続いて降りしきる雨の中に移動してTOHOシネマズなんばで見た作品がこちらの作品
アフガニスタンでタリバンの破壊兵器を捜索するジョン・キンリー曹長率いる部隊の現地通訳として雇われたアフガン人通訳のアーメッドが雇われる
ちょっと癖のあるアーメッドだが、キンリー軍曹の信頼を得ていく
そんなある時、タリバンの総攻撃を受けた部隊はキンリーとアーメッド以外は全滅!
タリバンの追撃をかわしなが、逃亡していくが重傷を負ったキンリーをアーメッドは執念で基地まで連れて帰る
後に帰郷したキンリーはアーメッドがタリバンに狙われている為に家族共々姿を隠してる事を知り、救出しアメリカへ連れて帰る事を決意する…
戦場から救いに行く映画は過去にも「イントルーダー」「BAT21」とか私は思い浮かぶんですがこの作品は救いに行くのは後半部分でストーリーとしてはそこに至る過程のドラマが大半になっていて、単に戦争アクションになってないのが良いですね
キンリーが負傷して意識もうろうとしてるなかアーメッドが手製のストレッチャーを使いキンリーを乗せて、タリバンが張ってる道路を通らずに険しい山道を行き、途中からリアカーに変えて山を登っていく
タリバンと遭遇しながらも奇跡的に逃げ仰るまでの道のりが凄く力が入り、クライマックスの戦闘シーンよりこちらの場面の方が印象的でした
1人で搬送する汗だくになり、悲壮感と疲労困憊になるアーメッドの姿がなかなか感動もので演じるダール・サリムが熱演です
キンリーがアーメッドを保護して、アメリカ永住権を与えて連れて帰ろうとする後半も単身ランボーのように殴り込みに行って戦うと言うより最初は民間軍事会社を使って行おうとするのも自然
ただ思うように会社が動いてくれないので単身乗り込んで行くんですがね(笑)
ここからは前半と比べて駆け足な展開だがラストのタリバンとのダムでの攻防は、ダムに穴いたらどうすんねん!とか要らぬ心配しながらも見応えあり
ここで予想通り?やはりアメリカは強い!て言う所見せてくれます(笑)
監督はあのガイ・リッターなんですが、監督がお得意のトリッキーなカット割や描写が殆ど無いのも良かった
この作品にはそう言うのは要らないですね
ただ救出されたキンリーか本国に戻った後、意識もうろうとした中、アーメッドに手製ストレッチャーやリアカーて運ばれてる場面を端的にフラッシュバックしながら思い出すシーンはキンリー目線でもう一度見せてくれる所はこの監督らしさが出てましたね
キンリーが恩人であるアーメッドに対する気持ちが奮い立つ描写として効果的でした
エンドロール前にアフガニスタンから米軍撤退後に多数の米軍に協力したアフガニスタン人が殺された事が明かされるが
米兵とアフガニスタン通訳と収まった実際の写真が多数エンドロールの時にぬがされ、この作品は米兵が主役でなく、この表には出ない現地のヒーロー達を讃え、鎮魂してるかのような作品なのだと感じました
★★★★ 2024(火) TOHOシネマズなんば 別館スクリーン12 20:35 D-5