MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.094 「イルマ-レ」 (2006年 米 98分 シネスコ)

2006-09-30 01:24:08 | 2006年劇場鑑賞
監督 アレハンドロ・アグレスティ
出演 キアヌ・リーヴス
    サンドラ・ブロック
    クリストファー・プラマー



韓国映画のハリウッドリメイクとなる「イルマ-レ」を見に久々に懐かしい場所に帰ってきました。
思えば南街会館として古くから親しまれていた劇場が閉館して2年半・・・装いも新たになんばマルイ(大阪発進出らしい)として立て替えられ9/22にオープンしました。
そのビルの8Fに「TOHOシネマズなんば」としてシネコンが待望のオープン!
9スクリーンを誇る市内最大の席数を誇るシネコンの誕生は嬉しいけど、替わりに消えていく劇場があるのは寂しいけどね

この土地は映画にはユカリがあり、1897年2月15日に日本で初めて映画が上映され、興行が行われたのがここ旧南街会館のあったこの場所なんです。
それ記すプレートもエレベーター横に移植されております。

しかし綺麗なシネコンが出来たもんですね~ 平日ながら結構賑わってますしね。
前売りとチケットを引き換えて、いきなり一番大きなスクリーンでの鑑賞です。
椅子の座り心地の良さも格別で、これは楽チンですわ~(一応パリのオペラ座のシート作ってるメーカーの物なんだと!)
そういえばこのシネコンの特徴はプレミアムスクリーンてのがあって入場料が2400円(高!)でゴージャスな気分で映画が見れるスクリーンがあります。
専用スリッパにおしぼり、ドリンクとポップコーンのサービス、専用プランケットに専用ラウンジ・・・おまけに座席はリクライニング!寝てまうがな・・・
一応ゴージャスに映画鑑賞も出来るって事ですが、まぁ、私には縁ないね・・・

そしてそのシネコン初鑑賞となる「イルマーレ」ですが・・・

(あらすじ)

2006年、シカゴの病院で働くことになった女性医師ケイト(サンドラ・ブロック)は、湖岸に立つ一軒家からシカゴ市内に引っ越すことに。郵便受けに次の住人へのメッセージを残した彼女は、後日返事を受け取るものの、それは2004年を生きる建築家の青年アレックス(キアヌ・リーブス)からの手紙だった。

ほぼ韓国版と同じ展開で話が進んでいきますね~時空を挟んだ切ないラブストーリーですが韓国版もそうだったんですが、決して出会えない2人がそれぞれ一人称的に描かれてるので何かまどろっこしく感じてしまいます。
特にキアヌとサンドラのナレーションの声が余計に辛気臭く感じてしまいました。

ありえない時空を越えた文通はメルヘンチックでもあり、メールで簡単にやり取りが出来る現在を思えば「手紙」というアナログ的なやり取りがかえって温かみを感じさせいいですね。
ただメール並のスピードで届くときもありますが・・・(苦笑い)

タイムスリップもの何かもそうだけど、この手の映画はとにかく辻褄合わせが大変だと思いますが、「イルマーレ」もその辺はハッキリ言ってガタガタです。
未見の方々もおいでになるので、細かく書くことは出来ませんが({ネタバレ警報}発令して書いてもいいんだがツッコミ所が多すぎて、書くのがめんどくさい・・・スマン!)
メルヘンやファンタジーで片付ければそれで済むのかも知れないけど、相当無茶なことをやらかしてくれてるように思います。

あれこれツッコまず、奇跡の恋愛劇に酔い知れるのが良いんでしょうけど、鑑賞後に「あれはどうなった?」「あの事はどうなるの?」「何であれが・・・」と盛り上がると思います。

終了後電灯が点いたときのシアターの壁一面に星が煌めくオブジェの美しいこと・・・
イルマーレの「???」な余韻を感じる間もなくその日の2本目を見る為チケット売り場に急ぐのでした・・・



★★★ 2006.9.28(木) TOHOシネマズなんば スクリーン2 16:00 R-6

No.093 「ザ・フォッグ」 (2005年 米 99分 シネスコ)

2006-09-25 01:16:51 | 2006年劇場鑑賞
監督 ルパート・ウェインライト
出演 トム・ウェリング
    マギー・グレイス
    ラデ・シェルベッジア



ここ最近は海外ではかつてのホラー映画のリメイクが流行りで、今年6月に公開された「オーメン」や日本公開予定が聞かない「サランドラ」、DVDで出てる「2000人の狂人」など続々あり、企画や撮影中などを含めるとまだまだ出てきます(「死霊のえじき」「地球最後の男」など)
そしてこの「ザ・フォッグ」もかのジョン・カーペンターが監督した1979年度作品の同名タイトルのリメイクであります。
ジョン・カーペンター監督作の「ハロウィン」や「クリスティーン」のような作品とは少し違い、どろどろした雰囲気のオカルトスリラーって感じの作品で、なかなかの佳作で私は好きでしたね。
で、今回のリメイク作が待望の日本公開で、しかもジョン・カーペンター自身もプロデューサーで名前を兼ねてるって事で嫌がうえにも期待感が・・・
さて、今回はどんな感じの出来かな?

(あらすじ)

オレゴン州アントニオ島の港町アントニオ・ベイで開かれた、町の英雄4人をたたえる創立記念日の夜、町全体を覆う深い霧が発生した。何かに導かれるように帰省したエリザベス(マギー・グレイス)は、元恋人のニック(トム・ウェリング)とともに霧が起こした怪現象に遭遇する。

期待が大き過ぎたかったのかな~? 正直イマイチ期待ハズレの感がありますね~
序盤から中盤にかけてのどことなくカッタルい感じのムードはカーペンター先生のオリジナルと比べると全然落ちますね。
霧に包まれた街に海の向こうからやってきた謎の男たちに次々虐殺されて行く恐怖感は遙に旧作のオリジナルの方が雰囲気もあって怖かったですね。

今回はCGを使った映像で霧や亡霊の姿も旧作と違った格段の出来なんですが、旧作のアナログ感あふれる亡霊の姿がよかったんですがね。
予想通り、霧を使ったCG何かは良く出来てるんだけど、個人的には旧作の方が・・・

99分という時間の割りには、妙に長く感じたし、もう少し編集や演出で何とか成らないもんかね・・・・・・・・・
全体的にはオリジナルをなぞったストーリー展開ですが、現代に設定を置き換えてるのが失敗かもしれないですね。
物語の設定上はストーリーを現代に置き換えてるので、話がどうも現代に合わないような気がしてます。
全体的に疲れるような感じの雰囲気はやはり監督の力量の差なんでしょうかね~
ジョン・カーペンター先生の足元にも及ばない・・・そんな映画でした



★★★ 2006.9.23(土) 天六ユウラク座 23:00 中央通路前


No.092 「X-MEN:ファイナル ディシジョン」 (2006年 米 105分 シネスコ)

2006-09-18 00:33:45 | 2006年劇場鑑賞
監督 ブレット・ラトナー
出演 ヒュー・ジャックマン
    ハル・ベリー
    パトリック・スチュワート



「スーパーマン」「バッドマン」「スパイダーマン」などアメリカのコミックを実写で映画化した作品は結構多いですね。
日本では最初に挙げた3作品は有名で大ヒットも記録しているけど、本国アメリカではどうか知らないけど例えば「デアデビル」とか「スポーン」何かは大コケだった・・・
6年前に公開された「X-MEN」はアメコミの中でもかなりのヒット作の映画化で、正直ついにこれが映画になるかと思ったもんでした。
まぁ 原作コミックを読んだこともないしどんな内容かは知りませんでしたが、名前ぐらいは知ってたし、個人的には大物アメコミがついに映画化!という印象でしたね。

でも当時は「スーパーマン」や「バットマン」、「スパイダーマン」と比べると一般的に「X-MEN」は日本では馴染みが薄いように思いましたね。
でもブライアン・シンガー監督で映画化された1作目は大ヒットし、以後シリーズ化されて、今回がパート3にして完結編らしいです。

(あらすじ)

人間との共存を願うミュータントの組織「X-MEN」が弱体化する中、仲間を救うために死んだジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)が復活。その一方、ミュータントを人間に変える新薬“キュア”が開発され、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)、ストーム(ハル・ベリー)ら、ミュータントたちは究極の選択を迫られることになる

監督はブライアン・シンガーが「スーパーマン・リターンズ」に浮気をしたため、「ラッシュ・アワー」のブレッド・ラトナーに変更した点以外は 主要キャストは過去の2作品と変わらず登板。
何気に豪華なメンバーで構成されておりますね。

しかし前2作品を見てるのにも関わらず、まったくどういう展開だったか憶えておらず、今回もイマイチ話に入って行けなかったのが正直な感想です。
ファムケ・ヤンセンが前作の最後に死んだような気はしておりましたが、このファムケ・ヤンセンがヒロイン的な扱いなのが個人的にピンと来ないんですね~
「007/ゴールデン・アイ」で殺し屋役の印象が強いためなんですが、股座でボンドの顔を挟んで締め挙げたSMチックなファムケ姉さんの印象がどうしても頭から離れません・・・

今回は完結編って事かして御馴染みのキャラが早々に消えていくけど、馴染みがあまりないので何とも思わなかったな・・・
CGも派手だしお金もかかってそうなんだが何となく大作感が感じられない、こじんまりとした印象でした。



★★★ 2006.9.14(木) アポロシネマ8 スクリーン4 18:35 N-13

No.091 「マイアミ・バイス」 (2006年 米 132分 シネスコ)

2006-09-16 00:08:40 | 2006年劇場鑑賞
監督 マイケル・マン
出演 コリン・ファレル
    ジェイミー・フォックス
    コン・リー



1984年頃から全米で放映され人気を得たTVシリーズの映画化ですが、TVシリーズのプロデューサーだったマイケル・マンが自ら監督し、映画化したという事で正直大きな期待を寄せておりました。
製作の噂の段階では「まさか映画化は・・・無いやろな」と思ってただけにTVシリーズのファンとしては感慨深いものがありますね。

またまた思いで話になるが、レンタルビデオ店で「マイアミ・バイス」を見つけた時は正直、まったく興味もなく見るつもりなど全く無かったんですが、馴染みのレンタル店のあんちゃんに「これオモロイで・・・」と進められて見たのが最初でしたね。
アメリカではパイロット版として製作されたのがCICビクターからビデオで発売されてた物なんですが、主人公の2人ソニー・クロケット=ドン・ジョンソンとリカルド・タブス=フィリップ・マイケル・トーマスの2人の個性の魅力もさることながら、映像のカッコよさと当時流行りのヒット曲が見事に融合し何と贅沢なTVドラマかと思ったものだった。

やがてTV東京(私の方ではTV大阪)でシリーズが火曜日の夜9時に放映され毎回欠かさず見てましたね。
ソニーを隆大介、タブスを尾藤イサオがそれぞれ日本語吹き替えを担当し以後、今でも私の中ではドン・ジョンソンの声と言えば野沢那智(「刑事ナッシュ」でドンの声担当)でなく隆大介です。
時々DVD何かで見返すときもありますが、やはり派手なアクションはそんなにないけど、映像と音楽とファッションに溢れたある意味時代にマッチした異色の刑事ドラマだったように思いますね。

今回の映画版はソニー=コリン・ファレル、タブス=ジェイミー・フォックス と言う何となく雰囲気はわかるけど、でも・・・チト微妙?なキャスティングですが、これが結構TV版とは感じは違うけど、なかなか楽しめましたね。

(あらすじ)

合衆国司法機関の極秘情報がドラッグ密輸コネクションに漏洩(ろうえい)する事態が発生。それを受け、マイアミ警察特捜課(バイス)の刑事コンビ、ソニー・クロケット(コリン・ファレル)とリカルド・タブス(ジェイミー・フォックス)は南米に飛び現地の犯罪組織と接触し、情報が漏れた原因を見つけ出す任務を任された。

映画が始る前に暗転のスクリーンに浮かぶ日本語で書かれた「マイアミ・バイス」という文字の後、ポーン!と画面はダンサブルなラップが流れるクラブのシーンから始まるが、このドラマの入り方はまさにTV版の冒頭の始り方を思わすようで個人的に嬉しかったでうね。
さすがマイケル・マンとアンソニー・ヤーコビッチがTV版同様に関わってるだけの事があります。
意識的なオマージュかどうかはわからないし、私が勝手に思いこんでるだけかも知れないですが、コリン・ファレルの喋り方がドン・ジョンソンを意識してるような気がするし、バックに流れるサントラがTV版の劇中で流れてそうな曲調に聞こえてくる・・・ラストシーンで流れるピアノの曲がTV版でも良く使われた「クロケットのテーマ」のアレンジバージョンにも聞こえました。
TV版よりも当然ながらスケールも大きいし、雰囲気も少し違うが、どことなくTVの「マイアミ・バイス」を私なりに感じれてよかったと思います。
エンドロールではTVのパイロット版で効果的に使用されたフィル・コリンズの「夜の囁き」のカバーが流れて最後にトドメを差してくれましたな~

それとTV版に比べてやたらと夜のシーンが多かったのも印象的ですね。
明るく、太陽が眩しいマイアミより危険な顔を見せるダークなマイアミが舞台って感じですな。
この辺は印象が少し異なる部分で、潜入捜査というものに重点置いたストーリー展開からマイケル・マン独特の骨太な男のドラマを表現したかったのかな?
ビキニのおねぇさんも出て来ないし、昼間からプールサイドでパーティしてるような場面もないし・・・マイアミの陽の部分はあまり感じられなかったね。

それとコン・リーさん・・・さすが中国を代表する大女優さんだけありますね。
ハリウッド超大作でもまったく臆することなく貫禄で演じてました。

主要人物はほぼTV版と同じ役名なのは嬉しいけど、少し設定とキャラの変更があったね。
例えば女刑事のトルゥーディがタブスと出来てたり、TV版ではソニーの恋人でもあるサンドラ・サンチアゴが演じた色っぽい女刑事ジーナがスパニッシュな武闘派だったり・・・極めつけはスマートだったエドワード・J・オルモスが演じたキャステロ部長が巨漢の黒人に変更されてたこと。

どうせなら、ソニーのペットでもあるワニのエルビス君も出してほしかったな・・・



★★★★ 2006.9.14(木) アポロシネマ8 スクリーン7 16:15 K-3

No.090 「機械じかけの小児病棟」 (2005年 スペイン 102分 シネスコ)

2006-09-12 00:16:18 | 2006年劇場鑑賞
監督 ジャウマ・バラゲロ
出演 キャリスタ・フロックハート
    リチャード・ロクスバーグ
    エレナ・アナヤ


「アリーMYラブ」ていう有名なアメリカのドラマがありましたが、実は私は一度も見たことありません。
勿論、存在は知ってましたよ・・・ダンシングベイビーは有名だったしね~
そのアリー役を演じて人気者になったキャリスタ・フロックハート主演の本格ホラー映画がこの「機械じかけの小児病棟」です。

(あらすじ) 

エイミー(キャリスタ・フロックハート)は、イギリスのワイト島にある閉院間近の小児病院に夜勤看護士として雇われる。同僚のヘレン(エレナ・アラヤ)と交代し、彼女は勤務についたが、初日の夜に大きな物音を聞く。患者のマギー(ヤスミン・マーフィー)は、シャーロットという霊の存在を彼女に打ち明けるが……。

正直、この映画は私は完全にノーマークでございまして、天六シネ5ビルの入り口に張られたポスターでこの映画の存在をしりました。
でも・・・知らない人がほとんどだろうと思いますがね

おどろおどろしいポスターのデザインもさることながら、邦題がイカすじゃないですか。
嫌がうえにも期待してしまいます!

開巻早々に船で島に着いたエイミーを向かえの者が車に乗せてストーリーの舞台になる病院へ連れて行く場面で空撮で走る車を追いかるショットは中々ホラー映画の雰囲気が感じられて好印象ですね。
地味に押さえた音楽も70年代の恐怖映画の雰囲気が出てました。

閉鎖寸前の昔からあるような薄汚れた病院は恐怖映画の舞台としては実に効果的で、ここらはクラシカルなゴシックホラーの雰囲気を駆り立ててくれます。
病院という生と死が交差する場所が持つ独特の雰囲気は決して居心地の良い場所ではないけど、それが古い建物で夜の病院となると怖さは倍層ですね。
子供が感じるシャーロットいう名の亡霊の存在が主人公のエイミー同様に見てる観客までもが疑心暗鬼になり夜の病院の持つ独特の怖さに引き込まれて行きます。

ただ中盤あたりがどうも淡々として少しシンドイのが残念ですね。
不気味なムードは良いんだけど、少し長く感じられましたね~ 102分でなく90分程度なら調度良かったように思います。

出てくる幽霊は結構気色悪くインパクトあるし、悲しい物語の中にじんわりと来る後味の良さなど、非凡な恐怖映画だっただけに・・・途中残念だったな~



★★★ 2006.9.9(土) ホクテンザ1 23:30 6列目中央



No.089 「バタリアン4」 (2005年 米 90分 ビスタ)

2006-09-11 00:15:59 | 2006年劇場鑑賞
監督 エロリー・エルカイェム
出演 ピーター・コヨーテ
    エイミー=リン・チャドウィック
    ジャナ・クレイマー



1985年に公開されたコミカルなゾンビ映画「バタリアン」の久々の最新作の登場です。
1作目は折りしもレンタルビデオが世間に広まり、それに伴うホラー映画ブームの影響で大ヒット!
しかもこの映画のタイトルをもじって{オバタリアン}という流行語もまでも生み出すことにもなる社会的にも影響を与えた作品・・・とは言いすぎか?

それもでのジョージ・A・ロメロのゾンビとは一線を画す、ユニークなキャラは怖さと言うよりコミカルなモンスターて言う感じで、バタリアン=怖い映画ていう概念はあまり感じられないですな。
でも結構個人的にはこの「バタリアン」は好きな映画ではあります。
「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」のパロディ的な感じの作品でしたが、コミカルな作風の中にも流行りのスプラッターシーンがふんだん盛り込まれ{その筋}のファンも喜ばせたもんでした・・・あくまでも1作目はね・・・

ホラー映画ほど続編に期待できないジャンルもないかも知れないですが、その癖やたらシリーズ物が多いのも事実です。
この「バタリアン」も「バタリアン2」「バタリアン・リターンズ」と3作品製作されたがどんどんレベルが落ちたのは言うまでもない。

そして二十年ほどの時が過ぎ、何を思ってかのシリーズ最新作第4弾の登場!しかもパート5と同時製作でという無茶なことを・・・

(あらすじ)

大企業ハイブラテック社は、ゾンビ発生事故をたびたび起こしながらも廃棄された化学兵器を密かに回収し、ゾンビを生物兵器として利用する実験を行っていた。高校生ジュリアン(ジョン・キーフ)は、ある日バイク事故で負傷した友人がその実験台に誘拐されたことを知る。彼を救出すべく同社に潜入した高校生一行に、ゾンビの大群が襲いかかる。

有名俳優はピーター・コヨーテだけで後は若手俳優を使っての80年代スタイルのホラー映画の趣き。
迫り来るゾンビたちはクラシックなスタイルで、オバンバやハーゲンタフのような個性的なキャラは出てこず(最後に変なのが出てくるが)純正ゾンビが中心なのは良しとしましょうか。
しかも今回は他のゾンビ映画同様に頭を攻撃されると死ぬというオーソドックスなゾンビ。
ただゾンビとしては云わばザコキャラが大挙出てるだけでイマイチ少しインパクトが弱いと感じます。
脳みそを食べる場面も同じような描写ばかりで変化に乏しく、全体的にショボイ印象です
期待はしてなかったけど、純正ゾンビの回帰でやや無意識に期待した自分が甘かった!
アメリカではビデオスルーだったていう噂もうなずける。
パート5はますますダメやろな~



★★ 2006.9.8(金) 天六ユウラク座 23:50 中央通路前






No.088  「MAXX!!! 鳥人死闘篇」 (2004年 仏 94分 ビスタ)

2006-09-06 01:01:23 | 2006年劇場鑑賞
監督 ジュリアン・セリ
出演 YAMAKASI
    チョウ・ベル・ディン
    ロラン・ピエモンテージ



数年前「YAMAKASI」という作品で超人的なアクションで話題になったYAMAKASIのメンバーが再結集して、またしても驚くようなアクションを見せてくれるこの作品ですが、密かに期待を持って見に行ったけど残念ながら・・・これゃ酷いわ

(あらすじ)

YAMAKASIのジムの経営者レオ(ロラン・ピエモンテージ)は、タイに新しいジムを開くことを宣言する。彼とともにローガン(シャルル・ペリエール)やヤン(ヤン・ノウトゥラ)らはバンコクへと旅立つ。そこでトレーニングを始めたメンバーを、突如キエン(チョウ・ベル・ディン)率いるストリート・ギャングが襲う。

前日に同じ天六シネ5ビルで見た「マルキ・ド・サドの調教哲学」の不甲斐なさに辟易してたけど、さらに不甲斐ない出来の作品に巡り合うとはね~
まぁ、ここの映画館では珍しくないけど、その前週に見た「アルティメット」が小気味いいパンチの効いた快作だっただけに同じフランスアクション映画で、しかもYAMAKASI系のアクションって事で期待をしておりました(ちなみにその前は「ティント・ブラスの白日夢」というこれまた駄作の鑑のような映画だったけど・・・)

冒頭ビルの屋上を自在に飛び越えながらボールを投げて遊ぶ究極のボール遊びを見せてくれますが、YAMAKASI特有のビルの飛び越えや駆け上りが編集やスロー、カット割で全然と言っていいほど彼らの持ち味を活かしていない!
ここは長回しなどを中心で見せた方が彼らの技も活かされるでしょうに・・・見せ方が下手くそやね。

また支離滅裂なストーリーは単純な映画であるハズなのに、恒に「あれっ?」と「何故っ?」を観客の脳裏に植えつける複雑怪奇な展開に呆れて眠ってしまう・・・
細かい説明を省く・・・というより何の説明もなく話がいろいろ展開していくのはまるで行き当たりばったりの素人が作った映画見たい・・・
鑑賞後は「結局、あれはどうなった?」「結局、どういう事だったの?」などなど疑問が湧き、質問したくなること間違いないでしょうね。
しかもその質問には誰も答えれないであろうと言う困った映画です。

ラストは多数の人間が大乱闘・・・!でもここらになると「もうどうでもいいや!」という感じになってきてました。
こちらは睡魔との乱闘中なんですから・・・一言・・・眠い!



★ 2006.9.2(土) ホクテンザ1 22:30 5列目

No.087 「マルキ・ド・サドの調教哲学」 (2005年 伊 87分 ビスタ)

2006-09-05 01:06:06 | 2006年劇場鑑賞
監督 アウレリオ・グリマルディ
出演 サラ・サルティーニ
    アントネッラ・サルヴッチ
    ヴァレリオ・タンボーネ



最近めっきり無くなりましたが、洋画のポルノ映画が劇場で昔よく上映されていて、邦画でもある日活ロマンポルノが日活系の劇場で上映されてたように洋画ポルノ(洋ピン)もだいたい公開される劇場も決まってました。
当時は小中学生だったので勿論見ることはなかったけど、近所にそんなんを専門に上映してる劇場もあったし、たまに名画座などで一般作と洋ピンが週替わりで上映される時は予告だけ見れたもんでした・・・
そこでシャロン・ケリーやジェニファー・ウェルズ、トレーシー・ローズなどの女優さんの名前を覚えたし、「アブノーマルテクニシャン」「SEX探偵団」など映画のタイトルだけやけに頭に残ったもんでした。
そういった洋ピンの中でも「ディープ・スロート」「グリーン・ドア」などは映画史に残るような傑作だと言われるのは後に知りましたが・・・
また「ナチス女子収容所/悪魔の生体実験」のようなポルノでありながら残酷なスプラッタームービーでもある作品も公開されていました。
案外と今見れば「これぐらいなら一般作でも大丈夫では?」と思うのもあったかもね。
80年代の中頃になると内外ともポルノは劇場映画からビデオの時代を向かえ、気が付けば劇場から洋ピンが消えていました(この辺は傑作「ブギーナイツ」で描かれてましたね)

それでも昔なら洋ピンの劇場で公開してそうな作品も時々ありますね。
この「マルキ・ド・サドの調教哲学」もそんな1本ですな

(あらすじ)

情熱と欲望に支配されているドリアン・サンタンジュ夫人(アントネッラ・サルーシ)は、弟から聞かされていたドルマンセ侯爵(バレリオ・タンボーネ)の快楽主義、肉体至上主義の話に色めき立っていた。そのころ、夫人の元には、性の喜びを教えてやるために預かることになった18歳のユージニー(サラ・サルティーニ)が訪れる。

まず安いコスチューム劇を見てるような感じで、淫乱なオバはんと種馬のような男に可憐な少女が性悦びを教えられていくストーリーだが、可憐な割りにはオバはんと種馬のSEXを見て欲情したり、恥じらい一瞬見せるもののスグに順応する当りは「無垢な少女は見せかけかい!」と軽くツッコミを入れておきました。
アナルSEXにレズありホモもありと登場人物が少ない割には色んな趣味を持つスケベな方々の特別授業が展開される。
それも時には性の哲学(?)をカメラ目線で画面から観客に語りかけてくれる(語りかけていらんわ!)
しかしここは天六シネ5ビルの深夜興行・・・少ない観客の9割は爆睡でした(私も途中意識飛んでます)一言・・・オモロナイ!



★ 2006.9.1(金) 天六ユウラク座 23:50 中央通路際



No.086 「UDON」 (2006年 日本 134分 シネスコ)

2006-09-04 00:50:27 | 2006年劇場鑑賞
監督 本広克行
出演 ユースケ・サンタマリア
    小西真奈美
    鈴木京香



麺類・・・個人的に好物でありますが、どちらかというと中華そば=ラーメンが好みでうどんはあまり食べないです。
勿論、嫌いではないけどちらかと言うとコッテリしたのが好みの私はついついラーメンの方へ行ってしまうな~
「UDON」と言うタイトル通り、うどんが次々画面に出てきて、それも香川県の実際の讃岐うどん屋さんが次々と出てくる。
こういう映画見た後はついついうどんを食べたくなってしまいそうなもんだが・・・意外とそんな衝動には駆られなかったです・・・ラーメンなら違ったかも?

(あらすじ)

ストーリー: 成功を夢見てN.Y.に渡米していた松井香助(ユースケ・サンタマリア)は、挫折したことにより故郷の田舎町に戻ってきた。借金を背負い人生のどん底にいた香助の前に、地元の雑誌社で働く編集者の恭子(小西真奈美)が現れる。香助は恭子や地元の人々と触れ合ううちに地元の名産品である“うどん”の魅力に目覚め始める。

主演のユースケサンタマリアは「踊る大捜査線」シリーズあたりから映画やTVで注目されてるが、今回もいつものテンションで演じているけど、どんな役を演じても皆同じなんやね~ やたらと騒々しいしね。

夢破れた主人公が地元の名産「讃岐うどん」で一大ブームを巻き起こすキッカケを作り、それが自身への成長と親子や家族との絆の大切さを感じていくというストーリーだが、ブームにより街が活性化して潤うけど、その弊害として壊れていくものもある・・・て言うところ現実的でリアルでしたね。
繁盛した為に味を落としてしまう店や繁盛した為に近所の苦情が寄せられ閉店に追い込まれる店があったりと単に成功物語にしていないですね。

後、この監督お得意の随所に散りばめられた小ネタが判る人にはニヤリとさせる部分あり!
自身の監督作「サマータイムマシンブルース」のボンクラ学生が出てきたり、うどんネタで「ブレードランナー」での台詞「うどん4つくれ!」「2つで充分ですよ~」の有名?な台詞もしっかりカバー!相変わらずの映画マニアぶり見せ付けています。

ところでこの作品を見た劇場「千日前OSスバル座」が今月24日を持って閉館・・・また一つ思い出のある劇場が無くなるの寂しいですね。
見やすいスタジアム式の客席に大きく湾曲した巨大スクリーンもこの「UDON」で見納めとはね~
古くからある劇場だけどアランドロンの「愛人関係」から今のビルの中にある劇場のリニューアルしたようだが、ここで初めて見たのはたしか「ベンジー」だったな~

広いロビーには過去ここで上映された作品のチラシが壁一面に張られてたり、昔の外観の写真が飾られてたり結構資料や歴史にこだわった劇場だったね。
パンフレットやチラシ、前売りの半券なども販売してたマニアには嬉しい劇場でもありました。
閉館記念として「2001年宇宙の旅」「タイタニック」「風と共に去りぬ」が連続上映され、大画面で大作を公開して最後の役目を終えるようですね。
22日からはすぐ近くに9スクリーンがあるシネコン「TOHOシネマズなんば」が入れ替わりにオープン・・・時代の流れを感じさせますね~



★★★ 2006.8.31(木) 千日前OSスバル座 15:50 中央端