MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.114 「沈黙の報復」 (2007年 米 92分 ビスタ)

2007-11-28 01:27:51 | 2007年劇場鑑賞
監督 ドン・E・ファンルロイ
出演 スティーヴン・セガール
    エディ・グリフィン
    カーク・B・R・ウォーラー


好評(?)スティーヴン・セガールの「オヤジの映画祭」の最後を飾るのがこの作品。
すでに前2作で“ズッコケ映画祭”と化してしまったこの企画だけど最後はビシッと締めて頂きたいもんです。

(あらすじ)

サイモン(スティーヴン・セガール)の1人息子で、潜入捜査官をしているマックス(コリー・ハート)が、何者かの凶弾に倒れてしまう。
怒りに燃えるサイモンは、息子を殺害した犯人を探し出すことを決意。
復しゅう心だけが原動力となっているサイモンは、単身でギャングが集まる危険なエリアに踏み込むが……。

冒頭から男が撃ち殺される場面から始まり、セガールアクションから始まった前2作とは違いますね。
いつオヤジ出てきよるんやろ?と思ってたら葬儀の場面でデカイ顔が大写しでセガール登場・・・それにしても顔デカイぞ~

殺されたのがセガールの息子ということがこのシーンで分かり、まさにオヤジの報復が始まります。
前の2作品で不発だったセガール拳が早々と炸裂して街中のゴロツキを昇天させる!
殴って蹴るだけのアクションの割りには妙にカット割が多いなぁ~粗を隠してるんかね?
間延びしたダラダラした展開のドラマはもう驚きはしないけど、やけにアクションシーンになったら途端にカット割が激しくなりやがんの!

それでもセガール拳復活を期待したゴロツキ相手の“ファーストコンタクト”でしたが、これ以降序々にアクションもトーンダウン・・・やはり今回もダメか~

また画面が暗いせいもあって、更に深夜になってきたことも手伝って眠気に襲われる始末(前の2作同様やな・・・観客が沈黙シリーズになってもたがな!)
もう中盤からは苦痛になってきたな~ 3人組で見に行ったけど3人とも体を入れ替えたりしながら眠気と戦うサバイバルな映画鑑賞になってしまった。
まさに映画祭最後に飾るに相応しい事態になりました。
監督も変わり脚本にセガールも参加してないので、少し変化を期待したけどアカンな。

比較的全盛期のテイストの作品だけど、さすがビデオムービーなりの映画でしたね。
それにしても三本とも撃沈とはスティーヴン・セガールもいよいよヤバイな~
まぁ来年もこの沈黙シリーズは製作されていくんでしょうけど、観客の沈黙度もますますパワーアップすることでしょう・・・



2007.11.24(土) 天六ユウラク座 22:30 中央通路前




No.113 「ボーン・アルティメイタム」 (2007年 米 115分 シネスコ)

2007-11-27 01:44:31 | 2007年劇場鑑賞
監督 ポール・グリーングラス
出演 マット・デイモン
    ジュリア・スタイルズ
    デヴィッド・ストラザーン



本日3本目の作品の前に暫し休憩・・・次に上映まで2時間近くもあくので晩御飯を回転ずしにて済ませましょう。
さすが1日3本は疲れますが、眠気も来ないし(セガール映画はよく眠気に襲われるけど)やはり作品が今回はいずれも面白いので充実た映画鑑賞です。
そして本日1番の期待作がこのマット・デーモン主演の「ボーン・アルティメイタム」です。

先程の「バイオハザードⅢ」でも書いたようにシリーズものはやはり前作の印象が薄れてる時は少し予習して置いた方がいいように思いますが、この映画こそまさにそうでしたね。
「バイオハザードⅢ」以上に予習して置けばよかったと思いましたね~
勿論、過去2作見てるんですが・・・覚えてないんですよね。
先日TVで放送してのを見ておけばよかった・・・

(あらすじ)

自分を暗殺者に仕立てあげたCIAの極秘プロジェクト、“トレッドストーン計画”などに関する取材を進めていた新聞記者ロス(パディ・コンシダイン)とロンドンで接触しようとしたボーン(マット・デイモン)。
しかし、CIAの現地要員に監視されていたロスは、若い暗殺者(エドガー・ラミレス)に狙撃されてしまう。

オープニングからの目まぐるしい展開に前作とのつながりを考える暇もなく作品の中に叩きこまれました。
とにかくカット割りが激しいのなんの・・・手持ちカメラと細かいカットの積み重ねが作品にテンポと緊張感が生まれ、まったく行き着く暇のないジェットコースタースパイアクション映画になってます。

ほぼ全編に渡っての普通の映画の倍以上と言われるカット割は、アクションシーンでは緊迫感を、それ以外の場面では常にボーンと一緒に行動してるかのような臨場感を観客に与えることに成功していますね。
特に新聞記者ロスとボーンがCIAの監視を逃れながら接触をしようとするシーンは尋常しゃないスリルとサスペンスを画面を通して共有できます。

ボーンの過去が明るみになり真相が明かされる後半は前作を予習して置けばもっとわかりやすかったのになぁ~と悔やんで悔やみきれなかったけど(TVで2作ともやってただけに)、マンネリになりがちなジャンルの映画だけど、それ程凝った脚本ではないけどサスペンスとアクションに対する映像表現が斬新と言うか力技の勝利ですな。



☆☆☆☆ 2007.11.22(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ4 19:40 K-7

No.112 「バイオハザード III」 (2007年 米 94分 シネスコ)

2007-11-26 00:21:36 | 2007年劇場鑑賞
監督 ラッセル・マルケイ
出演 ミラ・ジョヴォヴィッチ
    オデッド・フェール
    アリ・ラーター



今日の2本目の作品はガラッと朝見た映画とはうって変わって人気ゲームシリーズ「バイオハザード」シリーズの最新作
このゲームですが、ガンコン以外は一応全てやりましたが最初からがハリウッドで映画化されると聞いた時はあの世界観がどうなってしまうのか・・・と思ったもんでしたが、見事ゲームの持つ雰囲気は微塵もなかったです。

でも決してつまらない事もなく一応ゾンビ映画としてはまずまず楽しめました。
そして今回の三作目は予告見てる限りはまるで「マッドマックス/サンダードーム」のような雰囲気にもはやあのサバイバルホラーゲーム「バイオハザード」とはもう別ものになってます。
勿論、原作ゲームの再現なんてハナから期待はしてないけど・・・

(あらすじ)

前作の惨劇から8年。
感染は全世界へ広がり地上が砂漠と化す中、ラクーンシティの生存者たちは、アラスカを目指してネバダ州の砂漠を横断していた。
そこですべての元凶であるアンブレラ社の巨大な陰謀を阻止するため闘い続けるアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、離ればなれになっていたカルロス(オデッド・フェール)と生存者一団に遭遇する。

相変わらず見えそうで見えないミラ嬢の裸身からスタートするこの映画だけど前作の印象がイマイチ覚えてないので話にスンナリ乗り切れません。
でもストーリーとしてはテンポよく見れたし、94分がアッと言う間でしたね。
でもホラー映画の雰囲気はますます薄れて人間離れした強さを見せるミラ嬢の華麗なアクションや巨大なバスや装甲車がゾンビ(この映画ではアンテッドと呼んでたな)を踏み潰しながら砂漠を疾走するマッドマックスなアクション映画に仕上がってます。

でもヒッチコックの「鳥」を思わすようなカラスの襲撃やゾンビ犬は原作ゲームファンに気を使ったか?
砂漠で大暴れするミラ嬢とゾンビの格闘がこの作品の大きな見せ所だが、クライマックスで登場のタイランド(これもゲームファンには嬉しいけど・・・)との対決はまるでゲームのボスキャラ風でいいですね。
ここまでくれば砂漠だけどゾンビ鮫や蛇も出して欲しいとこです・・・

でも・・・もうこのシリーズもここまでにして欲しいですね。
映画より新作ゲーム「バイオハザード5」を早よ出せ~!



☆☆☆ 2007.11.22(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ1 16:15 L-13


No.111 「オリヲン座からの招待状」 (2007年 日本 116分 ビスタ)

2007-11-24 01:49:16 | 2007年劇場鑑賞
監督 三枝健起
出演 宮沢りえ
    加瀬亮
    宇崎竜童


本日は映画を三本見る日・・・つくづく暇やねぇ~朝一のシネコンは年配の方が多いですね~ しかも作品が「オリオン座からの招待状」て事で余計年輩の方が目立ちます。
古い映画館が閉館すると言う浅田次郎原作の物語。

あらすじ)

昭和25年の開館以来、オリヲン座の館主を務めてきた豊田松蔵(宇崎竜童)が病に倒れ、その弟子だった留吉(加瀬亮)が志を引き継ぎ、先代の妻トヨ(宮沢りえ)と映画館を守ることになった。
映画産業が斜陽になり、周囲の人間に陰口をたたかれながらも、2人は映画を愛し、互いを思いやり続けた。

私も子供の頃通った劇場が次々と閉館になり、その度に寂しい気持ちに何度もなりましたが、この作品に登場する二人の少年と少女のエピソードが実にほほえましく思いますね。
一軒の映画館に様々な人々の思いや人生が詰まってるんですね~
消えていくもの切なさの中にどこか暖かみがある作品ですね。
出来ればシネコンより古い町の映画館で見てみたかったな~

こういう繁華街でもない街中の映画館がすっかり無くなりましたね。
昔、私が子供だった頃近くに電気館て言う映画館がありましたが、普通の街中にポツンとある劇場でした。
東宝や松竹の作品を上映してたけど、夏休みなどになると「東宝チャンピオンまつり」なんかもやってくれてました。
よくゴジラや併映のアニメなどを見に朝から行ったもんでしたね~
そんな子供番組の上映時は学校の門の前で下校時に電気館のおじいさんが割引券を配ってたもんでした。
何かいい時代でしたね・・・この映画を見てそんな頃の記憶が甦りました。

「ニューシネマパラダイス」のようなノスタルジックな作品であると同時に先代の館主の妻トヨと館主の弟子の留吉との秘められたラブストーリーでもあります。
周囲からは何かと中傷されながらも微妙な距離を保ちながら何十年も過ごした二人の姿に心の恋愛を感じずにはいられませんね 互いに求める訳でなく ただ一緒に過ごすだけの恋愛かも知れないけど ラストに歳老いて病に倒れたトヨに秘めた想いを告白する辺りは何十年と想い続けていた事なのか あるいは何十年と経ってやっと今その気持ちを感じれるようになったのか?
いずれにしても本当に互いに必要と思える関係がそこにあるように思います。
それは大人になり結婚したあの少年と少女がこのオリオン座で二人の関係に終止符を打つ為にやって来たのと対比させてしまったなぁ~

宮沢りえが今回よかったですね。
京都弁を実に自然に使ってたと思いましたよ。
また年齢を重ねるごとにどんどん女優として成長してますね。
ま、宇崎竜堂はなんか相変わらずでしたが・・・
それと宮沢りえの晩年の姿を演じてるのが最初見た時は判らなかったけどよく見れば中原ひとみさん・・・あら~すっかりおばぁちゃんになったな~

それと原田芳雄扮する晩年の留吉が高齢で体調も悪くなり閉館する時の挨拶の時、「自分の命惜しさの為に映画を捨てるのが映画人の端くれとして恥ずかしい」という言葉が痛切でした(館内ですすりなく声が聞こえてました)



☆☆☆☆ 2007.11.22 (木) なんばパークスシネマ シアター1 10:10 I-11



No.110 「封印殺人映画」 (2006年 米 88分 スタンダード)

2007-11-21 01:16:38 | 2007年劇場鑑賞
監督 ジェフ・マックィーン
出演 ジョン・カーペンター
    ウェス・クレイヴン
    ロブ・ゾンビ



久々に興味ぶかいドキュメント映画の登場です。
今年はいろいろドキュメント映画が公開されましたが、この作品はホラー映画についてのドキュメンタリーでホラー映画の中の色んなジャンルの中でも社会的な影響が大きいと言われるスラッシャー映画についてのドキュメンタリー映画と言う事で行って参りました。

レイトショーのみの上映て事で1300円の前売券を事前に買って 韓流映画を中心に上映してるオシャレなミニシアターであるシネマート心斎橋へ!
窓口で前売券を出すと受付嬢が「本日はメンズディで1000円ですがよろしいですか?」ときた・・・あらら、そんなサービスあったんかいな?!なんか損した気分やな~ま せっかく来たんで予定通に鑑賞です。
さすがマニアぽっい連中が来てますね~観客は二十人程ですが男ばっかしです。作品の内容が内容だけに映画鑑賞と言うよりホラー映画のシンポジウム見たい(笑)

(あらすじ)

1970年代末から1980年代末のハリウッドで、熱狂的なブームとなったスラッシャームービーの数々。
1978年封切り作『ハロウィン』の監督ジョン・カーペンター、1980年『13日の金曜日』のショーン・S・カニンガム、そして2003年『マーダー・ライド・ショー』のロブ・ゾンビまで、生の証言を聞くために、重要人物たちへの接近を試みた。

なかなか見応えのあるホラー(スラッシャー)映画の歴史と舞台裏でした。
あんまり固苦しいインタビュー集とは違い、70年代~80年代のホラー映画の名場面(殺人シーン)がバンバン出てきて、それらの作品の製作に携わった関係者が当時を振り返る構成。
単なるの裏話だけでなく、グランギニョール劇場の残酷&殺人ショーあたりから紹介するあたりはスラッシャー映画史を初心者にも判りやすく解説する入門編としても見れます。

また「ハロウィン」や「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」のようなスタンダードな作品だけでなく、コアなホラーファンが喜びそうな作品も出てくるのは嬉しいですね。
個人的には「ブラッドピーセス/悪魔のチェーンソー」(それもインパクトの強いエレベーター内でのチェーンソー胴体真っ二つシーンが出てくるぞ!)が懐かしかったなぁ~

「ハロウィン」から幕を開けるスラッシャー映画というジャンルが、やがて「13日の金曜日」の登場で過激な残酷シーンが加わりますます怖さ+残酷場面のパターンが出来て行く・・・当然ここで登場するのは特殊メイクアップアーティストのトム・サビー二!
彼が得意げに語る「13金シリーズ」や「バーニング」「ローズマリー」の殺しのテクニックの数々はこれらの作品を見るうえで参考になること必至?
また彼の“巧み”としての仕事ぶりにはホント感心してしまいます

勿論、残酷シーンのネタバレなんて怖さが半減・・・て思われるが、私はその昔ホラー映画を見るに当たってこの残酷な場面を非常に注目して見ていました。
それは怖いもの見たさとか、または殺人願望があるとか、そんな大それた事でなく単にその残酷場面のリアルな作りと仕掛けを楽しみ感心したかっただけ・・・そんな事を言うと御幣があるかも知れないが、つまり作り物と判っていてこそ、いかにそれを刺激的に見せるかと言うテクニックに興味をそそられてレンタルビデオで借りまくってました。
最近は血しぶきすらCGで描かれる時代ですが、80年代頃は血種と肉やあるいはリンゴなどをダミーに仕込み頭部を破裂させたり、ダミーの体に役者が顔だけだし胴体を銛で串刺し・・・など手の込んだ仕掛けを見ると作り手たちが苦労して表現してるのが伝わりす。

またホラーを見る観客は殺人鬼を応援して見ていて、いつしか殺人鬼たちに感化されてしまうと言う意見が出てきます。
この作品の中では反対意見として観客は決してそうではなく殺人鬼と戦うヒロインを応援している・・・と言う反論が出てますが、まぁ~やはりこれは大半は殺人鬼を注目して見てるんではないかな~?
特にジェイソンやフレディのようなキャラとして確立されてるのはね~
でもあくまでも最後はそんな殺人鬼は退治されると言うのは判って見てるんですがね。
誰も殺人鬼がラストに勝ち残ってめでたしめでたし・・・何て思ってないしね。

この作品でも大きく取り上げられてるように、こういう映画の持つ社会的影響力の大きさが話題にのぼりますが、他の映画同様に“作り物”として見れば決して殺人など人間の精神に影響を与えるとは思えないんですがね・・・実際の猟奇殺人事件の犯人が実はホラーファンだったとか、自宅からホラー映画のビデオが多数見つかったとか記事に出るたびに話題になるホラー規制をいつも苦々しく思っております。

私が中学生だった頃は「ハロウィン」も「13金」「ゾンビ」「サンゲリア」も堂々と友人達と映画館で見れたけど、今の子供たちは決して劇場ではそういうホラー映画を見れないんですよね~ 何か気の毒・・・と思うのはホラーファンとしての意見だけど、あの宮崎事件以降から始まるホラー映画への規制はファンとしては新らしいホラーファンが出来にくくなる時代に寂しく思ったもんでした。(幸いホラー映画のジャンルは衰退する事なく現在も「ホステル」のような傑作も生まれてますが)

で、この映画でもホラー映画の製作者や出演者などがホラー映画バッシングに対する意見を述べてますが、ホラー否定派から見ると自己弁護的に聞こえるかも知れないけど、ある意味もっともな意見を言ってると思いましたね。
今はホラー映画以上に過激な映像が毎日のようにニュースで家庭に流れている・・・戦場での実際の人間の死に様と比べればホラー映画以上に刺激的だ・・・とかね。

この映画はさらにホラー映画が一時期映画会社に取って大きなマーケットとなり、その結果が粗製濫造につながり、いわゆる続編の連発での作品の質の低下(この風潮は今でもあるね)人気キャラクターを商品化にする事により、色んなメディアで目にするようになる事により人気が低下、やがて飽きられ衰退していく事情まで語られていく。
そして「スクリーム」の登場で再び人気は回復していき現在に到る・・・スラッシャー映画という残念ながら社会的にアウトサイダーなジャンルですが、この映画を見てると作り手たちの情熱や思いが伝わってくるのでホラー否定派の人にも見て頂きたい・・・けど映画のシーンはほとんど過激な殺人シーンだから逆効果かもな~

ちなみにビデオプロジェクターによる上映で、雰囲気もいかにDVDで充分な感じだけど、劇場のスクリーンでかけてこそこの映画の値打ちがあると思います。



☆☆☆☆ 2007.11.19(月) シネマート心斎橋 スクリーン2 20:20 中央右端



「スカイハイ」

2007-11-19 03:08:51 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
ジミーウォング主演のオーストラリアと香港の合作のアクション映画
あのジグゾーの名曲スカイハイは車のCMにも使われてるし、古く70年代に一世を風靡した人気プロレスラーのミルマスカラスの入場テーマとして有名。
さらに阪神ファンには代打の神様八木選手のテーマ、巨人ファンには二岡選手のテーマ・・・とにかくやたらとどこかで耳にするスタンダードな曲。
しかし実はこの映画の主題歌なのは意外と知られてないかも?

ハングライダーに乗ってジミーウォングが悪党相手に得意のカンフーでなぎたおして行く痛快ムービー!
しかも相手が007のジョージ・レーゼンビーでこれまた意外な格闘アクションを見せてくれます。

しかし今回はジミーさんのベットシーンが何回か出てくるんだけど似合わないのなんの・・・
でも異国の地オーストラリアでカーアクションをぶちかまし、ハングライダーでシドニー上空を舞いビルに不法侵入して大立ち回り!揚句の果てにはビルをドッカ~ン・・・とジミーウォングやりたい放題の一篇



☆☆☆

No.109 「超立体映画 ゾンビ3D」 (2006年 米 80分 ビスタ)

2007-11-16 00:55:28 | 2007年劇場鑑賞
監督 ジェフ・ブロードストリート
出演 ブリーアナ・ブラウン
    ジョシュア・デローシュ
    シド・ヘイグ



久々に見る3D映画・・・それもゾンビ映画・・・もうたまりませんね~
たしかアイマックス3Dの巨大画面でだいぶん前にヴァル・キルマー主演の映画見て以来かな~?
「スパイキッズ3D」とかもあったけど未見だったしね・・・

この作品を知ったときは気がつかなったけど、これはジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のリメイク作なんですね。
その割にはたいした話題にもなってないですね~ まぁ、ロメロ監督がこれを認めてるかどうかは疑問ですがね。

劇場入り口で何ともチャッチィ3Dメガネを貰っていよいよ飛び出すゾンビとの対面です。
観客は私入れて5人ほどですか・・・赤と青色のセロハンの張られた典型的3Dメガネを皆かけて見るんでしょうね~ いい大人がなんか・・・微笑ましいというか、間抜けというか・・・客席も注目ですね・・・と言いたいが前列付近の指定席を選択した為、私より前列は誰も居ないので振り返らない限りは他の人の様子は見れないです。

(あらすじ)

叔母の葬儀に参列するため、バーブ(ブリーアナ・ブラウン)と兄が郊外の墓地を訪ねると、ゾンビと化した死者たちが人間を襲っていた。
逃げる途中、兄とはぐれてしまった彼女はバイクで通りかかった青年ベン(ジョシュア・デロシュ)に救われる。
2人は近くの農家に逃げ込むが、やがて無数のゾンビたちに包囲されてしまう。

ロメロ監督が見たら鼻で笑いそう・・・人の映画で遊びやがって!とか言って怒りそうですね。
劇中テレビでこの作品のオリジナル「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」をみんなで見てるというオチョくった場面も出てきます。
しかもTV見ながら「ベンは死ぬね~」なんて言ったりする・・・ベン(この作品の・・・白人だけど)がそばにいるのに

オリジナルに沿ったストーリーながら人物設定は結構変更されてますね。
オリジナルではドラマの中心的だった黒人青年だったベンはこちらでは白人になってるし、しかもマリファナの売人!それだけでも大きな違いですね。
ロメロ版には出て来ないシド・ヘイグ演じる葬儀屋は途中からまるでマッドドクター見たいになって「ゾンビはオレが作った」見たいな展開になるし・・・そして肝心のゾンビは「サンゲリア」風のおぞましい特殊メイクの形相でまだ救われるけど、この作品はストーリー云々よりゾンビと3Dのコラボのハズ・・・しかし残念ながら企画倒れは否めない結果に・・・

3D効果が良く出てたのはマリファナたばこを画面に向って振り回すシーンぐらいで当然ながら血しぶきや内臓なんて飛び出しません!
少々の刺激ぐらいでは今の観客は驚かないから、この程度でゾンビ3Dと言われてもね~と思うけど、また現実的に3D映像でエグイ描写もこのご時世ではご法度なのも現実です。
と言う訳でゾンビと3Dのコラボは土台無理なことが判明したのでありました。

ちなみにメガネを外しても少々画面は粗いけど普通に見れないことないです。
逆にその方が見やすいかもね~この映画に関しては少なくとも・・・
メガネをかけて見るとたしかに立体画像に見えるけど赤と青のセロハンの影響で色がおかしいの何の・・・目が疲れて仕方なかったぞ!
正直この3Dも失敗やね~ メガネかけてキッチリ画面が見れればいいけど、外してる方が見やすいなんておかしいがな(笑)



☆☆ 2007.11.15(木) 敷島シネポップ1 10:30 E-10

No.108 「沈黙の激突」 (2007年 英/米/ルーマニア 94分 ビスタ)

2007-11-15 00:13:26 | 2007年劇場鑑賞
監督 ミヒャエル・ケウシュ
出演 スティーヴン・セガール
    リサ・ラヴブランド
    デヴィッド・ケネディ



好評(?)のスティーブンセガールのオヤジの映画祭第2弾の登場です。
場所はもちろん天六ユウラク座で、お馴染みの深夜の回22:30上映開始に合わせて家を出たけど15分前に到着。

余談ですが天六シネ5ビルのすぐ近くに深夜は比較的安いコインパーキングが出来たので便利になりました。
パーキングから映画館まで走れば1分かからない好アクセスで、これで予定時刻より早いめに上映始まっても対応出来そう・・・
そんな訳で前作で貰ったおやじの映画祭スタンプラリーのカードを入口で掲示し、セガールの顔入スタンプ押して貰って館内へ 初日とあってまだ起きて映画を見に来てる人が数人いらっしゃいます。
いつもはこの時間なら見てるのは我々だけなんですがね~

製作と脚本はセガールなら監督も前作「沈黙のステルス」同様にミヒャエル・ケウシという訳で前作と同じスタッフで作られた作品(順番はこちらが先らしいが)なのでその時点で過度な期待は禁物やね。

(あらすじ)

麻薬組織の無差別攻撃で部下を失ったローソン司令官(スティーヴン・セガール)は、軍の化学兵器研究プログラムの責任者。
トップクラスの生化学者である恋人ティア(リサ・ロヴブランド)の助けを借りるが、彼女の力を駆使しても解明が難しい強力な薬のパワーで肉体が進化した最強の敵が、2人の前に立ちはだかる。

前作「沈黙のステルス」同様オープニングから軽いアクションからスタート。
でもこの冒頭のアクションシーン以降セガールのアクションがピタッと無くなり例によってダラダラとした三文ドラマが続くんですが、前作もそうだったけどセガールの出番がトタンに減ったりもして、ますます見ていて退屈この上ないこと・・・

やっとこさラストで久々にスタント抜きでセガールアクションが炸裂・・・と思いきやほとんどスローモーションのまったりした動きに迫力もクソもあったもんじゃない!
もはやセガール拳は本当に沈黙してしまったようやな・・・

前作と同じ監督だけあって演出のユルユル感は見事に継承され、セガール自信が参加してのダラダラした脚本も前作同様で、まぁ予想どうりと言えば予想どうりですね。

残る1本「沈黙の報復」は監督は変わるけどどうかな~?
オヤジの映画祭パンフ(一応パンフレットあるんですよ)によるとセガール拳がかなり炸裂するらしいが・・・何とか映画祭最後の作品ぐらいはスカッとさせて欲しいね~
3タテは阻止してもらいたいもんだ。



☆☆ 2007.11.10(土) 天六ユウラク座 22:30 通路際中央


No.107 「ホステル2」 (2007年 米 94分 シネスコ)

2007-11-13 02:01:52 | 2007年劇場鑑賞
監督 イーライ・ロス
出演 ローレン・ジャーマン
    ロジャー・バート
    ヘザー・マタラッツォ



今年の年頭に公開された残酷拷問ホラー映画「ホステル」の続編が早くも公開!と言っても関東では昨年の秋に一作目が公開されてたから一年ぶりの続編の公開です。
前作は「ホステル」のような残酷ホラーの上映には相応しい天六ユウラク座での上映でしたが、今回はシネマート心斎橋と言う韓流映画を中心に上映してるお洒落なミニシアターでのレイトショー上映です。
天六シネ5ビルの妖しげな雰囲気がこの作品にピッタリだったのだが・・・
昼は洒落た韓流映画が流されるスクリーンに夜は対極的な血しぶきと肉片が飛び散る凄惨な光景が映し出される! 客層も当然違うでしょう。

(あらすじ)

米国からローマに留学中のベス(ローレン・ジャーマン)とホイットニー(ビジョウ・フィリップス)は、休暇中旅に出ることにする。
ホームシックで落ち込んでいたローナ(ヘザー・マタラッツオ)も誘い、3人はプラハ行きの列車に乗り込む。
そこで天然スパの話を聞いた彼女たちは、急きょ行き先をスロバキアに変更する。

前作は馬鹿でスケベな三人組の男子がスロバキアのホステルでとんでもない目に遭う展開でしたが 今回も物語のプロットはだいたい前作に似てるものの、今回犠牲になるのが三人の女子大生って事で残虐さと多少のエロが入り、ますます刺激度が強烈になってます。

残酷度ではやや前作に譲るもが(それでもエグイが)今回はストーリーがよく出来てますね。
単に残酷シーンを売り物にするだけではない“話しの持って行き方の上手さ”のような物を感じイーライ・ロス監督も腕を一段と上げたなぁ~と思いましたね。

パスポートの写真から読み込んだ写真をネットで流し、それを見たある特定の男たち(いずれも普段は普通に生活してる家庭やそれなりの地位もある人間)がパソコンや携帯電話で入札して行く・・・幸福な家庭に富と権力を手にしている金持たちも更なる刺激と欲求を求め殺人と言う究極の行為に胸を躍らせる様は人間の持つ怖さ以前の物を感じる・・・今回はそんなところも描かれていて興味深い。

また犠牲となる三人の女子大生と彼女たちを落札した二人の男を交互に描き、彼女たちと男たちが出会うまでの行動をサスペンスを盛り上げながら展開していく構成はよく出来てると思いましたね。

その2人の男たちのキャラがまた対照的なんですが、細かくは書けないけどその対照的なキャラこれがまた後半に活きてきたりして実に脚本も練られてますね。
いざ行為に及ぶ時の2人の反応と、その後の互いの取る思わぬ行動の“心理の逆転”は実にこの作品を面白くしてると思います。

映像もまた残酷描写だけでなく、例えば首の入った箱を届けるバイクの男が近付いてくるのをサングラスにその姿を写しこんで見せる手法などはヒッチコック映画などで見かけるテクニックを思わせて、撮りかたも結構凝っていて単に残虐ホラーだけでは片付けれない完成度もあるように思います。

それでも最大の見せ場はえげつない拷問シーンであることは間違いなく、全裸で逆さ釣りにされて下から鎌で序々に切りつけられる視覚的に痛みが伝わるような場面(最後はまさに血のシャワー!)や、電ノコで顔面直撃!などなど相手が女性であるだけに“見てる側の感じる痛み”は前作以上ですね~

昨今は残酷シーンがホラーに限らず色んな映画でも結構見受けられるので、今やそれほど驚かないようになってるが単に残酷描写だけを売り物にする映画は後に印象すら残らなくなるけど、しっかりとしたプロットと脚本が出来ていれば残虐ホラーと言えどもある意味名作となり得るかも知れないですね。

似非ドキュメンタリー怪作「食人族」の監督がゲスト出演し、劇中に人肉を食べるブラックなシャレがご愛嬌・・・
人間の持つ究極の殺人願望をホラー映画の形で表現した久々に気合の入った快作と呼ばせて頂きましょう。



☆☆☆☆☆ 2007.11.8(木) シネマート心斎橋 スクリーン1 21:00 中央右端




No.106 「ゾンビーノ」 (2006年 カナダ 93分 シネスコ)

2007-11-10 01:10:24 | 2007年劇場鑑賞
監督 アンドリュー・カリー
出演 キャリー=アン・モス
    ビリー・コノリー
    ディラン・ベイカー



大阪なんばは千日前にある敷島シネポップという3スクリーンあるミニシネコンでの鑑賞が先月から続いてますが、ちょっとしたホラー映画マンスリーのような状態で、「カタコンベ」も先だってココで見たばかりだし、今回の「ゾンビーノ」やこの後公開の「ゾンビ3D」「スリザー」など結構ホラー作品が続くのでここでの鑑賞が年内続きそうです。

そして今回の「ゾンビーノ」という作品はホラーコメディ・・・というよりゾンビを題材にしたコメディって感じの作品ですね。

(あらすじ)

のどかな田舎町ウィラードでは、ゾムコン社によって開発された特殊な首輪着けられたゾンビが、人間によって飼われていた。
そんな状況に違和感を覚える少年ティミー(クサン・レイ)だったが、ある日、ご近所の目を気にする母ヘレン(キャリー=アン・モス)の主張により、彼の家でもゾンビ(ビリー・コノリー)を飼うこを決めた。

特殊な首輪によりゾンビを制御し、人間とゾンビが共存する世界・・・20年以上前にジョージ・A・ロメロ監督が「死霊のえじき」で語っていた世界を再現したような作品でしたね。
主人公(?)のゾンビであるファイドのキャラがどことなく「死霊のえじき」に出てきた、飼いならされた実験用ゾンビのバフに似てると思えるんですが、多少はバフのイメージは入ってるでしょうね~

少年と動物あるいは少年とロボット、または宇宙人などなどいろんなパターンがあったけど少年とゾンビって無かったですね。
死人であるゾンビという事でこういうハートフルな物語には題材的に難しいと思いますが、この映画はその難しい部分をブラックコメディとしてストレートに見せてくれてます。
当然ながらゾンビが人を襲い食い殺すスプラッターシーンもユルイながらも出てくるし、単にハートフルなコメディ映画と思って見ると少しドキッとするかも知れないね。

ゾンビをペットとして飼うのが家庭のステータスになってたりし、母親がご近所への見栄の為に旦那に無断でゾンビを飼ってしまうってのもブラックな面白さがあるし、ちょっとした不注意から野良ゾンビが蔓延ったりするのも面白いですね。
野良猫や犬と違い、これは人間を食い殺すというのが怖いけどね~また若い女のゾンビを愛人にしてるオッちゃんも出てきたり、ゾンビという題材を上手く活かして作られてると思います。
ペットとはいえ一歩間違えると大変なことになると言う危うさが随所に感じられて、単純にゾンビを登場させただけでない作りに好感・・・

ゾンビと共存する街はたまにはゾンビ絡みの事故が起こるとはいえ平和な暮らしで住み良い街・・・でも実はそれは一定のフェンスで仕切られた地域で、ホントは大半がゾンビが蔓延する死の世界・・・て言うのが現実!コメディ映画だけどしっかりとホラー映画の設定にもなってる所もいいですな。



☆☆☆ 2007.11.8(木) 敷島シネポップ2 17:30 E-3