1997年作品のピンチェンゾ・ナタリ監督の「CUBE」の日本リメイクと言う事で見に行って来ました
オリジナルを見たのは24年くらい前になるでしょうか?
私がこのblogを始める8年前…いまさら何故リメイク?と思ってしまいます
突然立方体の部屋に閉じ込められた者たち
壁4面、天地2面に出口のハッチがあり安全に次に進める部屋意外のハッチを選んでしまうと殺人トラップが待ち受けている…
一時期オリジナル版のヒットにより似たようなタイトルの作品も粗製濫造気味に作られたりして、「SAW」シリーズと並びせかいてきな影響を与えた作品でした
私は確か当時テアトル梅田の満員の客席で見ましたが、絶望感溢れる冷たい雰囲気とトラップに引っかからないよう、 次に進む登場人物たちの緊張感が見てるこちらにも伝わる演出など、一発アウトなゲーム感覚のよう世界観が面白かったんですよね
特に音を立てずに部屋を移動しようとする緊張感のあるシーンではテアトル梅田の客席も息を殺して見入るライブ感がたまりませんでした
そんな作品の豪華キャストによるリメイクですが、こう言う作品はあまりスターを起用しない方が良いような気がします
ましてオールスターとは…(笑)
部屋の構造、ならびに物語はオリジナルに忠実に展開して行きますが、殺人トラップとかは緩めの描写です
これは仕方ないですかね
そして登場人物設定は新たに創造したキャラのようですね
オリジナル版ではある種の障害を持った数字に強い人物が出て来るが、ここは少年に変更されてます
何かと昨今では問題あるからか?
オリジナルではキーとなる人物だが…
この辺の変更がオリジナルと似て非なる物になってるように感じます
最初に書いたようなキリキリした緊張感がそれぞれの心に病みを持ったようなバックボーンが描かれたり、語られたりする場面などで削がれたように感じました
ここはオリジナルのような一撃でアウトの緊張感を全面に欲しかったような気がしました
冷たいあの感覚はなかなか日本では難しいか
「セブン」などのタイトルバックデザインで有名なカイルクーパーがクレジットされてるがどこで噛んでたのかな?
★★★ 2021.10.22(金) アポロシネマ スクリーン4 20:35 L-3