やっと今年最初の劇場へ
アポロシネマで「クリード 炎の宿敵」
館内は男性が目立つますね
さすがロッキーシリーズ
冒頭最初に画面に登場するのは主人公アドニスグリードでもなければロッキーてもなくドラコ親子なんですね
ウクライナの冷たい町のリングで試合をしている
ここらで私この映画の不穏な空気を感じれる
いつものスポ根スタイルのロッキー映画ではないのか…?
一転して次は世界戦に挑むグリードとロッキーの場面に変わる
寒々しいウクライナの場末のリングとは対照的にきらびやかなビッグアリーナでのタイトルマッチ
これは今までのロッキーの作品とは立場が逆に作られた設定になりますねー
展開としてはどこかで見たストーリー展開と思いきや、「ロッキー2」のセルフリメイクみたいな設定の話やないですか
グリードが結婚して子供が出来て…そしてヴィクタードラコの挑戦を受けて立ちトレーニングを始める
ロッキー4のトレーニング見たいに…
ファイトシーンもロッキーシリーズの展開や映像表現を下地にしているようにも感じます
やはりグリードシリーズもロッキーシリーズなんですね
またビル・コンティのあの名曲もここぞのタイミングでかかってロッキーファンを喜ばせてくれます
作品的に私は中盤に中だるみが少しあったように思いましたが、だいたいがグリードのシーンだったように思いましたね
やはりロッキーシリーズは敗者が強いものに向かっていく話ってイメージだからチャンピオンで恵まれた環境にいるグリードより、親子で悲壮感をヒシヒシと出してるドラコ親子の場面の方に力が入ってしまいました
おまけにブリジット・ニールセン扮するイワンの別れた元妻は成功者として出てくる…ますます人生の敗者感を煽るドラコ親子…耐えるドルフ・ラングレンの姿に泣けてきますね
いつもながらのパターンですが、まさにロッキーシリーズて感じで良かったです
グリード夫婦とロッキーの疎遠になった息子への思い、そしてドラコ親子…3組にそれぞれの思いがあるドラマがそれぞれの思いとともに進行していきます
終わって見ればやはりロッキーにハズレなし(5はハズレたが(笑))の印象でした
ただグリード側からこの作品見るのが正当なこの作品の見た方かも知れませんが、ドラコ親子側から立ち位置変えて見たらちょっと違った作品とテーマが見えてきます
負の人生を歩んできた屈辱感と切なさにまみれた父親とハングリー感半端ない息子のギラついた姿からこの作品見たら哀切感漂う親子のドラマがみえてくる
そういう意味で行けばブリジット・ニールセンが席を立つ場面が一つのクライマックスになるかな?
私はそっちから見たパターンのこの作品が好きです
サブタイの炎の宿敵とはグリードとロッキーの事なのかね?
いつものスタローンより悲壮感と憎しみに燃えるドルフラングレンが印象的でしたね
★★★★ 2019.1.11(金) アポロシネマ スクリーン2 21:00 E-24