MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

映画100選 100 「地獄の黙示録」

2016-08-05 10:23:18 | 映画100選




いよいよ100本目はこの映画
この映画に関してはまさに見たと言うより体験したと言う感じでした
当時は35㎜版と限定された大都市の数館で70㎜版が公開されてました
70㎜版はコッポラ監督の意向でエンドロールが無い為にスタッフとキャストの名前が入ったプリントが劇場で配られてましたね

そして当時中学生だった私が見たのは限定された数少ない劇場である難波の南街劇場の70㎜版でありました
巨大スクリーン一杯に広がる原野、ドアーズのジ・エンドのイントロが静かに流れる中をヘリコプターの機影が原野を横切る
そしてジム・モリソンのボーカルが入ると同時に原野は紅蓮の炎に包まれる…ベットで目覚めたウィラード大尉の真上に天井の扇風機とヘリコプターの音が被さる
「サイゴン…」とつぶやくウィラード大尉
この一連のオープニングは鮮烈な印象を叩きつけてくれました

ジャングルの奥地で神と崇めされるカーツ大佐を暗殺するために船で川を行くウィラード大尉一行が体験する様々なエピソードは我々観客さえも旅を共にする事になるのであります
ギルゴア中佐の無茶な理由からベトコンの村を爆撃する有名なシーンの凄い事!
ワルキューレの騎行が南街劇場全体に響き渡り、爆弾の爆烈音が椅子を揺らす!
ドルビーサウンドの凄さを初めて体験させてもらいました
まさに劇場が戦場になった瞬間でしたね
南街劇場の高い天井にワルキューレがこだましてましたよ

プレイメイツが慰問に来るシーンの兵士たちの凄まじい喚声とロックンロールのリズムが観客もその場に居てるかのように感じさせてくれます
! 子供心に戦争ってイかれてるよなー
何て偉そうな事を思ったもんです

ジャングルから突然に虎が出てきてビックリ!
このシーンは「キャリー」の手に並んでビックリシーンの双璧です(笑)

川の向こうに現れるカーツ大佐の帝国
公開当時に賛否両論だったウィラードとカーツとの対決は難解だと言われたが、中学生だった私はそんな難しい内容より、マーロン・ブラント扮するカーツ大佐の異様なオーラにわけわからなくても圧倒されるのであります
牛の首をはねる儀式の映像とウィラードがカーツを暗殺するシーンを交互に見せる演出がただただショッキングでしたね

戦争とは人を狂わせてしまい、生と死の感覚を狂わせてしまうんやなーと中学生だった私はそんな印象を持ち南街劇場での狂気の旅を終えるのでした

これで人生50年間の100本を選びましたが、しかし他にも100本入れても良い作品が多々あるので、番外編として100本入れてもおかしくない番外10を近々選びたいと思います

映画100選 099 「サスペリアPART2」

2016-08-03 19:32:19 | 映画100選




私の好きな映画監督ダリオ・アルジェントのジャーロ映画
あの「サスペリア」の続編的なタイトルでの公開だったが全く関係ありません
しかもこちらの方は先に製作された作品だったりします
原題タイトルも「赤い深淵」
でも公開登場はそんな事は全く気にせず見てましたね
ゴブリンの激しいロックサウンドに合わせての華麗な殺しのテクニックに魅せられてました
主題曲より殺人シーンに流れるあの曲聞きたさにサントラEP買いましたよ

ゴブリン演奏のサスペリア2のテーマ曲に乗って次に使う凶器がクローズアップされて行くんだが、これがまた異常なまでにクローズアップなんですね
そして犯人とおぼしきアイシャドウを塗る眼のアップ…そして黒い手袋等まさにアルジェント映画には必須アイテムが揃っています

気持ち悪い人形がケタケタ笑いながら部屋に入って来るシーンの薄気味悪さ
熱湯を顔面につけたり、机の角に歯をぶつけてへし折ったりと見てるだけでも感覚的にも痛々しいシーンもあり観客さえも虐めるアルジェント監督の変態度合いが最高です(笑)
ストーリーは例によってちょっとアレな感じですが、一人称カメラなどに代表される独特のカメラワークなどアルジェントらしい手法が全開で私は好きな作品です

鏡を使ったトリックはアルジェントらしからぬ(?)実に良く出来たイリュージョンです
大人になってビデオで巻き戻して見るまで気がつきませんでしたわ

この作品の思い出としては天王寺ステーションシネマで再見した時に、主人公のデビット・ヘミングスが廃墟の家の壁をぶち破り隠し部屋を見つけ、壁の中を懐中電灯で照らすシーンで場内静まり緊張感が高まった瞬間に私の真後ろのオッさんが思いっきり「ハックしょーん!」とくしゃみをしやがって、場内一斉にドキッ!とした事が思い出されます(笑)

映画100選 098 「リーサル・ウェポン」

2016-07-27 13:17:32 | 映画100選




これは公開当時は何処かで貰った株主優待券で道頓堀東映パラス劇場で全くノーマークで見に行った作品

まさにバディムービーの傑作の一つですね
まずはメル・ギブソン扮するリッグスとダニー・グローバー扮するマータフ刑事の対照的なキャラがこの作品を面白くしている
妻を亡くしそのショックで自殺願望を持ち危険行為に走るリッグスと家庭を大事にし定年まで穏便に日々を過ごそうとするマータフ
それぞれキャラの違う2人が一つの事件を追い掛ける姿をハードなアクションとユーモアたっぷり描く娯楽アクションムービー

リッグス刑事が飛び降り自殺しようとする男を説得に行き、隙を見て男に手錠をかけ強引に一緒にビルから飛び降りて下のシートに落ちるシーンが面白い!
自殺しょうとした男がリッグスに 「俺を殺す気か!」と逆ギレする(笑)
そんな笑いも入れながらマータフとのいがみ合いながら事件の核心に迫る展開は刑事ドラマとしても緊張と緩和が見事にバランス良く作られています
リッグスの関節を自由に外せる特技やマータフの拳銃を撃つ時の癖など後々に伏線として活用されてるのも良い

ラストのメル・ギブソンと悪役のゲリー・ビジーとの格闘シーンも見応えあるし、2人同時に振り向きざまに銃を打つシーンのカッコ良さ!
スローモーションで描かれるこの銃を撃つシーンからガラリとカットが変わり雨に打たれながら亡き妻の墓に花を添えるリッグスの姿が情感溢れる音楽と共に写しだされる…この緩急がたまりません!

映画100選 097 「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」

2016-07-23 13:03:26 | 映画100選




「レイダース 失われたアーク」に続いてのインディジョーンズシリーズ第2弾
この作品はは大阪の心斎橋にあった2番館の戎橋劇場で「レイダース 失われたアーク」との二本立てで鑑賞しました
ビデオでしか見た事のないレイダースも活劇映画としても相当面白かったんですが、2番館ながら劇場で見たこの作品は更にパワーアップして、数少ない前作を超える続編となりました

冒頭のクラブのシーンでのダイアの取り合いでの派手な活劇からカーチェイスに飛行機のアクション、墜落寸前の飛行機からゴムボートで脱出、更に断崖からボートごと転落…次から次へとアクションのつるべ打ちにまさに冒頭からジェットコースタームービーな展開にお腹いっぱいになりましたね
トロッコチェイスやクライマックスの橋の上でのシーンなど息つく暇もないとはまさにこの作品のことでしょうね
しかし活劇映画としては前作を上回る迫力と展開ですが、ストーリーとしては前作のほうがナチスやモーゼの十戒の石版など絡んで来て面白いように思います

正統的な活劇アクションだった前作と比べると、ややマンガ見たいな展開があったりするのがちょっと派手にやりすぎに感じる次第でもあります
でも面白い事には変わりはないので、やはり100本ので中からは外せない傑作です(笑)


映画100選 096 「レイダース 失われたアーク」

2016-07-21 09:22:50 | 映画100選



スティーブンスピルバーグとジョージルーカスがダッグを組んで作られた活劇大作
でも劇場初公開時は見る意欲が湧かずスルーしておりました
後にVHSでレンタルビデオで借りて見たら、これがなかなか楽しい作品て、スピルバーグらしい演出に時折インディが見せるコミカルなキャラ、それに被さるションウィリアムズの勇壮なマーチ…それらの要素が三位一体となり、とにかく活劇の面白さだけを追求したかような作品になっています

オープニングの洞窟のシーンからアークの魔力が爆発するクライマックスまで見所の連続です
また蛇嫌いのインディが魂の井戸で蛇の大群に囲まれたり、派手なアクションで大きな鉈を振り回す刺客を銃で呆気なく撃ち殺すシーンなど笑わせる場面も多くさすがスピルバーグとルーカスが組んだら面白いのが出来るやん!と思ったら更に続編がそれを上回るとは…

映画100選 095 「鷲は舞いおりた」

2016-07-18 13:12:49 | 映画100選




この作品も中学生の時に天王寺ステーションシネマで見た作品でちょとした思い出があります
この作品を日曜日に友人と二人で天王寺ステーションシネマに行き、あまりの面白さに2回見て更に平日学校終わりにまた友人と見に行きました
そして上映最終日に最後にもう一度見に行きたくなり、最終回を学校終わりに行こうと思ったが、
さすがにまた友人誘うのもどうかと思い、1人で見に行こうと天王寺に向って歩いてたら、途中でバッタリ友人と遭遇!
「どこに行くの?」と聞けば友人から帰ってきた答えが「もう一回「鷲は舞いおりた」見に行くねん」と泣かせる言葉が出てきました
結局また2人で最終日の最終回の上映を三たび鑑賞する事になりました(笑)

イギリスのチャーチル首相を誘拐する特殊任務に着いたマイケル・ケイン扮するスタイナー中佐以下精鋭部隊がチャーチル首相が訪問するイギリスの片田舎にドイツ軍の軍服の上にイギリス軍の軍服を着て潜入
イギリス軍のふりをして村で演習してチャーチルを待ち伏せる
村人たちと交流するさなか、河に落ちた少女を助けようと河に飛び込んだ隊員が少女を救った変わりに水車に巻き込まれて死亡!
水車に巻きついた隊員の遺体の軍服がはだけて、その下に着ているドイツ軍の軍服が晒されてしまい計画は急展窮地に陥る…

前半はヒットラーの気まぐれから作戦が練られて実行されていく様子が描かれ、水車のシーンから後半は一転窮地にたったスタイナー大佐率いる特殊部隊と駐留していたアメリカ軍との戦闘シーンわ中心に描かれます
原作は有名だけど、この映画版も好きなですね

何とも切なくやるせない結末も戦争の中の一つの作戦とはいえ、歴戦の勇者とて単なるコマにしか過ぎない…もの悲しさも感じさせてくれる戦争映画の佳作です
そんな雰囲気をどことなく感じさせるラロ・シフリンのテーマ曲も耳に残る名曲です

映画100選 094 「アラビアのロレンス」

2016-07-12 12:39:41 | 映画100選




これは映画館のスクリーンで1度は見て見たい映画です
初めて見たのは20代の時に2本組のレンタルビデオで借りて見た
その時の印象は夜中で眠気まなこで見たせいか名作ではあるけど好みではないように感じましたが、後に改めて気合い入れて完全版をビデオで見たら見応え十分な傑作である事を認識致しました

CGなど無かった時代だけに砂漠をあんなに幻想的くつ迫力満点に捉えた映像は素晴らしいと思うし、アカバ攻略の戦闘シーンの俯瞰から捉えたカメラワークや大勢の人間たちが絡み合う場面など生の人間たちによるアナログの凄みを見せつけてくれます
政府の策略に翻弄されるロレンスの姿はテレビ番組「知ってるつもり」で紹介されていて、それを参照して見たら実によくわかる(笑)

またピーターオトゥール始め、オマーシャリフ、アンソニークイン、アレックスギネス、アンソニークェイル、ジャックホーキンス、補正ファーラーなど大作史劇には欠かせない濃い〜面々が総出演なのもよろしいですね

映画100選 093 「ランボー 怒りの脱出」

2016-07-08 18:01:25 | 映画100選




シルベスター・スタローンのスーパーシリーズ第二弾
私が通ってたレンタルビデオ店でリリース初日にダビングして貰い鑑賞しました
劇場では鑑賞した事ないけど繰り返し何度でも見たもんです
レンタルビデオ店では当時はレンタル中の札がかかりまくり、予約でレンタル順番待ちと言う今では想像つかない状況
何しろ1本しか置いてないからね
回転率を上げる為にダビング物をレンタルで出してたくらいです

1作目よりもランボーと言う映画のイメージを決定づけたのがこの作品では無いでしょうか?
ドラマとしては1作目の方がベトナム帰還兵の悲しみが滲みでるような物語なので後半はやや重くテーマ性を感じさせて良いですが、続編のこの映画はとにかくド派手!
ランボー1人対軍隊と言う破天荒な設定破天荒まさにこの映画から始まります
ゲリラ戦での一人一殺のキラーぷり、マシンガンもボーガンもバズーカ砲も撃って撃って撃ちまくり大暴れ!
当時仕事でストレス溜まりまくりの若き私は毎晩のようにこの映画を見てスキッとされるのであります

自分を見捨てた上官に啖呵を切って、キッチリお礼参り…と思いきやナイフを顔面スレスレに突き立て 「任務…完了!」セリフの格好良さに鳥肌たち!


映画100選 092 「ブレードランナー」

2016-07-06 14:47:16 | 映画100選



レンタルビデオ創世記の80年代半ばにビデオ雑誌何かが多数刊行されいて、その当時レンタルビデオ人気ランキング1位がこの作品でした
「ブレードランナー見たい人この指と〜まれ!」
みたいな見出しが躍ってた記憶がありますが、当時はブレードランナーて言う映画は地味な印象しか無くイマイチ見る気もせず未見のままでしたので何故そんなに人気あるのか理解出来なかったですね

ワーナーホームビデオからのリリースだったので当時はメーカー特約店しか置けないシロモノでしたので、私は行きつけのレンタルビデオ店でタビングものをダビングして貰い(たしかテープ込みで4000円くらいしたかな)鑑賞しました
しかし終盤ロイバッティが死んだとこで切れてやがんの(笑)
(この辺の背景は当ブログの[映画の話題]のカテゴリーから「嗚呼、追憶のレンタルビデオ店(黎明期編)」を見て下さい)


この映画初めて見た感想は意外と渋い、そして面白い
ストーリーとしてはSF映画と言う意味ではサイボーグと戦うと話しにしては地味なんだが、それがかえってこの映画をカルト的な人気にしてるような気がします
ハリソン・フォードの時折挿入されるナレーションがハードボイルドな雰囲気を出していて好きですね
「ブレードランナー 最終版」ではナレーションがカットされていたが、リドリー・スコット監督はナレーションは不要と考えてるようだが、私はある方が好き派ですね

ショーン・ヤングのサイボーグのような美形具合も良いですが、悪役ロイバッディを演じるルトガー・ハウアーの存在感が最高です
ニヒルな悪役ながらどこと無く悲しみと死への恐怖を滲み出たような表情は絶品です
この作品以降「ヒッチャー」「ウォンテッド」と良い感じの映画に出ますが、やはりこの作品からその片鱗が伺えます

また和洋折中でチャイニーズな未来都市の美術もただただ凄いです
強力わかもとのインパクトは強烈なのであります
しかしやはり何度見ても一般受けする映画とは思えないんですねー
何故この映画がビデオ人気ランキング1位になったのかは謎のままです
しかし何度見ても面白い映画だからそれで良いんですけどね

映画100選 091 「ナイル殺人事件」

2016-06-27 23:30:52 | 映画100選




アガサ・クリスティー原作の「ナイルに死す」の映画化作品
映画を見てから原作を読みましたが映画が原作に忠実に描かれてるような印象を持ちましたね
映画を先に見てたからあのトリックが活字でも理解出来て分かりやすかった
中学生だった当時の私には活字だけなら多分理解するのに苦労したと思いますわ

で、映画はポワロ役のピーター・ユスティノフ始めオールスターキャストでまさに正月映画に相応しいゴージャスな作品でした
殺人事件が起こるシーンまで1時間くらいかかってしまいますが、その事件が起こるまでの1時間がとても大事になってくる…てのが解決してから分かって思わずなるほど〜!と唸りました
クライマックスでポアロが犯人の名前を告げた瞬間前の座席のおじさんが「うん?」と首を捻って唸ったのが懐かしく思い出される
意外な犯人と言うより不可能犯罪のトリックが秀悦でなかなかの伏線の張り方が上手いです(一か八かなバクチ的な部分もあるが)
ジョン・ギラーミンもこんな作品撮れるんやー(笑)

「オリエント急行殺人事件」のアルバート・フィニーより私はピーター・ユスティノフのポワロが好きですね
どことなく暖かみのあるポアロはこの作品にぴったりです
ミア・ファロー扮するジャッキーに同情から来る忠告をするシーンはこの作品でのポアロ像を表しているように思います
以後ピーター・ユスティノフのポアロ作品がいくつか作られます
シリアスな中にユーモアのようなものが感じられる作風はこの作品から始まりますね

クラシックなミステリー調な雰囲気は推理小説好きだった当時の私はまさにどストライクでしたし、クライマックスの主要人物を集めてポアロの謎解きスピーチのスリルは圧巻です
しばらくアガサ・クリスティーにはまるほど影響を受けた作品です

サンディ・オニールが歌う日本版イメージソング「ミステリーナイル」がこれまた良い曲なんです
テレビCMの予告編に使われてまして映像と曲が合っていて印象が強く残っています
日本劇場公開本編ではエンドロールに流れますが、残念ながらテレビ放送並びに発売されてるソフトにはニーノ・ロータ作曲によるオリジナルのテーマ曲が流れるだけです
当時の劇場公開されたミステリーナイル入りの復刻劇場公開版を是非ブルーレイ辺りで再現して貰いたいもんです
その時は田中明夫さん=ポアロによる日本語吹き替え版も入れて…