MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.27「AKAI」

2022-09-21 12:16:00 | 2022年劇場鑑賞





赤井英和と言えば我々世代は浪速のロッキー!
ケンカボクシングで話題を集めて注目していたボクサーでした
毎試合秒殺KOの連続で今で言う井上尚弥のような感じでした
少なくともこちら関西では…
世界チャンピオンにもなれんで!
世界挑戦の時が楽しみで仕方ありませんでした
いよいよ世界戦決定!
1983年7月7日の七夕決戦
しかし私は同日に新日本プロレス大阪大会を見に行ってた…こちらも七夕5大決戦!
長州力vs藤波辰巳のWWFインター戦をメインにブッチャーvsマードックの遺恨戦、タイガーマスクvs寺西勇のJヘビー級戦とプロレスブーム最盛期にこちらも蹴る訳に行かず、赤井の世界戦は見れませんでした
当時我が家はビデオデッキも無く録画なんて気軽に出来なかったしね
赤井と聞けばその事が思い浮かびます
また私の仕事場に子供連れて現れた事も思い出される
「すみませーん!」とめちゃデカい声で入ってきたが印象的
一目見て赤井英和とわかりました
この時の子供が現在プロレスラーで活躍中の赤井沙希でした

この作品は赤井の息子の赤井英五郎が監督したドキュメント作品
赤井のKOシーンがふんだんに出てきて懐かしい!
やはり強かったんやなーと
しかし相手ヘロヘロでも当時はレフェリーはなかなか止めないですね
そして世界戦まで一気に行きます
この試合は時間を割いてますが、途中のラウンドから「ロッキー」へのオマージュとばかりに「ロッキー」のクライマックスに流れるビルコンティ作曲の♫ロードワーク
がかかる
また画面に良く合います
浪速のロッキーだけに映画「ロッキー」の曲が使われてます
そして復帰戦から運命の大和田戦
この試合もラウンドごとに見せてくれるが
明らかに赤井がおかしいのは明らかでしたね
そのあとは大和田戦以降の赤井の様子が描かれている

これ大阪の朝日放送が赤井の試合だけで無くプライベートも密着していて
良くこれだけ撮ってたなーと思います
朝日放送の蔵出し映像を繋いで現在の赤井が当時を振り返るインタビュー映像を挿入して完成したドキュメンタリー作品となります

正直テレビ放送の番組でも良さそうな気もしましたが、ただ試合のシーンはやはりスクリーンだと迫力が違う
過去映像を繋いで赤井英和の軌跡を辿るのもドラマチックでなかなか良かったと思います
後の赤井しか知らない人には軽い衝撃があるかも知れませんね
関西人には役者としてだけでく「なにわ友あれ赤井英和」見たいな関西ローカルのバラエティー番組などでもお馴染みでしたからね
そういえば随分前に関西ローカル番組で赤井英和の現役全試合ノーカット放送の番組ありましたね
あれも貴重でしたね



★★★ 2022.9.16(金) なんばパークスシネマ シアター8 20:50 J-13


「格闘技世界一 四角いジャングル」

2022-09-16 17:26:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)





懐かしいですね
これは天王寺ステーションシネマで見ましたね
格闘技のドキュメントと言えば三共映画
梶原一輝が作った映画会社と記憶しますが、少年マガジン掲載の同名劇画の映画版でした
何よりこの作品から溢れ出る昭和感が溜まりません
「今、格闘技に若者達が熱狂」と言うナレーションにリングサイドの観客の様々な表情が登場するがナレーションに反して写ってるのはオッサンばかり…(笑)
今の格闘技イベントは若者が多いが昭和それも70年代はまだまだ年齢層は高かったですね

プロレスとキックボクシングを中心にムエタイ、空手、相撲、ボクシングなど様々な格闘技に焦点を当てるが梶原一輝がやってるだけにジャンルに偏りがありますね
藤原敏男やベニーユキーデのキック勢とアントニオ猪木が中心となりますが、当時人気のあったベニーユキーデなどは劇画ではめちゃくちゃ可愛く男前に書かれてるんだが実際は間寛平顔で当時はそのギャップをネタに友人と盛り上がったもんでした

新日本の道場の練習風景はいかにも暑そうな道場と床に溜まる汗がリアリティーがあります
まさにフィルムならではの質感だと思いました
また試合は映画用のカメラでテレビ放送のカメラとは別で撮ってる為にかなり迫力があったんですね
ローキックの炸裂する音やアンドレザジャイアントが何か試合中にレフェリーに文句言ってる言葉とか臨場感があります

格闘技戦も出て来ますが、かつてのPRIDEや昨今のRIZINなどは総合格闘技なので統一ルールで闘うが、この時代はまさに異種格闘技戦
それぞれの競技のスタイルをすり合わせたルールの試合だけに他流試合感のあるスリリングさがあり面白かったですね
今、思えば…
ミスター高橋の暴露本以降プロレスをショーとして認知されてる昨今
しかしこの時代はなんだかんだでやはり勝敗はガチ?と思ってたグレーな胡散臭さが楽しかったですねー

意外とこの作品では極真空手が少ない目
元祖顔面凶器の真樹日佐夫や添野義二、中村誠など懐かしい顔ぶれが劇画読んでた頃を思い出させてくれました
ラストを締めるのが熊殺しウィリー・ウィリアムス
本当に熊殺したがどうかはさておき、猪木との最大の決戦の実現を示唆して終わる
格闘技ドキュメントは最近無いけど、やはりこの頃の格闘技界は面白かったですな
それを感じさせてくれた久々の再見でした




No.26「激怒」

2022-09-13 12:08:00 | 2022年劇場鑑賞




テアトル梅田が今月を持って閉館になると聞いたのは最近の事

一度最後に行きたいなーと思って行ったのがこの超マイナーな作品

激怒すると大暴れしてしまう中年刑事の深間が主人公
相変わらずの問題を起こし、死人まで出してしまった事で海外の更生施設で治療を受け、数年後に復帰したら町は住民による自警団が支配し、パトロールと称したリンチや殺人など暴力による平和を維持する街に変貌
警察も自警団に逆らえず、深間も怒りをグッと溜め込みむが…かつて可愛がって不良たちや気にかけて入れ込んでいた女などが姿を消していた理由を知り遂に…

この作品はどれだけ無茶苦茶暴れてくれるかが私の鑑賞ポイント
その点は私が期待大き過ぎたせいもあったかも知れない
刑事に復帰したら署長がかつて自分より下だった若い刑事が署長になり踏ん反り返っていた
まるで「男たちの挽歌」のティ・ロンのような状況の中、変わり果てた街の不条理な風景に怒りがフツフツとこみあげる
可愛いがってた不良は掃き溜めのような場所に追いやられ、気にかけてた女はタトウーを焼かれ全身ケロイド状のような身体にされついにラストで爆発!となるんですが、相手が弱い普通の市民て事でやっつける手応えはあまり無い
しかも人数割と少ないしね
でも主人公がためにためて爆発する展開は日本人好みで私もこんな映画は大好きです
個性的な役者たちの芝居も良かったが、悪役の町会長、トニーリュウ見たいな顔した署長がナイスな悪役振りで良かったです

もちろん主人公の深間を演じる川瀬陽太さんのブチ切れ具合も良いです
手首が折れて突き出た骨で相手を刺しまくる狂気の戦法はなかなかスッキリさせてくれました

監督の映画ライターでもある高橋ヨシキの映画でやりたいバイオレンスが詰まった作品
ただ全編に渡る音楽のノイズ系はちょっと苦手



★★★ 2022.9.9(金) テアトル梅田 シアター2 20:50 E-15


No.25 「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」

2022-09-09 20:24:00 | 2022年劇場鑑賞




やっとこさ見れたシリーズ完結編?
今回は恐竜の数も増量されて、しかもジュラシックパークの懐かしいメンバーとワールドのメンバーが夢の共演と言うのが目玉でもあります

恐竜と人間が共存する世界で、恐竜が不当に拉致され、ひどい環境の中で家畜のように放置されてるのは現実のペットなどの悪徳ブリーダーを思わす
そんな感じでこの作品は現実的な部分で恐竜達との関係を連想させる
しかし私はそんなんより恐竜達が大暴れするのをメインに見てたので楽しかったです
最初に「ジュラシックパーク」を見たような映像の衝撃は無いけど、色んな意味で現在の映画に大きな影響を与えたシリーズの完結編になかなか感慨深い
しかし本当に完結するんかな?
まだまだストーリー的に作れるよ(笑)


★★★★ 2022.9.8(木) アポロシネマ スクリーン7 11:40 D-15


No.24「ブレット・トレイン 」

2022-09-04 10:13:00 | 2022年劇場鑑賞




伊坂幸太郎原作の小説をハリウッドが映画化
東京から京都へ行く新幹線(劇中、新幹線とは一言も言ってないがどう見ても新幹線…しかし車内はあり得ないくらい凝った作りだが)に乗り込んだブラピがカバンを巡って殺し屋らと派手な殺し合いをする
ま、そんな単純なアクション映画だろうと思いきやタランティーノテイストの変則な脚本にガイリッチー映画に出そうなどっかブチギレたキャラの殺し屋のオンパレード、細かい遊び心も満点の予測不能なバイオレンスアクションコメディ

殺し屋に色んなキャラが出るけど、ブラピ以外で中心になるのがオレンジとレモンコードネームの黒人と白人の2人組
この2人がきかんしゃトーマスの話題など会話の応酬が長々続くのはタランティーノの作品見たい
でもトラボルタとジャクソンのコンビを連想させるんだが、ただ2人のようなシャレタ会話でなく、ちょっとグダグダ(笑)
意外な展開の作品で、思ってたより面白く見れました
ワザとなのかまたは未だにそう思われてるのか変な日本の描写とあり得ないくらいの奇怪な列車内の内装、そして1本1000円のミネラルウオーター
そんな適当?な部分も含め複雑ながら楽しんでました
クライマックスに流れる♫ヒーロー!
ボニータイラーでなく麻倉未稀てのが良かった(笑)
チャイニング・テイタムやライアン・レイノルズらのカメオなど遊び心も満載のマンガのような怪作
意外とおもろかったです



★★★★ 2022.9.2(金) アポロシネマ スクリーン1 21:00 J-2

No.23「ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV」

2022-09-03 00:32:00 | 2022年劇場鑑賞




やっと我が家を襲ったコロナも落ち着いて待望のこの作品見れました
1985年作品の「ロッキー4」それまでとはちよっと異質の作品
やはり時代がら80年代の作品らしくロックやポップミュージックが流れMTV感覚の作品になってました
1番派手な作品ですが私は好きです

私はロッキーシリーズで唯一劇場で見てないのが「ロッキー4」やったんです
当時はレンタルビデオ黎明期で、映画をレンタルして見るのにハマってたので、この作品もビデオでしか鑑賞してません
しかも日本公開前の海賊版!
画質はまだマシな方だったかな…

今回スタローンが本当に作りたかったロッキー4を40分以上の新映像と差し替えて完成させた
91分が94分になったが半分くらい入れ替えた画像とは?
新たなロッキー4の誕生です
一応見た後に旧作をDVDで見て違いを感じて見ました

そして今回は冒頭だけ言えばアイオブザタイガーが流れない
アメリカとソ連の国旗が書かれたグローブがぶつかって爆発するあのオープニングが完全にカットで、代わりに「ロッキー3」でラングにKO負けしてからのラストまでのダイジェストが展開されます

びっくりするような新な場面がある訳ではないんだが、カットしたり編集し直したりしながら新しいシーンを挿入する事でドラマチックなロッキー4になってます
ロッキーの息子の場面は殆どカット
珍妙な家庭ロボットはバッサリと居なかった事になってる(笑)
1985年版は冷戦を意識してプロパガンダとしてドラコを通して対戦を利用するソ連とアポロやロッキーの対決、いわば米ソ戦争の代理戦争のような側面を感じさせたが、今回はエイドリアンやロッキー、アポロらのちよっした会話の場面を追加する事で、そんな情勢の中、ロッキー、アポロ、そしてドラコのファイターとして戦う意義のようなのが出てきます
今回追加されたアポロを倒した後、リング上でドラコが「俺はドラコ!」と観客にアピールするが、それを聞いたドラコを連れてきた政府の役人が怪訝な顔して睨み付ける場面は私が1番インパクトありました
早々にドラコが自我を見せる事で国家対決がドラコ個人の思いでの対決になるのを感じさせます

これはわかりませんが、40分以上追加されたシーンで案外に1985年版の同じ場面でも別テイクを結構使用されてるかも?
わかりやすかったのはロッキーが勝利を告げられた瞬間は旧作はクルッと回って両手を挙げるんですが、今回はジャンプして喜ぶ!
これはボツになった別テイクでしょうね
またドラコがダウンしたら旧作は10カウントKOだが、今回はレフェリーがすぐ試合を止める(最近のボクシングはそう言うのが多いからかな?)
見ながら比べないとわからないような細かい違いがあるかも知れませんね
ささいな角度の違いとかね
当時はボツにしたが、今見たらこっちが
いいがなー見たいなんがあるかもです

しかしスタローンに「ロッキー4」を蘇らせてくれてありがとうな心境です
カットされた場面が気に入らないとかは見る側の個人個人の思入れがあるので仕方ありませんが、スタローンが今、改めて作りたかった「ロッキー4」がこれだったんでしょう

バッサリ切られた珍妙な家庭ロボットからポップナンバーが流れる1985年版の"MTVロッキー4"も好きだが、ドラマ部分の再構築によりロッキー、ドラコ、アポロ、エイドリアンの心情が描かれる事でよりドラマチックな作品と変貌したこの作品も良いです
ラストのロッキーのスピーチもより説得性が持てました

またエンディングは旧作ではロッキーがマイクでTVで見てる息子にメッセージを言った後に背中に背負ったアメリカの国旗を広げたとこでハーツオンファイアーが流れてエンドロールになる
そこに感じるのは強いアメリカ!…だったのが息子へのメッセージはカット
なんとドラコとリング上で健闘を讃えたタッチを交わした後にリングを降りて、トレーナーとポーリーとの3ショットの後ろ姿にアイオブザタイガーが被ってエンドロールになる
その後ハーツオンファイアーもかかります
ここは違いましたねー
このDC版の幕切れとしてはこちらが相応しいですね

因みにブリジットニールセンは出番減ってました
この頃の彼女はなんかおぼこい顔に見えましたなー
またジェームズブラウンの場面はいつ見てもノリノリになります
やはりロッキー4は派手だけど面白いです
ドラマ的な感動作ロッキー1.2とは別物だけどね


★★★★ 2022.9.1(木) シアタス心斎橋 スクリーン3 13:10 E-7