MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.075 「ROOKIES -卒業-」 (2009年 137分 ビスタ)

2009-07-31 00:08:53 | 2009年劇場鑑賞
監督 平川雄一朗
出演 佐藤隆太
   市原隼人
   小出恵介



なかなか今月は更新できなかったですね~
来月は出来るだけ映画も頑張ってみたいと思います・・・恒例サマーソニック09もあるしね。
で、久方ぶりに見る映画が今更ながら今年の邦画ナンバーワンのヒット作でなるであろう「ROOKIES -卒業-」です。
TVドラマの映画版ですが、TVシリーズはまったく見たことありません!
興味もないけど、ただあまりにもヒットしてるので他の映画とのハシゴ鑑賞の兼ね合いで見てまいりました。
私のようなおっさん感覚なら21世紀の「飛び出せ青春」のつもりで見てしまうのですが・・・

(あらすじ)

ニコガク野球部に戻ってきた顧問の川藤(佐藤隆太)は、安仁屋(市原隼人)、御子柴(小出恵介)、新庄(城田優)らと再び野球を共にできる喜びをわかち合っていた。
そして新学期、メジャーリーグを目標とする新入生の赤星(山本裕典)と、ひょんなことから入部した濱中(石田卓也)が野球部に入ったことによって…



まったくTVを見てなかったんで、人物の関係やストーリーの流れが分からないのでどうかな?と思ったけど知らないなりにも映画には着いていけたつもり・・・
それは定番であるスポ根青春モノ(この映画版に限りだろうけど)だからかも知れないね。
いかにも悪そうなニコガク野球部の面々はマンガらしく高校野球にあるまじきヘヤースタイルはいかにもTVシリーズでは相当な悪い奴らで、ワンクール通してここまで結束したんだな~と感じます。

展開はホントありえない展開の連続ですが、これもキセキと言ってしまえばそれまでか・・・(笑)
でもメンバーのキャラはそれぞれ個性的だし、名前が阪神の選手の名前になってるのも面白いしね。
またそのキャラを演ずる若手俳優がTVシリーズにしては結構豪華なメンバーですね。
ただ豪華メンバーだけど高校生に見えない連中が多すぎ・・・実際年齢が皆高いしね~これを言ったらダメなんだろうけど、ラストシーンなんてドラマから見てたら結構泣ける場面(金八先生の最終回風!)なんだけど皆いい大人の俳優が「せんせ~い!」て泣きついてる姿はチョイ引いたわ(ゴメン!ゴメン!ドラマのファンの方!)



恒にハイテンションな佐藤隆太先生は冷めた視線で見る(ROOKIESファンの人すまん!)となんか興ざめで暑苦しく感じてしまう・・・でも我々が昔見た青春ドラマも考えたらあんなんだったハズ。
まぁ王道的な青春ドラマでまったく鑑賞後は後味良く劇場を後にできます・・・ただそれ以上のモノはなし



★★★ 2009.7.30(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ5 16:05 H-10



No.074 「アマルフィ 女神の報酬」 (2009年 125分 シネスコ)

2009-07-23 00:17:26 | 2009年劇場鑑賞
監督 西谷弘
出演 織田裕二
   天海祐希
   戸田恵梨香



いつもは普段は平日に行く布施ラインシネマですが、この日は日曜とあってチケット売り場は行列が出来ております。
ハリポタなんぞは満席!(ここの劇場で初めて満席印を見た)
今日見る作品も前日封切りされた「アマルフィ女神の報酬」で入りも上々です。 意外と客の年齢層が高いですね~ 中高年の夫婦連れがやけに目立ちますが、織田裕二のファン層も年齢が高いのかな?

(あらすじ)

クリスマス目前のローマ。亡き夫との思い出が詰まった街で、矢上紗江子(天海祐希)は最愛の娘の失踪(しっそう)するという最悪の事態に見舞われてしまう。
身代金目的の誘拐か、それともテロか……? 犯人グループが警察の包囲網をかく乱し、捜査が一向に進展しない中、事件の真相に迫る外交官・黒田(織田裕二)は、ある事実に行き当たる。



日本映画ですが国内のシーンは一切なく舞台はイタリアで、しかも世界遺産の名所がバンバン出てきます。
バチカン巡りだった「天使と悪魔」の舞台にもなった場所も出てきたり、この作品と併せて見たらちょっとしたイタリア観光気分が味わえそう(笑)

織田裕二扮する主人公の外交官黒田が日本人少女誘拐事件に関わり、やがてその裏に潜む真の陰謀を暴き出す。
「踊る大捜査線」での青島刑事とは正反対なスタイリッシュなキャラですが、それと正反対な戸田恵梨香の新米外交官とのやり取りがキャラとしては作品に強弱付きそうなんだけど、戸田恵梨香の存在が薄く描かれてるので結局は織田裕二のワンマンショーな活躍となります。
もう少し戸田恵梨香のキャラが前に出てきて描かれてもよかったんでは?と思った(まぁ原作もあることだし仕方ないか)



犯人グループの仕掛けた大胆な計画はあまりにも用意周到過ぎて現実性は無くツッコミ所はいろいろあるんだが、犯人を凶悪なテロリストでなく悲しみを背負った者たちである設定にしてるところは日本映画らしい人情ドラマ的要素が入ります。
それと中井貴一がまたしても声のみの出演・・・前もこんなんあったね~この人・・・

作品としてはテンポよく見れて楽しめたがやはり織田裕二が大きく目立つの仕方ないか・・・まぁ織田裕二と行くイタリア世界遺産巡りツアー オプションでサラ・ブライトマンショー付きと言う豪華な作品という事にしておきましょうか(笑)



★★★ 2009.7.19(日) 布施ラインシネマ10 シネマ1 12:20 D-8 

No.073 「ノウイング」 (2009年 122分 シネスコ)

2009-07-20 00:18:36 | 2009年劇場鑑賞
監督 アレックス・プロヤス
出演 ニコラス・ケイジ
   ローズ・バーン
   チャンドラー・カンタベリー




引き続いて本日のメイン?である映画「ノウイング」の鑑賞。
この映画もよく予告編を見た映画だけど、やはり飛行機が墜落すシーンはインパクトがあったね。
なんかパニック映画なんかな?と思ってたらチョット違う見たい・・・ニコラス・ケイジが出演ですが、私的には彼の映画は当たり外れがあるんですがさて今回はどうかな?

(あらすじ)

50年前の小学生たちが埋めたタイムカプセルから、数字が羅列されたメモを持ち帰った小学生ケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)。
彼の父親で宇宙物理学の大学教授ジョン(ニコラス・ケイジ)は、その数列を解析し、激しく動揺する。その数列は、実際に起きてきた過去の惨事と、これから先の未来に起こる災難を予知するものだった・・・



この作品はパニック映画のようで、実は違ったアプローチの作品。
でも一番インパクトがあるのは飛行機の墜落シーン!
目の前で飛行機が落ちるとあんなんなのかな?
いや、もっと悲惨やろ?と思うもののリアルなVFXは凄いですね。
過去にも数ある航空パニック映画でも描かなかったアングルで描かれる墜落シーン
は必見ですね。
その後の地下鉄脱線シーンと合わせて目を見張るような迫力でした。

前半は意外にもオカルトチックな展開でやや意表つかれた感じで、「こんな映画やったんかいな?」と思ってしまった。
ミステリアスな数列の謎に包まれた真実を追って行くうちに浮かび上がってきたものは?
あまり詳しく書けないけど、ちょっとした宗教色のある展開になる後半は予備知識なく見た人、または予告だけの印象で鑑賞した人(私はその口やな)は面食らうことでしょうね~
微妙なトンデモムービーになっていくのが賛否の別れるところでしょう。
この前に見た「ウィッチマウンテン/地図から消された山」も未知との遭遇を連想したけど、この映画もそんな連想させる場面ありますね。



単純なパニック映画と思わせながらそうでは無く、でもミステリアスなオカルト風な展開の向こうに見えてくるものは、やはり人類存亡に関わる終末感いっぱいの地球の危機というパニック映画になって行く・・・色んな要素を詰め込んだ贅沢な映画ですが、その分終盤は思わず眼が点になっていく・・・



★★★ 2009.7.16(木) MOVIX堺 シアター2 21:00 I-8

No.072 「ウィッチマウンテン/地図から消された山」(2009年 98分 シネスコ)

2009-07-18 00:33:14 | 2009年劇場鑑賞
監督 アンディ・フィックマン
出演 ドウェイン・ジョンソン
   アンナソフィア・ロブ
   アレクサンダー・ルドウィグ



今日はMOVIX堺に「ノーウィング」を見にきたんだが、その前に時間的に都合の良い映画を見ようと思案した結果候補に挙がったのが「ウィッチマウンテン/地図から消された山」と「モンスターVSエイリアン」の3D版。
チケット売り場で悩んでると「ウィッチマウンテン/地図から消された山」が時間ギリギリで「モンスターVSエイリアン」はまだ10分ほど時間がありそう・・・という訳で「モンスターVSエイリアン」の3D版に決定!
と思ったのもつかの間・・・何と入場料が2000円!しかもポイントサービス等一切だめとのこと!
で、「ウィッチマウンテン/地図から消された山」にしようとしたらもう1分ほど前に本編始まってるとの事!
最悪やな~と思うけど、カウンターのお姉さんは始まってると言ったものの上映時間を逆算するともしかしたら、まだ間に合うのでは?
と思ってお姉さんの間違いといういちるの望みを賭けてチケット買って入ったら・・・もう始まって数分過ぎてたわ(久びさにドタバタしてもたな)



(あらすじ)

タクシードライバー、ジャック(ドウェイン・ジョンソン)の車に少年(アレクサンダー・ルドウィグ)と少女(アンナソフィア・ロブ)が乗り込んでくる。
彼はどこか微妙にズレた言動の二人をいぶかるが、いつものように車を発進させる。
ところが、突然どこからか数台の武装したSUV車が現れ、彼らの後を追跡し始め…

予告で一度見た時はどちらかと言うとファミリー路線?と言った印象の映画。
いざ見てみると思ってたほどファミリー&子供向けと言う感じはなかったけど、しかし昨今ありがちなバイオレンスな描写はかけらもない安全仕様のできです。

元々は「星の国から来た仲間」(未見)のリメイクらしいですね~
ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンは今回は厳つい顔に似合わず人の良さそうなタクシー運転手。
もちろん元々悪党だったけど堅気になって真っ当な生活をしてるんだが そのに絡んでくる謎の少年と少女・・・この二人がエイリアンである事はすぐにわかるんだけど、この三人のやりとりを見てると80年代によく見かけた冒険ファンタジーを思いだしました。



しかし途中カーチェイスの場面があるんですが、ここだけはエキサイティングな迫力があり、ファミリー映画の枠を超越したクオリティのある場面でしたね。
後半は謎の山に隠された施設が舞台になるけど この山はあの「未知との遭遇」に出てきた山そっくりでした・・・そう言えば後半は何とかなくどこかで見たことありそうな無さそうな場面がチラホラと出てくるように感じたのは気のせいか・・・?



★★★ 2009.7.16(木) MOVIX堺 シアター9 16:50 J-11


No.071 「ターミネーター4」 (2009年 114分 シネスコ)

2009-07-14 00:17:11 | 2009年劇場鑑賞
監督 マックG
出演 クリスチャン・ベイル
   サム・ワーシントン
   アントン・イェルチン



この日の2本目の作品が「ターミネーター」シリーズ奇跡?の復活となる第4作です。
まさか「ターミネーター4」が作られるとは思いませんでした・・・アーノルド・シュワルツェネッガーが州知事でいる限りは・・・
でも作られてしまったこの第4作は当然アーノルド・シュワルツェネッガー抜きで作られた新生ターミネーターシリーズ!

(あらすじ)

“審判の日”から10年後の2018年。人類軍の指導者となり、機械軍と戦うことを幼いころから運命づけられてきたジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)。
今や30代となった彼は、人類滅亡をもくろむスカイネットの猛攻が開始されようとする中、ついに人類軍のリーダーとして立ち上がることになる。



この「ターミネーター4」は新シリーズに当たって脱アーノルド・シュワルツェネッガーなるか?と言ったところではないでいしょうかね~
TVシリーズの「ターミネーター サラコナー クロニコル」が成功してるように映画版でもうまく行くのかどうか?と言ったとこだが、見た感じではそう言う部分はクリアできていて面白かったです。

今後はジョン・コナーを主人公に様々なドラマを組み立てる事も出来るし、このシリーズは前途は明るいね。
ターミネーター=アーノルド・シュワルツェネッガーの影を一日も早く消し去ることがこのシリーズ復活のカギだと思いますけど、変にアーノルド・シュワルツェネッガーをゲストで出すとかしなければ今後息の長いシリーズになると思います。
ただマンネリは避けられないでしょうけど・・・

今回は1作目の「ターミネーター」につながるような展開で、父親であるカイル・リースといかに知り合いになり、彼を自分が生まれるように母親であるサラコナーを守るためにタイムスリップさせるかと言ったとこが主題ですね。



アクションシーンもますます派手になり、大軍で出てくるターミネーター軍団とのバトルは「トランスフォーマー」とはまた違った迫力もあります。
今後シリーズは継続されるんでしょうが、話を捻り過ぎて変な方向にいかないようにしてほしいですね。
また過去のターミネーターシリーズと少し切り離して見た方が尚更楽しめると思いますね~
今更アーノルド・シュワルツェネッガー州知事が出てくる訳ないんだから・・・



★★★★ 2009.7.9(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ3 20:00 I-3

No.070 「トランスフォーマー/リベンジ」(2009年 150分 シネスコ)

2009-07-11 23:22:33 | 2009年劇場鑑賞
監督 マイケル・ベイ
出演 シャイア・ラブーフ
   ミーガン・フォックス
   ジョシュ・デュアメル



本日は「トランスフォーマー/リベンジ」と「ターミネーター4」の2本立て!
なかなか贅沢な2本立てで、まぁ似たような作品ですが2本共期待しての鑑賞です。
特に「トランスフォーマー/リベンジ」は前作は堂々の2007年ベストワンに選んだほどインパクトあったんで、果たしてV2なるか?

(あらすじ)

オートボットとの壮絶な戦いの末に敗北したディセプティコンが、新たな仲間を率い、より凶悪になって復活。
ディセプティコンの新たな侵略計画は、現存するオートボットたちの総力をはるかに上回る巨大なトランスフォーマー、“デヴァステーター”やメガトロン以上に凶悪な“フォールン”を擁するものだった…



2007年のベストワンのこの映画 は前作は主人公となるオプティマスブライムスなどの姿を予告などでは殆ど見せず 、むしろ雰囲気的に少し怖い映画のような印象だったが、さすがにパート2って事もあり予告の段階からロボット大戦を見せてくれてます。
やはり今回も変幻自在の変身シーンは凄いし(相変わらず早すぎて分かりにくいが)、巨大ロボットがぶつかり合う迫力は大スクリーンならではの迫力!
前作ほど驚く場面はないにしてもますますバトルシーンはド派手になってます。

特にオープニングはつかみから迫力の映像で見応えありますね。
そしてロボットのキャラも増えて、ますますロボット戦隊ヒーロー物の雰囲気出てきました。
ただあまりそこまで行くと興ざめ気味なとこも感じましたがね。



単にロボット同士の対決だけで無く、人間(軍隊)がロボット軍団に立ち向かって行くシーンも多く、まるで戦争映画のような描写だが、模型の戦車が立ち向かっていくような安っぽい特撮でなく「ブラックホークダウン」のような迫力の映像はさすがハリウッド一流スタッフによる映画だと思わせてくれます。

エジプトの古代遺跡を舞台にロボットと人類が戦争するんだから古代遺跡から世界遺産までお構い無しに破壊します。
ピラミッドなんて上部をむしり取られるし・・・まぁ、その破天荒さがいいんだけどね~
でも上映時間150分はあっと言う間に過ぎたんだけど、もう少し短くても良かったと思いますね。
それとロボット意外の場面のドラマ部分のストーリーはイマイチ平凡でした・・・ま、あまり贅沢言うたらあかんか・・・



★★★★ 2009.7.9(木) 布施ラインシネマ10 北館 シネマ1 17:00 I-9

No.069 「それでも恋するバルセロナ」 (2008年 96分 ビスタ)

2009-07-06 00:03:35 | 2009年劇場鑑賞
監督 ウディ・アレン
出演 スカーレット・ヨハンソン
   ペネロペ・クルス
   ハビエル・バルデム



最近では珍しくウディ・アレンの作品がミニシアターでなくロードショー系で公開されてるので見てきました。
ウディ・アレンの映画を劇場で見るのはもしかして初めてかも?
ビデオでは何本か見たけど、「カイロの紫のバラ」「ブロードウェイのダニーローズ」などなどで、肝心?の「アニーホール」や「マンハッタン」など今だ未見です。
初の劇場でのウッディ・アレンとなるこの作品は如何なもの?

(あらすじ)

バルセロナにバカンスに訪れたクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)とヴィッキー(レベッカ・ホール)は、画家のフアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)に惹(ひ)かれていく。
そんな中、彼の元妻のマリア・エレナ(ペネロペ・クルス)が戻ってきたことから、やがてクリスティーナとマリア・エレナにもある感情が芽生え始め…



恋愛の価値観の違う二人の美女が一人の男に恋に落ちるんだが、婚約者も居て最初はこのアバンチュールに乗り気でなかったヴィッキーが段々とフアン・アントニオの虜になって行く所が個人的には面白おかしいかったですね。
婚約中で理想の人生をこれから・・・と思ってたはずが、一人のプレイボーイとの出会いから様々な葛藤が心の中で生まれる。
「果たしてこのまま婚約者との結婚の人生が理想の人生なのか?」
今まで思いもしなかった事が、フアン・アントニオとの出会いから考えるようになる。

とにかく四人の主人公たちが結局勝手な都合で(?)絡みあうドラマだけど当然ながらドロドロした愛憎劇でもないし、カラッとしたラブコメでもない・・・どことなく皮肉めいた人間ドラマ・・・というより人間喜劇?
当事者たちにすれば深刻な問題だが、第三者である外野からすればこれほど面白いものはない。
そんな他人事感覚で客席から見てしまう我々観客は、ご近所のゴタゴタを遠巻きに見てる奥さんやご主人みたいなもんかな?



ヴィッキー、クリスティーナ、フアン・アントニオの三角関係に突然割って入ってくるマリア・エレナの登場で四角関係となっていくあたりから、この映画は見ていて呆れるぐらい人間の様々な一面を面白く見せてれます。
でも、そんな一面は誰しも持ち合わせていると思うと、我を見て更に笑ってしまうかも?

特筆はやはりペネロペ・クルスのオスカー級の切れまくりの芝居ですね。
早口でまくし立てるセリフ回しなど結構切れた芝居が多いこの映画は、いつものお色気はスカーレット・ヨハンソンに譲った感じかな?



★★★ 2009.7.4(土) アポロシネマ8 スクリーン4 21:00 I-17

No.068 「真夏のオリオン」 (2009年 119分 シネスコ)

2009-07-02 00:51:15 | 2009年劇場鑑賞
監督 篠原哲雄
出演 玉木宏
   北川景子
   堂珍嘉邦



相変わらず「ROOKIES -卒業-」の人気がとどまることがありませんね。
こんなけ人気あるんなら一見の価値があるのかな?
最近少々興味が出てきました・・・この日に見る「真夏のオリオン」やめて、そちらに乗り換えたろうかい?って思ったりしましたが・・・

(あらすじ)

第二次世界大戦末期、日本海軍はアメリカ海軍の燃料補給路をたたくためイ-77をはじめとする潜水艦を配備していた。
イ-77の艦長・倉本(玉木宏)や同作戦に参加する海軍兵学校からの親友、イ-81の艦長・有沢(堂珍嘉邦)はアメリカ海軍駆逐艦パーシバルを迎え撃つが、同駆逐艦は大胆で周到な知略で日本側の防衛ラインを切り崩してしまう・・・



邦画の潜水艦映画で思い浮かぶのは「ローレライ」てのがまず出てきます。
トンデモ戦争映画だった「ローレライ」のようにこの映画も何となく期待薄な印象で鑑賞しましたが、意外とまともな映画でした。
冷静沈着な艦長をが玉木宏が濃い~顔で演じてますが、最前線の潜水艦の艦長だがその人の良さそうな人柄は求心力バツグンで、誰からも慕われてるまさに理想の上司ランキングが当時あれば確実に入りそうな人!
大戦末期の日本軍にあって命の重要さを「もったいない」の一言で語ってしまうこの艦長はある意味当時に考え方では異端な存在なんでしょうね~
そしてケミストリーの堂珍嘉邦もその親友で別の潜水艦の艦長の役で出ております・・・でもこの2人がどうも当時の人間の雰囲気が感じられず、リアリティに欠けますね~

「ローレライ」の時もそうだが、まず坊主頭の人間がほとんどいない!
やはりそこからして醒めてしまいますよ。
この映画に置ける玉木宏や堂珍嘉邦のヘアースタイルの違和感は致命的に思います。
あれだけで緊張感が大きく薄れてしまう・・・潜水艦映画特有の悲壮感もあまり感じないしね~



後半は「眼下の敵」ばりにアメリカ軍の駆逐艦と一騎打ちでの攻防戦を繰り広げ、やがて互いの艦長同士、敵ながらも一目置くようになっていく・・・
戦争していてもそこは生身の人間、戦い終わればノーサイドの精神がそこにはあります。
でも、そう言う戦時下のファンタジーのような映画では多分無いばずだけに、「眼下の敵」の線で行きたいのか「Uボート」のような映画にしたかったのか・・・イマイチ中途半端で終わって見れば不自然な描写ぐらいしか印象に残らない映画だった・・・



★★★ 2009.6.27(土) アポロシネマ8 スクリーン8 20:50 G-1