黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

夏マカロン@ル・コアンデザミ

2008-08-03 | スイーツ
 夏期限定マカロン。ルバーブ、ライチ、ピメントデスプレッド、グリオットカシス、エキゾチックの5種類。
 ピメントデスプレッドはとうがらしの1種、エキゾチックにはマンゴー、パッションフルーツ、バナナ、カラマンジー等トロピカルな果物が使われています。
 とうがらしは、あまりわからず(笑)。
  
 ル・コアンデザミ:愛媛(松山) ※お取り寄せです。

『左近の桜』長野まゆみ(角川書店)

2008-08-03 | 読了本(小説、エッセイ等)
武蔵野に佇む、男同士が忍び逢う為の宿屋・左近。この宿を営む女将である母と、中学生の弟・千菊(ちあき)と共に暮らす高校生の少年・桜蔵(さくら)。父の柾は、別に家庭を持っており、たびたび通ってきている。
ある春の宵、社会心理学者である常連客・浜尾の情人を、駅へ迎えに出た桜蔵。その客に風呂を勧めると、一番風呂が嫌いだといい、桜蔵が入ることに……第1章 花も嵐も春のうち、
早朝、泥酔して霊園の大樹の根元で寝込んでいる男を見かけた桜蔵。酔っているうちに養父の骨をなくしたという彼。その後、近所で火事が発生。そこは千菊の担任・羽ノ浦昆の部屋で、羽ノ浦は桜が朝出会った男だった……第2章 天神さまの云うとおり、
部屋を追われた羽ノ浦は、左近に居候することに。そんなある日、羽ノ浦宛に電話があり、届け物があるという。やってきたのは、胸元に黒蝶が群れているように見える男で……第3章 六月一日晴、
修学旅行の費用の代わりに柾から渡されたのは、“骨箱”という名の白磁のとっくり。それを持って、八疋という名の質屋を訪れた桜蔵は、望月という男に出会う……第4章 骨箱、
柾につれられS高原の池畔にあるバンガローにやってきた桜蔵と千菊。そこで、西瓜売りの青年に出会ったが、彼は何故か血まみれ。しかも桜蔵が人を呼びに行っている間に姿を消してしまう。再び現れた彼は、鍵を探しているというのだが……第5章 瓜喰めば、
秋の彼岸。左近では檀那寺で法事を営むことになり、土曜日なので、桜蔵と千菊も同席することに。中等部の校舎へ千菊を呼びに行った桜蔵だったが、東棟の階段室には羽ノ浦も千菊も不在。すると屋根裏から、扉を開けて欲しいという声が聞こえ……第6章 雲母蟲、
京都への修学旅行に出かける桜蔵。最終日に民泊することになった桜蔵は、“風はや”という名の紙商の家に世話になることに。そこには男がいて……第7章 秋草の譜、
皆が私用で出かけ、留守番をすることになった桜蔵。そこへ制服姿の男が現れた。予約したと言い張る彼に、しかたなく空いている部屋を貸すことになり、かつて祖母が暮らした部屋に通すが……第9章 空舟、
学期末試験の最終日。学校まで迎えにきた浜尾と昼食に出かけた桜蔵は、彼から訪ねてもらいたい家があると頼みごとをされる。その家は、彼の伯母の家で、諸手続のために彼女の実印が必要なのだが、17歳で死んだはずの息子にしか渡さないと言い張っているのだという。桜蔵が頼まれたのはその代役で……第10章 一夜半、
1月の半ば過ぎ。柾から電話があり、彼のクリニックに寄った桜蔵は、その前で具合悪そうにしている学生風の若い男に出会う。彼に自分のピーコートを羽織らせて、玄関を開けにいった桜蔵だったが、そこに戻ると彼の姿は消えていた。残されていた桜蔵のコートには覚えのない手帖が入っていて……第11章 件の男、
2月。柾と母が恒例の旅へ。そして、柾の夫人・遠子に呼び出され、出かけることになった桜蔵。車で峠道を走っていると、自転車がパンクしたという若者に出会う。彼を乗せ、宿屋に行った桜蔵たちだったが……第12章 うかれ猫、
春の彼岸過ぎ。旧友の元へ出かけるという柾に付き合わされて、列車に乗っていた。しかし列車の進みが遅いことから、その計画を断念。途中下車すると、そこに列車の中から目撃した、自転車に乗った男がいた。身重の妻の為に、医師を駅まで迎えにきたのだという彼の家に行くことになったのだが……第13章 海市を収録。

ヒトでない男性に好かれる体質(?)の桜蔵くんが巻き込まれる、幻想怪奇譚。
周囲の人たちからまで女の子扱いされてる桜蔵くんがちょっと憐れですが、そんな彼がまた可愛らしく…(笑)。
長野さんらしいモチーフの美しさも秀逸です。

<08/8/3>