MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

走る!走る!ロッキートレイン

2007-04-30 00:02:43 | 映画の話題
映画「ロッキー・ザ・ファイナル」とのタイアップで大阪市内の阿倍野区を走る路面電車にロッキートレインなる電車が出現・・・ていう記事が出たのは約1ヶ月前。
昔ながらのいわゆるチンチン電車なんですが、車体に「ロッキー・ザ・ファイナル」の広告が張ってある。

しかも車内の吊革が何とボクシングのグローブになっている!
これは一度お目にかかりたいな~と思ってたけど、毎日この路面電車が走る阿倍野筋を車やチャリンコで走ってるのに今だに見たことがありませんでした。

しかし日曜の朝チャリンコで走ってたら、ついに発見!間違いなく「ロッキー・ザ・ファイナル」の広告とロッキートレインのプレートが・・・「おおお~」と思ったけどよく見ると車内は普通の路面電車と変わらない・・・吊革も普通のヤツや・・・
何や~期待してたのにな・・・確か最初の報道ではボクシンググローブの吊革だったはず。
多分持ち難いとかで不評だったんではないでしょうかね?
一度見てみたかったもんですボクシンググローブ型吊革・・・(ホントにあったんかいな?)

No.040 「ハンニバル・ライジング」 (2007年 米/英/仏 121分 シネスコ)

2007-04-29 00:37:56 | 2007年劇場鑑賞
監督 ピーター・ウェーバー
出演 ギャスパー・ウリエル
    コン・リー
    リス・エヴァンス



GWには話題作が多いですが、その中の一つ「ハンニバル・ライジング」をいち早く鑑賞。
場所は今年結構よく来てる東大阪市の布施ラインシネマ10。
「ブラッドダイヤモンド」と分刻みのハシゴでの鑑賞ですが 何か過去3作品に比べあまり話題になってないような気がするんですがね~

思えば一作目の「羊たちの沈黙」を誰かから貰った株主優待券で見に行ったときは映画の内容は全然知らず見にいき、その衝撃的な内容に感心したものでした。
でもその後の「ハンニバル」「レッド・ドランゴン」もそれなりに楽しめたけど、やはり私の中では「羊たちの沈黙」を抜くことは出来なかったな~

(あらすじ)

1944年のリトアニア。名門貴族の家系に生まれたハンニバルは戦争の悲劇により両親を失う。幼い妹ミーシャを連れて山小屋で生活を始めたハンニバルだったが、逃亡兵たちがやって来て2人を監禁。そこでのある出来事を経て孤児院に送られ、成長したハンニバル(ギャスパー・ウリエル)は、やがて逃亡兵たちへの復しゅうを誓う。

冒頭のタイトルからして全然雰囲気の違う感動作が始まるんかな?と思わすような田園風景にかぶる文字が意表付いてますね。
まだレクター少年が普通の子供の時期だから始りの雰囲気も全然違うのかもね

ほのぼのしたムードは一変し、戦火がレクター家を巻き込み逃亡兵たちにレクター少年と妹のミーシャが監禁されやがてミーシャが逃亡兵に食べられてしまう・・・
何と言う生い立ちや!!!と思わず絶句してしまいますが、成長したレクターが解剖学に目覚め、さりげなく後のレクター博士に影響を与えるものや出来事を見せてくれるのは少し強引にも思えたけど、レクター博士の生い立ちの物語と意識してるのは前半部分ぐらいで後半は妹を食い殺した逃亡兵たちを一人ずつ捜して惨殺していく物語にウェートを置いてるので一連のレクターシリーズとはまったく感じられなかったですね。

この辺はサイコサスペンス風でしまったく別の作品を見てるようで、これがキッカケで今のレクター博士があります・・・的な感覚があまり私は感じなかった。
でも復讐劇として見れば充分面白かったし、こじ付けだらけのビギニング物になるよりは断然良かったと思います。

またギャスパー・ウリエル扮する若きレクターの妖気漂う雰囲気のある種の“危なさ”は新たなダークヒーローを見てるかのようで冷酷に復讐していく姿にある意味爽快感がありました。
何しろ相手がとにかく悪いヤツらやからね~何かスカッとしたな~
まぁ、このレクターが歳を取ってアンソニー・ホプキンス扮するレクターになるとはイメージつかないけど・・・



★★★★ 2007.4.26(木) 布施ラインシネマ10 シネマ3 19:00 K-5


No.039 「ブラッド・ダイヤモンド」 (2006年 米 143分 シネスコ)

2007-04-28 01:06:38 | 2007年劇場鑑賞
監督 エドワード・ズウィック
出演 レオナルド・ディカプリオ
    ジェニファー・コネリー
    ジャイモン・フンスー



今年のアカデミー賞にレオナルド・ディカプリオが主演男優賞にノミネートされてましたが、最優秀作品賞を取った「ディパーテッド」ではなくこの「ブラッドダイヤモンド」でのノミネートでした。
たしかに「ディパーテッド」の芝居も良かったけど、このブラッドダイヤモンドを見るとこちらの方の芝居の方が印象に残りますね~
この人は人気だけでなく実力のある俳優になったね~「ディパーテッド」の時もそう思ったけど、ますますこの作品を見て思いました。

(あらすじ)

ダイヤの密売人であるダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、巨大なピンク・ダイヤを隠し持つソロモン(ジャイモン・フンスー)という男の存在を知る。一方、ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)は、反政府組織“RUF”の資金源となっている“ブラッド・ダイヤモンド”の真相を探っていた……。

アフリカを舞台にした作品は多いですが、いつもよく出てくるのが虐殺シーンで、この作品でも時折に反政府組織RUFが虐待やそして虐殺の限りをつくすシーンが多くでてきます。
実際、平和な日本に居てる限りはTVのニュースなどでしかこういう実情については見ることはできませんが、現実にこう言う行為がどこかで行われてることを思うと胸が痛いですね(「ホテルルワンダ」でも同様の感想を持ちましたね)

紛争ダイアというのは私は正直あまり知らなかったんですが現実的には大きい問題なんですね。
ジャイモン・フンスー扮するソロモン一家をこの紛争ダイアが巻き込んでいきますが、
恐ろしいと思ったのは彼の息子がRUFに拉致され、そして段々と洗脳されていき反政府組織の少年兵となっていく所ですね。
昨年公開された「シリアナ」でも一人の少年がテロリストになっていく過程を見せてくれましたが、幼い子供が機関銃を持ち、人を殺していくという行為は映画だけの世界ではなく本当に当たり前のように世界各地で起こってる現実・・・この映画は娯楽アクションの要素の中にも現実に怒ってる悲惨な実情を描き、また突然に銃撃が始まったりと臨場感タップリに見せてくれます。

主役3人の緊迫感のある芝居もこの作品をより真実味のあるものにしてると思いましたね。
この映画の大筋はいわばたった1個のダイヤを巡る物語だが、その僅か1個のダイヤが世界を揺るがすって事が凄いですな・・・その1個のダイヤ為に空爆までしてしまうとは・・・絶句ものですね。
小さな石のために大金が動き、血が流れる・・・まさにブラッドダイヤモンド!
エンターティメントの中に恐ろしい現実を見せてくれる作品ですね。



★★★ 2007.4.26(木) 布施ラインシネマ10 シネマ6 16:30 H-3

「悪魔の沼」

2007-04-26 00:40:12 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー監督が撮ったこの作品ですが、モーテルの主人が泊り客を惨殺しては飼ってるワニに食わすという異常な物語。
実際にこれまたモデルが居るというんだからアメリカは怖い国やね~

映画としてはほとんどモーテルのシーンに終始しお金が掛かってない低予算のB級ホラーです。
これも「悪魔のいけにえ」同様に安っぽさの中に荒々しい演出で怖がらしてくれるけど、ただ今回は名優メル・ファーラーやウィリアム・フィンレーといった知られた役者が出てるので無名俳優ばかりだった「悪魔のいけにえ」ほどのリアルな恐怖感は少し薄いかな?(後のフレディ・クルーガーことロバート・イングランドも出てますね)

大きな鎌を振り上げて執拗に襲いかかってくるネヴィル・ブラントのブチ切れ具合はいいですね。
まさに怪演ということばが相応しいテンションで、人皮のマスクをしたレザーフェィスより見た目は人間らしいぶん異常な恐怖感が出てますね。
画面が全編夜のシーンという事もありやや見ずらい部分もあるけど、何やらわめきながら襲いかかるネヴィル・ブラントと犠牲者の悲鳴が暗い画面から延々と聞こえてくる・・・さすが初期のトビー・フーパーはイッちゃってますね。

不気味に沼にうごめくワニがガブリ~と襲いかかる恐怖は当時流行の動物パニック映画の要素も感じ取られ、どことなく時代を感じさせてくれます。



★★★

北大路欣也さんによる華麗なる舞台挨拶

2007-04-25 01:05:59 | ライヴ&イベント
道頓堀東映閉館イベント「転生 道頓堀東映52年物語」という東映映画の名作上映回が2日にわたって行われ、その2日目にあたる4月20日「仁義なき戦い 広島死闘篇」の上映終了後この映画に出演された北大路欣也さんが舞台挨拶を行うということで見に行ってまいりました。
まぁ、別にファンという訳ではないけど、舞台挨拶はなかなか見る機会がないもんでね・・・数年前に天六ユウラク座で「イエロードラゴン」の倉田保明の舞台挨拶以来やな~そう言えばあの時は倉田保明にパンフレットにサインしてもらったな・・・

映画終了後に場内が明るくなると同時に舞台袖から関西ではお馴染みのパーソナリティで映画評論家でもある浜村淳氏が登場。
年配層で埋め尽くされた客席からは万来の拍手が起こる!さすが浜村氏やね~
ラジオやTVでお馴染みの巧みな話術で「仁義なき戦い 広島死闘篇」について語り、いよいよ北大路欣也さんの登場!
更に大きな拍手とともに現れた北大路欣也さんはなかなかダンディな感じで「北大路欣也でございます」と一礼する姿は重々しい雰囲気でさすがの貫禄ですね。

浜村淳とのトークも最初はやはり「華麗なる一族」について話題から軽く入りいつしか「仁義なき戦い 広島死闘篇」の話になっていった。

当初は千葉真一が演じた大杉勝利の役だったらしいが、「これはイメージが違う」と思い深作監督に申し入れ、山中役を演じる予定だった千葉真一と替わってもらったというエピソード(千葉チャンは山中役を演りたかったらしい)を披露し、そしてカメラマンの息づかいが聞こえるぐらい手持ちカメラに追いかけられた撮影現場ばど貴重な裏話を聞かしてくれました。

また客席前列の端にいた男性が北大路欣也さんの古い作品のポスターを広げていて、その貴重なポスターを見て浜村氏ともども感心しておられたが、このおじさんは何者?

そして印象的だったのは「昔は映画館へ足を運ぶのは大きな楽しみの一つだったが、今は皆さんは自宅に映画館を持っておられる。(ビデオやDVDのことやね)やはり一歩でも劇場に近づいて頂いて映画館で映画をみてほしい。見に来てくれるお客さんが沢山くれば作り手たちももっといい作品を作ろうとがんばるから、是非映画館に足を運んで頂きたい」と最後に語ったことでしたね~映画スターらしい発言に納得しておりました。
最後は花束の贈呈で15分ほどの舞台挨拶は終ったけど、こういうイベントでは撮影とか禁止だろうと思ってたら、お客さんたちはカメラや携帯の写メなんかでパチパチ撮ってましたね。
劇場スタッフが舞台前にいたけどまったく止める気配もなくどうやら撮影はOKだったんですかね?
ま、私も写メールで撮ってしまいましたけど・・・

北大路欣也さんが退場して後まだ少し浜村淳氏が映画について話をして舞台挨拶は終了。
帰ろうとロビーに出ると先ほど舞台にいた浜村淳氏が居た!
私は思わず握手をしてもらい、マネージャーとおぼしき人に頼んで携帯の写メールで2ショットで撮ってもらいました・・・

実は以前仕事先で偶然取材に来られた浜村淳氏と会い、少しだけ話をしたことがあるんです。
その時に映画が好きであることを浜村氏に言うと、水を得た魚のように映画の話をしだして当時公開直前だった「アンカーウーマン」と「陪審員」のプチ生解説を私だけにしてくれて感激したことを覚えています。

それをこの日浜村氏に言うと「あ~あれは何年前やったかな~?」と考える浜村氏の横からどこかのおばちゃんが「この間ハガキ応募したら当ったんやで!」とチャチャ入れてきやがった・・・「えっ!ホント~何当ったたん?」と話題がそちらに取られてしまった・・・お~いオバハン!人が喋ってんのに~(ま、これが大阪のおばちゃんですわ)



2007.4.20(木) 道頓堀東映にて


No.038 「仁義なき戦い 広島死闘篇」 (1973年 日本 100分 シネスコ)

2007-04-24 00:59:44 | 2007年劇場鑑賞
監督 深作欣二
出演 菅原文太
    千葉真一
    北大路欣也



「転生 道頓堀東映52年物語」の本日の2本目の作品。
もう年配層が大半を占める館内はほぼ満員状態で休憩中はトイレも行列が出来ています。
こんな光景は映画館では久しぶりやね~
そう言えば3月末に動物園前シネフェスタ4の閉館イベントも見に行ったけど、普段よりお客さん多かったけどこんなに混んでなかったね。
いよいよ始まる「仁義なき戦い」シリーズ第2弾の「仁義なき戦い 広島死闘篇」。
この日本映画史上に残る仁義なき戦いシリーズは私はビデオで1作目しか見ていないので、先ほどの「0課の女 赤い手錠」同様に初めて見るのである意味新鮮な面持ちでの鑑賞です。

(あらすじ)

昭和27年、広島。一時休戦していた博徒の村岡組とテキ屋の大友連合会だったが、ここへきて再び抗争が勃発していた。博奕のトラブルから刑務所に入った山中は、3年後、仮出所早々、大友連合会の連中に袋叩きに遭う。それがもとで、山中はライバル組織の村岡組の組員となった……。

前作に続いて菅原文太が主演だけど物語の中心人物ではなく、あくまでドラマは若いヤクザの山中(北大路欣也)を中心に描かれていく。
一人の青年が極道という世界の中で生き抜いていき、やがて様々な人間模様の中で若い命を散らしていく哀しい一人の若者の物語として描かれています。

圧倒的な迫力で壮絶なヤクザの抗争を描いた1作目とは少し感じが違うので意外でしたね。
でも存在感抜群の千葉真一演ずる大友勝利のぶち切れたキャラがいいですね~
まだJ・J・サニ千葉なんてシャレた名前なんか想像できないようなギラギラした野生児のような大友はまさに若き千葉チャンならではですね。
繊細な芝居よりこんな破天荒なキャラの芝居が千葉チャンにやはりあいますね。
また金子信雄 、遠藤辰雄 、小池朝雄 、といったお馴染みの面々(タイトルバックでこの3人の名前が同時にスクリーンで映し出された時は鳥肌立ったぞ!)が顔を揃え、成田三樹夫 小松方正 室田日出男 など東映ヤクザ映画ではかかせない人たちがキッチリ出てるまさにオールスターキャスト!

組織に利用されて裏切られ愛する女との恋も成就ぜす、やがて破滅的な末路を歩んでしまう青年ヤクザの山中を時折スクリーンには顔を出して、山中を見つめる菅原文太がやけに優しく写る・・・特に山中の追悼茶会の場面での彼を死に追いやった親分衆が高笑いしてるのを何ともやるせない表情で見つめる文太のカットが印象的。



★★★ 2007.4.20(金) 道頓堀東映 12:40 3列目左端

No.037 「0課の女 赤い手錠」 (1974年 日本 88分 シネスコ)

2007-04-23 00:20:12 | 2007年劇場鑑賞
監督 野田幸男
出演 杉本美樹
    郷 ニ
    室田日出男


52年という歴史のある映画館がまた閉館する日が来ました。
道頓堀東映とその地下にある道頓堀東映パラス劇場の2館で、東映邦画系の道頓堀東映より洋画系の東映パラスの方が思いれは強いんですが、最後の2日間は道頓堀東映においてさよならイベント「転生 道頓堀東映52年物語」という名作特集上映会。
アニメ、時代劇、アクション、ヤクザ、そして健さん・・・東映の歴史を見るかのようなラインナップですね。

そして私は2日目の文字通りの最終日に見にいくことにしました。
この日は午後の回から上映の「仁義なき戦い 広島死闘編」の上映後に北大路欣弥さんの舞台挨拶があり、しかも聞き手が関西ではお馴染の映画評論家でパーソナリティの浜村淳さん。
なかなか舞台挨拶を見れる機会もないので見に行く事にしたんですが、「仁義なき戦い広島死闘編」はこの日の名作上映会の2作品目の上映で、しかもこの日はさよなら興業と言う事で入場料千円で入れ替えなし・・・
「仁義~」から入場したら満員で立ち見・・・何て事も予想されるので朝の一回目の上映作品から入場して席を取ることにしました。
その一回目の上映作品が「0課の女 赤い手錠(ワッパ)」

(あらすじ)

0課とは、警視庁におかれた秘密の捜査課で、法にとらわれず、特殊任務をおびて犯人を追う。長い黒髪で、冷たい感じを与える美貌の女刑事・零は、上役たちの企みで、迷宮入りにされかけた友人エミイ殺しの犯人を捜し出して殺したために留置場に入れられた。

冒頭に真上からのカメラがゴーゴーを踊る杉本美樹を捉える。
70年代のややサイケな感じが時代を感じさせナイスですね~
行きなり外人にナンパされラブホテルでスッポンポンにされるが、さすがモデル出身らしくナイスなボディに感動!
そしてエロ外人にお乳を揉み倒されるが、この外人が実は婦女暴行殺人者らしく、あえなく杉本美樹に赤い手錠を首にかけられて、トドメに股間に銃弾をぶち込まれる始末・・・このせいで彼女はブタ箱行き・・・劇画チックなオープニングで掴みはOKですね。

大筋は大物政治家の娘がゴロツキにレイプされた挙句に誘拐され、スキャンダルを恐れる政治家の父が極秘に警察に捜査させる。
そして獄中の杉本美樹に潜入捜査の命令が下るのです。

一言で言えば予想に反して面白い映画でしたね(色んな意味で)
ナイスなボディだけでなく、なかなかの美貌でありながら惜しげもなくそのボディをスクリーンに披露し、全裸でラブホで格闘し、ゴロツキどもにはレイプで回された挙句に縛り上げられて鞭を打たれ、鼻にはタバコを突っ込まれる!その体当たりなまでの汚れっぷりは昨今の生ぬるい女アクション映画の主演女優たちには真似出来ないでしょうね~
しかも題名にある赤い手錠がやけに長くて、まるで鎖鎌のごとくピューと飛んで相手の首にガチャリとハマリ、時には頚動脈を切り裂いてしまうスーパーウェポンだったりします。
赤いピストルに赤い警察手帳と赤にこだわったアイテムが出てくるけどあまり活躍しません。


またこのゴロツキの誘拐犯演じる役者も曲者揃いでリーダーの郷 ニ(千葉チャンにトンチキって言われて人)筆頭に荒木一郎、菅野直行、小原秀明などなどで名前を知らなくても昔どこかに出てな~って思う人たちだ。
このトンチキな面々が、開巻早々に行きなりアベックを襲い男を惨殺して、女を集団レイプする非道ぶり!
しかも皆、頭からストッキング被ってるもんだから極悪人というよりその間抜けな変顔に笑ってしまうぞ~

また極秘に動く警察も室田日出男や戸浦六宏といった今は亡き名バイブレイヤーが演じていて、またその他の刑事が他の映画ではヤクザの役で出てる連中ていうのが東映らしくっていいね。
こいつらが一味から逃げてきた誘拐犯の一人を縛り付けて拷問にかけるんだが、片手を万力でねじ上げ(ジグゾーも真っ青!)ガスバーナーで足を焼き、口にホースを突っ込み蛇口全開で水責め!
もう犯人以上の非道ぶりはほとんど警察のする事ではありません!

そして必要以上のスプラッターシーンも印象的で、とにかく血がやたら噴水の如く吹き上がり、車は返り血でベットリ、ピストルで撃たれようもんなんら臓物が飛び出さんばかりの血飛沫が飛び散る!
室田日出男は火ダルマになり頭はづるむけで片目が潰れる悲惨な最期を遂げたりと、今ならR指定確実ですね。

でもエロありハードアクションありとどことなく如何わしさを感じさす70年代の東映映画らしい作品でした。
最後の杉本美樹が歌う主題歌は梶芽衣子さんの「恨み節」のパクリのような歌・・・



★★★★ 2007.4.20(金) 道頓堀東映 11:00 3列目左端




No.036 「ブラックブック」 (2006年 オランダ/独/英/ベルギー 144分 シネスコ)

2007-04-18 00:56:48 | 2007年劇場鑑賞
監督 ポール・ヴァーホーヴェン
出演 カリス・ファン・ハウテン
    トム・ホフマン
    セバスチャン・コッホ


前夜に引き続いて遅い上映のレイトショーでの鑑賞です。
今週は仕事も忙しく朝が早かったりして夜はいつもお疲れモードなんで23:30開始の2:00終わりというハードな上映に耐えれるかな?(ちなみに翌日は普通どうりの仕事!)
前夜の「忍者」も遅い回だったけど上映時間も短いので何とか見れました。
でも結局寝たのが4:00前ぐらいだったので正直寝不足です・・・

ポール・ヴァーホーヴェン監督の久々の新作は今までのような「スターシップ・トゥルーパーズ」「インビジブル」のようなハリウッド大作ではなく、母国オランダで撮った作品。
今までのポール・ヴァーホーヴェンの作品とは違った感じの映画になっていて、「ショーガール」や「氷の微笑」のようなエロイ描写も出てこない意外とマジメ(?)な作品ですね。

(あらすじ)

1944年、ナチス・ドイツ占領下のオランダ。若く美しいユダヤ人歌手ラヘル(カリス・ファン・ハウテン)は、オランダへ逃げようとするが、何者かの裏切りによって両親や弟をナチスに殺されてしまう。復しゅうのために名前をエリスと変えた彼女は、レジスタンスのスパイとしてドイツ将校ムンツェに美ぼうと美声を武器に近づくが……。

ムンツェの愛人になりすまし諜報活動するが、このムンツェが結構ナチにしてはいい人で、いつしか真剣に愛してしまう・・・戦火の中で敵と味方の狭間で揺れ動く女性をカリス・ファン・ハウテンが体当たりで演じていますね。
惜しげもなく裸も披露し・おまけにアンダーヘアを金髪に染めるところまで見せてくれます。
ポール・ヴァーホーヴェン監督らしい唯一の場面ですね。

ナチスの酷い虐待のシーンが出てきますが、この映画はナチスだけでなく、逆にドイツ人を虐待するオランダ人民などが出てきたりして、この辺はハリウッド映画ではあまり描かれない部分ですね。
自国に帰って自由に撮ってるって感じですね。

少し疲れ気味の体調で見るとキツイ部分があったけど、後半の二転三転する展開や誰が本当に悪いヤツかわからないサスペンスなど見応え充分の144分ですね。
「ブラックブック」ってタイトルの意味が最後になってやっとわかってくるポール・ヴァーホーヴェン版「黒革の手帖」!?

さすが深夜2時に映画終ると・・・シンドイな~



★★★ 2007.4.14(土) MOVIX堺 シアター4 23:30 J-12


No.035 「忍者」 (2004年 日本/香港/中国 95分 ビスタ)

2007-04-16 23:46:37 | 2007年劇場鑑賞
監督 ハーマン・ヤオ
出演 ホアン・シェンイー
    魔裟斗
    白田久子



前にも書いたけど最近天六シネ5ビルはますます名画座化してきました。
B級映画の新作が月2~3本はあったのに見に行くような作品は今月はこの「忍者」だけ来月も特に見に行く新作がないので天六に行く機会が例年より少ないですね。
劇場前に近日公開作のポスターが張られてるんですが「ドリームガールズ」や「幸せのちから」などなど・・・
せっかく3館(後2館はポルノ専門)あるんだからひとつぐらい新作B級洋画を上映してほしいもんです。
ま、見逃した話題作を見れる点ではいいんでしょうけどね。

まぁこの「忍者」もあまり見る気はなかったんですが、ついつい天六恋しさ?で見にいきました。
期待も何もしなかったら意外と面白いかも?とある意味期待しなが見にいきました。

(あらすじ)

どんなウィルスにも抵抗できる究極のワクチンを、15年間もかけて発明した菊池博士が、虎大介(魔裟斗)率いる甲賀忍者衆に殺害されてしまう。博士の暗殺命令を下したのは、全人類をコントロールする野望を持つブライアン(リー・チーホン)だったが、箱に封じ込められたワクチンの開け方は、博士本人しか知らなかった。

今時なぜ忍者なのかはわかりませんが、香港の街を忍者たちがところ狭しと走り、飛び回ります。
殺した博士の遺体の生首の脳をスキャンして、秘密を握る男の名前などがわかってしまう所などはまるでマンガの世界ですが、こういう作品は深く考えてはダメですね。
どんなウィルスにも効くワクチンを巡ってリー・チーホン扮するブライアンが操る忍者たちと、そのワクチンの入った箱の開け方を知ってる男を守ろうとする忍者たちとの対決が大きな見せ場。
ありえないぐらいの奇想天外な技がワイアーアクション全開で見せてくれけど、一昔前の香港映画を見てるようでした。

日本においてはやはりK-1ファイターの反逆のカリスマこと魔裟斗が出演してるのが大きな売りでしょうね。
でもあまり話題になってないな~ もっと取り上げられてもいいんだろうけど芸能ネタすらになってないのほ、作品がやはりイマイチだからでしょうね。
また本人もあまりこの映画の話題を言ってる記事も読んでないし、魔裟斗自身も触れてほしくないのかも?
それに魔裟斗が忍者と言うのもピンと来ないしね。
あまりファイターらしい動きや技も見せてないし、せっかく魔裟斗を起用してるんだから彼の持ち味をもっと活かせばよかったんではないかと思いますね。
まぁ、役柄がプロの格闘家のようなものであればまた違ったかも知れませんが、この作品に関しては魔裟斗でなくても良かったな~(セリフが全部吹き替えなのは仕方ないか・・・)



★★ 2007.4.13(金) 天六ユウラク座 22:30 中央通路際





「Lordi ローディ」 

2007-04-13 01:41:05 | ライヴ&イベント
今年はあまりライヴに行ってないな~
2月にスティービィー・ワンダーを見に行っただけでしたが、今日は久々のロックコンサート・・・それもヘビーメタルのバンドでしかもゴアなビジュアル系!
何でも本国フィンランドでは結構売れてるモンスターバンドらしい・・・このバンドはまさにモンスターなバンドで、まるでゾンビかホラー映画やSF映画に出てくる怪物のような特殊メイクで演奏する。
奇抜なメイクといえばKISSを思い出すが顔にペイントする以上に本格的なメイクでそのまま映画に出れるほどです。

でもその見た目とは異なり曲はメロディもしっかりしていて聴きやすいところが良いですね~
同系列(?)の怪奇風なバンド、スリップノットより曲としてはこちらが好みですね

この日会場となる松下IMPホールは大阪城のすぐ横にあり、川を挟んで大阪城ホールが隣にあります。
その大阪城ホールでくしくもこの日はビヨンセのライブがあり周辺は沢山の人がいます。
駐車場に車を停めたけど、ビヨンセのライヴもあるのでほぼ満車ですね。
これは帰りビヨンセ観戦組とかち合うと車出すの大変やぞ~(過去マライア・キャリーで苦労したしね)

時間が早かったので大阪城ホールの前をうろついていると、さすがビヨンセ見に来る人は女性やカップルが目立ちますね。
それも結構皆さんオシャレしてますね~ いかにもビヨンセ見に来たって感じやね。
腹が減ったんで、屋台の回転焼き屋でカスタードとチョコクリームを買って川べりで食べてたら前方にしゃがんで何か食べてるいかにもイケイケ風(我ながら表現古いな~)の女の子ら数人がいたんだが、こちら側に背中を向けてしゃがんでる子のお尻が丸見え・・・最近はこんな光景珍しくないけど半ケツどころかTバックのパンティが尻の割れ目に食い込んでる所までハッキリ見える・・・「う~ん春やね~!」
覗いてると思われたらかなわないのでとっととその場を退散し、松下IMPホールへ!

会場に着くと客層がやはり違いますね。
ヘビメタのライブっていつもそうだけど男性が多くそれも結構年齢層が高いんですね。
今回も30代前後の男性に女性が混じる感じで、女性もビヨンセを見にきてた皆さんとは全然雰囲気が違いますね。

館内でTシャツを売ってたけど、デザイン的にCDジャケットの絵柄とあまり変わらないのと派手過ぎてコンサート会場以外では着れそうになかったんで今回は見送りです。
でも会場の中では色んなアーティストのTシャツ着てる人がいますね。
ローディは勿論の事、アイアン・メイデン、キッス、ハロウィン、メタリカ、ローリングストーンズetc・・・ついでに私はホワイトスネイクのシャツで参戦です。
ロック&ハードロックファンがつめかけてる感じですね。
超メジャーなビヨンセの隣で見るそれもキワモノ風のヘビーメタルのライブ・・・痛快じゃないの!

スタンディングと言うことなので早く着いたんで前の方の場所を確保して、待つこと30分。
3分前に場内暗転!(時間早いがな~天六シネ5ビル見たいな事すんなよ~)でもしばらく暗転のままで、実際ショーが始まったのは定刻通り19時!
出て来た!来た!怪物らが・・・ホンマにこのカッコで歌いよんねんな~

1曲目からノリノリでアルバムでもオープニングを飾る「Bringing Back the Balls To Rock」で幕明け!皆一様にイントロ部分で「アイ、アイ、アイ、アイ、アイヤ~」の大合唱!奇抜な扮装で歌い観客を鼓舞するボーカルのローディ様が妙にプロレスラーを見てるかのように大きく感じます。
でも分厚い衣装のローデイ様が手拍子してる姿は何か可愛らしいな~

全ての曲でサビの部分では皆こぶしを突き上げノリノリで、私も途中から腕が疲れてきたよ~
怪奇ムード満点な森と古城をあしらった絵がセットになり赤色や青色といったライティングが怪奇なムードを演出、そしてチェーンソーのような物を振り回したり(何と回転してる刃の先から水が出てる)生首や切断された手足を片手にぶら下げて出てきたりと細かいアイテムもホラー風です。

時々メンバーが奥に引っ込むのはやはりあの特殊メイクでは疲れるのかな?それともメイク直ししてるのかな?
途中ボーカルのローディが鋲の付いた仮面を付けて登場、スパイクローディやね。
ローディが「オオサカ~!」を連発しながら「ハイ!ハイ!ハイ!」と観客を煽り、場内は一体となってるのを体感しながら、これぐらいのスペースでのライヴがエエな~としみじみ思いましたね。
隣に城ホールでも今頃はビヨンセが盛り上げてるんだろうけど、こっちも負けてないよ~

後半はドラムのソロパフォーマンスがあったりしてルックスだけでなくしっかりしたテクを持ってるところも見せてくれます。
そういえばギターのモンスターはやたらピックを客席に投げてたな・・・どこに仕込んでんねん?

一旦20時でライブは終了・・・あら早いな~ 以前聞いた話ではリアーナも1時間で終わったらしいがローデイもそうなのか?
と、思ったらアンコールありました。
2曲歌って終了したけど、まだ歌うべき曲をやってないからもう一回あるぞ~と思ってたら、やはりありました2回目のアンコール!
予想通りアルバムの中から本国ではシングルカットされてる「Hard Rock Hallelujah 」を演奏、観客も最後の力を振り絞って「ハード!ロック!ハレルヤ~!」の大合唱!
やはりハードロックはいいね~ 
そしてこれが本当にラストとなり80分のライブが終了!少し短い気もするけど初来日だし今後に期待しましょう。

「ヤバイな~コレ!また来たいな・・・」とローデイの皆さんが聞いたら喜びそうな言葉がロビーから聞こえてきたけど、私も期待通りで満足なライヴでしたね。
今後大バケしてせめてスリップノットに並ぶぐらいになってほしいもんですね。
そしたら「俺、ローデイは最初から見て来てるねんぞ~」とその時は言えるのにな~

パーキングに行くと車は沢山停まってるけど静かなもんです・・・まだビヨンセが終ってない見たいやから今の内に退散しょうっと!



★★★★★ 2007.4.12(木) 松下IMPホール 19:00 スタンディング(ローソンチケット)