日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

トム・クランシーさんのご冥福をお祈りします

2013-10-04 07:21:01 | 読書
日本を代表する作家山崎豊子の訃報が伝えられた翌日、今度はトム・クランシーの訃報が入って来ました。トム・クランシーは軍事シミュレーションとも言うべきジャンルを開拓した作家で「レッドオクトーバーを追え」をはじめ多くの作品が映画化されました。



彼のデビュー作はこの「レッドオクトーバーを追え」です。まず、レッドオクトーバーというネーミングがかっこいいです。ソ連の原子力潜水艦なのですが、赤い十月とはよく名付けたものです。このタイトルに惹かれて読んで以来、僕は彼の大ファンになりました。緻密な取材に基づいた細部から、すばらしい展開のストーリーなど、おもしろい小説の要素を全て持っています。



この作品はベストセラーになり、ショーン・コネリー主演で映画になりました。映画のほうでご存知の人も多いと思います。僕も映画も見たはずですが、あまり覚えていません。それよりも何度か読み返した原作のほうが印象に残っています。



この「レッドオクトーバーを追え」に登場したジャック・ライアンが主人公となって、別の作品ができました。「愛国者のゲーム」です。ジャック・ライアンがテロを事前に阻止したことがきっかけで、CIA入りすることになる作品です。これもハリソン・フォード主演で「パトリオット・ゲーム」という映画になって大ヒットしました。



こちらは「日米開戦」です。太平洋戦争でアメリカ軍に父を殺された日本人のパイロットがジャンボジェットでアメリカの議会議事堂に突入させる描写があり、911のヒントになったのではないかと話題になった作品です。

僕は彼の新刊は出れば必ず買っていました。でも、レインボー・シックスあたりから翻訳者が変わって読みにくくなったのと、しかけが大掛かりになりすぎてかつての緊密感が感じられなくなって、最近は遠ざかっていました。まだ66歳とそれほどの年齢でもないので、とても残念に思います。これからも愛読書の数々を読み直していこうと思います。ご冥福をお祈りいたします。
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