MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.110 「デスノート the Last name」 (2006年 日本 140分 ビスタ)

2006-11-10 00:54:59 | 2006年劇場鑑賞
監督 金子修介
出演 藤原竜也
    松山ケンイチ
    戸田恵梨香



6月に公開された「DEATH NOTE デスノート 前編」に続く2部作の完結編。
原作とは結末も展開も異なってるらしいですが、私は原作は読んでないので先入観なく楽しめそうです。
藤原竜也てあまり好きになれそうな役者じゃなかったけど前作はなかなか良かったですね。
松山ケンイチとの対決が今回最大の見所だと思うけど、正直インパクトは松山ケンイチ の方がありますね。
あの天才探偵だけど危ない感じの視線といい、サイコ感充満の雰囲気からは探偵とは見えず、むしろ犯人て感じで藤原竜也との対照的なキャラのぶつかり合いがこの映画を面白いものにしていますね。

(あらすじ)

死神のリュークが落とした“デスノート”を手にし、殺人鬼キラとして凶悪犯を抹殺してきた夜神月(藤原竜也)。恋人が死んだ事件をきっかけに、キラ事件の捜査本部に入り込んだ彼は、キラ事件を解明するためにインターポールが送り込んできた天才青年L(松山ケンイチ)と壮絶な頭脳戦を繰り広げることになる

今回も前作同様、キラとLの対決が中心に描かれていきますが、所々に散りばめられたトリックや軽い遊び感覚の絶妙なバランスが上手いですね。
出てくるたびに色んなものを食べてるL・・・板チョコだったり、みたらし団子だったりと多種多様の甘いものを食べているし、不気味さの中に見せるひょっとこのお面を被る無邪気な一面・・・結構、松山ケンイチ君は笑わせてくれましたよ。

第2、第3のキラの出現でストーリーはますます混迷していくけど、キラがやろうとしてる新世界の実現の為にあの手この手と仕掛けを打って行く様はテンポよく140分まったく長く感じさせない。

それとマスコミによって大衆が動かされていくのが良くこの映画を見ると分かりますね。
悪を殺していくキラを崇拝し{キラ信者}なるものたちが街中に溢れていく。
大衆心理をうまくこの映画は描いてると思います。
ノートに名前を書くだけで人を殺せてしまうと言う簡潔な殺害方法も実に効果的で、2重3重の張り巡らされたトリックを実に効果的に引き立たせています。

天才2人の知恵比べは互いを疑い、騙しあいながらも表面上は協力しながらキラを追い詰めていく・・・見てる観客までも欺く2人の化かし合いは大きな見所ですね。

前作同様に死神の役の声だけで登場する中村獅童はあまり中村獅童らしさも感じられず、誰でもいいがな~?と感じてしまいます(ちなみに今回登場するもう一人の死神は池畑慎之介=ピーター)
私生活が何かと大変な中村獅童だが、今、一番ほしいものはデスノートだったりして・・・(笑)



★★★★ 2006.11.9(木) 角座2 16:00 前方部分右端