黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ロード&ゴー』日明恩(双葉社)

2009-12-11 | 読了本(小説、エッセイ等)
元暴走族の過去を持つ消防隊員・生田温志は、その道十五年の熟練した運転テクニックを持つ、ベテラン機関員。
しかし二カ月前に恵比寿出張所に異動してからというもの、慣れない救急車のハンドルも握らなくてはならなくなり、それにともなう技術や能力の習得に四苦八苦の日々。
そんなある日の出動後、通りすがりに路上で倒れていた男を発見、救急車内に収容した生田、“学級委員長”森栄利子、救急隊長・筒井圭一。ところが、突然その男・悠木がナイフを手にして、森を人質にとった。
同じ頃、警察と各テレビ局に謎の男から犯行声明が。男は、悠木の両親と妻を人質にした上で、悠木を爆弾を持たせ、救急車をジャックさせたのだという。
二億円を要求する犯人。さらに彼が出した条件は、救急車で指定の時間内に指定の病院へ向かうこと。緊張感に包まれる中、彼らを取材しようとするマスコミの追跡をかわしながらも、救急車としていつもと変わらぬ速度で疾走する生田たち。
大東テレビの報道バラエティ番組<イブニング・トゥデイ>に配属されている新人・徳居誠也は、その犯人からの犯行声明の電話をいたずらだと思い、書いたメモを上司に渡しそびれてしまう。そしてその事実を言い出せないまま、時間は過ぎてゆく。
一方、消防無線を傍受する趣味を持つ女子高生・石島真琴は、ジャックの様子をリアルタイムで感じ、その動向を見つめるが……

『鎮火報』のスピンオフ(読んでなくても大丈夫な程度)。
救急車ジャックされた車中と、その周辺の人々のお話。緊迫感もあってテンポがよく、あっという間に一気読みv
やはり職業意識の高い人々は格好良いですね~♪
そして生田さんの奥様も素敵ですv

<09/12/11>