MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「天使の詩」

2022-12-25 23:48:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





梅田で仕入れた中古VHSビデオから「天使の詩」鑑賞
実は私の兄貴のベストムービー
子供の頃にサントラシングル版がウチにあり、そしてテレビ洋画劇場で放送が始まったら兄貴が「オレこの映画弱いねん」と言い出して、一緒に見てたらラストシーンで何故かサングラスをかけて涙を隠してた珍行動を取る(笑)
今見たらなんか泣いてた理由がわかったような気もするなー
そんな作品です

この作品は母親を亡くして、後に残された外交官の父親と2人の息子の物語だが、9歳の長男アンドレアは母親の死を理解出来ない  
幼い病弱な弟のミロの為に精一杯の愛情を注ぐんだが、それは父親からの願いでもあり、またアンドレアが父親に認められたいと思う気持ちも込められている
しかし何より母親を恋しく寂しい思いをしてるのはこの長男アンドレアなんですね
母親の声を録音されたテープを密かに聴き涙し、母親の肖像画に想いを馳せる…
それを表に出さない健気な姿が胸を締め付ける

父親がもう少しアンドレアを理解してあげれば良かったのだが、気になるのは病弱なミロの方で兄にはつい辛く当たる
そして父と長男とのすれ違いがある事故を引き起こす…6

時折池に突き出た木の枝にぶら下がり度胸試しをするアンドレア
父との誤解により父の信頼を失い、いつものように度胸試しの木の枝にぶら下がるが、枝が折れて落下し背骨を折ってしまう…

私がテレビ洋画劇場で見たのは50年近く前の話
おぼろげながらしか覚えて無かって、記憶とは全然感じの違った印象
話の中心が弟のミロのイメージで、木から落ちて死ぬのもミロと思ってた
そしたら全くイメージの違うタッチで、ラストのミロのセリフ「キスしたら目を覚ますかな?」てのも「そう言う事ね!」と納得

母親の死さえ知らないミロがベッドの上で命を終えた兄アンドレアの見て言うこのセリフが痛切でした
父親とアンドレアとのすれ違った姿が悲劇を招くと言う作品

小さい私はこのドラマを理解出来なく、そしては中坊だった兄は号泣だったので有ります


No.35「ある男」

2022-12-20 00:32:00 | 2022年劇場鑑賞



最近邦画で見たい作品が多くこの作品もその一つ
先週は「母性」だったから2週連続邦画の鑑賞です

一年前に亡くなった夫は実は全くの別人だった…そんなショッキングな事実が判明した妻は弁護士に調査を依頼するが…長年他人なりすました夫は何者?いったい何のために?ミステリーぽくないミステリー仕立て(笑)に展開して行くドラマに最後まで楽しめました

安藤サクラ扮する谷口里江に亡き夫は何者かを調査の依頼される弁護士の城戸を演じる妻夫木聡がなかなか好演していてストーリーが進むにつれイライラが募ってくる様を上手く演じている
家庭があまりうまく行ってなそうなのは妻の真木よう子とのやりとりで歴然
この妻ちょっとツンとして行けすかん(笑)
やはりキッチリと✖️✖️してやんの
それと対比的に描かれてたのが、清野菜名扮する本物の谷口の元恋人である美涼の一途で情のある設定は何かと人間味を感じさせない真木よう子扮する香織とは実に正反対で印象的でした
この清野菜名が若いのに妙に色っぽいんですね
それも全く色気感じさせないお嬢様ママの真木よう子と対照的ですな

他人になりたい程の嫌な人生ってどんなんだい?と思わせてくれる
その人生を交換してくれる仲介人てのが出て来て柄本明がその役を微妙な大阪弁で怪演しています
しかも刑務所の面会室でレクター博士ばりに妻夫木聡に嫌味たっぷりのヒントを与える

この作品は里江の夫の秘密を探る構図ながら同時に弁護士の城戸の心象も少しずつ描かれていく、差別、在日と行ったワードが彼に付きまとい出してからはまた違った展開に終盤転がっていく
アッサリ終わりと思いきや、もう一つのある男が誕生するエピローグまで見せてくれた捻りは良かったです
ちょっとこんなオチとは…


★★★★ 2022.12.16(金) なんばパークスシネマ シアター8 20:45 J-8








No.34「ザ・メニュー」

2022-12-15 12:40:00 | 2022年劇場鑑賞




これも見たかった作品
やっとこさ鑑賞できました

船に乗せられ島にあるレストランに案内された美食家などのセレブ達
そこにはレイフ・ファインズ扮するカリスマシェフ率いるスタッフ達が待ち受けていた
一流シェフによる豪華で個性的な皿はセレブ達を喜ばすのはシェフの計算通りだったが、招待客の中に1人だけセレブと掛け離れた人物が居たのはシェフに取って想定外だった…

最初タイトルだけ見たらグルメ映画と思ってたが、サスペンススリラーみたいな映画
途中から1発の銃声でガラリと180度展開がひっくり返る
どう見ても怪しさ満点のカリスマシェフをレイフファインズが怪演で結構楽しく見れました

最初セレブ達が船に乗せられてレストランに案内されてくるまではアガサ・クリスティ原作の映画見たいで、ポワロ探偵が中に混ざってるん違う?とか思ってしまいそうでした

しかしここに集められた事情がイマイチはっきりしないように感じて、その辺ちょっと描いてたらまた違ったかも?

しかしいきなり口にピストル突っ込んだり、指切断したりと意外とエグい描写に驚いた人も居るかもね
私は前半と後半のガラッと変わった展開が面白かったです
密閉されて脱出不能のレストランで破滅的な"メニュー"でセレブをもてなすシェフに対決を挑む"一般人"の女との心理戦がクライマックスとなるが、この破滅型状況の中で女の取る行動がなかなかユニークで面白くていい

終わって見れば豪華な創作フルコースディナーよりチーズバーガーが1番美味しそうに感じる映画でもあります



★★★★ 2022.12.10(土) TOHOシネマズなんば別館 シアター10 20:45 E-4



水木一郎さん永遠に

2022-12-13 23:30:00 | その他






アニソンの帝王 水木一郎さんが亡くなりました
我々世代はまさにリアルタイム世代に聞いていたアニメソングや特撮ヒーローソング

「マジンガーZ」「超人バロム1」「バビル2世」「がんばれロボコン」などなど
レコード持ってました
私、個人的には「仮面ライダーX」が好きでしたね
セッタープ!セッタープ!セッタ〜プ!
これカラオケで歌った時はスッキリ爽快でした
現在までもそんなリアルタイム世代では無い若者にも人気があり、最近では中日ドラゴンズの応援歌「燃えよドラゴンズ」が印象的でした

楽しませて貰いました
ご冥福をお祈りします


No.33「母性」

2022-12-12 00:52:00 | 2022年劇場鑑賞




ちょっと気になってた邦画を見て来ました
湊かなえ原作のミステリーの映画化

戸田恵梨香さん扮する母ルミ子と永野芽郁さん扮する娘清佳が中心にドラマが進行します
娘に愛情を注ぐ事が出来ない母と母親に愛を受けたい娘の物語ですが、それぞれの過去の回想に食い違い生じて行き、壮絶な真実が明らかになっていく…
細かい事がネタバレになるので書くのが難しい

ます過去の回想が同じシーンとしてが母ルミ子からの視点と清佳からの視点に分かれて出てくる
なかなか面白い展開ですね
弁当箱落とすのと叩きつけるとは全然意味が変わってくるぐらい回想が違っている
ルミ子には幼き頃から胸いっぱいの愛情を受けて育ててくれた大地真央扮する母親が居て、何につけても母親が大好きなんですね
結婚するのも母親の意見に尊重し、妊娠してつわりが来ても心配する夫に「母親を呼んで!」と言い、火事になって孫をかばい家具の下敷になった母親を同じく下敷になった娘を差し置いて先に助けようとするが、「子供を先に助けないなさい」と言う母親に対して「お母さんが大事よ!子供なんかまた産めばいいじゃない!」て言い放つ!
(鳥肌立つ怖いセリフ)
このルミ子はいかに母親を愛し母に依存してるかと言うのがよくわかるシーンとなります
孫が産まれたら孫を可愛がる母
それは普通に当たり前の事ですが、それがルミ子にはフラストレーションとして蓄積され年月を重ねていく
ミステリーと言うより私は心理サスペンスのような感覚を持って見てました
母性と言うタイトルですが、母親への愛情が強すぎて結婚しようが子供が産まれようが、"お母さんの娘"と言う概念がルミ子にとって永遠の娘から抜け出せないからそこには母性は芽生えてないんでしょうね

娘も母親に気を使いながら大人になり、母親の愛情を求めやがて自ら母になる時が来たが…ここでこの作品のタイトルが生きてくるように感じました
見る人によって色々解釈ありそうな作品ですね

そうそう1番蚊帳の外のようなのがルミ子の夫!
何が周りで起ころうが空気のように居てるだけのような存在感の無さ
家庭内でいざこざあっても知らん顔「何とか言うたれや」とツッコミそうになる
しかしこのややこしい母娘の微妙な関係にあえてツッコまないのはわからんでもない…と思ったらシラーとコツコツと浮気してたてよ(笑)

戸田恵梨香さんのいつもと違ったノーメイクのようなメイク?にその演技
お見事でした
最初はサイコサスペンスかと思わせるような冷淡な雰囲気は凄く怖く不気味でした
永野芽郁さんも熱演でしたね
更に怪演が高畑淳子さんの姑さん(笑)
とにかく私は面白かったです



★★★★ 2022.12.9(金) なんばパークスシネマ シアター5 20:45 I-8








「愛の白日夢」

2022-12-10 12:40:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)




平尾昌晃とのデュエットで人気者になった畑中葉子さんのにっかつロマンポルノなデビュー作

冒頭に多数のビキニ美女を乗せた豪華クルーザーの中で服を着て1人清楚な雰囲気を出し絵を描く少女が畑中葉子さん
プレイボーイの父親の所有する船だが船内で父親はビキニ美女の1人とやりまくり中の最中ツンとすまして絵を描く畑中葉子さん
そして流れる伝説の迷曲「後ろから前から」!
♫「後ろから前からどうぞー」
この歌詞リアルタイムで初めて聞いた時の脱力感は忘れられません(笑)
当時は未成年だったので劇中で聞くのは今回が初めてですが、当時は何かの歌番組かで聴いたことありました
そんな主題歌先行だった私は今回WOWOWで初めての鑑賞

この作品一言で言えばは畑中葉子さんが父親の後妻の風祭ゆきをいびり倒す映画
父親に出来た新しい妻は美形でちょっとツンとしたとこのある女性だが、父親に妙な愛情を持つ娘はやたらと後妻の風祭ゆきに嫌がらせをする
挙句は友達に父親をたぶらかせてる間に後妻を誘いこみ、知り合いのサーフィン仲間達に回され強姦されまくる
ショックで後妻が自殺してしまい
またいつものように絵を描いてる畑中葉子さん…おしまい

なんちゅう映画!(笑)
ただ感想はその一言でした(笑)
後にアダルトビデオなどがエロ映画の主戦場になるが、それらと比べるとエロいシーンはソフト目
畑中葉子さんもそない脱ぎません
でも当時はにっかつロマンポルノに出ると言うだけて話題になりましたね



No.32「ザリガニの鳴くところ」

2022-12-05 23:01:00 | 2022年劇場鑑賞





見たかった映画がやっと見れました
ベストセラーのミステリー小説の映画化作品

幼い頃からDVの父親の元で家族がバラバラになり、やがて主人公の少女と荒くれ者の父親と2人で暮らしとなるが父親までもが家を去り以後湿地帯の小屋で一人で生活していく
町の者はそんな彼女を湿地帯の子と呼び蔑み、差別的な視線を投げかける
そして成長した彼女にも恋人が出来るのだが、やがて町をそして湿地帯を揺るがす事件が起き、彼女に容疑がかかる

ラブストーリーとミステリーを融合された作品で、原作ファンも納得らしいですね
私も退屈せず楽しめました
ただ結末はそんなにびっくりするかと思ったら個人的にはそうでもなかった
ミステリーと言うよりラブストーリーに感じました
湿地帯の娘と呼ばれ、湿地帯で1人生き抜いてろくに教育も受けてなく、また世間から蔑みされた存在だがその容姿見る限りあまら薄幸感が感じられないキャラがちょっとマイナスでした
もっと悲惨な雰囲気ならまた違った印象が加味されたかも?

彼女の初恋の青年の清潔感と正義感溢れる絵に描いたような好青年に対し、彼と一時破局した後に出てくるちょっとワルそうで裏がありそうな荒くれなボンボン
後に彼の死がドラマの出発点になるんですが幸薄い主人公が対照的な男2人と恋愛関係となるのは、やはり世間知らないまま育ったのが大きいですね
いずれも信じては裏切られる
そんなキャラだけにもっと薄幸感を全面にでたキャラにやはりして欲しかったね
彼女を取り巻く雑貨屋の黒人夫婦に弁護士とまわりの人達はとても良いキャラだっただけにね
しかし墓場まで持っていきよったかー(笑)


★★★ 2022.12.2(金) TOHOシネマズなんばスクリーン12 20:15 G-12