黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『あなたの街の生きてるか死んでるかわからない店探訪します』菅野彰×立花実枝子(新書館)

2013-03-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
近所の謎に満ちた外観の中華屋さんに端を発し“あなたが怖くて入れないそのお店、代わりに入って食べて、生きてるか死んでるか、判定しましょう”…という企画を立ち上げた、作家・菅野彰と漫画家・立花実枝子。友人知人を巻き込みつつ、見るからに怪しげな外見の飲食店に突撃して、実食し、生きてるか死んでるかを判定するルポエッセイ。

逆グルメエッセイ(笑)。
行かれた方の精神の壊れ方を見るだに、恐ろしさが募る一冊でした…。お金を出して食べるなら美味しい方が良いですね。

<13/3/20>

『みちくさ道中』木内昇(平凡社)

2013-03-19 | 読了本(小説、エッセイ等)
仕事中、脳内で繰り広げてしまった忍者来襲の妄想…同じようなトンデモ妄想を語る人に出会い共感するけれど言い出せなかったエピソード。昨今の「あげる」という言葉の使われ方。数字で計かれないものの重要性について。編集者を経て作家となった著者の思うあれこれ……“まっすぐ働く”、
学生時代の、印象深いお弁当のこと。街で一度出会った人に別の場所で見かけることが多いことから、その特殊能力を活かす方法を考える。高校時代のソフト部の仲間とのこと等々、さまざまを語る……“ひっそり暮らす”、
『銀河鉄道999』の効果。子供向けに書かれた本を好まず、『雨月物語』や『怪談』を好んだ子供時代。あらゆる作品に出てくる女たちの比較。大した贅沢もしていないのに金が貯まらず、知らぬうちに吸い取られているのではと密かに疑う日の中で出会った百間……等、主に本に関わるあれこれを語る“じわじわ読む”、
文学少女ではなく、部活漬けだった子供時代のこと。幼い頃、妙な話ばかりを書くことを危惧し、日記を強制されたこと。執筆に対する姿勢、直木賞受賞前後の事柄等“たんたんと書く”の四部構成で綴られたエッセイ集。

描かれる世界がじんわりと風情のある時代物だったので、もっとオトナ真面目な方なのかと思ったのですが……確かに真摯だし真面目な方ではあると思うのですが…思いのほか楽しい方で、思わずくすりと笑ってしまうエッセイでした。というか、すごく思う事柄に共通点が多くて、他人とは思えず(笑)。

<13/3/19>

『やがて、警官は微睡る』日明恩(双葉社)

2013-03-18 | 読了本(小説、エッセイ等)
横浜みなとみらいに新規オープンしたホテル、ハーヴェイ・インターナショナル横浜に、自らの見合いの為に訪れていた蒲田署の刑事・武本。しかし相手の女性・磯谷はるかには、早々に終わりを切り出された中、ホテル内で何がしかの問題が発生しているらしいのを感じ取った武本は、新人ホテルマンの西島と行動を共にする。問題となった異臭は、客が部屋に撒き散らした温泉の素だと判明し、一度は解決したかに思われたのだが、他の部分に違和感を感じた武本は、やがて20階のVIPフロアで起きていた異常な事態に遭遇することに。
それは、既に死んだこととされている凶悪犯たちをも含む謎の多国籍グループによる、あるものを手にいれる為に起こされた計画だったのだが、
犯人グループは、周辺の携帯基地局を爆破。客や従業員を人質に取っており、その中には一度はホテル外に出たものの忘れ物を取りに戻っていたはるかもいた。
一方、武本のかつての上司で、神奈川県警に所属する潮崎警視は、騒動の起きているホテルの中に武本がいることを知り……

シリーズ第3作。ホテルで起きた事件に遭遇した武本が、ホテルマンの西島くんと逃げ回り、そんな彼らを追う犯人たちとの攻防やらあれこれなお話。
何かこう、ディーヴァー的というかハリウッド的というか、アメリカンな雰囲気だったかも。作品のスピード感と血の飛び散るバイオレンスな感じで派手な感じが(笑)。
犯人グループやはるかさんはまた出てきそうな気もしますが、今度はもうちょっと早めに続きを欲しいかも(前巻から9年ぶりだったので…)

<13/3/17,18>

ハートマカロン@和楽紅屋

2013-03-17 | スイーツ
 Majaさんからのいただきもの♪
 金胡麻ショコラと、木苺カシスの2種。5個入り。
 金胡麻~は、ショコラのマカロン生地にガナッシュと金胡麻、木苺~は、木苺のマカロン生地に木苺とカシスのジャムが挟まれています。
 食感的にはサクサクカリカリした感じ。
 
 和楽紅屋:東京 


『ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔』三上延(アスキー・メディアワークス)

2013-03-16 | 読了本(小説、エッセイ等)
未だ東日本大震災の余震が続いていたある日、篠川栞子は、妹と共に従姉妹の結婚式へ。五浦大輔がひとり店番をしていると、栞子に似た声で電話がかかってきた。彼女かと思いきや、その声の主は栞子たちの母・智恵子だった。店のすぐ近くからかけたきた智恵子は、また来ると予告していった。
その翌日。智恵子を訪ねて客が来たが、内容は珍しい古書に関することだという。代わりに本来の依頼人だという雪ノ下に住む貴城慶子の元へ赴いたふたり。そこにあったのは乱歩に関する膨大なコレクションだった。
慶子は喉頭癌により声帯を切除した上に、震災で本棚の下敷きとなって怪我をし、車椅子生活。そんな彼女の世話をしているという慶子の妹・田辺邦代…前日店に来た…を通訳としつつ、会話することに。
乱歩のコレクションは、彼女の愛人であった亡き鹿山明氏の持ち物だという。他に、強固な金庫が残されており、そこには乱歩に関する何か重要なものがしまわれているらしいのだが、鍵もなく暗証番号もわからないという。その金庫を開けることができたら、蔵書を売ってくれるということになり、その謎を解くべく奔走する。
しかし鹿山の子供たちはそんな父に対して、そして乱歩の作品に対して、複雑な心情を抱いており、一筋縄ではいかない。さらに智恵子も現れて……

シリーズ第4弾。テーマは乱歩で長編。智恵子さんもいよいよ登場。
何げにテレビ放送ももう追いついてしまってるんですね(笑)。

<13/3/16>