ブルース・リー第2弾
ブルース・リーの映画としては個人的には「ドラゴン怒りの鉄拳」に続いて見た作品
たしか京橋アカデミーとか京橋名画座て言う名前の映画館で「ドラゴン怒りの鉄拳」との二本立てで初めて見た
ブルース・リーの主演作4作品の中でもヌンチャクも怪鳥音も出て来ない作品だが、少年心に血染めになりながら戦うブルース・リーの姿にはヌンチャクもアチョーも関係ありませんでしたね
舞台がタイと言う事で出て来る悪党はどいつもこいつも暑苦しい顔した悪そうな奴ら!
色黒の若井けんじ見たいなんも出てきてワロタ
ケンカをしないと母との約束をペンダントに込め、頑なに我慢に我慢を重ねた末に怒りを爆発させて、アッと言う間にチンピラたちを一掃する爽快感
トリー・リュウとの血染めの一騎打ちやラストのボスとの対決を制したウルトラC級のナイフ蹴り返し…
また仲間を皆殺しにされ川辺で復讐を誓う時の物悲しくも決意を秘めた表情
クラッカーを食べながら立ちはだかる悪党2人を前蹴り2発で打ちのめした後、食べさしの残りのクラッカーかじるユーモラスな姿…私に取ってブルース・リーならではの名シーンの目白押しなのです
映画としてはハリウッド作品である「燃えよドラゴン」よりも出来栄えとしてはかなり落ちると思うのですが、そこにブルース・リーが居るだけで映画として成り立ってしまうんです
だからストーリー展開が不自然だろうと、パンチ一撃で壁が人の形で抜けるようなコントまがいなシーンがあっても全て許せてしまうんです
(仮にブルース・リーじゃなかったら珍作の仲間入りしたかも?)
何気に後にブルース・リー映画でお馴染みのノラ・ミャオが2シーンほど出てきます
たいした役でないのに不自然なまでなクローズアップの寄り方など売り出し中の雰囲気が伝わる
またラストに手錠を掛けれたチェン(ブルース・リー)にヒロインのチャオ・メイ(マリア・イー)が寄り添うシーンに流れるマイク・レメディオスの歌う♪鋼鉄の男が流れるエンディングのカッコ良さは当時の劇場初公開版のフィルムでしか味わえないのが残念でした
逆にリアルタイム世代しか味わえない特権とも取れますね
しかし数年前に発売されたBlu-rayに奇跡的にこの劇場初公開版が収録され、リアルタイム世代のオッサンを泣かせたもんでした
因みにブルース・リーの全作品のポスター&チラシデザインの中でもこの「ドラゴン危機一髪」のポスターが1番気に入っております(添付画像のやつ)