ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』を読みました。
この本は、ずっと読みたいと思っていて、文庫になった時に買いそうになったのですが躊躇していた本です。人類の進化の過程から現在に至るまでの歴史、さらには文字、貨幣、社会制度、宗教、科学などがもたらした影響を丁寧に検証して行くという壮大な内容の本です。最新の科学により、これまでわかっていなかった様々な知見が明らかになって来ました。ネアンデルタール人とホモ・サピエンスとの関係などは、遺伝子の解析によってかなり調べられています。
この本の中盤からは、人間の生み出した様々な文化や道具が何をもたらしたのか、詳しく書かれています。宗教について書かれた部分だけでも、それだけで一冊の著作になるような詳細な内容です。とんでもない労作です。人類の今後についても書かれていました。脳細胞とコンピュータとの接続がなされると、画期的な変化が生まれることになります。あのSFの名作『ニューロマンサー』の世界がすぐそこに来ているのかも知れません。面白かったです。
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