黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

スコーン@dodo BREAD

2011-06-18 | スイーツ
 プレーンと、全粒粉(くるみとレーズン入り)。
 さっくりと、歯ざわりのよいスコーン。大きさも手ごろ。

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 dodo BREAD:新潟(長岡)

 国営越後丘陵公園近くの小さなパン屋さん(以前はカフェ)。
 ベーグルも美味しいですvv 

『てふてふ荘へようこそ』乾ルカ(角川書店)

2011-06-18 | 読了本(小説、エッセイ等)
大学を卒業したばかりの高橋真一は、極度の緊張症も相まって就職活動は全滅。
卒業してから実家からの仕送りが途絶え、これまでの住まいから引っ越さざるをえなくなった高橋は、月一万三千円という格安物件を見つける。
「部屋を決めましょう」と、大家が彼に見せたのは、部屋ではなく老若男女三人の写真。その中から若い女性を選んだところ、一号室に住むことが決まる。
引っ越した翌朝、目覚めるとそこに現われたのは、件の写真の女性。白崎さやかという彼女は、その部屋に住む地縛霊だという。
高橋は、ある理由から彼女が嫌だと部屋替えを希望するが……“一号室”、
地元資本のスーパーの鮮魚係を務める井田美月は、二号室の住人。そこには酒好きな中年男・遠藤富治が住んでいる。
ある日、彼女の務めるスーパーに、二瓶昭夫という、将来の店長候補となる正社員が入社。きれいな名前だと言われた彼に、一目ぼれした美月は、慣れない化粧にも力を入れ始めるが……“二号室”、
長久保啓介は、詐欺の前科持ち。八年の刑期を務め上げて出所し、てふてふ荘へやってきた。彼が入っている三号室にいるのは、元タレントだった石黒早智子。彼女が生前出ていたCMや番組は、商品が売れなかったり、打ちきりになったりというジンクスが。その所為か、長久保の職探しも失敗続き。
そんな中、かつてのムショ仲間から大麻栽培を持ち掛けられて……“三号室”、
白血病で休学していた、平原明憲は大学に復帰。同期だった高橋と再会し、たまたまてふてふ荘に招かれるが、平原はてふてふ荘最初の入居者だった。彼がいたのは四号室で、美少年・湊谷薫が住んでいるが、薫は、平原の後、だれも入居させようとしなかった。
そんな平岡は病で部屋を去る際、別れ際に薫を怒らせていた。病気が治って帰ってきたら、言いたいことがあるといわれていた平岡だったが……“四号室”、
バイク事故で亡くなった兄・裕太郎の供養の為、百日花を備えなければならないと、霊視が得意だという胡散臭い居酒屋の店主にいわれた、結婚間近の槇真由美。事故現場近くで出会った、兄の知人だという米倉の住む、てふてふ荘の五号室をしばらく借りることに。
美味しい食事は出てくるが、大家は何故か留守。住人たちの反応は奇妙で……“五号室”、
どうやら、“ザ・潜入霊場”というローカルバラエティ番組が、春の特番で、てふてふ荘を突撃取材しようと狙っている様子。幽霊たちを守る作戦会議をする住人たち。彼らが来る前に皆を成仏させてしまえば良い、ということに。
六号室に住むイラストレーターの米倉道則は、彼の部屋にいる十一歳の少年・山崎翔太と適正距離を保って生活しており、他の住人たちのように、翔太と特別な絆を作れずにいた……“六号室”、
テレビクルーを追い払った後、大家さんの今後について対策を練る住人たち。彼を解放する為のキーは、ビリアード台ではないかと睨み……“集会室”、
そして、一年後……“エピローグ”を収録。

格安物件のアパート『てふてふ荘』。安い理由は、幽霊憑き物件だから(各部屋に憑いている/笑)。それぞれの事情で、そこに住むことになった人々と、各部屋に住む幽霊たちとのお話。
ちょっと笑わせつつも、ほろりとする感じ。

<11/6/18>