黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

シャンピニオン@リジェール

2010-10-09 | スイーツ
 チョコスポンジでチョコクリームを挟んだチョコレートケーキの上に、薄く削られたチョコレート。その下にきのこを模したマカロンが隠れてて、かわいらしいですv
 チョコクリームの間にはフランボワーズのコンフィチュールも挟まれていて、良いアクセント♪

 パティスリー・リジェール:新潟(燕)

『背表紙は歌う』大崎梢(東京創元社)

2010-10-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
明林書房の新人営業マン・井辻智紀は、大手取次会社・全国書籍販売(通称:ゼンパン)で、いきなり暴言を浴びせられた。
佐伯書店の真柴や、細川ら他社の営業マンに訊くと、彼が出会ったのはデビルとあだ名される大越という男。しかし出版社には厳しいが、書店には優しいらしい。
先輩の吉野から、彼の言動の理由のヒントとして、十年以上前に出た人気の文庫本を示された智紀だったが……『ビターな挑戦者』、
人気新人作家の白瀬みずきが新刊を出すにあたり、書店まわりをすることになり、その中でナガマツ書店に寄ることになった。
しかしその書店員の青池が、彼女の同級生だという話を聞いた智紀は不安に陥る。彼女の今度の新作は、自伝的要素が強く、高校を舞台にしたダークな話。もしその過去をに因縁のある人物だったとしたら、その後のトークイベントにも差し障りがないとも限らない。青池が、作中においてどの位置にいた人間なのか、探りをいれる智紀……『新刊ナイト』、
智紀も仲の良いベテランの営業ウーマン・久保田。そんな彼女は、手芸本の老舗出版社だったひばり社の営業として出会った、新潟の書店・シマダ書店の店長と結婚した過去があるという。彼には前妻との間にマリちゃんという女の子がおり、仲も良かったという。
今ではその彼が社長を務めているその書店が経営危機に陥っているらしいとい噂を聞いた久保田は、何か少しでも様子が知りたいと相談された智紀。
調べてみると、どうやらシマダ書店は、地場産業のお偉いさんを怒らせてしまったらしく……『背表紙は歌う』、
日本有数の文学賞<東々征治郎賞>…略して<東々賞>の候補作六点が発表になった。
智紀が勤める明林書房も、津波沢陵の『オリーブの葉陰』が初めて候補に入り、社内は華やかに浮き立っていた。
ところが、ある書店のパート店員から、すでに受賞作が決まっていると…乙川出版の夢田都『ベンジャミンの橋』だという噂を聞いた智紀。同じ噂を違う店で聞いた、他社の営業マンたちも戸惑う。その噂の出所を探すことにした智紀は……『君とぼくの待機会』、
明林書房の主催する<宝力宝賞>で大賞を受賞した、塩原健夫の受賞後第一作『宙のシグナル』という作品をプッシュすることになった。
それに伴い、推薦コメントを懇意の女性書店員にもらいに出かけた智紀。ところがあてにしていた店員は他社からも頼まれていて、時間的に難しいと断られてしまう。
他の同僚も苦戦を強いられる中、宮田が新規開拓をはかって頼んだ書店員がコメントをくれたという。ところがそれが入っていた封筒には、作中に出てきたなぞなぞに似た問題が入っていて……『プロモーション・クイズ』の5編収録の連作短編集。

シリーズ第二作。
今回も、書店や出版社にまつわるいろんな話が興味深く、楽しく読めました♪
最後の『プロモーション~』には思わずにやりとしたり(笑)。

<10/10/7>

新潟県産米粉のかぼちゃロール@サークルK

2010-10-06 | スイーツ
 新潟限定&10/5~18までの期間限定商品。
 新潟の有名店ルーテシアと、新潟県立大学健康栄養学科の学生のコラボ商品。
 新潟県産米粉を使ったロール生地で、かぼちゃ風味のクリームを巻いてあります。
 埋まってて見えませんが(買った後、わたしがうっかり上に物を載せてしまったので…)、さつまいもの角切りが上に載ってます。

 サークルK:全国 

マカロン@サークルK

2010-10-06 | スイーツ
 生チョコをサンドし、チョコレートコーティングをしたマカロン。
 いちごとショコラの2個入りで、いちごはホワイトチョコを使ってます。
 食感的にはサクサクしたクッキー寄りで、一部ねっちり感。
 生チョコっぽさは…ちょっとわかりませんでした;

 サークルK:全国

『捨雛ノ川 居眠り磐音 江戸双紙』佐伯泰英(双葉社)

2010-10-06 | 読了本(小説、エッセイ等)
安永五年。暮れも押し迫り、残り数日。
佐々木道場の改築工事が進む中、道場の敷地内から古い甕が二つ現れた。小さい甕には室町時代に入ってきた物らしい唐の古銭がはいっており、大きい甕には大小二振りの太刀がはいっていた。長い間湿気を帯びたところに入っていたため錆び付いていたものの、立派なものだった。
一方、縫箔屋の江三郎親方への職人奉公を望んだものの、体ができるまでという理由で、一時的に今津屋に奉公していたおそめも、年をあければ早一年。おそめのことを気に入ったお佐紀は、おそめさえその気ならばこのまま今津屋で奉公させたいと考えているという。
そこで坂崎磐音はおこんとともに、おそめの意志を改めて確認することになったが、おそめの職人奉公を望む意志の強さを再確認し、今津屋にもその旨を伝える。
翌日三十日、宮戸川での今年最後の仕事を終え、品川柳次郎の元へ年の瀬の挨拶に寄った磐音。そこには竹村武左衛門がおり、飲み屋へのつけの支払いを融通して欲しいと懇願。幾代にけんもほろろにあしらわれ、三人で、地蔵の親分の店に、一日早い年越し蕎麦を食べにいくことに。ところが、亀戸村の不動院で大賭博の手入れをするという、笹塚孫一、木下一郎太らの手伝いをすることなり……“第一章 土中の甕”、
大晦日。どさくさにまぎれ、賭博の金をねこばばしようとした武左衛門が、南町奉行所でお灸をすえられた後、釈放。迎えに出た磐音たちだったが、武左衛門の相変わらずな様子にあきれる始末。
その後今津屋へ年の瀬の挨拶に寄った磐音たち。その後柳次郎たちは帰宅、夜半の店じまいまで今津屋にいることにした磐音。
伝通院近くの旗本・池田左衛門尉の屋敷まで、出かけるという支配人の和七の用心棒として一緒に出かけることに。数日前に届けられるはずの返金が届かなかったために、受取にいくことになったのだが、実入りの少ない山田奉行の職に就任するというのにその借財を全額返すという……“第二章 おこぼれ侍”、
年が明けて、安永六年。正月を長屋で過ごした磐音とおこんは、長屋の人々に見つかり、格好のネタにされる。
翌二日。早朝おこんを今津屋まで送り、佐々木道場の仮道場のある丹波亀山藩松平家へとやってきた磐音。
その後、本多鐘四郎、門弟たちらと湯島天神から神田明神にお参りに行った昼下がり。料理茶屋で狼藉を働く大身旗本の倅らしき若侍と武家娘に遭遇。そこに割って入った鐘四郎が中心となって撃退する。
それから数日後、道場にその娘と父が礼を言いにやってきた。父は西の丸御納戸組頭依田新左衛門で、娘はお市。そんな彼らの様子から、どうやら依田は鐘四郎をお市の婿に迎えたいのでは、と推察した磐音。その読み通り、後日依田家から文が届き、婿入りの申し出が。
その話を進めるにあたり、鐘四郎は磐音に本多家の秘密を打ち明け、さらにひとつ確かめたいことがあるのだという。彼がかつてほのかに思いを寄せていた、彼の祖父と同じ御番衆篠原多左衛門の孫・お千代の幸せを確認したいのだと……“第三章 鐘四郎の恋”、
二月に入ったある日、磐音とおこんは、おそめを連れて縫箔の名人江三郎親方を呉服町に訪ねた。正式におそめが弟子入りする意思があることを伝え、それを承諾した親方。しかし住み込みの部屋の準備やいろいろと受け入れ準備が必要なことから、弥生半ばから弟子入りをすると話が決まる。
その帰り、宮戸川に鰻を食べに来た三人。久しぶりにおそめに再会した幸吉は、弟子入りの決まった彼女に励ましの言葉を贈る。
そこへ木下一郎太が磐音を呼びにやってきた。奇妙な殺しが三件ばかり続いているというのだ。いずれも腕の立つ剣術家ばかりが狙い撃ちされ、しかも刀傷ではなく強い打撃が加えられた様子だった……“第四章 履と剣”、
江戸を数日に渡って騒がせた唐人偉陽明の辻斬り事件も無事決着。
鐘四郎の婿入り話も進行していた。過去の感傷にも決別した鐘四郎だったが、磐音と共に面影橋を渡ったところで、お千代と亭主の後藤助太郎たちが現れ、襲いかかってきた……“第五章 面影橋の蕾桜”を収録。

シリーズ第十八弾。おそめの奉公話本格化と、鐘四郎の婿入り話がメイン。
ここ2~3巻で、磐音や奈緒たちに変化がありましたが、他の人々にもそれぞれに身辺に変化が。まだまだこの動きは続きそうかな?

<10/10/6>

『竜が最後に帰る場所』恒川光太郎(講談社)

2010-10-05 | 読了本(小説、エッセイ等)
学生時代、印刷会社でアルバイトをしていたぼく。バイト先の上司・山田は、ぼくを苛めたが、そんな中で唯一、社員の高尾とだけ、何かと親しくしていた。結局解雇されそのバイトを辞めた後、高尾のガールフレンドらしいマミという女性から電話がかかってきた。その後も彼女からしつこい程に電話がかかってきたが、無視で対応したぼく。そんな彼女とひさしぶりに電話で話した折、彼女から恨んだ相手を殺せる力を持っている、という話を聞く……『風を放つ』、
クニミツは、実父が七歳で亡くし、母・マサ子と暮らしていたが、やがて母は宗岡という男と付き合いはじめる。
しかし彼は何かとすぐに怒っては暴力を振るうDV男。それが高じてマサ子は殺害され、宗岡は逮捕。クニミツは、隣県の母方の実家に預けられ、育った。
その後成長するにつれ、死刑になっていたと聞かされていた宗岡が、実は懲役二十年でしかなく、しかも彼には本妻がおり、母は愛人であったと知る。その本妻・喜嶋カキコと話をしたクニミツは、彼女にはユキという娘がいて、ひきこもりだという話を聞く。後にユキが、コオリユキという名で『月猫』という漫画を発表したのを読み、深い感銘を受ける……『迷走のオルネラ』、
十二月の真夜中。鈴のような音と、雪を踏む音、人が通る気配を感じたぼくは、祖母がかつて言っていた<夜行様>だと思った。それを探し求め、夜の町を歩き、件の謎の集団に合流したぼくは、皆と一緒に町から町へと渡り歩いていたが……『夜行の冬』、
電子ピアノを買いに出かけた宏は、そこでアサノという青年に声をかけられる。妙に彼に近づこうとするアサノを不審に思い、真意を問うと、自分には子供の頃からある生物が集合体となり、別な形に擬装しているのを見抜き、“解放”する能力があるのだという。宏が買ったそのピアノがその“擬装集合体”だというのだが……『鸚鵡幻想曲』、
水中で生まれたひとつの個体。過酷な生存競争の中から生き残り、進化を遂げてゆく中で、翼の生えた巨獣・シンと出会い、ゴロンドと名付けられたが……『ゴロンド』の5編収録の短編集。

どちらかというとファンタジー色の強い一冊でした(トータル的なテーマは“解放”?)。
個人的には『夜行~』と『鸚鵡~』あたりの雰囲気が好きかな。

<10/10/5>