MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.05「サン・セバスチャンへ、ようこそ」

2024-01-28 23:19:00 | 2024年劇場鑑賞





久々のウッディアレンの作品を見ます
なんばパークスシネマのロビーのドリンクコーナーの売店に長蛇の行列!
見ればほとんど男性陣…本日から公開のガンダムの最新作のようです
しかし店員が「本編開始まで5分です!」と叫ぶように案内してるが、ガンとして並んでるツワモノ達はよほどジュースやポップコーンが欲しいの
な?


そんな盛り上がりを見せてるガンダまムと対称的にウッディアレン監督最新作は観客5人だけ…

主人公の作家モートが映画の広報をしている妻に付き添いサンセバスチャン映画祭に訪れる
妻が映画監督と浮気してると言う疑惑を持っている為着いて来たのですが…そんな彼も女医さんと出会い…

ウッディアレン作品でありそうな4人の男女による恋愛喜劇
しかし主人公モートが現実の出来事に過去のヨーロッパ映画の名作の一場面と被せて妄想する癖があり、
ゴダールやトリュフォー、ブニュエル、ルルーシュなどの名作へのオマージュが出て来るのが特長です
私、この辺の監督作品はあまり見てない為にあまりオマージュが分からなかったですね
わかってたらもっと楽しめたかも?

映画愛に満ちた作品…それもウッディ・アレンの映画愛
例えばモートとエロい中年熟女になったジーナガーション演じる妻と浮気相手のイケメン映画監督が3人でディナーするシーンでモートの目の前で妻と映画監督がヨーロッパ映画讃美をラブラブで語り合うのに対抗するかのこどくモートはアメリカ映画を熱く語るが2人に全く相手にされない場面の切なさがどことなく笑える
まさにウッディ映画の真骨頂

このモートが現地の女医さんと出会い、夢中になっていく事から、しょぼくれた親父がどんどん活力みなぎってくる(笑)
病気でもないのに、調子悪いとか、出来物が出来たとか理由付けて会いに行こうとするモートの可愛らしいまでの老いらくの恋が微笑ましい

ウッディの映画らしく華やかな洒落た街の恋模様のラブコメだが、今回はモートを中心とした老いらくの恋がメインとなるので、浮気妻を見返してやれ!ってこの親父さんを応援したくなる
なかなか良かったけど、オマージュされてる映画をあまり見てないので、100%楽しめなかったのが残念
個人的に残念!
まだまだ修行足りません


★★★ 2024.1.26(金) なんばパークスシネマ シアター3 21:10 F-3






No.04 「バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト」

2024-01-26 17:18:00 | 2024年劇場鑑賞





「悪魔のシスター」に続いて同じ劇場1にて公開のこの作品
これもリバイバル作品ですがタイトル知ってるぐらいで未見でした
主演はハーベイ・カイテルで、先日見た「レザボア・ドックス」と同時期の出演のようです




前の記事に書いたピンヘッドのヘッド

麻薬、買春、賭博と警部補でありながら悪業に手を染める主人公の日常が描かれるが、ある日尼僧への強姦事件が発生
高額な賞金を前に借金返済の為に犯人逮捕に張り切るが、尼僧は犯人を赦すと言う選択をし、そんな尼僧を前にダーティー刑事の心に変化が…

何よりもだらしない主人公の刑事の堕落ぶりが凄まじい
底の中の底のようなダメ人間をハーベイ・カイテルが熱演
フリチンで珍味な踊りを見せたり、情けなく泣き出したり、強盗から盗んだ現金を巻き上げ、事件現場でも野球賭博の話題で盛り上がるし、職務質問で止めた車に乗った女子2人組を強迫して、パンツ脱がして尻を出させたり、男根を咥えた時の顔をさせて、それ見ながらオナニーをこく…
暇あればコカインばかり吸い込むまさに愚の骨頂のような男

しかし強姦された尼僧が犯人達を赦すと言う事を聞いて己の愚かさに目覚めるんだが、正直内容以上にハーベイ・カイテルの迫力ある演技が最大の見所と言う作品であります

ダーティー刑事が信仰に目覚め、目の前に血まみれのキリストを見た時「何故もっと早く出てきてくれなかったんだ!」と泣き崩れる場面は人間の弱さ愚かさを初めてこの刑事が見せる
しかし初めて犯人を赦す気持ちになっても、それまでに無くした物の大きさは彼に取って取り返しの付かない物となり、まさに破滅的な人生を後悔する事になる
人間の弱さが出た作品だと感じました


★★★ 2024.1.23(火) シネマート心斎橋 劇場1 20:15 F-11





No.03 「悪魔のシスター デジタルリマスター版」

2024-01-25 00:19:00 | 2024年劇場鑑賞



シネマート心斎橋に久々に登場
嫁さんが友達と韓国に遊びに行ったので仕事を早めに切り上げて、ここぞとばかり映画のはしご

まずはDVDでしか見た事なかった70年代の恐怖映画「悪魔のシスター」のリバイバル!
「エクソシスト」から始まるオカルト映画ブームの頃に公開されていて、これも悪魔出てくるやつ…と子供の頃思ってた
しかし悪魔は出て来ずサイコスリラーだったと知るのはホラーファンになった10代の終わり頃です

シネマート心斎橋来たらまだヘルレイザーシリーズの上映していて、ロビーにはスタッフ手製?と思われるピンヘッドの頭とパズルボックスが…かなりの完成度です

この映画の監督は私の好きなブライアン・デ・パルマ
この作品で日本初登場だったようですが、恐怖映画でもありながら今の現在ならサイコサスペンスのジャンルに入るかも?と言う作品

ヒッチコック再来と言われたブライアン・デ・パルマ監督ですが、この頃からヒッチコック監督への傾倒が見られます
部屋の中でナイフで刺されて瀕死の男が窓越しに向かいのアパートの窓に向かって助けを求めるシーンで男の部屋側と向かいのアパートの窓から見た側を2分割画面で同時に見せる手法や、切り離されたシャム双生児が生き残った片方のダニエルに多重人格としてもう1人が存在感すると言うのも「サイコ」を思わす
ラストのワンカットもヒッチコック映画に出てきそうなユーモアがあっ
たりして、デパルマ監督の敬愛ぶりが伺える
バースデーケーキやソファーの使い方も効果的で初期の頃からデパルマ節が全開で改めて楽しめました
全体的に「サイコ」+「裏窓」と言ったとこに殺伐としたいかがわしさをシェイクした作品

そして主演のマーゴット・ギターが改めて見たら良いんです
切り離されて亡くなった妹が乗り移って多重人格となり、ダニエルに言いよる男には嫉妬をした妹ドミニクが現れる
この使い分けを見事に演じております
ダニエルの時は男受けしそうな視線とかったるい話方がまた良いんですが、ドミニクに豹変した狂気の振る舞いもマーゴット・ギターのエキゾチックな顔立ちからくる恐ろしい形相で迫力ありました

1974年公開の恐怖映画を50年越しの劇場 堪能させて貰いました


★★★★ 2024.1.23(火) シネマート心斎橋 劇場1 18:20 F-1



No.02 「レザボア・ドックス」

2024-01-17 19:32:00 | 2024年劇場鑑賞





言わずと知れたタランティーノ監督のデビュー作
これはビデオでしか見た事無いので、劇場スクリーンで初鑑賞
きっとそんな人が多いのかして、場内は結構盛況です

銀行強盗に入った犯行グループが、待ち受けた警官隊から逃げ出して、待ち合わせ場所に…


集まって誰が裏切り者か疑心暗鬼になるのを会話劇で見せる
まさにタランティーノ監督の原点と言うべき作品

冒頭のファミレスでのマドンナの曲に付いて盛り上がるたわいの無い会話劇からして有名ですが、それぞれの個性のぶつかり合いをテーブルの周りをカメラが回りながら描いていく
犯行後も集合場所の倉庫であーだこーだと会話が中心に描かれて、私はこの辺でちょっとウトっとした(笑)
サイコなマイケルマドセン演じるブロンドがラジオの曲に乗って、人質にした警官の片耳を削ぎ落とすシーン辺りからドラマが一気に加速する
裏切り者の正体、そして壮絶なラストと見応えあるシーンが終盤続く
この映画を最初に見た時はまさに人を選ぶ映画だと思いましたが、まさに今見てもそう思います
しかしタランティーノ監督の作品が後に数々作られましたが、まさにその根幹となる部分を見た作品でもありました

また何より絶妙な音楽の使い方がたまりませんね
印象的なのはマイケル・マドセンが踊りながら警官の耳を切るときにかかる「スタック・イン・ザ・ミドル・ウィズ・ユー 」、そしてオープニングに強盗に向かう為にレストランの駐車場を並んで歩く時に流れる「リトル・グリーン・バッグ」
並んで歩く曲と言えばこれか、Gメン75のテーマて感じです(笑)


★★★★ 2024.1.13(土) なんばパークスシネマ シアター5 20:40 J-3

No.01 「エクスペンダブルズ ニューブラッド」

2024-01-15 11:31:00 | 2024年劇場鑑賞




やっと今年の一本目
ジルベスタースタローンを中心とした傭兵軍団が活躍するシリーズ最新作

しかし豪華アクションスターで固めた1作目は画期的でした
2作目、3作目と続くたびに次は誰が参戦?と予想したりしたもんでした

スタローン筆頭にジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレン、ジェット・リー、ブルース・ウィルス、アーノルド・シュワルツネガー、ウェズリー・スナイプス、ジャン・クロード・バンダム、ミッキー・ローク、ハリソン・フォード、メル・ギブソン、アントニオ・バンデラスetc…3作品の中でこれだけのビッグネームを連ねるのは画期的でした

そして前作より間が空いての4作目はミーガン・フォックス、トニー・ジャー、そしてビッグネームはアンディ・ガルシア…ちょっと寂しくなりました
最初の段階ではスタローンはジャック・ニコルソンやクリント・イーストウッドを口説きたいようだったが…

この作品は核兵器のボタン盗み出したテロリストからボタンを奪回しにエクスペンダブルズが乗り出すと言うストーリー
しかし早々にメンバーの中で一番身体の動かなさそうな(笑)1名が早々に画面から退散
波乱の幕開けだが、こう言う映画見慣れた映画・ファンはきっとまたイイとこで出てくると想像が着く(笑)
ドラマの中心はジェイソン・ステイサムの映画になりますが、途中から出てくトニー・ジャーがアクションに良いスパイスを出してました
敵役のハイパーアクション映画ただ「ザ・レイド」のイコ・ウアイスとのムエタイvsシラット対決が実現しなかったのが残念
と言うかこの2人をキャスティングしながら対決させないとは…ないわー(笑)

過去作と比べたらかなりしょぼくなったけどオールスター祭り「エクスペンダブルズ」シリーズと切り離して見たらちょっと"豪華なB級アクション映画"てな感じで楽しめましたよ
何より104分と言うちょうど良い上映時間に黒幕の正体(キャスティングと役柄知った時点で予想着いた)を始め、先の読めるドラマの展開にクライマックスには絶対出て来よると思った人が出て来たりと分かり易い鉄板仕様の安心して見れるアクション映画
これ褒めてます!(笑)


しかしもう次は…それこそニューブラットなメンバー総入れ替えの可能性もありかも
しかし顔見せ程度でもスタローンの居ないこのシリーズになった別もんやしね



★★★ 20141.12(金) アポロシネマ スクリーン7 20:40 F-3


2023年ベストテン…改めベスト5

2024-01-01 00:13:00 | ベストテン

明けましておめでとうございます

今年も拙いこのブログをよろしくお願いします

まずは恒例2023年ベストテン改めベスト5です


第5位 「バチカンのエクソシスト」




武闘派神父が悪魔と対峙する

神父がラッセル・クロウならそうなるわなー(笑)

年末のエクソシストよりこっにが好き


第4位 「RRR」




昨年公開の映画だが超ロングランの為今年鑑賞

ロングランも納得のインド娯楽マサラムービー


第3位 「ゴジラ-1.0」




戦後の日本を舞台設定にしたのが大正解

よって今まで見た事ないゴジラ映画の風景になりました

敗戦ショックから復興する日本を再び絶望に叩き起こすゴジラの暴れっぷりが凄い


第2位 「FALLフォール」




そのぶっ飛びの高さの設定が映画を超えて体感する擬似アトラクションのような作品

それだけでなく状況が途中から一変するドラマも面白い

ほんとめまいしそうな映画


第1位 「バビロン」




映画愛に満ちたバズラーマン監督の快作!

マーゴットロビーのダンスが最高

スピーディーなテンポとスクリーンから溢れる音の洪水に189分があっと言う間に過ぎ去った!



2023年ベスト5


1位 バビロン

2位 FALLフォール

3位 ゴジラ-1.0

4位 RRR

5位 バチカンのエクソシスト


ワースト

ひみつのナッちゃん


今年も映画を劇場を楽しみましょう!