黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

スコーン@トコノマ.

2013-07-23 | スイーツ
 ちょこちょこ改良が加えられているらしいので、一応載せてみました。





 今回は、ショコラスコーン、クランベリーとホワイトチョコのスコーン、メイプルスコーン。
 ショコラ~は、チョコ生地&チョコチップ、メイプル~の上に載ってるのはペカンナッツかな?
 さっくりほろほろと絶妙な食感でした♪

 トコノマ.:新潟(小千谷)

『歌集 森の莓』野原亜梨子(本阿弥書店)

2013-07-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
肋骨の浮く痩身のしどけなく少女人形横たはりをり
人形の肩美しく整ひて水鳥の羽の静けさ思ふ
あどけなき少女の顔した人形は髪から宙に溶けさうにゐる
ひとりでにオルギネットが歌ひだす 春の夜なれば狂ふ半音
怖いのはおとぎ話の終わる時 柱時計が鐘を打つ時
緩慢なる死もありぬべし硝子器に日々壊れゆく薔薇の紀
君とゆく金色の庭 蜜蜂は翅音を曳きて遠ざかりたり
眠りたるわれを野ばらが焼き尽くす幻影なれど怖ろしき薔薇
幽閉の王女のごとく暮らしゐてこの部屋はもう聖なる柩
人形となる練習をして立ち尽くす驟雨のなかに身を震はせて

「初のゴスロリ歌集」と帯にはあるのですが、どちらかというとロリータ要素多め。表紙もピンク&レース柄で絵本風な判型だし。お人形も作られる方で、表紙を飾っている人形もご自分の作品のようですが、私的な好みからいうとちょっとテイストが甘過ぎかな…。
歌のモチーフ的には、薔薇、人形などが多いです。

<13/7/22>

『八本脚の蝶』二階堂奥歯(ポプラ社)

2013-07-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
おしゃれ好きでクトゥルーのぬいぐるみや球体関節人形を愛する、無類の読書家であるひとりの女性。出版社の編集者となった彼女の徒然と、そんな彼女がやがて死を選ぶまでの日々、その思考の軌跡を綴った、2001年6月13日から2003年4月26日の“日記”、
そんな彼女の生前を知る13人の人々がエピソードを綴る“記憶……あの日、彼女と”、特別収録「幻想文学」ブックレビューを収録した一冊。

国書刊行会などで編集者をされていた二階堂奥歯さんが、生前ネット上に公開されていた日記が中心になっています。発行されたのはおよそ十年前ですが、先頃復刊されたのを機に読んでみました。
当時、ネット上ではちらりと読んでいたのですが、あまりにも痛々しくて当時のわたしの精神状態では引きずられそうだったので、読むのを躊躇;
人が生きていく上では、ある種の鈍さが必要だと思うのですが、鋭敏な頭脳に同居する彼女の純粋さが耐えられなかったのかなぁ、と切なくなりました。

<13/7/20,21>

『残月 みをつくし料理帖』高田郁(角川春樹事務所)

2013-07-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
吉原の大火で、つる家の助っ人として共に働いていた料理人・又次を亡くし、一月ほど経った水無月。
そして三方よしの日。つる家にひとりの客が訪れる。
火事に巻き込まれ、あさひ太夫にかばわれて助かった翁屋の上客・摂津屋助五郎が澪を訪ねてきたのだった。摂津屋は、澪にあさひ太夫の無事を伝え、ふたりの関係と、又次が最期に言った言葉の真意を尋ねる。しかし、澪は二人を慮り、そのどちらにも答えずにいた。
その後、又次の初盆を来月に控え、店主の種市はみんなで悲しみをきちんと分かち合い、次に進めるようにとふさわしい膳を澪に作ってほしいと頼む……“残月  かのひとの面影膳”、
仕事の合間に、ふきに料理を教えはじめている澪。
そんな中、種市がふくべを買いこんで来て、それは干瓢になるのだと教える。やがて干瓢は干されて簾のようになり、店にやってくる人々の食欲を誘った。
ある日、細工物しながらを嘉兵衛を思い出す澪。鶴と梅の花の剥き物を店に飾ったところへ、かつて翁屋の元新造・菊乃であり、今では呉服商・藤代屋に身請けされて幸せに暮らしているしのぶが、つる家にやってきた。
そこに飾られている剥き物を見た藤代屋は、二人の婚礼の祝いの際に釣り忍売りから似たものを貰ったことがあると聞く。その人物が、行方知れずの息子・佐兵衛だと確信した芳は激しく動揺する。
その後、しのぶに詳しい話を訊くと、佐兵衛は今では捨吉と名乗っているらしい。彼を説得して、彼岸までに芳に会いに行かせると約束したしのぶ。しかし……“彼岸まで  慰め海苔巻”、
伊佐三おりょう一家が、先の水害をきっかけとして親方に乞われて一緒に暮らすことになり、裏店を引っ越すという。見送りながら、いつまでも同じままでは居られないと呟く芳。
そんな中、澪は登龍楼の采女宗馬に呼び出される。吉原の火事で新店も焼け、板長が亡くなったことから
代わりに澪を引き抜こうと考えているのだった。それまでの嫌がらせの数々を忘れ、自分の主張が通ることを疑わない采女に呆れる澪。そんな彼に対して、つい、自分が欲しいのならば四千両を用意するようにと啖呵を切ってしまう。
采女は四千両の価値があるか自分を納得させてみろと言い出し、澪は来月十八日に料理を作る約束をしてしまう。玉子を使うことを決めたものの、他の思案が浮かばず悩む澪。
ある日。源斉に頼まれて翁屋の寮に同行。火事以来、覇気がなく寮で静養中だというあさひ太夫の話を聞く。それぞれの思いから、晴れて再会とはいかなかったが、二人で話す機会が出来、野江を廓から助け出すという思いを新たにする。
彼女との再会をきっかけに、新たな玉子料理を思いついた澪は……“みくじは吉  麗し鼈甲珠”、
戯作者の清右衛門が種市に、澪とあさひ太夫の話をしたらしい。しばらく魂が抜けたようになった種市だったが、つる家から送り出す決意を固めたと澪に告げる。
そんな中、以前芳につきまとっていた旅籠よし房の房八が後添えを迎えることになったという話を聞き、その宴席での料理を頼まれた澪。房八は、坂村堂の父で一流料亭の一柳の主人・柳吾の竹馬の友。当然そちらに最初に依頼がいったのだが、仕出しはしないという店の方針により断られていたのだった。
その宴には、関係がこじれたままの柳吾と坂村堂が同席することになり、なんとか彼らの関係修復の手助けになればと、ある昆布料理を出すことを決める。
料理は柳吾も感心させ、宴も無事に終わったのだが、その後父子は言い合いに。激昂した柳吾は倒れてしまう。
先に、清右衛門の妻の看病をした折の話を聞いていた坂村堂は、芳に柳吾の看病を依頼することに……“寒中の麦  心ゆるす葛湯”、
長月二十二日。つる家に男の客が訪れた、りうがその相手をする。
流山の白味醂を使った料理が食べたいという彼は、よほど味醂が好きらしく、鰯の味醂干しを二人前注文する。豆小鉢に入っていた試作品は……“特別収録 秋麗の客”を収録。

シリーズ第八作。
これからの新たな展開に向けて、それまでのいろんな話が収束された感じの巻でした。それぞれの過去に決着が付き、前を向いて歩いていくような……それが最初に望んでいた幸福ではなかったけれど、それぞれにハッピーエンドかな。
さてこれからは、野江ちゃん絡みの話が中心になっていくのかな?

<13/7/19,20>

柚子のブランマンジェ@大阪屋

2013-07-19 | スイーツ
 一番上は柚子のジュレ、真ん中がコアントローのジュレ(みかんの果肉が少々)、一番下が豆乳のブラマンジェになってます。上に載ってるのは、ライム。
 柚子の味が強めなので、ブラマンジェはちょっと押され気味かな。
 ブラマンジェ多めにしてもいいかも。

 大阪屋:新潟(各地)


レアチーズ@大阪屋

2013-07-19 | スイーツ
 いつの間にかレアチーズが変わってましたね…。
 レアチーズの中に、洋梨のコンポート入り。
 上に、ちょこちょことブルーベリーやジャムなどが載ったりしてます。
 あっさりさっぱりテイスト。

 大阪屋:新潟(各地)



『楽園の蝶』柳広司(角川書店)

2013-07-18 | 読了本(小説、エッセイ等)
1942年。東京で主義者狩りに遭い、あっけなく転向した青年・朝比奈英一は、実家の京都に戻ったものの身の置き場や周囲の目に困り、満州映画協会に脚本家として潜り込もうと、海を渡った。
しかし到着早々、ドイツ帰りの若き女性監督・桐谷サカエからは、満州のことが全くわかっていない上に、ベタな内容だと駄目出しされ、ことごとく没をくらう。
そんな中、撮影所内で起きていた幽霊騒ぎを解決した探偵もどきの腕を買われ、いっそ探偵物を書いてはどうかと提案される。
それにあたり、満州に疎い彼は、中国人のスタッフの陳雲と組んで、脚本を仕上げることに。折しも故郷から出てきたという陳の美人の妹・桂花も加え、怪人二十面相風の話を作り上げてゆくことに……

1942年の満映が舞台。甘粕やら石井やら怪しげな輩は暗躍する中で、探偵映画の脚本を手がけることになった青年の話。
当時のあやうい満州の雰囲気は魅力的だったのですが、D機関シリーズ的な切れ味を期待するとちょっとがっかりするかも。
あちこちのエピソードがちょっと物足らない感のまま、終わってしまったのが残念な感じ。

<13/7/17,18>

『短歌入門 今日よりは明日』小島ゆかり(本阿弥書店)

2013-07-16 | 読了本(小説、エッセイ等)
その年齢だからこそかける歌の種類、表現の思い込みにとらわれないこと、振り返って推敲してみることの大切さ…等、歌の添削例を示しつつ、短歌についてわかりやすく教える入門書。

これまで読んだ入門書の中では、わかりやすい部類に入るのではないかと思います。
特に、イメージ先行というか思い込みで使ってしまいがちな言葉に対する注意の喚起など、タメになりました。

<13/7/16>

『オール・クリア 2』コニー・ウィリス(早川書房)

2013-07-15 | 読了本(小説、エッセイ等)
第二次大戦中のイギリス。夥しい空襲に見舞われる中に、置き去りにされてしまった2060年のオックスフォード大の史学生三人……ポリー、マイク、アイリーン。
同じ時間の中に同じ人間がふたりいることはできないという法則ゆえに、ポリーのタイムリミットが迫る中、ようやくダンワージー教授と再会を果たす。しかし回収チームは現れず、降下点も閉じられたまま。そしてポリー以上にタイムリミットを負っている彼から衝撃の言葉を聞かされることに……

完結編。
ようやく教授と再会したと思ったら事態は余計にややこしくなるし、マイクはアレだし、ポリーを探すコリンの姿もちらほら見え始めたり、サー・ゴドフリーやホドビン姉弟は無事終戦を迎えられるの?…と、そしてアイリーンは何故~、と最後の最後までどうなっちゃうのかハラハラしました。
面白かったけれど、メモしながら再読しないと……いろいろ見落としてそうだ;

<13/7/13~15>