Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

本当に靖国が焦点で良いのか

2006-08-21 20:05:56 | Thinkings
 最近、友達や家族と話して、不意に驚くことがあります。

「何で靖国ってあんなに問題になっているの?」

 どうも、「靖国参拝」や「A級戦犯」、そして「中韓外交」のみがクローズアップ、と言うよりも一人歩きしており、「何故?」という部分がうまく伝わっていないようなのです。
 となると、「外交カードとして何故靖国は使われているのか」とか「A級戦犯分祀はなぜしなくてはならないのか」さらには、「靖国神社はどういう趣旨の施設なのか」と言うことも、曖昧にしか伝わっていない可能性があります。

 現在繰り広げられているポスト小泉の舌戦にしても、内政的な面は報道の影に隠れてしまい、靖国、対アジア外交の姿勢のみが「最重要政策」として繰り返し伝えられています。麻生氏の出馬が伝えられてからは、少しその方向背は薄らいだようですが。

 世論が注目している今こそ、靖国やアジア外交についてしっかりと、根底から報道すべきだし、改めて国民も知るべきではないでしょうか。
 いつまでも「中韓があれだけ言うのだから、きっと日本が悪いんだろう」では戦後の土下座外交からは抜け出すことができません。

 そして、今度は靖国中心から、本当に重要な国政へと報道の焦点を移して欲しい。
 今、長かった不景気と、出口の見えなかったデフレの谷をようやく抜け出そうとしている、日本経済にとって大変重要な時期にさしかかっています。また、市町村合併について自治のあり方も転換を迎えようとしていますし、社会福祉、消費税、や郵政の今後など、もっと重要な話題はいくらでもあるはずです。靖国はたくさんある問題の一つに過ぎないのです。