました


因みに「2001年宇宙の旅」を劇場で初めて見たのがここでしたね

もちろん70ミリのような巨大スクリーンではありませんが、初めてスクリーンで2001年宇宙の旅を見れた満足感はありましたね(後にIMAXで巨大スクリーン鑑賞は実現しましたが)


ここの劇場で思い出深いのは香港映画のホラー映画「カル」を見に行った時です

自ら命を断ったレスリーチャンの遺作となった作品で、たまたま私と友人が見に来た日が上映最終日の最終回のレイトショーだったんですね

上映前のロビーからしていつもと違う雰囲気で、いつもこの時間は閑散としてるんですが、この日は多数の女性がロビーにいてそのほとんどが黒装束

レスリーの最終日てのをその時にわかったんですが、ロビーにはレスリーの祭壇が置かれ皆さん手を合わせてたしてました

そして上映スクリーンに入れば多数の人が中に居て座席に座ってる人もいればあちらこちらで立話してたり、中には泣き崩れてる人を泣きながら慰めてる人も居る

まさにお通夜に来たような異様な状態で、ほぼ満席の為に我々は何と最前列で見ることになりました

上映中は特に普通だったんですが、いよいよラストにカメラがレスリーを俯瞰で捉えながらどんどん離れていき、音楽も盛り上がりと言う如何にも映画が終わるなーと言う感じになった時客席のあちらこちらから「レスリー!」と泣き叫ぶ悲鳴のような声がスクリーンに浴びせられる

そして暗転からエンドロールに切り替わると拍手が起こり、それを合図に嗚咽とすすり泣きと叫び声が場内を支配するのでありました!

これでいよいよレスリーとお別れですからねー

しかしびっくり!

えらい時に来たなーと言うのが正直な印象でしたね


また友人は真っ赤なシャツに私は来る前にコンビニで買ったレイハリーハウゼンのフィギュア付きお菓子片手に来てるバチあたり状態で来てましてさっさと退散いたしました(笑)


また作品は忘れましたが上映時間ギリに到着し、予告が終わる頃ちゃうかーと思ってチケット買えばスタッフの方が「直ぐ映写機回しますから少しだけお待ち下さい」と言われた(笑)

客ゼロやったんかいなー


最後に見たのは閉館前日のサヨナラ上映イベントの一環で公開された「タクシードライバー」でしたね

私は覚えてなかったんですが、このサヨナライベントは入場料がワンコインの500円でしかも会員は無料だったらしい…当時のブログで私が書いてました(笑)


フェスティバルゲートの破綻に伴いやがて劇場も閉館になりました

10年と短い営業期間でしたが近隣のアポロシネマとハシゴもしやすく、またミナミの劇場へもすぐ行けるので私としては貴重な劇場でありました