Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

同和問題を食い物にする人々

2006-08-22 18:13:08 | Weblog
 同和問題とは、平安時代から続く日本独特の差別問題です。今日の同和問題は、江戸時代、庶民の関心や不満をそらすために、積極的に被差別を区別したことが直接の発端となっています。現在の中韓が反日政策を行うことで、内政批判を押さえ込んできたのと同じ手法です。

 しかしながら、戦前戦後の政策転換により、被差別部落住民の平民化が行われ、1990年代には、行政的な施策も収束を迎えた・・・はずでした。

 現在でも同和問題に対するセミナーなどは行われており、その影響はごく小さいながらも残っています。そして、影響は小さくなったにせよ、その差別意識を撤廃しようと動いている組織もまた、存在します。
 ですが、そういった純粋な「差別の撤廃」とは別に、は新たな問題を抱えてしまいました。

 いわゆる「えせ同和問題」と言われるものです。

 えせ同和問題とは、何も「組織を騙る」ことだけが問題ではなく、「組織であることをたてに、自治体や企業に不当な要求をする」こと全般を差します。中には暴力団が密接に関係しており、資金源になっている団体も少なくないと聞きます。

 そんな中、とあるの大物が逮捕されたようです。

解放同盟支部幹部ら逮捕 八尾市発注工事、業者恐喝の疑い

 大阪府八尾市発注の市営住宅改修工事をめぐり、下請けの建設業者から現金100万円を脅し取ったとして、府警捜査4課と八尾署は恐喝の疑いで、特定非営利活動法人(NPO法人)「八尾市人権安中地域協議会」理事長で解放同盟大阪府連合会安中支部相談役、丸尾勇容疑者(58)=同市中田=ら2人を逮捕した。毎年実施される同工事の発注は、丸尾容疑者が市に圧力をかけて随意契約とし、受注業者まで決めていたという。

 今回の事件は、を食い物にする、このような利権団体の実態を端的に表すものです。やっていることはそこらの過激派などと同じどころか、人権やを大義名分にして行政に介入するまで力をつけてきたと言う点で、よりたちが悪いと言えるでしょう。

 彼らは同和問題を解決するのではなく、彼ら自身の不当要求により、イメージを失墜させ、を敬遠する風潮を助長している事は間違いなく、また本人達も同和問題が自身の利権と密接に関わっていることから、解決、縮小を嫌っているようにも思えます。
 少なくとも、同和問題はそれを利用して利権をむさぼる輩が存在している限り、無くなりません。皮肉にも、同和問題は、本来は自身の権利を回復するための団体が、その傷を広げているのです。

 後100年もしたら、完全に世代交代が済んで問題にすること自体がナンセンスになるような気もしますけれど、それでも尚残っているとしたら、よほど「ビジネスとしてうまみがあった」と言うことなんでしょうね。

本当に靖国が焦点で良いのか

2006-08-21 20:05:56 | Thinkings
 最近、友達や家族と話して、不意に驚くことがあります。

「何で靖国ってあんなに問題になっているの?」

 どうも、「靖国参拝」や「A級戦犯」、そして「中韓外交」のみがクローズアップ、と言うよりも一人歩きしており、「何故?」という部分がうまく伝わっていないようなのです。
 となると、「外交カードとして何故靖国は使われているのか」とか「A級戦犯分祀はなぜしなくてはならないのか」さらには、「靖国神社はどういう趣旨の施設なのか」と言うことも、曖昧にしか伝わっていない可能性があります。

 現在繰り広げられているポスト小泉の舌戦にしても、内政的な面は報道の影に隠れてしまい、靖国、対アジア外交の姿勢のみが「最重要政策」として繰り返し伝えられています。麻生氏の出馬が伝えられてからは、少しその方向背は薄らいだようですが。

 世論が注目している今こそ、靖国やアジア外交についてしっかりと、根底から報道すべきだし、改めて国民も知るべきではないでしょうか。
 いつまでも「中韓があれだけ言うのだから、きっと日本が悪いんだろう」では戦後の土下座外交からは抜け出すことができません。

 そして、今度は靖国中心から、本当に重要な国政へと報道の焦点を移して欲しい。
 今、長かった不景気と、出口の見えなかったデフレの谷をようやく抜け出そうとしている、日本経済にとって大変重要な時期にさしかかっています。また、市町村合併について自治のあり方も転換を迎えようとしていますし、社会福祉、消費税、や郵政の今後など、もっと重要な話題はいくらでもあるはずです。靖国はたくさんある問題の一つに過ぎないのです。

甘い海水?インドの奇跡か

2006-08-20 20:19:51 | Thinkings
 インド!
 「インド人もびっくり」で知られるこの国は、サイババ、アガスティアの葉、レインボーマンなど、神秘的な事象や存在の宝庫。まさに人類最後のスピリチュアル・パラダイス!

 ちなみに私は、スピリチュアルとか予言とか奇跡と言った類は、信用しておりませんのであしからず。金が絡むと特にその傾向は強まります。
 とは言え、別に信じるのは個人の自由だと思っております。今回の記事も特にその方向を中傷する内容ではありません。

 なんでも、インドで「海水が甘くなる」という”奇跡”が起きたそうなんですけれど・・・

聖人の奇跡?「海水が甘い」と住民殺到 インド西部 Sankei Web

 インド西部ムンバイで18日夜、「海の水が甘くなった」とのうわさが広まり、数千人が海岸に殺到して海水を飲む騒ぎがあった。
 水を飲んだ住民は地元テレビに「本当に甘い。奇跡だ」と口々に話したが真偽は不明。水は汚染されて茶色に濁っており、ムンバイ市当局は「病気になる恐れがある」と飲むのをやめるよう呼び掛けている。


 記事によると、近くにイスラム聖人の霊廟があるらしく、その聖人が起こしたのではないとの憶測から”奇跡”と呼ばれているらしいのですが・・・

 この記事のポイントは、”水は汚染されて茶色に濁っており”という下りではないかと。
 もしかして、汚染物質の中に甘味料や甘みを示す化学物質があるのではないかと思うのです。もしくは、もっと直接的に、流れ込む河川や沿岸の工場から、大規模な薬品の流出があったのでは?とも考えられます。
 あるいは、集団的思考による一種のプラセボ効果が働いたとか。

 何にせよ、市当局が海水を採取して調べているそうなので、結果が出るのを待ちましょう・・・報道されないと思いますけれど。

 ただ間違いなく言えることは、「甘くなろうが何だろうが、海水は飲まない」。塩分濃度が高すぎて、人間が多量に飲むことはできません。増して、記事中のように汚染されているような海水はもってのほか!

 奇跡を信じるのは勝手ですけれど、今回の件で集団食中毒や何らかの化学物質汚染が進まないとも言い切れないだけに、騒動が早期に収束するといいのですが。

「Green Wi-Fi」は途上国だけの技術ではない

2006-08-18 19:05:48 | Technology
 以前からたびたび100ドルPCプロジェクトの紹介をしています。
 途上国の貧しい子供達に、1台ずつPCを与えるというプロジェクトで、名前のとおり100ドルでのPCの提供を目指しており、現在実現まであと一歩の所まで来ています。

 この100ドルPCの仕様の中に、ワイヤレスネットワークがあります。現在のPC利用において、インターネットに接続できることはほぼ必須とも言える機能であり、100ドルPCの使用目的の中でも重きを置かれている部分です。

 しかしながら、大きな問題として、途上国の使用が想定されている地域の多くには回線が通っていないと言うことがあげられます。有線で回線を布設するには大きなコストがかかりますし、無線で整備したとしても、電力が安定して供給できないという問題があります。

 これらの問題を解決すべく立ち上げられたのが「Green Wi-Fi」プロジェクトです。

デジタルデバイド解消に挑む「Green Wi-Fi」プロジェクト CNet Japan

 Bruce BaikieとMarc Pomerleauの両氏は、ワイヤレスネットワークに地球に優しい技術を組み合わせようとしている。

 2人が運営する「Green Wi-Fi」は、太陽電池を使って安価にWi-Fiネットワークを構築し、途上国の学校にインターネットアクセスを提供することを目指す新しい非営利団体だ。Green Wi-Fiは多くの親が共感する願い--「人生には会社での出世競争より多くのものがある」ということを子どもたちに伝えたいという願いから生まれた。

-中略-

 Green Wi-Fiのネットワークは技術的にはとてもシンプルだ。各ノードはバッテリ駆動型のルータとバッテリを充電するための太陽電池パネルで構成されている。ノードは屋根に設置され、無線LAN規格「802.11b/g」を使ってネットワークのWi-Fi信号をグリッド経由で伝える。


 ノードというのは、誤解を恐れず言えばアクセスポイントのこと。200ドル程度の自家発電機能付きアクセスポイントを数珠繋ぎに設置していくことで、有線よりも遙かに安く、インターネット回線を提供する事がプロジェクトの目的です。
 無線ですので回線布設のコストが大幅に抑えられますし、自家発電機能を有すことで電気供給の問題をクリアでき、かつ不安定な電源問題もクリアできます。これなら山間部でも離島でも、設置スペースさえあれば回線を提供することが出来るでしょう。

 つまりは、日本においてまだ回線が整備されていない区域においても、それこそ数万円/kmで整備できる可能性があると言うことです。

 たとえば山間部の村や離島において、ダイヤルアップは提供できてもブロードバンド事業はコストの問題から敬遠されてきました。ところが、この技術を使うならば、少なくともダイヤルアップよりは速い速度で、低コストにインターネット環境を整備することができる事でしょう。

 このように、先進国においてもインターネット難民を救う可能性があるこのプロジェクト。100ドルPCにもあったように、先進国には寄付を含んだ値段で提供することが、双方にとっての利益になるのではないでしょうか。

惑星が増える・・・って言われても

2006-08-17 19:46:38 | Weblog
 子供の頃に覚えた呪文の様な言葉。「すいきんちかもくどてんかいめい」が、もう過去のものになってしまうかもしれません。

 「水金地火木土天海冥」と言えば、太陽系の9つの惑星を、惑星の最初の一文字をとって、太陽に近い方から並べたものです。長らく、具体的には冥王星が発見された1930年から76年間、この呪文は覆されることはありませんでした。

 しかしながら、この「惑星は9つ」という”常識”が揺らいでいます。
 もともと冥王星は、他の惑星に比べてかなり特殊な惑星です。公転軌道が他の惑星の軌道、いわゆる黄道面から傾いており、その形も楕円を描いています。また、大きさも小さく、月よりも小さいのです。
 そして、近年になり、観測技術が上がったことによって、冥王星近傍に新たな小惑星がたくさん発見される事になりました。
 これらはエッジワース・カイパーベルト天体と呼ばれ、昨年には2003 UB313という冥王星よりも大きい天体が見つかったことが大きな話題となりました。
 これらから、冥王星はエッジワース・カイパーベルト天体の一つにすぎないと言う説が決定的となり、かつ冥王星と同じか、それ以上の大きさの天体が存在するという事実が、惑星の定義そのものを見直すきっかけとなったのです。

 現在その定義、数について会議が行われており、その途中経過が報告されました。

「惑星」の定義の原案、公開へ アストロアーツ

8月14日からチェコの首都プラハで行われている国際天文学連合総会で「惑星」の定義の原案が提示され、内容が公表されました。原案では新たに3つの惑星が追加され、太陽系の惑星は合計12個となっています。最終案は24日に再度提示され、同日中に決議されます。

 あくまで原案ですので、今後覆される可能性はありますが、現時点で惑星に”昇格”する天体は3つ。セレス、カロン、2003 UB313です。
 セレスは火星と土星の間にある小惑星帯での最大の天体。カロンは冥王星の衛星。2003 UB313は、昨年発見された冥王星より大きいエッジワース・カイパーベルト天体です。

 では、なぜこれらの天体が、惑星に昇格すると言うのでしょうか。公表された定義の原案は次のようなものです。

(1)惑星とは、(a)十分な質量を持つために自己重力が固体としての力よりも勝る結果、重力平衡(ほとんど球状)の形を持ち、(b)恒星の周りを回る天体で、恒星でも、また衛星でもないものとする。

(2)黄道面上で、ほぼ円軌道を持つ、1900年以前に発見された8つのClassical Planetsと、それ以外の太陽系の天体を区別する。後者は、すべて水星より小さい。また、セレスは上記(1)の定義から惑星であるが、歴史的理由により、他のClassical Planetsと区別するため、Dwarf Planetと呼ぶことを推奨する。

(3)冥王星や、最近発見された1つまたは複数のトランス・ネプチュニアン天体は、上記(1)の定義から、惑星である。Classical Planetsと対比して、これらは典型的に大きく傾いた軌道傾斜と歪んだ楕円軌道を持ち、軌道周期は200年を超えている。われわれは、冥王星が典型例となるこれらの天体群を、新しいカテゴリーとして、Plutonsと呼ぶ。

(4)太陽を回る他のすべての天体は、まとめてSmall Solar System Bodiesと呼ぶこととする。


 (1)の(a)を簡単に要約すれば、「球状であること」。地球の1万分の1以下の質量では、重力が弱すぎて球状にはなれません。また、球状でも、月は地球の衛星ですから、(b)によって惑星に昇格することはありません。
 セレス、2003 UB313は、この(1)に全て合致するため、惑星に昇格となったのです。

 では、冥王星の衛星であるカロンはなぜ惑星に昇格できたのでしょうか?

 実は、カロンは冥王星の衛星ではなく、カロンと冥王星はお互いに相手の周りを回る連星なのです。
 冥王星とカロンの直径比は実に2:1、質量比は7:1と主星と衛星にしてはずいぶんと大きさがちかく、カロンは冥王星の中に公転重心を持つことができません。従って、主星と衛星の関係ではなく、二重惑星であるという結論に至ったのです。

 また、(2)においては冥王星をのぞいた現行の8惑星をClassical Planets・・・古典惑星とでも訳すのですかね・・・とし、これから新たに昇格するであろう新惑星と、明確に区別するようにも提案しています。セレスについてはDwarf Planet、こびと惑星という呼び方を提案しています。今後、小惑星帯からの昇格については、この名称を使うという意図があるのでしょう。

 (3)においては、トランス・ネプチュニアン、つまり海王星より外にある、冥王星を含むエッジワース・カイパーベルト天体の定義について。Classical Palnetsとの大きな差異のあるこれらの天体が惑星に昇格した場合、Plutonsと呼ぶ、としています。
 Plutons、訳すと冥王星群天体とでもなるのでしょうか。ややこしいのは、エッジワース・カイパーベルト天体のカテゴリのなかで、冥王星近傍の軌道に存在する天体を表す「Plutino=冥王星族」ということばがあること。
 冥王星族が小惑星を含む言葉であるのに対し、Plutonsは惑星のみを指す言葉になりそうです。

 ここまで長々と紹介してきましたけれど・・・やっぱりセレスみたいな小さい星まで惑星にするのはどうかなあと思いますね。改めて。
 新たなカテゴリまで作って区別するなら、別に今までどおり小惑星でも良いような気がしますけれどね。

 とにかく、24日に最終稿が提出されるまでまだ時間があります。今回の案のような、「何でも惑星!」という分け方じゃなく、もっと「惑星とは特別なもの」と思えるように修正されると良いなあと、個人的には思うのですけどね。

XBOX360に諸刃の剣

2006-08-16 19:31:57 | Technology
 日本では劣勢・・・というか、DSやPSPの陰に完全に隠れてしまっているXBOX360にニュースが舞い込んできました。
 なんでも、XBOX360用のソフトウェア開発ツールを、一般に無料で提供するというのです。

 Xbox 360のゲーム開発ツールが無料に ITmedia

 米Microsoftは8月13日、ゲーム開発ツール「XNA Game Studio Express」を発表した。Windows XP対応PCに無料でダウンロードでき、Windows XP対応PCとXbox 360上で動くゲームを開発できる。専門の機材やスタジオを持つプロの開発者でなくても、低予算で自由にゲームを開発できるようになる。

 以前に、PC-FXGAという今は亡きPC-FXの個人用開発環境が発売され、鳴かず飛ばずのうちにハードウェア自体が終わってしまうと言う悲しい出来事が思い出されました。
 もう時効でしょうから余談を少し。私はそれのモニターに当選し、締め切りにどう考えても間に合わなかったため、「シム宗教」と言う悪夢のようなゲームの企画書(当時、オウムのサリン事件がまだまだホットな話題でした)を送りつけたという私的黒歴史が存在します。この場を借りて電波新聞社マイコンベーシックマガジン編集部の皆様に深くお詫びを申し上げます。
 ちなみに、その企画書を送った時点でPC-FXはすでに斜陽、というか社会的に「無かったこと」にされている状態であり、モニター結果の発表はとうとう紙面に載ることはありませんでした。当選者はあと二人いたと思うのですが、私に比べてまじめに取り組んだと思われる、彼らの悔しさが忍ばれます。

 閑話休題。

 XBOX360の開発環境の配布については、Microsoftの進めてきた「XNA」戦略が根底にあり、今回のXNA Studioは、そのプロジェクトの具体的な成果だと言えます。
 XNAとは、簡単に言えば統合ゲーム開発環境のこと。ざっくり説明するなら、MicrosoftのVisual Studioの様な統合開発環境のように、コーディングのよりコア的な部分を開発環境側で提供することで、開発者の負担を大幅に減らすこと。そして、他プラットフォーム間の差異を開発環境で吸収し、「移植」という手間を無くすことなどを実現する為のものです。

 この試みはXBOX360の間口を広げるとともに、次世代のXBOX360開発者を育成、発掘できるとても有効かつユーザーにとっても面白いものだと思います。
 現在、PCの普及率はかなり高い水準にあり、開発ツールが無料で提供されると言うことは、ユーザーにとって導入の障壁がないに等しいわけです。ユーザー作成のプログラムから面白いものが出てくるならば、それもまた、XBOX360にとってプラスに働くことでしょう。

 と、果たしてうまくいくものでしょうか?
 この「ゲーム開発をもっと簡単にできる」プロジェクトの中でおもしろいのが、「作ったソフトはXBOX360とPCの両方で動く」という点。ならば、現在XBOX360の普及率が北米に比べて著しく低い日本の場合、XNAで作成したソフトが主にPC間で流通することも十分考えられるわけです。
 また、同じソフトがXBOX360とPC両方で動くなら、メーカーとしては同時にリリースしたいと思うのが信条ではないでしょうか?となるとXBOX360は、XNAによってPCを競合相手に回してしまった事にはならないでしょうか。
 「どうせ同じソフトがでるなら、PCもってるし」
 なんて輩が出てこないとは限りませんしね。

 もちろん、現行、しかも発売されて1年以内の新機種の開発環境を無料で配ると言う試みは評価されるべきです。PCとXBOX360ソフトの同時リリースについても考えすぎかもしれません。
 ただ一つだけ言えることは、MicrosoftはXBOX360の普及に対しては大マジであり、HD-DVDドライブの発表といい、PS3をつぶそうと考えていることは間違いないって事です。

東京大停電に思う災害時の脆弱性

2006-08-15 20:07:45 | Weblog
 2006年8月14日、東京を大規模な「人災」が襲いました。
 午前7時40分頃から午前10時44分の間、東京都と千葉、神奈川において139万世帯にも及ぶ大停電が発生しました。

 首都圏で大規模停電 東京新聞

 直接の原因となったのは、河川での作業を行っていたクレーンが高圧線に接触、バックアップもろとも損壊させてしまったことが原因です。作業員の不注意による典型的な人災ですね。

 この人災によって様々な被害が出ていましたが、15日になってそれをまとめた記事が掲載されていました。

首都圏大停電 住民に怒りの声も 東京新聞

電気が、信号が、電車が-。首都圏で十四日起きた大停電は、県内でも大混乱を招いた。

 具体的な被害としては、エアコン使用不可、テレビによる情報収集不可、エレベーター停止、信号停止、電車運休、商売用冷凍庫などの給電停止・・・と枚挙にいとまがありませんが、総じて言えることは、普段の生活が一気に崩壊してしまったと言うことです。
 わずか2時間の停電、しかも昼間に起きて、ここまでの大混乱を引き起こす停電。いかに私たちが電気に依存した生活をしているか思い知らされる瞬間です。

 それと同時に、この人災は、いかに災害に対して都市機能が脆弱かと言う問題を浮かび上がらせた事例でもあります。

 天災、いわゆる自身や台風の際には、今回の様に停電だけでは収まりません。ガスや水道、道路など複数のライフラインが一度に寸断され、復旧にも時間がかかります。その際の救援活動、経済波及効果、パニック行動など、「実際に起きてみなければわからない」部分がまだまだ多数あると思わざるを得ません。災害対策において、今回の件は少なからず参考になったのではないかと思います。有効性は不透明ですが・・・

 今、突然停電になったとして、使えなくなる機器を頭に思い浮かべると、あまりの多さにぞっとします。首都圏ではこれを、多くの人が「都市単位で体験」したわけです。この突然の教訓が、災害への備えを啓発することになってくれれば、少しは災い転じて福となすことも出来るのではないでしょうか。

帰省ラッシュ

2006-08-14 19:50:22 | Life
 昨日は花火を「夏の風物詩」として記事を書きましたけれど、もう一つ、忘れてはいけない恒例行事がありますね。正月とゴールデンウィーク、そしてこのお盆の時期にやってくる住民大移動イベント、帰省ラッシュです。

 実家に住み、母方の実家も車で5分という私には、帰省ラッシュって全く縁がないのですが、渋滞は時々引っかかっているわけで、何とか気持ちはわかります。
 あの遅々として進まない歩み、峠から眺める絶望的な車の列。そして、特に感動もなく、抜け出た後に残される疲労感・・・

 渋滞を体験した、と言っても、少し遠出となるとすぐ電車に頼ってしまう私にとって、何十キロと続く渋滞は想定の範囲外。果たして今年の夏は、何キロの渋滞が現れたのでしょうか。

帰省ラッシュ、ピーク 東北道112キロ渋滞 asahi.com

 高速道路は同日未明から下り線で渋滞が始まった。東北道では那須高原サービスエリア(栃木県)を先頭に最大で112キロに達した。先月の石油製品価格を元に価格を設定している高速道の給油所では、高騰しているガソリンが街中より割安なため、サービスエリアでは給油所でも車が連なった。東名高速でも沼津インターチェンジで33キロ、中央道では元八王子バス停で29キロと混雑したが、午後からは緩やかになる見通しだ。

112キロですって!?100キロ超えるとは予想外。せいぜい30とか50キロだと思っていたんですけれど。携帯トイレ等の渋滞グッズがよく売れるのもわかります。これでは目的地に着く前に、完全にグロッキーになってしまいますよ。
 今回の大渋滞には帰省ラッシュ以外の要因も絡んでいます。サービスエリアの方がガソリンが安いものだから、それを求めてガソリンスタンドに長蛇の列をつくる、なんて現象も起こっていますので、原油高も渋滞に一枚かんでいるようですね。

 さて、先ほど「私は電車を使う」とか言っておりましたが、新幹線は軒並み150%オーバーの乗車率と、やっぱり大混雑。時間が遅れないのは救いでしょうが、数時間人いきれと圧迫感にさいなまれるのは苦痛です。
 この時期はどこにも聖域なんて無いみたいです。

 やはり、帰省は時期をずらして。盆と正月は家でのんびりしているのが一番・・・なんて事を言っても、なかなか他の時期に休みが取れないのはわかるんですよね。だからこそ観光地は一斉に混むわけですし、毎年この時期に帰省ラッシュなんてのが起きるのですから。
 でも、たぶん一番迷惑しているのは、観光地に住んでいる一般の人たちじゃないですかね。主要道が大渋滞で買い物もままならないなんて事になったら、それこそ「家でのんびり」もできない訳で。
 うーむ、これは、観光地でも何でもない、ひなびた田舎町に生まれた自分を幸運に思うべきでしょうね。

 さて、後二日もすれば、ちょっと長めの帰宅ラッシュが始まります。くれぐれも事故などないよう、気をつけて帰ってきて頂きたいものです。

花火

2006-08-13 21:10:08 | Weblog
 夏ですね。最近はいつも35度くらいは平気で越えてくれるので、こんなんではお外へ出る気が失せるというもの。
 夜は夜で、風がほとんど吹かないのでこれまた蒸し暑く、寝苦しい日が続いています。

 そんな中、それでも外に出る理由と言えば、夏の風物詩、花火でしょうね。

 この時期は至る所の川縁で、花火大会が催されています。かくいう今でも、背中で打ち上げ花火の音を聞いているところです。実は、私の家からは、市の花火大会の打ち上げ花火がしっかり見えるのですよ。

 次々とうちあがっては、一瞬、大輪の花を咲かせる花火。何とも美しいですが、やはりバリエーションは限られていますので、毎年見ていると飽きるというもの。・・・と言っても、やはり後ろでドンドンやられていると、どうしても見てしまいますね。

 スターマイン、キレイでした。初めて見た、あじさいのように細かい花がバラバラと固まって咲く花火もキレイでした。
 なんだかんだ言っても、やっぱり花火が好きなんだなあと、何とはなく思った次第です。
 今日の花火大会で、うちから見える今年の花火大会は終わってしまいました。これで夏の暑さも一段落といきたいところですが、まだまだダメっぽいですね。
 

ビッグマックで分かる賃金格差

2006-08-13 00:52:06 | Thinkings
 マクドナルドに行ったとき、私が注文するものと言えば、普通のハンバーガー、チキンタツタ、期間限定メニューの3種類くらいに限定されます。そもそもそんなにファーストフードを食べることもありませんので、たまに寄りついたときに冒険しようとする気力もなく、せいぜい100マックかチーズバーガーに逃げるくらいです。

 それでも、海外や旅先で見かけると「最悪ここがある」とホっとするマクドナルド。そのメニューの中に、私から「最も」と言って良いほど縁遠いメニューである「ビッグマック」があります。これを使って、各国の労働時間単価の格差を出した調査結果が発表されました。

労働10分でビッグマック1個、東京が世界最短 CNN

ジュネーブ──マクドナルドの主力製品「ビッグマック」を1個購入するために必要な労働時間は、東京の10分が世界最短だと、スイスの金融大手UBSが9日、調査結果を発表した。

 なんでも、ビッグマックは各国間で価格差が少なく、単純にビッグマック一個が変える値段を比較すれば、その国の労働単価の差が分かる、と言うことらしいです。
 価格差が少ないと言うことは、現在の日本の価格を、そのまま為替レートに従ってドルやユーロに直しても、ほぼ増減無しという事。
 マクドナルドのホームページに寄れば、現在ビッグマック単品のお値段は280円。ならば、これをそのままドルに直すと、それがアメリカの販売価格になると言うこと。為替レートからすると、1ドル116円くらいですので、2ドル41セント・・・多分2ドル40セントくらいになるはず・・・それを確かめようとアメリカのホームページに行ったですけれど、値段が載ってない。ちなみにオーストラリアもダメでした。店舗ごとで決められたりするのでしょうか?

 ところで、その世界一高い東京の時給ってどんなものなんでしょうね。記事を元に試算してみましょう。

東京 280円 ÷ 10/60 = 1,680円

 バイトの金額じゃあないですね。やはり、正社員も含めた平均だとこんなものなんでしょうか。
 ちなみに、他の国では以下の通り。

ロサンゼルス   280円 ÷ 11/60 = 1,527円
シカゴ・マイアミ 280円 ÷ 12/60 = 1,400円
ニューヨーク   280円 ÷ 13/60 = 1,292円
ボコタ      280円 ÷ 97/60 =  173円
ナイロビ     280円 ÷ 90/60 =  187円

 時給だと結構生々しいですね。つか、こんな国でマクドナルド商売になるのでしょうか。

 今回の調査はあくまで東京。ここに地方都市が入っていたら、実際ニューヨークとか当たりまで下がるような気がしますけど、せいぜいそれくらいでしょう。ボコタやナイロビと比べると雲泥の差があります。やっぱり日本人は高給取りなんだな、と思った次第です。道理で海外進出が増えるわけですよね。

 それにしても、「海外でも値段がほとんど一緒」というビッグマックは、何度聞いても驚きですね。やはり、「同じ価格で同じものを」という信念というか、経営理念のなせる技なんでしょうね。
 次はどんな調査で指標となるのか、楽しみです。