山伏の修験場として世界遺産に認定されている、熊野古道の玉倉神社の宮司を務める母方の祖父・竹臣の元で暮らす少女・鈴原泉水子。カリフォルニアに招かれるほど優秀なコンピュータプログラマーである父・大成と、警視庁の公安部に所属し、日本中飛び回っている母・紫子という華々しい両親とはうらはらに、古くさい眼鏡と腰の下まである注連縄の如き2本の三つ編みがトレードマークの、いたってめだたない内気な性格な上、電気製品が苦手で、どういう訳だかケータイなどは何度買い換えても壊れてしまう体質。
中学3年の春を迎え、そろそろ進路のための二者面談も行なわれることに。彼女は、数少ない友人である渡辺あゆみや三田春菜とともに、地元の外津川高校に進学しようと決めていたのだが、それを祖父に相談すると、彼女の二者面談には父が来日するつもりだということ、そしてすでに東京の高校に進学させようと思っているらしいと聞かされる。そんな中ちょっと雰囲気を変えてみようと前髪を切った泉水子。
翌日登校した彼女は、PC教室での調べもの学習の最中、不思議な感覚におそわれ、突然大成とテレビ電話のように回線が繋がってしまう。そこで彼が急遽来日できなくなったことと、そして大成の友人で後見人である相楽雪政が泉水子の元へ向かっている旨を聞かされるが、その後学校中のPCが全部壊れてしまい、思わず自分の所為だと名乗り出る泉水子。
そこへヘリに乗って相楽が学校へやって来た。そんな彼に自分の進路希望を告げる彼女。
そんなある日、見知らぬ少年を伴って相楽が神社にやってきた。彼は泉水子と同い年の雪政の息子・深行。山伏としての修行を積んでいる彼は有名進学校に通う優等生だが、相楽はそんな深行を泉水子に付き添わせるという。拒否する泉水子と抵抗する深行だったが、結局半ばムリヤリ泉水子の元に転校させられることに……。そんな状況もあり、何事においても消極的な彼女の態度に苛立つ深行。
その状況を打破するためには、大成ではなく紫子に頼むしかないという深行の言葉に従い、東京への修学旅行の折に母と会うべく約束をした泉水子だったのだが、さまざまな妨害に遭い……
一見内気でめだたないが、実はある理由から守られているらしい絶滅危惧種的少女・泉水子がヒロインの和風ファンタジー。
とりあえず今回はプロローグ的な内容かな?
これからいろいろ動き出しそうな雰囲気なので、今後の展開に期待♪
<08/8/19>