MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「真実の瞬間」

2023-07-27 16:07:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)


 

この作品も劇場では見てなくて、レンタルビデオのリリース時に鑑賞
その時見た感想は正直微妙でした
ロバート・デ・ニーロに当時ハマっていて、この作品の持った印象では思ってたんと違うかったんでしょうな

今、改めて見たら全然印象が変わり
アメリカ映画界を襲った共産主義の弾圧…赤狩りと言われる時代の映画関係者たちの怒りと苦悩が描かれると言う興味深い話です

主人公の映画監督デビッド・メリルがハリウッドに帰ってくるや
公聴会への召喚状が届いていて、共産党の党員の疑いが掛けられて仕事を奪われて、党員の名前を吐けば元のハリウッドデ仕事ができると言うもの…断固とした意思で抵抗を試みるが周囲の仲間達は屈して公聴会で名前を挙げたりするものも居たり、自ら命を断つを者まで出たりと当時のハリウッドの人間関係のドラマが興味深いです

ロバート・デ・ニーロ扮するメリルは公聴会を断固拒否しながらも仕事の無い現状や周囲の空気感に悩まされながら、心が微妙に揺れ動くのを抑えた芝居で見せてくれ、クライマックスの公聴会では一転激しい抵抗を見せるメリルを迫力がある芝居で本領を見せつけてくれます
鑑賞当時は私も若かった?からかあまりこのテーマにピンと来なかったけど、今見たらロバート・デ・ニーロの代表作に入るような作品とかまでも行かないが、なかなかの佳作だと感じました

ハリウッド赤狩りと言えばエリア・カザン監督が公聴会で共産主義の疑いのある人物の名前を挙げて、その行動に賛否両論の中後に数々の名作を放った
その功績を讃えてアカデミー賞名誉賞を与えられたが授賞式でスタンディングオーベーション中に座ったまま腕を組んたニック・ノルティが厳し顔してたのが印象的だった


「ハンナとその姉妹」

2023-07-19 23:33:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)



ウッディ・アレン監督作
昔、ビデオレンタルリリース当時借りて見て以来の鑑賞ですが、当時のアカデミー賞でマイケル・ケインが助演男優賞、ダイアン・ウィーストが助演女優賞を取ったと言う事で話題になりました
改めて見たらマイケルケインは妻の妹リーに惚れて不倫に陥るイケナイ夫をユーモラスに演じて、さすがに芝居の幅の広さを見せてくれますが、ダイアン・ウィーストは正直思ってた程の出番は少ない目のような気がした
しかしこの女優さんは独特の空気感でやや少ない出番ながらも存在感出していて、そこらへんが上手はとこなんでしょうな

タイトルにあるハンナ演じるミアファーローの元旦那をウッディアレンが演じるが、神経質なキャラはこの方の真骨頂
しかもハンナのもう1人の妹ホリーと過去に不倫に陥っていたというこちらもイケナイ夫…昨今ではゲス不倫と言うんですかね
つまりハンナさんは前夫と現夫にそれぞれ2人の姉たちと浮気されてると言うイカレコレな人なんですね
そこがまたユニークな話
大人の恋愛喜劇ですが、なんだかんだ収まるとこに収まると言う嫌味のない映画ってのが安心して見れる
昔見た時より今回見た時の方が面白く見れた
20代前半で見るのと50代後半で見るとでは感想も変わりますね






No.20「ヴァチカンのエクソシスト」

2023-07-15 13:43:00 | 2023年劇場鑑賞





一切情報無しのジブリ映画を尻目に
このホラー映画を見てきました
我々の世代の映画ファンは"エクソシスト"と言う言葉にある種のトラウマと好奇心が詰まってると思います
まさにこの作品はバチカンで長年悪魔祓いをしてきた実際の神父の話だけに見ない訳には行きません

フランコ・ネロ扮するローマ教皇からある少年に取り憑いた悪魔を祓ってほしいと依頼を受けバチカン公認のアモルト神父がスペインに出向き、若き神父とともに悪魔と対峙する
やがてカトリックが封印してきた修道院の秘密を知る事になる…

冒頭の悪魔祓いのシーンから鷲掴み!
こう言うのは好きです

やがてある母と娘と息子の様子が描かれ、最初視点のもっていき方が反抗期の娘の方に行くんだが、悪魔が憑くのは娘でなく大人しい息子の方
悪魔憑き描写に良くある自傷行為から異様な眼に変わり汚い言葉を大人の男の声で浴びせる

そこにやってくるアモルト神父
しかも日本のお坊さんのようにスクーターに乗って!(笑)
(ただしフェラーリ製?)
演ずるは今までホラー映画の出演を避けて来たと言う貫禄十分のラッセル・クロウ!
神父に見えない!(笑)
でも逆に強面な迫力があって悪魔とまさにタイマンを張る姿はカッコ良すぎ!
それでいて見た目に似合わずちょっとお茶目な雰囲気を時折見せたりする

地元の若いトーマス神父は悪魔祓いに疎く、アモルト神父に手解き受けながら悪魔祓いに挑むが、最初は「お前じゃない!」と悪魔に秒殺で吹っ飛ばされるがこれまた段々と逞しくなっていきクライマックスでは活躍する
シンプルに悪魔と戦う悪魔祓いで話は行くかと思ったが、とある秘密が明るみになり、それらを含めて後半はド派手なエンタメホラー映画路線に行きます
しかし最初に書いたように神父と悪魔の対決って「エクソシスト」の"洗礼"を受けた世代としてはワクワクするんですよ
ラッセル・クロウが神父らしい雰囲気無くっても良いんです(笑)
しかしこの悪魔はラッセル・クロウ見たいな強面と体格で無いと倒せないかも?(笑)
とても楽しく見れた久々のエクソシスト映画でした
やはり本家「エクソシスト」はいわば"静"の中に怖さ感じる(そこに格調さえも)が、こちらはまさに"動"の見せる怖さと言ったとこですか、今風なエクソシスト映画であります

エンドロール最後に実際のアモルト神父の姿が出て来ましたが、これまたチョけた写真が良いんです
悪魔祓いとはギャップありそうな温和な雰囲気の方で…やはりラッセル・クロウと全然ちゃうやん!(笑)



★★★★ 2023.7.14(金) TOHOシネマズなんば 別館シアター11 20:50 F-15



No.19「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」

2023-07-08 21:11:00 | 2023年劇場鑑賞





先週から公開が始まったこの作品見てきました
私は「レイダース失われたアーク」「インディジョーズ魔宮の伝説」はロードショー公開時は劇場では見てなく、今は無き戎橋劇場の二本立てでまとめて鑑賞しました
以後2作は南街劇場に布施ラインシネマとロードショー公開で鑑賞
そして本作でインディジョーズも見納めです
ハリソンフォードの年齢を思えば前作でも見納めでもおかしく無いし、いわば前作のクリスタルスカルの製作自体が既に無茶でした(笑)

そして今回はさすがにちょっと無理あるかなー?と思って見たら
予想に反してめちゃおもろかったです!
前作がちょっと違う方向に行った感じだったが、今回は「レイダース失われたアーク」辺りの原点回帰な世界中飛び回っての冒険活劇になってます
御年80歳になるハリソンフォードは劇中のインディ・ジョーンズもそれくらいにしてるのが良かったですね
それでも悪党相手にスーパーマンぶりで戦うが、ちょっとしんどそうなのが良い感じ
途中で「俺は何でいつまでこんな事してるんだ」で愚痴るとこ面白い
ハリソンとインディが実年齢に合わせた設定が良かったです

最終作と言われるだけに懐かしい顔や過去作へのオマージュのような部分やセリフもあり、ちょっと感慨深い感じで見てました
カレン・アレン出てきたんも良かった
同じよう歳を重ねてますな
カレン・アレンとのボディキスのやり取りも泣ける

これで終わりのようですが、ラストワンカットはベランダに干されたトレードマークの帽子がカメラ捉えるがこのままフェードアウトして終わればグランドフィナーレ…て思ったら窓からインディ手が出てきて干してた帽子をひったくる…まさかまた冒険出る?(笑)
私はそう捉えたけど、今作が面白かったからもう少し見て見たいと言う私の願望がそう思ったのかも

80歳のハリソン・フォードにリアルタイム世代としては感慨深いが、まずはお疲れ様でした!

余談です邦題の「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」の"と"は要らん!
昨今のファミリー向け映画感がちょっと出すぎな感じがちょっとシリーズらしくない
ま、ファミリーでも楽しめるけど
"と"が入るだけファミリー感でるのはえらいもんですな
宣伝部狙った?


★★★★ 2023.7.7(金) アポロシネマ スクリーン5 20:25 F-4

 


「潮騒」

2023-07-08 00:13:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)




1974年度のイヴ・モンタンとキャサリン・ロスの恋愛映画をCSで録画して鑑賞
この作品は子供の頃見てた映画チラシの本などで存在知ってましたが、鑑賞は今回が初めてで、ちょっと前にシネリーブル梅田で女優さんの特集上映の一環で公開されてました
行きたかったが時間合わず今回の自宅鑑賞

女医との恋愛ドラマですが、大人の恋愛を育む2人の様子にチラチラとインサートされる海岸でたむろしてるゴロツキが最後にキャサリン・ロス扮する女医に絡んできて、助けに来たイヴ・モンタンが袋叩きに合い死んでしまうと言う、言われなき暴力に愛が引き裂かれると言う悲しい映画
2人のロマンスは恋愛映画らしくまだいいんだが、それ以外がいまいち私はよくわからなかった

途中トイレでおしっこ中のイブ・モンタンに唐突にカンフー攻撃しかけてくる危ない紳士
こいつは映画後半にケーキ屋にいちゃもん付けて陳列ひっくり返したりして大暴れして店主に射殺されたりする
存在が意味不明…

イブ・モンタンが刑務所に犯罪者を訪問する
銃を渡して脱獄の手伝いするわ、キャサリン・ロスの女医さんの兄貴は妻を亡くして娘と2人暮らしだが
後半は情緒不安定な感じで何かありそう?…なままほったらかしで終わる
なんか良くわからん設定がちょこちょこあってなんか微妙ではありますが、チラシしか知らなかった古き70年代の映画見れてまずは良かったです
キャサリン・ロスさん綺麗でしたよ
ヌードも見せてくれました


小説「ジョーズ」

2023-07-05 23:56:00 | 映画の話題




春に日本橋のオタロードのやや外れにあるサブカルチャー店で見つけた私のベストムービー「ジョーズ」の原作本を見つけて購入して、先日読み終わりました
ピーターベンチリー原作の国内発売の初版と言う事で、映画公開前なのか原作タイトルは「ジョーズ<顎>」表紙のビジュアルはお馴染みのサメが口を開けて上を向いてるアレですが、海面に泳いでるハズのクリシーが居ないと言う見慣れないビジュアル

で内容は本でも面白かったです
序盤は映画同様に近い展開だったんですが、映画とは途中から展開が変わってきたりします
映画ではロイシャイダー扮する警察署長プロディ 、リチャードドレイファス扮する海洋学者フーパー、ロバートショー演ずる漁師クイントの3人が主人公ですが、まずフーパーとブロディ署長の奥さんとが不倫関係に陥ってびっくり!
パーティでフーパーにモーションかけるブロディ夫人…映画でのロレイン・ゲイリーさんはそんなん微塵も無かったよ(笑)
2人でデートして、肉体関係に発展し、それを疑うブロディ署長のヤキモキする様が結構なページを割いて描写され、ところでサメはどうなった?と思わせてくれる(笑)

映画よりはトントン拍子にサメ狩りに3人出発だが、毎日一旦港に帰って翌日の朝にまた出直すと言う出勤スタイル
檻に入ってクーパーが海の中でサメと対峙するが、映画ではサメの襲撃に手を焼きながらも辛くも脱出するがこちらはサメに胴体咥えられて檻から引きずり出されて絶命!
更にクイントはロープについたモリでサメの土手っ腹にに一撃!
サメがモリ刺さったまま海に潜った時にロープに足が絡まり、そのまま海に落ちて溺死!
映画のような豪快な食われぷりではありません
沈みゆく船を前にブロディはモリで応戦!
それでも口を開けて迫るサメを前にもはやこれまで…とブロディが諦めて瞼を閉じた時!
寸前で力尽きたサメがブロディを前にして海の藻屑と沈んで消えていく…
映画のような劇的な終わりではなく気がついたらサメ死んでた見たいな
ちょっと映画から原作を読んだものとしては拍子抜けなラストでした
でも面白かったです