黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

ふっくらまんじゅう・その7@ドルチェ小川

2009-12-07 | スイーツ
 チーズ、洋なし、かぼちゃの3種。
 前2つは既出ですが、かぼちゃは新製品。
 カスタードベースのクリームですが、あまりかぼちゃの味はしないかなぁ…。洋なしは、季節限定ものでル・レクチェが使われている模様。

 ドルチェ小川:新潟(見附) 

『リヴァトン館』ケイト・モートン(ランダムハウス講談社)

2009-12-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
老人介護施設で暮らす98歳の老女・グレイスの元に、ある日、新進気鋭の映画監督アーシュラ・ライアンが連絡を寄越した。
1924年に<リヴァトン館>で起きた、悲劇的な事件…若き詩人・ハンターが館の令嬢たちの前で自殺を遂げた…を映画化するにあたり、ただひとりの生き証人である彼女にインタビューしたいという。その話を引き受けることにした彼女は、いままで封じ込めていたリヴァトン館でメイドとして過ごした日々を、その後たびたび記憶の表層に浮かび上がらせる。
1914年6月、イギリス。かつて母が働いていたというリヴァトン館で、メイドとして働くことになった14歳の少女・グレイス。そこはアシュベリー卿の館で、妻のレディ・ヴァイオレットが女主人としてあらゆることを取り仕切っていた。厳格な執事ミスター・ハミルトンらが働く間で、懸命に働く。
そんな中、館に、アシュベリー卿の孫…次男のフレデリック・ハートランドの子どもたち…である少年少女…長男のデイヴィッド、その妹でグレイスと同い年のハンナ、4歳下のエメリンが現れ、彼らの存在に惹きつけらるグレイス。
そんなある日、ひょんなことからグレイスは、ハンナと別の場所でばったり出逢い、勘違いを孕みつつひそかに秘密を共有することに。
やがて時代は第一次大戦へと突入。出征していた、卿の長男であるジョナサン少佐、そしてデイヴィッドが帰らぬ人となり、アシュベリー卿も亡くなり、貴族社会にも陰りが見えはじめる。身重だった少佐の未亡人・ジェマイマが産んだのは女児であったことから、フレデリックが当主としてハートランド一家はリヴァトン館に住まうことになるが……

過去にリヴァトン館で起こった、ある悲劇の目撃者であったメイドが、70数年後に語る事件の<真実>。
しかし約600ページの内の大半は、事件とはあまり関係ないメイドとしてのグレイスが見てきた時代の移り変わる様が描かれています。
何気ない伏線が思いがけない結末に繋がっていて、秀逸。
帯に森薫さんが推薦の言葉を寄せられている所為か、なんとなくあの緻密な絵で、脳内変換しながら読んでしまいました(笑)。

<09/12/5~7>