黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『鬼九郎孤月剣』高橋克彦(新潮社)

2010-06-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
寛永二十年秋。
愛染明王の刺青を背負う、美貌の剣士・舫九郎は、まだ見ぬ父の住まう京へ向かう決意をする。同行するのは柳生十兵衛、天竺徳兵衛、荒木又右衛門、幡随院長兵衛、唐剣権兵衛、高尾太夫、紅嵐の7人の仲間たち。
しかしそんな彼らの行く手を阻むべく、差し向けられたのは風魔一党。頭領である小太郎の信頼篤い四鬼…東鬼、西鬼、南鬼、北鬼。
東鬼が九郎たちに挑み敗れた後、西鬼は蓮之丞という女形の旅役者に化け、一行の中に紛れ込むことに成功する。
しかし、いつまでも行動を起こそうとしない彼に業を煮やす南鬼たち。
そして加納七万石の地に辿り着いた一行。そこには、江戸の柳生で剣を学び、腕は立つもの、今は落ちぶれている武士・高澤恒志郎が住んでいるらしい。彼の様子を見るべく、その家に赴いた十兵衛だったが、あいにく留守。置き手紙を残したが、そんな十兵衛の後をつけてきた風魔の小五郎に、高澤は風魔の手助けを申し出る……

シリーズ第四作。父に会うべく京へ向かうことにした九郎の行く手を阻む、風魔や剣豪たちとの死闘…なお話でした。
前作が出たのがあまりに前過ぎて(十二年ぶり…)、だいぶ話を忘れ気味(笑)。
一応、彼の出生にまつわる話は一件落着したっぽいですが、続きが出るなら今度は早めに出て欲しい…;

<10/6/19,20>