MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.15「トップガン マーヴェリック」

2022-05-28 15:11:00 | 2022年劇場鑑賞





1986年に若者だったパパやママ、じいちゃんにばあちゃん達が待ち侘びた最新作は3年コロナで延期になったけど、中高年をざわつかせて晴れて劇場公開となった初日のアポロシネマに行ってきた
中高年を中心にアポロシネマスクリーン1に人だかり!
前回の「シン・ウルトラマン」同様にレイトショーとはいえほぼ満員の場内
そのほとんどはリアルタイム世代とおぼしき面々
多数の中高年を集めた「シン・ウルトラマン」と違うのは中高年女子も多いと言うところ…トム人気ですね

前作「トップガン」はミナミの南街劇場で見てますが、南街劇場の大スクリーンに展開されたドッグファイトとドルビーステレオで炸裂する80sロックの数々!
20歳過ぎだった当時の私に見事な映像体験をさせてくれました

この最新作はオープニングからして前作へのオマージュから始まります
パラマウントのロゴから鳴り出すトップガンアンセムのイントロ
空母から戦闘機が発艦する準備から始まるのも一緒です
やがて戦闘機が飛び立つ飛び立つ流れるデンジャーゾーン!
もちろん歌っておるのはケニー・ロギンス!
アポロシネマが36年前の南街劇場になりました(笑)
このシーン前作もそうですが、めちゃくちゃカッコよくて、ある意味印象に残ります
何よりこのシーンでカッコイイのがパイロットや戦闘機でなく空母の甲板で発艦を誘導する誘導員たちの所作!
今回もバッチリ決めてくれます
この出だしでシビレましたね

このオープニングシーンでもわかるように
この作品トム・クルーズの"トップガン愛"が詰まったまさに36年後のマーヴェリックなんですね
ストーリー展開はセルフリメイク的なとこもあり、大体予想の付く流れなんですが、きっとこう言う展開になるやろうなーと予想しながら見てる自分に気がつけば、実はその通りになって欲しいと言う願いのような感覚になってました
そうトップガンはやはりこうでなきゃ!
と言う期待を裏切らない娯楽大作になってます
これリアルタイムで見た世代は泣けますわ
戦闘機に乗るマーヴェリックが亡き相棒のグースを思いコックピットで「グース行くぞ」見たいな事を呟いた時は目頭がウルっときた

そのなくなったグースの息子がトップガン選抜チームに居て、マーヴェリックと過去に確執があると言う設定がドラマの中にあり、この関係がどうなって行くか?というのや元カノ?と思しきジェニファー・コネリー扮するペニーとの関係、そしてかつてのライバルのアイスマンとの再会と別れ(ここリアルタイムファンは泣ける)
大筋の作戦ミッション以外にドラマ部分が散りばめられ、そこに前作を思わすような味付けもありとても退屈する事なく見れます
トップガンのメンバー達もクセのある奴が居たりして、こいつがかつてのアイスマン的存在か・・・と思わせてくれ、こちらも「トップガン」を意識した配置ぶりです

トム以外にもエド・ハリス、ジェニファー・コネリー、ジョン・ハムと豪華なキャストだがやはりヴァル・キルマーの登場が嬉しい
実際に大病を患いながらトムのたっての希望で出演した
顔もちょっとむくんでるような痛々しい感じでの出演だが、その心意気はこの作品をさらに高めていますね

前作と同じくケニー・ロギンスのデンジャーゾーンからスタートした音楽は前作は80年代のMTVブーム真っ只中なので他の映画同様にロックサウンドがバンバンかかってましたが、この作品は時代も変わりスコア中心で、ドラマ部分にしっかり溶け込んだ音楽構成になっました
そして主題歌がレディ・ガガ…これ知った時は正直「えー!なんか違うん違う?」と言う印象でした
そして本編のエンディングでその曲が流れたら、何いうなかれじんわり目頭熱くなるような「トップガン マーヴェリック」を締めるに相応しい映像とマッチした名曲なのでびっくり!
見事な締めくくりでした

この作品は前作を見ずにこの作品見た人、前作をDVDなどで直近に予習して見た人、また1986年のリアルタイムで前作を見た人…でなんか印象がまた違うんではないでしょうかねー
リアルタイム世代では"思入れ"と言う付加価値がこの作品に関しては大きく印象に影響すると思います

久々に「トップガン」初見の時のように
素直な感動が鑑賞後ありました
めっちゃ面白かったです
待った甲斐がありました
前作の頃より当然歳を取ったトムだが、この作品を見て彼の最大の当たり役はイーサン・ハントより、やはりマーヴェリックなんやなーと実感しました

思えば少しあちらが私より年上の同世代のトム・クルーズ
36年前にマーヴェリックを演じたトムと36年前に南街劇場の座席で「トップガン」を見てた私…トム共に歳を重ねてきたねーと勝手に感じながら夜の天王寺を滑走路をバイクで走るマーヴェリックのように、滑走路に見立てた阿部野筋をチャリンコ飛ばして帰りました(笑)
トップガンアンセム聴きながら…




★★★★★ 2022.5.27(金) アポロシネマ スクリーン1 21:00 E-21






No.14「シン・ウルトラマン」

2022-05-15 17:51:00 | 2022年劇場鑑賞




アポロシネマのスクリーン1はかつてシネコンになる前はアポログリーンと言う映画館でした
400人ほどの天王寺地区では1番のオオバコでした
今でもアポロシネマの中では300人入る1番大きいとこですが、そのスクリーン1に男子達で埋め尽くされた
マニアな雰囲気の若者からリアルタイム世代の初老の男子まで…少しだけいらっしゃる女性陣達が浮いてしゃあないぐらいの男子を動員したのがこの作品

私はリアルタイム世代…と言ってもウルトラマンやウルトラセブンは再放送世代と言っていいでしょう
むしろウルトラマンタロウがリアルタイムになるのかな?
しかし子供の頃に見たウルトラマンは熱狂的に見てたし、怪獣のソフビは山ほどあった…全部おいとけば一財産になったのに…と大人になって思ってました(笑)

冒頭の絵の具がぐちゃぐちゃになったような模様がウルトラマンの文字になるのは懐かしいてますね
一瞬シンゴジラってタイトルが出てウルトラマンに変わるのは"シン"シリーズでの繋がりを予感させる
早いテンポで怪獣ではなく過威獣が大暴れし、これを次々と駆除していく様子が字幕と共に紹介されるオープニングは字幕を読むのが追いつけないスピード感で見せてくれます
昔懐かしい怪獣が過威獣として、昔の着ぐるみ系の造形出てくるのはウルトラマンやウルトラQへのリスペクトを感じるんですが…怪獣やったらあんのかいな?(笑)

過威獣やっつける組織が昔なら科学特捜隊で略して科特隊なのが今回は過威獣特設対策室専従班で過特対…科学特捜隊やったらあかんのかいな(笑)
政府機関で西島秀俊を中心に昔のようにオレンジのユニフォームで武器持って戦う訳でなく、皆スーツでパソコンを前に策を練るスタイル

そしてウルトラマンが次々と出てくる過威獣と戦う場面に流れる音楽などは旧作に使われた曲がバンバン流れて昭和感がグッと増していいんですね
巨大化した長澤まさみは巨大化したフジ隊員のリメイクですね
「プルトニウム人間」見たいで面白かった

ウルトラマンもカラータイマーの無い違和感を除けばスーツ系のほぼオリジナルの造形で至るとこに旧作のリスペクトとウルトラマン愛を感じます
政治家が出てきて宇宙人と友好関係を政治利用しようとしたり、現実に置き換えたドラマ設定など上手く出来てると思うのですが、ただ作品全体として「シンゴジラ」の時ほど心打たれる感じが無かった
前半のウルトラマンvs過威獣の戦いが次々出てきてテンポ良かったんですが、山本耕史のメフィスト星人の下りからちょっとこ難しいストーリーになってきて、後半は堅苦しく感じで来ました
旧ウルトラマンや昨今の新作ウルトラマンシリーズのような子供狙いでは無いので仕方ないかも知れないが、前半と後半のギャップが終わって見れば面白かったが、なんだかなーて言う印象になるんですね

前半出て来た過威獣達があんなに昭和感のある造形なのに私的にトーンダウンの後半のメビウス星人と最後のゼットンがちょっと違うなーと言う部分がそれを表してるのかな?
ウルトラマンを2時間にまとめたらこうなりましたと言う作品ですが、ちょっと予想外に終了後に疲れた感がありました
予告でやってた次の「シン仮面ライダー」の方が興味引く



★★★ 2022.5.13(金) アポロシネマ スクリーン1 21:05 E-6







「さらば昭和の本屋さん ノスタルジックな想いと共に…」

2022-05-04 16:03:00 | その他



↑思えば昭和の遺跡のような店やったな
一度覗いとけば良かった



医院に足のクリーム貰いにかつての地元を訪れたら、子供の頃良く買いに行った本屋さん、河堀口書店が閉店してた
この地域には散髪来るときと駅前の大谷医院に足のクリーム貰いに行く時に訪れるが、先日まで営業していた
娘さんがおばあちゃんになって・・・

張り紙には店主が亡くなったて事らしいが、私が小学生ぐらいの時は母と娘2人で切り盛りしてる小さな本屋だったが、途中から娘さんが1人でやっていた
先日もその娘さんがおばあちゃんになって相変わらず風呂屋の番台のごとく本屋の中央に居座り本に囲まれていた
近くに中学校や高校があることもあり、「高一時代」とかの学生雑誌が全面に出ていた記憶がある
決して品揃いは良くなかった町の本屋さん
ここはウチの母親が良く利用していて、ザ・テレビジョンやTVガイドなどを毎週買うていた

私は小学生のある時ここに立ち寄ったら、お金払うカウンター前に映画化が決まった横溝正史さん原作の金田一耕助シリーズの「悪魔の手毬唄」の原作本をを平積みしていて、その不気味な気持ち悪い表紙に刺激を受け(笑)
ついつい思わず買って読んだのが印象に残る
続いて「獄門島」もここで買ったな
古くから地域の者は一度は訪れたであろう
町の老舗でした(ま、私はここより数十メートル先の商店街にあった大仙書房派だったがね)

因みに他にも河堀口から離れるが、寺田町近辺では駅前の浪速書店、ブックス寺田、生野本通商店街の花谷書店など小中学生の頃は良く行ったかな
ブックス寺田ではハヤカワミステリーや創元推理文庫などの海外ミステリーを良く買ったね
でも現在残ってるのは花谷書店だけかなか


↑ここで買った「悪魔の手毬唄」の表紙カバー

また老舗の昔ながらの本屋さんが消えましたね
シャッターの降りた昔と変わらないスペースに薄汚れたテント…
時代に取り残されたようなJR阪和線高架下の古き良き昭和の残像を前に静かに佇んでいた初老の男
それは春に咲いた昭和枯れすすき…

あっ、季違いじゃが仕方がない…