黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『蜂蜜秘密』小路幸也(文藝春秋)

2013-03-02 | 読了本(小説、エッセイ等)
特別な花<キングサリー>と、村の固有種であるセイヨウミツバチの亜種<ポロウミツバチ>によって作られる<奇跡の蜂蜜>。
特殊な土地を保護するためにつくられた世界憲章の一つ<自由領域>が適用された第一号である、<ポロウ村>は、
その環境を守るため、数々の掟に従い昔ながらの暮らしを続けている。
6月。農学校に編入してきた少年レオ・モイオッド。寄宿舎に空きがなく、昆虫学者でもあるトク先生の家に下宿することになった彼は、<奇妙な天才>という評判どおり、ちょっと変わっている。
<キングサリー>を管理するロウゼ家の跡取り娘・サリーや、<ポロウミツバチ>を管理する養蜂家ゼンダ家の息子・ジャックら農学校の生徒たちとすぐに親しくなるが、何か隠し事がある様子で……

奇跡の蜂蜜が作られる村の秘密にまつわるファンタジー。レオとサリーの語りで語られています。
何かの意図を持って村に来たらしいレオの目的が何なのかが、なかなか明らかにされないので、その辺がミステリ的でもあり。
レトロな児童文学のような装丁が素敵♪

<13/3/1,2>