黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『冷蔵庫のうえの人生』アリス・カイパース(文藝春秋)

2008-08-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
多忙な産婦人科医である母親と、その15歳の娘・クレアは二人暮し。
なかなか一緒に話す機会が持てない彼女たちは、日々の連絡を冷蔵庫のドアに貼ったメモでおこなっている。
買い物のリスト、手袋のおねだり、学校のテストのこと、買い物に付き合えないことの謝罪の言葉、ひそかに付き合い始めた年上のボーイフレンド・マイケルのこと、……
そんな中、母に忍び寄る身体の不調。そして発覚する病。治療を続けながらも働く母と、時に傷つけ合いながらも支えるクレアだったが……

冷蔵庫に貼られた、母娘の1年間の伝言メモで構成されるお話。
少ない文字の中で、またそれ故に、行間から醸し出される雰囲気作りがとてもうまいですね。
何しろ文字数は少ないので、夏休みの読書感想文……特に、今になってもまだ終わっていない子向きかも(笑)。

<08/8/28>