MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.057 「ドリーム・クルーズ」 (2007年 米 88分 ビスタ)

2007-06-10 02:41:20 | 2007年劇場鑑賞
監督 鶴田法男
出演 木村佳乃
    ダニエル・ギリス
    石橋凌



大阪も殆んどシネコンとなり、唯一の大劇場が千日前国際劇場だけという事になりました。
でもここも最近ロードショー系の映画が回って来ていないんですね。
「ディパーテッド」以来ロードショー系の映画が上映されてないので、またここも閉館か?
ここの系列劇場が天六シネ5ビルですがこちらもヤバイんかな~
この国際劇場で密かに上映してたのが「ドリームクルーズ」と言うホラー映画。
しかも二週間ほどで終了して天六シネ5ビルにバトンタッチしての公開・・・あ~系列グループで映画回すようではホントやばいな~と言う訳で天六ホクテンザ2にて鑑賞。

(あらすじ)

資産家の斉藤英治(石橋凌)は、若く美しい妻の百合(木村佳乃)、顧問弁護士のジャック(ダニエル・ギリス)を連れて、海上クルーズへと出る。
ほどなくクルーザーが何らかの事故で停止した瞬間、英治の言動に奇妙な変化が起き始め、かつてクルーザーで英治が起こした恐るべき事件と、忌まわしき怨念の存在が明らかになる。

この映画Jホラーと思ってたらアメリカ映画だったんですね~
たしかにタイトルバックは全て英語だったはずやね・・・でもかなり日本人の名前があったけどね~
木村佳乃さんのハリウッドデビュー作らしいけど、この作品はTVシリーズ「マスターズ・オブ・ザ・ホラー」の第2シーズンの1本らしいですね。
実質登場人物は三人+幽霊でクルーザーの中が殆んどである意味限定された空間の密室劇で、そこにオドロオドロしい幽霊が出てくるんだから堪りません!

妻の浮気を知った亭主(石橋凌が殆んど英語で台詞を言い、まるで香港映画の悪役見たいに見える)が、妻(木村佳乃さん)と浮気相手の男(外人)を落とし入れようとするが、自身も過去に妻を殺害して今の若い妻を手に入れた経緯もあり過去の亡霊に取り付かれ破滅して行く所は、昔の日本の怪談映画を思わす設定ですね(大蔵怪談映画とか)
また70年代のテレビドラマの「ザ・ガードマン」とか「プレイガール」の怪談ネタの雰囲気も少し感じられアメリカ映画に思えない作品。

後半に出てくる幽霊の直美は貞子から始まる相変わらずのJホラーの幽霊のパターンで目新しさはないけど、ずぶ濡れでクネクネ動くさまはやはり気持ち悪いね~
グッショリ濡れた髪の毛が青白い顔にピチャーと張り付いて恨めしそうに眼をむいた形相で迫って来る!
それに過去のコレ系の幽霊と比べ今回の幽霊は年齢がやや年増な分、気持ち悪さが+アルファされてます。
ビショビショでクネクネ動く姿に緑のライティング映えて効果的に恐怖感が出てます(それと年増な分・・・)

狭い船内をこの幽霊から逃げ惑うんだが、部屋に閉じこもった所で相手はこの世の者じゃないんやから無駄やがな~とツッコミ入れてしまいます。
海に飛込んで「もう追って来れないわ」って佳乃ちゃん甘いで~
元々海から出てきよったのに来るっちゅうに!
まぁ終わって見れば少しいい話見たいな感じだけが、まぁパターン化された作品だったけどそれなりに楽しめましたね。

終映が深夜1:30・・・ホクテンザから出たら何と外は強烈な豪雨!
時間が時間だし仕方ないので駐車場まで外にあった情報紙を広げて傘変わりにして、人気の無い深夜の天六の町を小走りに走ってたら強烈な稲光と共に雷が鳴り響き、しかも劇場横にある救急病院に救急車がけたたましいサイレンと共に入り急患が運ばれて行く・・・何かホラーな雰囲気やな~
後ろからずぶ濡れの幽霊が追い掛けてきそう・・・ここでゴブリンの音楽が欲しいところやね・・・



2007.6.8(金) ホクテンザ2 23:50 最後列中央